…というわけで、18日にリリースされた「B’z The Best “ULTRA Pleasure”」に付いてくるDVDのライブ映像について、その背景および曲のためにならないプチ解説をしたいと思います(それぞれのツアーやB’zデキゴトロジーに関しては、9月にまとめて書く予定)。ただし大昔のことゆえ、間違って覚えている可能性かなり大、自分の記憶だけではたいへん心もとないので、押入れからホコリ被っていたオフィシャル&アンオフィシャル資料、記事掲載誌などを引っ張り出し、それらで裏取りをしながら書いていきます。なんか書いてるうちに、バカやった当時のイタタタ過ぎる自分のこともいろいろ思い出しそうですネ…。

なお、検索などで当ブログに来られた私と同じ経歴を持っているB’zファンの方、「間違ってます」「私もそうだった!」「実はそれ…」など、ご指摘/ご意見/ご感想/今なら(時効で)語れる話がございましたら、ぜひお声を掛けてください…って、当ブログは海外スパムのせいで外部コメント不可状態(dairyユーザーのみオッケー)なんですよね…。くすん。

■01.「"愛しい人よ"Good Night...」
[B’z LIVE-GYM Pleasure’92 "TIME"] (1992/8/20 横浜アリーナ)

CD:「代表取締役刑事」エンディング曲
2nd GUITAR KIDS RHAPSODY CAMDEN LOCK STYLE(1990/10/24)
アルバム「RISKY」収録(1990/11/07)

ガーン!シングルリリースは90年だとゆーのに、その18年後の今やっとこの曲の正式タイトルを知ったよ…うわああ〜!ごめーん!>松ちゃん&イナバ

× 「愛しい人よGood Night...」 → ○ 「"愛しい人よ"Good Night...」

★曲について
B’zにとって(たぶん)初の、シンプルなメジャーコード進行によるエピックなバラード。この曲が出るまでB’zのバラードといえば、マイナー進行の哀愁引き摺るメロディに、ちょっと不倫っぽい内容の歌詞が乗ったものが多かった。いまのB’zならば、どんなバラードでも作れるだろうけど、あの頃の「シンプルなエピック」が、20年経て「へりくだりシンプル」で「よりテクニカルなエピック」とレベルアップしてしまったので、メロディ・歌詞ともに、この曲以上の直球勝負なバラードはもう出てこないかもしれない(いまは単純なことができないから)。歌詞は、稲葉が書いたとは思えないほど隠喩がなく、クサくてダサい言葉が続く。曲は、いつものようなフックの連続はなく、ギタープレイもシンプルの極致。これはこれでいい、20年近く経った今でもそう思う。ただし、実際にライブで聴くとなると、今のB’zより92年頃の若いB’zのほうがいい。今だとちょっとキツイかな。

ご友人の結婚式で歌うことなったイナバ氏、たしかこの曲を歌ったんじゃなかったけ?…結婚式の余興で持ち歌をカラオケで。これは恥ずかしいかも。

★ライブ&映像背景
1992年、初のアリーナツアーとなったTIMEツアー後半の横アリ公演。アルバムツアーではなく、2回目となるPleasureツアー(アルバムにとらわれないお祭りツアー)で、この日の横アリ公演は、たしか業界関係者招待の日、いろんな人が観に来ていたような覚えが。この「TIME」ツアーは、バンド色の強い今のB’zのライブスタイルに近く、スターフィッシュを使ったハデなステージングなど、彼らにとってはターニングポイントとなったツアーでもある。ちなみに「ZERO」のPVは、この横アリ公演で撮ったもの。ライブ写真や映像を見たとき、ファンは衣装でどのツアーかを判断するのだが、松ちゃんの牛柄ベストはここで登場。イナバ氏はサイケなロングスパッツで登場、そして短パンに。「この人、実はサイケで誰も着ないようなヘンな柄が似合うのかも?」などと思っていたら、後半、思いっきりアクセル・ローズを意識した衣装で登場、49ersシャツ、ゴーグル、短パン、ナイキシューズ…「あーイナバは、サイケ柄が似合って、時代の影響を受けやすい人なんだ」と確信するに至った。衣装の面でも、ターニングポイントとなったツアーといえるだろう。なお、この頃コントコーナーはまだ存在していた(注1)。センターステージでもないのにスタンドは360度ギッシリ埋められ、私も城Hで1回、バックステージから観た。全12公演。バカだった私は、その半分の6回参加。チケット代:4500円(指定席)

このときの「愛しい人よ…」のアレンジは、まずオルガンのみの演奏でワンコーラス、静寂の中、しっとりと歌い上げるイナバ氏。ボーカルを殺さない松ちゃんのギターソロも素晴らしい。セットリストの中でもっとも映えた曲でベストテイク、今回DVDに収録された理由がよくわかる1曲。当時、ステージ上のイナバ氏を見ていた私は、ただ振り回すだけでない、マイクスタンドの使い方がずいぶんと上手くなったなあ、と感心した覚えがある(注2)。

★注釈
(注1)TIMEツアーでは、「B’zのふたりはこんな素敵な関係なんですよー♪」な寸劇風コントがあり、新幹線編・LA編とあったのだが、どれも見所は「はしゃぐイナバをたしなめるオトナの松ちゃん」。キメセリフも「フッ…」「B’zのリーダーと云えば親も同然」などあったが――

松本氏:「ゴメンですんだら税務署はいらないんだよ」

当時は無邪気に笑うだけだったが、まさかその約10年後、脱*疑惑で捜査され(とりあえず故意ではないと判断を受ける)、追徴課税を受けることになるとは…。10年経って笑えない話となってしまった、ちょっとイタタ!なコントである。

(注2)それまでのイナバ氏は、マイクスタンドを激しく振り回しすぎたために、マイクがすっぽ抜けて遠くへ飛んでいってしまうだの、マイク自体を忘れてステージに上がってしまうだの、今では考えられないミスをいろいろとやらかしていて、当時の私はいつもヒヤヒヤしながらイナバ氏を見ていた。数年前、TVの音楽プログラムで「自分の中で、最初にマイクスタンドの位置は決まっていて、まずそこにないとダメなんです」と回答したときは、ご本人にはたいへん申し訳ないのだが、聞きながら思わずほくそ笑んでしまった。

★記憶以外の参考資料
『Be+wiz』vol.06〜15(B’z Party会報誌)、『GB』(ソニーマガジンズ)、他

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