■『最後のテロリスト 1 〜胎動〜 』
ISBN:4576070614 文庫 谷崎泉(挿絵:シバタフミアキ) 二見書房 2007/04 ¥580
現時点(2007年11月)において、秋林の2007年BL小説ベスト1作品。
書き手はシャレードの看板作家・谷崎泉。お得意ないつもの「受がモテモテ♪」コメディではなく、極道の世界に巻き込まれていく青年たち(威士・凪・蓮)を硬質な筆致で描いたシリアスな(ラブ)ストーリー、絵師は、80年代半ば某マンガの大ブームにうっかり呑み込まれて青春時代を過ごしてしまった30代以上女子なら知らないわけがない、あのシバタフミアキ(でかした!感動だ!よくぞ引っ張ってきた!うおおおおお!>シャレード編集部)、通常のシャレード文庫と一線を画するつや消しマット表紙カバーに、BL小説とは思えないスタイリッシュなデザイン――と、プロデュース側のスペシャルな気合いが感じられる1冊である。
!以下、ネタバレ注意報!
『最後のテロリスト』(以下「ラステロ」)の第1巻は、少年院を出所したばかりの18歳・威士が主人公。舞台は京都。
ヤクザの資金源となる金貸し業を営む父親を持ち、幼い頃より組幹部・氷川に目を掛けられていることから、いずれ自分は極道に身を置く運命だと気付いている威士。だが、なかなかそれを受け入れることができず、中途半端な自分を持て余す日々を過ごすうち、蓮と凪――ふたりと運命的な出会いをする。切れる頭脳と何事にも動じない冷静さを持つ蓮は、(氷川の策略で)義弟となり自分を補佐。住む世界がまったく違う凪は、ある問題を抱えており、彼に恋をしたことで威士は微妙な立場になってしまう。ふたりによって血よりも濃い絆を知る威士。葛藤に苦しみ、苦難を乗り越えながら、次第に大人へと成長していく…というストーリー。
密林の商品説明を引用しているのに、わざわざ自分でもあらすじを書いてしまったのは、谷崎泉のストーリーテリングが実にわかりやすく、そのことに思わず感動、嬉しくてたまらなかったからである。
1冊読みきりもしくは3巻ほどで終わるシリーズだと、謎や伏線を引っ張りすぎるあまり、読み手はキャラの心情把握ができず、置いてけぼりを食らったままストーリーが終了、消化不良に陥って「ああ、なんてもったいない!なんて惜しいんだ!」という印象が持たれているだろう谷崎作品(違います?>みなさま)において、この「ラステロ1」は、かつてないほど、主要キャラ…とくに威士(攻)と凪(受)が、丁寧に丁寧に描きこまれている。
――タニザキーノせんせっ!
書けるじゃないの!(←たいへん失礼)
私ゃ感動したっ!!
途中「○○年後――」と端折られたり、蓮を巡る謎(氷川との関係など)が明らかにされなかったのは、この際仕方ないとしよう、谷崎作品である以上、ちょっとはそういった個性は残されていいはず。それより――威士と凪だってばっ!
正式構成員ではないがヤクザな18歳、190cmを越える美丈夫の武闘派で、策略がなにより苦手、まっすぐな気質を持つ威士。病気入院中の母とふたりで暮らす20歳の国立大学生で、育ちがよく、凛とした美貌と強い精神力を持ち、決して逆境には負けない凪(マジ強いぞー!最強だー!)。BL版「泥だらけの純情」、育ちや環境・性格までまったく違う年下攻の格差カップル――威士が凪に惹かれていく様に胸キュンだ。出会って数日後、勢いのまま告ってみれば(「俺のもんにならへんか?」…ええわぁ♪)フラれて失恋。数年後に再会、嫌がらせから彼を守りたいと思うのに、大人たちの事情によって阻まれた上、凪本人にまで拒否される。どうにもならない気持ちで空回り。でもやっぱり俺は凪を守りたいねん――って、うわ〜〜ん!せつないよう!
!以下、激しくネタバレ注意報!
ある事情から頑なだった凪が、威士の存在が特別だと気付いて気持ちを告白、覚悟を決めて身を任すシーンは真摯だ。例のダブル三人称神視点、威士と凪の感情が交差する。威士を選ぶことは、凪にとって崖から飛び降りて落ちて行くようなもの。決めたのは凪自身、だけどひとりじゃない。威士と抱き合って落ちてゆく。威士も最後まで守り抜く覚悟を決め、凪を手に入れる――。秋林、ふたりの真摯な純愛シーンを読んでるうちに、思わず正座(居酒屋で待ち合わせ中にその姿をオッシーに見られ、「なに真剣に読んでるんですか?」…やかましいわ!今いいとこなんや!邪魔したらあかんで!!←すっかりエセ関西弁)。「俺のもん、いつも欲しいと思ってて」(威士)…パンチラインもキマったあっ!――未熟かもしれないけれど若さっていい。もう私は「初めてみたいに抱きしめ合いたいと 誰もがみな望み 夢見ている(byイナバ)」立場だから。
威士と凪には、この後に試練が待ち受けているが、ひどい目に遭って傷ついても強い凪は、自分の気ままでいられない世界に正面から向かっていかねばならない威士に、厳しいことを云ってのける。そして蓮。凪だけじゃない、あんたがいないと威士はダメなのよ!(菅生家の縁側で爪を切ってる蓮に威士が語りかけるシーンに萌え♪)…威士とふたりで興津のトップに立ってくれ!うわ〜ん!
ラストシーンも素晴らしい。別れと始まりの春――桜が目に浮かび、威士たちと一緒に眺めている気分になる。
全体を通してみれば、キーパーソンである氷川がイマイチ役割を果たしていない、ヤクザ描写が手ぬるいといった甘さがどうしても感じれるんだけども、威士と凪そして蓮の物語がたいへん魅力的だったのでノープロブレム――2巻の蓮編に期待だ!
評価:★★★★★★★★★★(1巻は殿堂入り決定!)
私の評価が異常に高いのは、文体、キャラクター、ストーリーが好みだっただけでなく、1巻の舞台が京都であるという設定にもツボを突かれたから。凪と同じ、西洋史専攻の学生として大学4年間を過ごした京都は、私にとっても特別、一生忘れられない。
谷崎センセは京都ご在住ではないと思うが、出てくる地名はいかにもとゆーか的確で、たとえば大阪→京都を車で移動なら「天王山トンネルの渋滞」を覚悟するし、凪が暮らしているマンションが北山(洒落た高級住宅街。京都で歴史を勉強している学生ならば、北山の資料館には必ず行く)、威士の実家が東山(お寺が多く伝統的で、中心街へも行きやすい)、蓮が住んでいて悪さをしていた場所が山科(東インターや大津に近く宇治へと続く住宅街で、ちょっと…な印象)というのも超納得だ。東山から山科なら、蹴上経由の四ノ宮ではなく五条回りで行くよね。うんうん。
そしてなんといっても絵師・シバタフミアキ!…ハードなヤクザ系を得意とする絵師なら、東の横綱・石原理や西の横綱・奈良千春の名前をまず思い浮べるが、この1巻は既存ヤクザBLとちょっと違う、なにかこう…真摯なドラマ性が感じられるので、たとえば奈良画伯だと禁忌や鬼畜(ごめんなさい…>画伯)、イシハーラ先生だと硬派でギャングなイメージが先行してしまうため、もともとBL系の人ではないシバタさんのほうがしっくりくると思う(1巻は)。とくに凪は美しくても女々しいわけではなく(ってか、蓮も逆らえないほどの最強っぷりだっつーの)凛とした人。カラー口絵にある凪のイラストは、ズバリそのイメージだと思うんだけどなあ…。
ちなみに、私が大萌えしたのは威士が凪と一緒にいるカット。威士の着ているジャージの胸元に「adidas」のロゴが!…やっぱシバタさんだ〜きゃっほう!!(←大バカ)…あと、爪を切ってる蓮もいいね♪
ところで。あのシバタさんが、そーゆーシーンの絵を実際にお描きになったか、一部の人(アタシだアタシ!)には大問題だったはず。結果的にあの場面は――「普通ではない威士」の色っぽさが出てて、私は良かったと思うんだけどなあ…。
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。
ISBN:4576070614 文庫 谷崎泉(挿絵:シバタフミアキ) 二見書房 2007/04 ¥580
威士は関西に拠点を置く興津組の金庫番・菅生洋三の息子で、本人の意思と関わりなく次代の幹部候補と目されている。そんな威士が謎の生い立ちを持つ青年・蓮の看病を言いつけられる。頭部に予断を許さない傷を残す蓮だったが、威士は次第にその怜悧さと陰のある魅力に気づかされていく。そして、同時に堅気の世界に住む大学生・凪と出会う。凪は日々抗争にさらされる威士に安らぎをもたらし恋情をかき立てるが……。宿命によって安穏とした生き方を許されない男たちの、いびつで一途な愛を描く三部作第一弾、威士編!
現時点(2007年11月)において、秋林の2007年BL小説ベスト1作品。
書き手はシャレードの看板作家・谷崎泉。お得意ないつもの「受がモテモテ♪」コメディではなく、極道の世界に巻き込まれていく青年たち(威士・凪・蓮)を硬質な筆致で描いたシリアスな(ラブ)ストーリー、絵師は、80年代半ば某マンガの大ブームにうっかり呑み込まれて青春時代を過ごしてしまった30代以上女子なら知らないわけがない、あのシバタフミアキ(でかした!感動だ!よくぞ引っ張ってきた!うおおおおお!>シャレード編集部)、通常のシャレード文庫と一線を画するつや消しマット表紙カバーに、BL小説とは思えないスタイリッシュなデザイン――と、プロデュース側のスペシャルな気合いが感じられる1冊である。
!以下、ネタバレ注意報!
『最後のテロリスト』(以下「ラステロ」)の第1巻は、少年院を出所したばかりの18歳・威士が主人公。舞台は京都。
ヤクザの資金源となる金貸し業を営む父親を持ち、幼い頃より組幹部・氷川に目を掛けられていることから、いずれ自分は極道に身を置く運命だと気付いている威士。だが、なかなかそれを受け入れることができず、中途半端な自分を持て余す日々を過ごすうち、蓮と凪――ふたりと運命的な出会いをする。切れる頭脳と何事にも動じない冷静さを持つ蓮は、(氷川の策略で)義弟となり自分を補佐。住む世界がまったく違う凪は、ある問題を抱えており、彼に恋をしたことで威士は微妙な立場になってしまう。ふたりによって血よりも濃い絆を知る威士。葛藤に苦しみ、苦難を乗り越えながら、次第に大人へと成長していく…というストーリー。
密林の商品説明を引用しているのに、わざわざ自分でもあらすじを書いてしまったのは、谷崎泉のストーリーテリングが実にわかりやすく、そのことに思わず感動、嬉しくてたまらなかったからである。
1冊読みきりもしくは3巻ほどで終わるシリーズだと、謎や伏線を引っ張りすぎるあまり、読み手はキャラの心情把握ができず、置いてけぼりを食らったままストーリーが終了、消化不良に陥って「ああ、なんてもったいない!なんて惜しいんだ!」という印象が持たれているだろう谷崎作品(違います?>みなさま)において、この「ラステロ1」は、かつてないほど、主要キャラ…とくに威士(攻)と凪(受)が、丁寧に丁寧に描きこまれている。
――タニザキーノせんせっ!
書けるじゃないの!(←たいへん失礼)
私ゃ感動したっ!!
途中「○○年後――」と端折られたり、蓮を巡る謎(氷川との関係など)が明らかにされなかったのは、この際仕方ないとしよう、谷崎作品である以上、ちょっとはそういった個性は残されていいはず。それより――威士と凪だってばっ!
正式構成員ではないがヤクザな18歳、190cmを越える美丈夫の武闘派で、策略がなにより苦手、まっすぐな気質を持つ威士。病気入院中の母とふたりで暮らす20歳の国立大学生で、育ちがよく、凛とした美貌と強い精神力を持ち、決して逆境には負けない凪(マジ強いぞー!最強だー!)。BL版「泥だらけの純情」、育ちや環境・性格までまったく違う年下攻の格差カップル――威士が凪に惹かれていく様に胸キュンだ。出会って数日後、勢いのまま告ってみれば(「俺のもんにならへんか?」…ええわぁ♪)フラれて失恋。数年後に再会、嫌がらせから彼を守りたいと思うのに、大人たちの事情によって阻まれた上、凪本人にまで拒否される。どうにもならない気持ちで空回り。でもやっぱり俺は凪を守りたいねん――って、うわ〜〜ん!せつないよう!
!以下、激しくネタバレ注意報!
ある事情から頑なだった凪が、威士の存在が特別だと気付いて気持ちを告白、覚悟を決めて身を任すシーンは真摯だ。例のダブル三人称神視点、威士と凪の感情が交差する。威士を選ぶことは、凪にとって崖から飛び降りて落ちて行くようなもの。決めたのは凪自身、だけどひとりじゃない。威士と抱き合って落ちてゆく。威士も最後まで守り抜く覚悟を決め、凪を手に入れる――。秋林、ふたりの真摯な純愛シーンを読んでるうちに、思わず正座(居酒屋で待ち合わせ中にその姿をオッシーに見られ、「なに真剣に読んでるんですか?」…やかましいわ!今いいとこなんや!邪魔したらあかんで!!←すっかりエセ関西弁)。「俺のもん、いつも欲しいと思ってて」(威士)…パンチラインもキマったあっ!――未熟かもしれないけれど若さっていい。もう私は「初めてみたいに抱きしめ合いたいと 誰もがみな望み 夢見ている(byイナバ)」立場だから。
威士と凪には、この後に試練が待ち受けているが、ひどい目に遭って傷ついても強い凪は、自分の気ままでいられない世界に正面から向かっていかねばならない威士に、厳しいことを云ってのける。そして蓮。凪だけじゃない、あんたがいないと威士はダメなのよ!(菅生家の縁側で爪を切ってる蓮に威士が語りかけるシーンに萌え♪)…威士とふたりで興津のトップに立ってくれ!うわ〜ん!
ラストシーンも素晴らしい。別れと始まりの春――桜が目に浮かび、威士たちと一緒に眺めている気分になる。
全体を通してみれば、キーパーソンである氷川がイマイチ役割を果たしていない、ヤクザ描写が手ぬるいといった甘さがどうしても感じれるんだけども、威士と凪そして蓮の物語がたいへん魅力的だったのでノープロブレム――2巻の蓮編に期待だ!
評価:★★★★★★★★★★(1巻は殿堂入り決定!)
私の評価が異常に高いのは、文体、キャラクター、ストーリーが好みだっただけでなく、1巻の舞台が京都であるという設定にもツボを突かれたから。凪と同じ、西洋史専攻の学生として大学4年間を過ごした京都は、私にとっても特別、一生忘れられない。
谷崎センセは京都ご在住ではないと思うが、出てくる地名はいかにもとゆーか的確で、たとえば大阪→京都を車で移動なら「天王山トンネルの渋滞」を覚悟するし、凪が暮らしているマンションが北山(洒落た高級住宅街。京都で歴史を勉強している学生ならば、北山の資料館には必ず行く)、威士の実家が東山(お寺が多く伝統的で、中心街へも行きやすい)、蓮が住んでいて悪さをしていた場所が山科(東インターや大津に近く宇治へと続く住宅街で、ちょっと…な印象)というのも超納得だ。東山から山科なら、蹴上経由の四ノ宮ではなく五条回りで行くよね。うんうん。
そしてなんといっても絵師・シバタフミアキ!…ハードなヤクザ系を得意とする絵師なら、東の横綱・石原理や西の横綱・奈良千春の名前をまず思い浮べるが、この1巻は既存ヤクザBLとちょっと違う、なにかこう…真摯なドラマ性が感じられるので、たとえば奈良画伯だと禁忌や鬼畜(ごめんなさい…>画伯)、イシハーラ先生だと硬派でギャングなイメージが先行してしまうため、もともとBL系の人ではないシバタさんのほうがしっくりくると思う(1巻は)。とくに凪は美しくても女々しいわけではなく(ってか、蓮も逆らえないほどの最強っぷりだっつーの)凛とした人。カラー口絵にある凪のイラストは、ズバリそのイメージだと思うんだけどなあ…。
ちなみに、私が大萌えしたのは威士が凪と一緒にいるカット。威士の着ているジャージの胸元に「adidas」のロゴが!…やっぱシバタさんだ〜きゃっほう!!(←大バカ)…あと、爪を切ってる蓮もいいね♪
ところで。あのシバタさんが、そーゆーシーンの絵を実際にお描きになったか、一部の人(アタシだアタシ!)には大問題だったはず。結果的にあの場面は――「普通ではない威士」の色っぽさが出てて、私は良かったと思うんだけどなあ…。
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。
コメント
ラステロの、というか威士と凪の大ファンです。
谷崎さんのことを色々検索しているうちに、秋林さんのページをみつけました。私と同じことを感じている人がいるんだー!
うれしかったです。ラステロ1巻は、今までたくさん読んだBL小説の中で最高傑作だと私も思っています。
出会いは偶然でした。時間つぶしに入った小さな本屋でBLコーナーじゃないとこに平置きされていたのです。タンクトップ姿の威士に一目惚れし、内容を確認せず買ったのですが、おもしろくてはまりました。かなり読書が好きな私でも、表紙のイラストだけみて買うなんて一度もしたことがなかったのに。威士が私を呼んでくれたんですね。あの二人のその後が知りたくて同人誌も買ったくらいです!
気持ちを吐き出せてすっきりしました。乱文でごめんなさい。
谷崎さんの検索でお越しになる方(由木さん&りんさん)は、「同じこと思ってたのよー!」というコメントおよび情報をお書き下さるので、私も「ああ、私だけじゃなかったんだー!」と喜んでます♪
私ものりっくさんと同じで、威士と凪が好きです。正確に云えば「威士×凪+蓮」(つまり京都組)かな。2巻以降は…その思わぬ展開にガッカリしてしまい、セキにも興味がまったく持てず、シャレードから「ラステロ番外編(京都組)」が出ないかと期待しているくらいです。出してくれよー!>シャレード
>タンクトップ姿の威士に一目惚れし、内容を確認せず買った
印象的ですたよね<シバタさんの絵
私はまさかシバタさんだなんて思わず(だってシバタさんBLじゃなかったしー、タッチが変わってたしー)2巻が出たときようやく気付いて、慌てて手に取ったクチです。
>あの二人のその後が知りたくて同人誌も買ったくらいです!
私もそうです。谷崎センセは「機会があればまた書きたい」とおっしゃってましたよー!
>気持ちを吐き出せてすっきりしました。乱文でごめんなさい。
とーんでもない、お気軽にコメント下さいね♪…私なんかしょうっちゅー自分のブログで叫んでて、乱れてますから♪
あと、左のサイドバーにある「テーマ一覧」の「Rotten Sisters!」をクリックして頂くと、BL系のネタや感想が出てきます。ウチのブログは、マニアな映画ネタから買い物ネタまで、ゴチャゴチャしていてひじょーにわかりにくいんです。すみません…。
今日谷崎さんの同人誌15を手に入れ、読みました。
「密」というお話ご存じでしょうか?威士と凪の話です。
「棘」や「釣瓶落とし」と同じ痴話ゲンカかと思いきや、少し違っておりました。読んでるうちに涙が出てきてたまりませんでした。
BL小説で泣くなんて初めてでした。
あの二人、お互いを深く愛し、想い、信頼し、認めあいそして互いの命を預けあっているのですね。胸をギュッとつかまれた感じでした。
2巻で嘉手納が「ようもつなあ」って威士に言ったの覚えておられますか?この「密」を読んであたしも凪にいいたい。「よくもつね」って。もしまだお読みでないならぜひ読んでみてくださいませ。
最後に、出かける威士を見送る凪が言うせりふ。すごいです。
これくらいの覚悟と度胸がないと威士を愛することはできないのでしょうね。しばらく他のBL小説に手が出そうにありません。どうしましょ。
いちおう存在は知っていたのですが、そういう内容だったのですかー!
情報ありがとうございます♪
今度みっちゃん文庫に貸し出し依頼しようかな…。