会社でのデキゴトロジー。

ここ数日(とゆーか数ヶ月)激務が続いたので、お昼休みは、読書する気にも、同僚との井戸端(トイレ)会議に参加する気にもなれず、ひとり机に突っ伏してウダウダと惰眠していることの多い私のもとに、某社営業オッシー(担当復活)がやってきました。

私:「あれ?押尾さん(仮名)、どーしたの?」
オッシー:「これ、秋林さんの本じゃないですか?」
私:「ああーっ?私の『ノスタルギガンテス』!なんでオッシーが!?」
オッシー:「上のサロンでコーヒーを飲んでいたら、テーブルにいかにも『忘れ物でーす』という感じで、放置されていたんですよ。とてもサロン常備本とは思えない、こんな残酷退廃的な児童文学、この会社で読むのは秋林さんくらいだろうな〜と思って、中をパラパラ見ていたら、コレが出て。それで『ああ、絶対秋林さんの持ち物だ」と確信できたんですけど、念のためサロンの女の子に訊いてみたら、たしかに秋林さん10分前までここにいたって。裏も取れたし、じゃあこれはもう間違いないと、ここまで持って来てあげたんですよ」
私:「………。」

↓オッシーが「私の持ち物」と確信するに至った「コレ」ってこれ
http://akirine.jugem.jp/?eid=71
(リオとデュードの写真はコレが一番)

オッシー:「こんな本にこんな写真をしおり代わりにして持ち歩くだなんて、宇宙広しと云えど、秋林さんくらいです」
私:「……(「宇宙広し」ってなんなのよ…)。」
オッシー:「よかったですねー、忘れたのがこの本で。もし、奈良さんがイラスト付けてるようなヤクザが出てくるファンタジー本だったら、大変だったじゃないですか(ニタリ笑)」
私:「………。」
オッシー:「そういうわけで、今日はまた一緒にブックオフへ行きましょう。行ってくれますよね?」
私:「……(さすが営業、駆け引きが上手い…)。」

そして数時間のち、オッシーは『王子隷属』をゲットしたのでした。

私:「ところでオッシー、『ノスタルギガンテス』を知ってたの?」
オッシー:「僕も好きで持ってます。僕のはボロボロですけど、秋林さんのは比較的新しくないですか?」
私:「私も初版持ってるよ。でも、ボロボロになったから新しいの欲しいな〜と思ってたところに、ヴィレッジ・ヴァンガードへ行ったら、どど〜んと置いてあるのを見つけて、購入したの」
オッシー:「秋林さんってヴィレヴァン系腐女子ですよね」
私:「…欲しい本は、たいがい置いてあるしねー」

↓ヴィレッジ・ヴァンガードオンライン
http://vgvd.jp/
(アフィリエイトはしてませんが、面白いものが転がってますのでご紹介)

それにしても…参ったなあ、まさかオッシーも『ノスタルギガンテス』を読んでいただなんて。むむむむ…。

ISBN:4894191067 単行本 寮 美千子 パロル舎 1993/07 ¥1,631
生成する廃墟、世界の裂け目、あらゆる名づけ得ぬ廃墟。ノスタルギガンテスと呼ばれはじめた公園の木、そのまわりに着々と集まりはじめる様々なものがまきおこす、不可思議な現象を少年の視点から描く。

『ノスタルギガンテス』の作者、寮美千子さんのお書きになる文章が永遠の憧れ。あんな文章が書けたらなあ。

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