「2007年BLちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年読んだBL作品の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、本屋さんや舞踏会や友人とお出かけ先などにて、トンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に簡単な感想と、ヨタ話を記したものです。ただし、読んだ作品すべての感想を書くことは絶対ムリ!不可能!なので、一部だけとなっております。←実は映画版「ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」を、コピペ修正した前置きだったり…。

…というわけで、「2」です。

ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

!以下、ネタバレ注意報!

■『WEED』(新装版) 木原音瀬
ISBN:4862631843 挿絵:金ひかる リブレ出版 2007/05/18 ¥945

評価:★★★☆(のっけから、モラルの踏み絵を踏まされる)
オッシーから「このメンツで飲んでるくらいなら、こっそり斜め向かいにある某店に行きたいです。でもひとりじゃいやなので、一緒にブッチして行きませんか?」と誘われ、ふたりで飲み会会場を抜け出し、斜め向かいにある某店へ…って、なーにが「某店」じゃい!ブックオフと云え!と思いつつ、「いいよ」と即答する私も私か。入店後、CDコーナーを眺めたのち、ふらりとBLコーナーへ。そしたらば――

オッシー:「ああああああああ!木原音瀬の『WEED』がある!しかも新装版じゃないですか!…ちょっとちょっと秋林さん!見て下さい!もう木原音瀬の新刊が並んでますよ!新しくて綺麗な古本だ!やったあ!ゲットー!…秋林さん、はい、これ持ってレジに行って下さい」

私:「………。」

これが「今日もスーツ姿がステキな営業リーマン:押尾学(仮名…似ているから)」ことオッシーの真の姿。オフィスの後輩が見たらドン引きするだろうなあ。まだひとりでBL本が買えないくせに、私をダシに使うなんて、ある意味、度胸持ち。

■『LOVE MODE 11』 志水ゆき
ISBN:4835214102 コミック ビブロス 2003/01/10 ¥590

評価:★★★☆(1本のシリーズで、志水ゆきほど成長した作家っていないと思う)
レジで精算後、BLコーナーに戻って本作を発見。

私:「あ、これ終わってたんだー。すっかり忘れてたよー」
オッシー:「連載終了して何年経ってると思ってるんですか!」
私:「だよねー。じゃなきゃ『是』がディアプラスで始まってないよねーわはははは♪ちょっと立ち読みしていくから」

以下、感想。

男相手のデートクラブを舞台にしたマンガだと云われたとき、「はぁあ!?」と頭の中でインパラの大群が走り抜けたけど、なんだかんだ云って、結局はデートクラブの関係者および一族を巡るマジラブ(でもエロは盛大)ストーリーだった。いったんくっつくと激甘なラブ展開、何度も砂吐かされたけれども、実はハナから甘ったるい話じゃなくて、さまざまな痛みを知っているために、体の関係が先になってしまったとか、どうしても素直になれないとか、相手を思いすぎて空回りだとか、なかなか恋のリスタートを切れない人たちの心模様が、丁寧(でもエロは盛大)に描かれていたような気がする。切り刻まれたら心からだって血が流れるし、痛い。たとえその傷と痛みがなくなっても、疼いてしまう時期や日や瞬間がある――癒されたい、でも癒されていいのか…ってね。

ところで、いろんなカップルが登場したこのシリーズ、個人的に大問題だったのは、主人公カップルおよびその一族カップルが、私の好みにま〜ったくクリーンヒットしなかった、ということ。ヒット率は2割を切るね。私、蒼江×直也・高宮×和泉・晴臣×葵一が、ぜーんぜん好みじゃなくて(そのせいで最終前後巻ほったらかし状態だったんだと思う)、唯一好みだったのはイアン×凛、なんと7巻まで出て来やしないっつーの!…単独で好きだったのは、エレベーター在住の陣さんか。打率は低くても、志水ゆきがどんどん上手くなっていく過程を見ることができたと思えば、感慨深くなってしまうシリーズだったかな、と。そして、デートクラブが遊郭だとすると、アラブの王子様まで出てきた本作は、遊郭モノからアラブまで読めるすんごいお得なシリーズだったとも云えるわけで――あ、しまった、また感慨深くなっちゃった♪てへ♪

■『仮面ティーチャー』 京山あつき
ISBN:4199602178 コミック 徳間書店 2003/05 ¥560

評価:★★★★(アブねー!でもそのギリギリの絶妙感がたまらなーい!)

祝!重版出来!

小学校教師・諸岡は少年たちに恋をしている。職場は天国だ。だが、鉄の自制心を以って「せんせい」を貫き通す以上、その恋が報われることはない。そして無情にも諸岡の目の前で少年たちは大人への階段を上っていく――。1歩間違えれば犯罪者な小学校教師が主人公、でも本人は必死に「いいせんせい」を続けようと努力の日々、という超ヤバい大爆笑コメディ。ポイントは3つ。

1.諸岡がホントに「いいせんせい」であり、なおかつ絶対に子供たちには手を出さないと分かっていること
2.自分の恋は決して報われず、しかも期間が限定される儚くせつないものだと本人が自覚していること
3.諸岡のアブなさと真面目さが絶妙、滑稽に映って大笑いするコメディであり、ヤバさとは紙一重――いや違うな、紙だ、まさにその紙的な作品だということ。

作者いわく「思いついたのは随分前、でもヤバすぎて封印してました」――その封印を解いたchara編集部、ギリギリに導くのは大変だっただろうね。ショタ系は大の苦手な私でも、これはOK。大爆笑のあと、何度せつなくなってしまったことか。諸岡は(アブナイけど)いい先生だと思う。私の小学校時代、先生は生徒とあんな風に遊んじゃくれなかったぞー!

ところで、時が流れハタチになったサイヤくんが、たとえば「実は先生のことが!」と(合意のもと)諸岡を押し倒したら、それはダイジョブだよね?…ってか、そんなこと云い出すあたり、私ってばホント、ショタ属性ゼロ、そっち系のカケラもナイよねー。

「3」に続きます。

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