というわけで、「2007年度マイベストBL」を、コミックと小説の2部門に分けて、3位まで選んでみました。星評価は基本的に「面白いか面白くないか」を主観で判断しており、2007年に読んだ作品のほとんどが★★☆と★★★でした。秋林のオススメは★★★☆以上、中でも「腐女子のすべてをカバーできる」と思われる作品には@RECOMMEND@印を付けました。「秋林の好みのBL」については、サイドバーにある「Rotten Sisters!」をクリックしていただければ、なんとなくおわかりいただけるかと。いろんなジャンルを読んでいるつもりではありますが、偏ってる可能性大です。なお、BL小説は「本編+挿絵」で評価する傾向にあるため、「内容と絵が好みで面白かった作品」となっております。

…というわけで、以下「2007年度マイベストBL」です。

■コミック部門
1.『絶頂』 イ・ヨンヒ/安東あき ニチブンKARENコミック 日本文芸社 
2.『ありえない二人』 山田ユギ バンブー・コミックス麗人セレクション 竹書房
3.『ばら色の頬のころ』 中村明日美子 F COMICS 太田出版

2007年の1本:
『くいもの処 明楽-AKIRA-』 ヤマシタトモコ MARBLE COMICS 東京漫画社

1位は、思いがけず面白く読めたことに驚いた『絶頂』。BLに慣れた日本人から見れば、絵や話に新しさはあまりないのだけども、書き手の丁寧な仕事ぶりに好感が持てたし、「韓国BL界」の実力をうかがい知れたことが大きい。2は、日本が誇るスーパースペシャル作家・山田ユギの『ありえない二人』。2006年の飛行機野郎マンガより胸キュン度は落ちるが、やはり読ませる。「ああ爆弾」が、単行本化になって嬉しかった。3位は、中村明日美子の『ばら色の頬のころ』。このもどかしさったら!…「美少年のギムナジウム」にはまったく興味がなかったのなあ。冷たい雰囲気のある絵に溶け込んでいく心。ヤラレたー。

2007年を象徴し、話題となったBLマンガという意味で、ヤマシタトモコの『くいもの処 明楽-AKIRA-』を。可愛らしい絵じゃないし、萌え萌えなストーリーでもないし、主人公だって30代の居酒屋店長・オッサン(そう書くにはちょっと抵抗ある)、ことごとくBL定義からハズれているはずなのに、これが新鮮で面白かった。また、これがヒットしたということは、脇キャラが魅力的に描けないとアカン時代へ、本格的に突入したのかもしれない。「番外編」じゃなく「群像劇」でも勝負できるような、ね。

■小説部門
1.『最後のテロリスト 1 胎動』 谷崎泉/シバタフミアキ 二見シャレード文庫 二見書房
2.『交渉人は黙らない』 榎田尤利/奈良千春 SHY NOVELS 大洋図書
3.『牛泥棒』 木原音瀬/依田沙江美 Holly NOVELS 蒼竜社

2007年の1本:
『海に眠る』 葛城ちか/えすとえむ KAREN文庫Mシリーズ 日本文芸社

1と2は、語りすぎたのでパス。3位の木原音瀬『牛泥棒』は、最後まで『吸血鬼と愉快な仲間たち』のどちらにしようかと悩んだが、続きモノではなく「1本で勝負」してきた(?)『牛』を最終的に選んだ。寓話に弱い私に大ヒット。なお「木原作品でオススメは?」と訊かれたら、やっと「コレ!」と答えられる作品となった『美しいこと』は、下巻が今年1月に出たので、2007年作品対象外とした。

昨年のBL小説は、なんとなくJUNE回帰を感じさせる作品がチラホラと見受けられたので、その代表として、葛城ちか『海に眠る』を「2007年の1本」に。2006年ニューカマーえすとえむを絵師に据えた、その温故知新(?)なコラボが実に心憎かった。

以上、「2007年度マイベストBL」でした♪

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