「イースタン・プロミス」
2008年6月15日コメント (2)←で、リンクしているふるやさんと「イースタン・プロミス」を観に行って来ました。
ネタバレしてませーん!感想というほどでもない、ただのヴィゴ文(?)です
びっくりするほど面白かったです。まだ「インディ4」観ていないけれど、たぶん2008年上半期ベスト1…ってか、このまま2008年のベスト1になりそうな勢い、「ノーカントリー」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」より断然こっち!派な私です。
基本として「ヴィゴありき」、主演であるヴィゴ・モーテンセンの存在感につきる1本です。監督のクローネンバーグは「スパイダー」あたりからちょっと変わってきていて、たとえばあの例のぐっちょんぐっちょん節などは、昔のようにヘンタイ的に続くのではなく、「やっぱクロちゃんね♪」と思うスパイス程度に効かせているとゆーか、ぐっちょんぐっちょん節に洗練さ(…)とエンタテインメント性が感じられるようになったとゆーか、ずいぶんと間口広め(でも個性は残っている)な作品を手がけるようになったもんだな〜と、改めて感心した次第です。…とかなんとか云ってクロちゃん、いつかまたぐっちょんぐっちょん映画を撮りそうですが。
そのぐっちょんぐっちょんは置いておいて。クロちゃん映画は、だいたいどの作品も冒頭(プロローグ)がスリリング、観る者の目を引き付けます。今回も「何が始まるんだ?」と思わせながら一気に切り込んきたのですが、話題のファイトシーン以外、あまり情報を仕入れなかったこと、冒頭に出てくる人物に生粋の英国人がいなかったせいか、私はこれがロンドンを舞台とした話だと気付かず、途中まで米国のどっかの都市だと勘違いしていました。あの汚ったねー川はどっかメリケン国の川で、テムズ川だと思わなかったんですよ。「いかにも英国的なもの」を意識的に排除したという印象すらあります。「いかにも英国的なもの」がかえって邪魔になる――それだけロシアンマフィアの世界を、狭く深くフィーチャリングしたかったからなのかもしれません。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のときにも感じた、ミスリードの上手さ。ぐっちょんぐっちょんのスパイス化。長くも短くもないランタイム。ヴァンサン・カッセル演じるキリルなど個性的な脇キャラクター、ヴィゴ演じるニコライの謎めいた存在感。最後に訪れる静かなる感動。タトゥー(背中に入れるときが一番痛いんだそう)やアルマーニのスーツなど、凝ったディテール。「アンタッチャブル」以降、やっぱ「マフィアはアルマーニのスーツ」です。いや〜まさかこの私がクロちゃんを褒めまくるだなんて、そんな日がくるとは思ってなかったっスよー。
ハワード・ショアのスコア、ピーター・サシツキーの映像も良かったです。私は、色で例えると英国は緑じゃなくグレイというイメージを持っているせいか、英国を灰色に撮った作品がとても好きで(たとえば「ナイロビの蜂」や「トレスポ」あたりもそう)、この作品の灰色っぷりに嬉しくなってしまいました。
ロシア訛りがどーのこーのだとか、「ヴィゴはロシア系に見えないじゃん」とかなんとか云うヤツがいますけどね、別にいいじゃないですか。それをいうなら、「スターリングラード」(けっこう好き)で、ジュード・ロウが演じたロシア兵のほうがよっぽどムリありましたよ。気になって仕方がなかったのはナオミ・ワッツの若さのほうで、今年40歳だなんて思えません。これから秋林は「目指せ!ナオミ・ワッツ!(の若さ)」でいきたいと思います。
黒澤明と三船敏郎――最近では、たとえばスパイク・リーとデンゼル・ワシントン、アンソニー・ミンゲラとジュード・ロウ、「この監督はこの俳優を実に魅力的に撮る、ホレてるんじゃないの?」というカプコンビがありますが、「ディビッド・クローネンバーグにはヴィゴ・モーテンセン」ですね。ヴィゴを美しく魅力的に撮るのは、やっぱクロちゃん。またクロちゃん♪ヴィゴちゃん♪映画を希望します。お願いしますよー!
観賞後のふるやさんと私は、「ヴィゴ〜♪」とすっかり目がハートv状態、劇場を出てからも道を歩きつつ「『ヒストリー・オブ・バイオレンス』より絶対こっち!」「DVD欲しいー!(日活だから高いだろうけど)買うぞー!」「ヴィゴの後ろ姿にウットリしちゃう♪」「…見えてたんですけど」と、云い合っていたのでした。
あ、例のファイトシーン。
そりゃもー壮絶でした。痛!痛痛痛!なシーンが終わったあと、客席から「スゴイ…」という声(ちなみに女性)が聞こえてきました。いろんな意味でスゴかったです。
その後は市内観光、「ふるや&秋林の名古屋チン道中」となりました。キャハ♪
ネタバレしてませーん!感想というほどでもない、ただのヴィゴ文(?)です
びっくりするほど面白かったです。まだ「インディ4」観ていないけれど、たぶん2008年上半期ベスト1…ってか、このまま2008年のベスト1になりそうな勢い、「ノーカントリー」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」より断然こっち!派な私です。
基本として「ヴィゴありき」、主演であるヴィゴ・モーテンセンの存在感につきる1本です。監督のクローネンバーグは「スパイダー」あたりからちょっと変わってきていて、たとえばあの例のぐっちょんぐっちょん節などは、昔のようにヘンタイ的に続くのではなく、「やっぱクロちゃんね♪」と思うスパイス程度に効かせているとゆーか、ぐっちょんぐっちょん節に洗練さ(…)とエンタテインメント性が感じられるようになったとゆーか、ずいぶんと間口広め(でも個性は残っている)な作品を手がけるようになったもんだな〜と、改めて感心した次第です。…とかなんとか云ってクロちゃん、いつかまたぐっちょんぐっちょん映画を撮りそうですが。
そのぐっちょんぐっちょんは置いておいて。クロちゃん映画は、だいたいどの作品も冒頭(プロローグ)がスリリング、観る者の目を引き付けます。今回も「何が始まるんだ?」と思わせながら一気に切り込んきたのですが、話題のファイトシーン以外、あまり情報を仕入れなかったこと、冒頭に出てくる人物に生粋の英国人がいなかったせいか、私はこれがロンドンを舞台とした話だと気付かず、途中まで米国のどっかの都市だと勘違いしていました。あの汚ったねー川はどっかメリケン国の川で、テムズ川だと思わなかったんですよ。「いかにも英国的なもの」を意識的に排除したという印象すらあります。「いかにも英国的なもの」がかえって邪魔になる――それだけロシアンマフィアの世界を、狭く深くフィーチャリングしたかったからなのかもしれません。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のときにも感じた、ミスリードの上手さ。ぐっちょんぐっちょんのスパイス化。長くも短くもないランタイム。ヴァンサン・カッセル演じるキリルなど個性的な脇キャラクター、ヴィゴ演じるニコライの謎めいた存在感。最後に訪れる静かなる感動。タトゥー(背中に入れるときが一番痛いんだそう)やアルマーニのスーツなど、凝ったディテール。「アンタッチャブル」以降、やっぱ「マフィアはアルマーニのスーツ」です。いや〜まさかこの私がクロちゃんを褒めまくるだなんて、そんな日がくるとは思ってなかったっスよー。
ハワード・ショアのスコア、ピーター・サシツキーの映像も良かったです。私は、色で例えると英国は緑じゃなくグレイというイメージを持っているせいか、英国を灰色に撮った作品がとても好きで(たとえば「ナイロビの蜂」や「トレスポ」あたりもそう)、この作品の灰色っぷりに嬉しくなってしまいました。
ロシア訛りがどーのこーのだとか、「ヴィゴはロシア系に見えないじゃん」とかなんとか云うヤツがいますけどね、別にいいじゃないですか。それをいうなら、「スターリングラード」(けっこう好き)で、ジュード・ロウが演じたロシア兵のほうがよっぽどムリありましたよ。気になって仕方がなかったのはナオミ・ワッツの若さのほうで、今年40歳だなんて思えません。これから秋林は「目指せ!ナオミ・ワッツ!(の若さ)」でいきたいと思います。
黒澤明と三船敏郎――最近では、たとえばスパイク・リーとデンゼル・ワシントン、アンソニー・ミンゲラとジュード・ロウ、「この監督はこの俳優を実に魅力的に撮る、ホレてるんじゃないの?」という
観賞後のふるやさんと私は、「ヴィゴ〜♪」とすっかり目がハートv状態、劇場を出てからも道を歩きつつ「『ヒストリー・オブ・バイオレンス』より絶対こっち!」「DVD欲しいー!(日活だから高いだろうけど)買うぞー!」「ヴィゴの後ろ姿にウットリしちゃう♪」「…見えてたんですけど」と、云い合っていたのでした。
あ、例のファイトシーン。
そりゃもー壮絶でした。痛!痛痛痛!なシーンが終わったあと、客席から「スゴイ…」という声(ちなみに女性)が聞こえてきました。いろんな意味でスゴかったです。
その後は市内観光、「ふるや&秋林の名古屋チン道中」となりました。キャハ♪
コメント
こんばんわ、映画ご一緒出来て光栄でした(笑)
まだ「ノーカントリー」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も
観ていないんですがそーなんですか!?
うっわー、ジブンはどうだろー…その辺交えて観てみたい
EPはヴィゴ贔屓抜きでも好きな映画になってたと思います♪
>まだ「ノーカントリー」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も観ていないんですがそーなんですか!?
系統が違う作品なので、一概に比較できないのですが、純粋に「自分好み」の基準だと「イースタン・プロミス」ですね♪てへ♪