…とゆーわけで、感想第五弾です。「コーラス」編集部がやたらBLっぽい惹句やキャプションを狙ってつけているため、返す刀で(?)「私にはこう見えたんだけど?」秋林ヴィジョン表記も赤で書いておきます。「秋林さん…ソレ、逆なんじゃ?」と指摘されそう(とくに好みが真逆の方に)ですが、「私にはそう見えたの♪」ということで、ここはひとつ、よろしくお願いプリーズです♪
■作品評価について
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまらない。
★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。
■秋林好み度について
ZERO STARS … さようなら
★ … カンベン
★★ … ニガテ
★★★ … まあまあ
★★★★ … なかなか好み
★★★★★ … たいへん好み
■BL誌に掲載されるなら?
ラブとエロは足りないだろうが、もし掲載されるなら、どの出版社のどのBL誌にあっているか、秋林個人の視点と裁量で選択。
■「乙女の祈り 男の花園」 松苗あけみ
特集:女人禁制「姫系男子もの」
禁断の恋の花咲く男子校ラブ★読切り
小さい頃は強くてカッコよかった愛三郎と高校で再会してみると、「女の子でいたい、お姫様になりたい」乙女になっていた。親友だった男の変貌にフクザツな思いのヒデト。だが愛三郎は、そんなヒデトにかまってもらいたくて――という、今BL界で流行のオトメ男子モノ。
作家陣に「松苗あけみ」の名前を見た瞬間、男子モノだろうが、こりゃ〜「服はゴージャスフリル、髪は巻き髪ロング、目は上目がちな三白眼、睫はバサバサお眠り人形、背景にバラやマーガレットの花が飛ぶキャラ」が出てきて、ハイテンションにワイワイと騒ぎまくり、でもちょっとしんみりさせて終わる話なんだろうな〜と思っていたら、扉カラーを含めて本当にそんな話だった。つまり、男子校だけど「松苗あけみによるいつもの女子高モノ」。「純情クレイジーチェリーズ」とでもいうか。ここまで「何を描いても一緒」を極められると、ヒネリがないだなんて逆に云えない、もう感心するしかない…ってか、結局そんな感心だけで終わってしまうのだが。
最近のBL界では、乙女BL(百合BL含む)が流行っているらしいので、実は最新モードだったりするかもしれない1本。
評価:★★☆(いつもの「松苗あけみ」モノ)
秋林好み度:★★☆(いつもの「松苗あけみ」モノだしなあ…)
BL誌に掲載されるなら?:集英社「ぶ〜け」(10年近く前に廃刊してます)
赤ふんどし(ちなみに六尺)を、性別を感じさせないように描いてきたあたりは、やっぱりさすが松苗あけみ。感心した。
「ふんどし(褌)」について。時代モノBLなどを読んでいると、「ふんどし(褌)」という単語がよく出てくる。漢字・ひらがな、どちらの表記にしても、あんまりBL向きな言葉じゃないよなあ…と思っていたら、最近たまたま何本か時代モノBLを読む機会があり、それらはすべて「下帯」という表現になっていた。ナルホド!その手があったか!…でも木原音瀬だけは絶対に「褌」と書いて欲しい。もちろん越中は不可、六尺で!…と希望出しても、越中選択しそうな人だよね。
■「キニナルキ」 ただりえこ
特集:女人禁制「同級生くされ縁もの」
扉惹句:親友にいきなり、彼女ができちゃった
幼なじみでの女ッ気のない菱川に彼女ができた。自分のほうが早く彼女ができると思っていた航は驚き、そして彼女の存在によって付き合いが悪くなっていく菱川に、イラついてしまう。幼稚園時代に一緒に植えた桜を見る恒例の花見も、菱川は忘れているようで――という、ごくフツーの幼なじみモノ。
「自分よりガキだと思っていた親友に、ちょっと置いてけぼりを食らったけれど、まったく変わったわけじゃないんだよ」という、仮にキャラを男子から女子に替えても、そのまま話が成立するだろう、ごくごくフツーの「大人階段上り系センシティブ青春モノ」であり、その話以外になにもないため、読んでいる私も「ああ、そうなんだよね、そういうこと誰にでもあるよね」だけで終了してしまった。
こういうセンシティブな話を、たとえば山田ユギが一般誌で描いてくれたら、もっともっと胸キュンストーリーになったような気がする。
ごくフツー、忘れちゃいそうな1本。
評価:★★☆(先が読めちゃう…いいんだか悪いんだか)
秋林好み度:★★☆(個性も感じられなくて、私にはイマイチ)
BL誌に掲載されるなら?:大洋図書「CRAFT」(あえて云うなら)
「うわ、めんどくせ!!」と云った航に、「アンタね、誰かと付き合うなんて『めんどくせ!!』の連続だっつーの!」と、紙面に向かってつい説教。自分の年齢を痛感してしまった。
「コーラス」側は「同級生くされ縁もの」としているけど、桜の木のエピソードは純粋にステキで、そこから続くふたりの縁は(作品を読んだ限り)別にくされてなどない、ごくフツーの男の子たちの友情だと思う。どこがくされてるの?…私、わかんなーい!
ちなみに「CRAFT」を選択したのは、これをBL仕立てにしたらば、「航が菱川に恋をしていて悶々地獄、でもセンシティブ系だから絵も話も余韻もアッサリ」になりそうだからで、基本は少女マンガ作品。BLだったら、「キニナルキ」より「キニナルテ」か。♪この〜手なんの手〜気になる手〜♪…勝手に歌詞を変えないように!>秋林さん
■ほかにも新人さんやショート作品が載っていましたが、感想を書くのはただりえこさんの作品までにします。
■作品評価について
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまらない。
★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。
■秋林好み度について
ZERO STARS … さようなら
★ … カンベン
★★ … ニガテ
★★★ … まあまあ
★★★★ … なかなか好み
★★★★★ … たいへん好み
■BL誌に掲載されるなら?
ラブとエロは足りないだろうが、もし掲載されるなら、どの出版社のどのBL誌にあっているか、秋林個人の視点と裁量で選択。
■「乙女の祈り 男の花園」 松苗あけみ
特集:女人禁制「姫系男子もの」
禁断の恋の花咲く男子校ラブ★読切り
小さい頃は強くてカッコよかった愛三郎と高校で再会してみると、「女の子でいたい、お姫様になりたい」乙女になっていた。親友だった男の変貌にフクザツな思いのヒデト。だが愛三郎は、そんなヒデトにかまってもらいたくて――という、今BL界で流行のオトメ男子モノ。
作家陣に「松苗あけみ」の名前を見た瞬間、男子モノだろうが、こりゃ〜「服はゴージャスフリル、髪は巻き髪ロング、目は上目がちな三白眼、睫はバサバサお眠り人形、背景にバラやマーガレットの花が飛ぶキャラ」が出てきて、ハイテンションにワイワイと騒ぎまくり、でもちょっとしんみりさせて終わる話なんだろうな〜と思っていたら、扉カラーを含めて本当にそんな話だった。つまり、男子校だけど「松苗あけみによるいつもの女子高モノ」。「純情クレイジーチェリーズ」とでもいうか。ここまで「何を描いても一緒」を極められると、ヒネリがないだなんて逆に云えない、もう感心するしかない…ってか、結局そんな感心だけで終わってしまうのだが。
最近のBL界では、乙女BL(百合BL含む)が流行っているらしいので、実は最新モードだったりするかもしれない1本。
評価:★★☆(いつもの「松苗あけみ」モノ)
秋林好み度:★★☆(いつもの「松苗あけみ」モノだしなあ…)
BL誌に掲載されるなら?:集英社「ぶ〜け」(10年近く前に廃刊してます)
赤ふんどし(ちなみに六尺)を、性別を感じさせないように描いてきたあたりは、
「ふんどし(褌)」について。時代モノBLなどを読んでいると、「ふんどし(褌)」という単語がよく出てくる。漢字・ひらがな、どちらの表記にしても、あんまりBL向きな言葉じゃないよなあ…と思っていたら、最近たまたま何本か時代モノBLを読む機会があり、それらはすべて「下帯」という表現になっていた。ナルホド!その手があったか!…でも木原音瀬だけは絶対に「褌」と書いて欲しい。もちろん越中は不可、六尺で!…と希望出しても、越中選択しそうな人だよね。
■「キニナルキ」 ただりえこ
特集:女人禁制「同級生くされ縁もの」
扉惹句:親友にいきなり、彼女ができちゃった
幼なじみでの女ッ気のない菱川に彼女ができた。自分のほうが早く彼女ができると思っていた航は驚き、そして彼女の存在によって付き合いが悪くなっていく菱川に、イラついてしまう。幼稚園時代に一緒に植えた桜を見る恒例の花見も、菱川は忘れているようで――という、ごくフツーの幼なじみモノ。
「自分よりガキだと思っていた親友に、ちょっと置いてけぼりを食らったけれど、まったく変わったわけじゃないんだよ」という、仮にキャラを男子から女子に替えても、そのまま話が成立するだろう、ごくごくフツーの「大人階段上り系センシティブ青春モノ」であり、その話以外になにもないため、読んでいる私も「ああ、そうなんだよね、そういうこと誰にでもあるよね」だけで終了してしまった。
こういうセンシティブな話を、たとえば山田ユギが一般誌で描いてくれたら、もっともっと胸キュンストーリーになったような気がする。
ごくフツー、忘れちゃいそうな1本。
評価:★★☆(先が読めちゃう…いいんだか悪いんだか)
秋林好み度:★★☆(個性も感じられなくて、私にはイマイチ)
BL誌に掲載されるなら?:大洋図書「CRAFT」(あえて云うなら)
「うわ、めんどくせ!!」と云った航に、「アンタね、誰かと付き合うなんて『めんどくせ!!』の連続だっつーの!」と、紙面に向かってつい説教。自分の年齢を痛感してしまった。
「コーラス」側は「同級生くされ縁もの」としているけど、桜の木のエピソードは純粋にステキで、そこから続くふたりの縁は(作品を読んだ限り)別にくされてなどない、ごくフツーの男の子たちの友情だと思う。どこがくされてるの?…私、わかんなーい!
ちなみに「CRAFT」を選択したのは、これをBL仕立てにしたらば、「航が菱川に恋をしていて悶々地獄、でもセンシティブ系だから絵も話も余韻もアッサリ」になりそうだからで、基本は少女マンガ作品。BLだったら、「キニナルキ」より「キニナルテ」か。♪この〜手なんの手〜気になる手〜♪…勝手に歌詞を変えないように!>秋林さん
■ほかにも新人さんやショート作品が載っていましたが、感想を書くのはただりえこさんの作品までにします。
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