■02.「もう一度キスしたかった」
[B’z LIVE-GYM LIVE-GYM ’93 "RUN"] (1993/6/17 国立代々木競技場 第一体育館)
CD:アルバム「IN THE LIFE」収録(1991/11/27)
★曲について
一般的によく知られている「いつかのメリークリスマス」のように、綺麗なメロディに甘くせつないながらも歌詞はどこか普遍的な内容で、ちょっと抑え目に淡々と歌い上げる曲なせいか、アルバム収録曲だが、昔からひそかに人気のあった曲(もしかしたら9月発売の「B’z The Best “Ultra Treasure”」に収録されるかもしれない)で、TVの音楽プログラム(Mステだったか?)でも披露したことがある。ただし「IN THE LIFE」製作時、イナバ氏の声は悲惨なコンディションだったせいか、他のアルバムに比べ「IN THE LIFE」、今聴いてもダミ声な歌い上げになっているなと思う。
★ライブ&映像背景
「IN THE LIFE」収録曲だが、映像はその次のアルバム「RUN」ツアー、代々木公演。1993年。「もう一度キスしたかった」がセットリストに組み込まれたのは、ツアー後半のアリーナクラスから。日替わりで「ALONE」、ホールクラス時の頃は「恋じゃなくなる日」だった。なので、ホールクラスのみの参加の人や、「ALONE」の日だった人には、嬉しい内容かもしれない。複数公演のある会場やキャパの違う会場でセットリストを変えることを始めたのは、このツアーあたりからだった…ような気がする。なお、アルバム「RUN」収録の「月光」「赤い陽炎」のバラード2曲は、ツアーの最初から日替わり演奏。
収録されている映像を観ると、衣装は「IN THE LIFE」ツアーに戻ったかのようだが、これは途中で着替えたからであって、基本は「TIME」ツアーと同じスタイル、1曲目から短パン(イナバ氏にいたっては、「誰がこんなん着るん?イナバしかおらへんで!」な豹柄)だった。「このときまだこんなジャケット着てたんだ〜」と、DVDを見ながらつい遠い目になったが、イナバ氏着用ジーンズのダメージ具合に、時代を感じてしまった。松ちゃんの真っ赤な衣装は、個人的によく覚えている。この格好のままコントコーナーに突入し、なんと後半のアリーナツアーでは、「哀愁でいと」を演奏しながらメインボーカルで歌う松本孝弘氏という、いまでは信じられない姿が拝めた。「RUN」ツアーは、実にミラクルなコーナーを持つツアーだった。
そして私がもっともヒヤヒヤしたのは、「EASY COME, EASY GO!」での、イナバ氏によるギターソロ(ベン・E・キング「Stand by me」かと思うようなアレンジになっていて、メンバー横一列、アンプラグド風に演奏していた)。綱渡りを見守る気分とはこのこと、一番の盛り上がりで音をハズしたときは、「頼むよ…イナバ…」と泣きそうになった(注1)
そのほか、松ちゃんのメインギターがヤマハMG-Mよりギブソンレスポールに変わったという、記念すべきツアーでもある(注2)。全49公演、チケット代:TIMEから据え置きの4500円(指定席)。バカだった私はなんと11本も行ってしまった。どうやってチケットを調達したのかあまり覚えていないが、すべて正規ルートで購入したことだけは、胸張って云える。
★注釈
(注1)リハーサル中、必死にギター練習をしているイナバ氏に――
明石さん:「稲葉はねー左手だけはできているんだよね」
松ちゃん:「右がついていってナイ」
明石さん:「右と左があってナイ」
松ちゃん:「それはギターでいうところの『出来てナイ』(笑)」
…とダメ出し。実力は、松ちゃんいわく「(当時のチーフマネージャー)鶴ちゃんと、どんぐりだね」。
出来ずに四苦八苦しているフレーズをなんなくこなす松本さんに、「上手いねー!」というイナバ氏。「当たり前だろ!これで何年飯食ってるんだよ」と、さらに返されていた。
(注2)ただし、DVDで使用しているのはヤマハMG-M系(松本モデル)。オイルコーティング以外の塗装がまったくされていない&シェイプが変わった特殊なタイプで、ツアー後半から登場。なので、ギター好きの松本マニアにはニヤリの映像だと思う。DVDで久しぶりに見て、ひどく懐かしい気分になった。
↓このギター(B’z公式サイト)
http://bz-vermillion.com/tak/gtr/yamaha/28s.html
★記憶以外の参考資料
『Be+wiz』vol.06〜20(B’z Party会報誌)、『GB』、『BEST HIT』、『JUNON』、他
[B’z LIVE-GYM LIVE-GYM ’93 "RUN"] (1993/6/17 国立代々木競技場 第一体育館)
CD:アルバム「IN THE LIFE」収録(1991/11/27)
★曲について
一般的によく知られている「いつかのメリークリスマス」のように、綺麗なメロディに甘くせつないながらも歌詞はどこか普遍的な内容で、ちょっと抑え目に淡々と歌い上げる曲なせいか、アルバム収録曲だが、昔からひそかに人気のあった曲(もしかしたら9月発売の「B’z The Best “Ultra Treasure”」に収録されるかもしれない)で、TVの音楽プログラム(Mステだったか?)でも披露したことがある。ただし「IN THE LIFE」製作時、イナバ氏の声は悲惨なコンディションだったせいか、他のアルバムに比べ「IN THE LIFE」、今聴いてもダミ声な歌い上げになっているなと思う。
★ライブ&映像背景
「IN THE LIFE」収録曲だが、映像はその次のアルバム「RUN」ツアー、代々木公演。1993年。「もう一度キスしたかった」がセットリストに組み込まれたのは、ツアー後半のアリーナクラスから。日替わりで「ALONE」、ホールクラス時の頃は「恋じゃなくなる日」だった。なので、ホールクラスのみの参加の人や、「ALONE」の日だった人には、嬉しい内容かもしれない。複数公演のある会場やキャパの違う会場でセットリストを変えることを始めたのは、このツアーあたりからだった…ような気がする。なお、アルバム「RUN」収録の「月光」「赤い陽炎」のバラード2曲は、ツアーの最初から日替わり演奏。
収録されている映像を観ると、衣装は「IN THE LIFE」ツアーに戻ったかのようだが、これは途中で着替えたからであって、基本は「TIME」ツアーと同じスタイル、1曲目から短パン(イナバ氏にいたっては、「誰がこんなん着るん?イナバしかおらへんで!」な豹柄)だった。「このときまだこんなジャケット着てたんだ〜」と、DVDを見ながらつい遠い目になったが、イナバ氏着用ジーンズのダメージ具合に、時代を感じてしまった。松ちゃんの真っ赤な衣装は、個人的によく覚えている。この格好のままコントコーナーに突入し、なんと後半のアリーナツアーでは、「哀愁でいと」を演奏しながらメインボーカルで歌う松本孝弘氏という、いまでは信じられない姿が拝めた。「RUN」ツアーは、実にミラクルなコーナーを持つツアーだった。
そして私がもっともヒヤヒヤしたのは、「EASY COME, EASY GO!」での、イナバ氏によるギターソロ(ベン・E・キング「Stand by me」かと思うようなアレンジになっていて、メンバー横一列、アンプラグド風に演奏していた)。綱渡りを見守る気分とはこのこと、一番の盛り上がりで音をハズしたときは、「頼むよ…イナバ…」と泣きそうになった(注1)
そのほか、松ちゃんのメインギターがヤマハMG-Mよりギブソンレスポールに変わったという、記念すべきツアーでもある(注2)。全49公演、チケット代:TIMEから据え置きの4500円(指定席)。バカだった私はなんと11本も行ってしまった。どうやってチケットを調達したのかあまり覚えていないが、すべて正規ルートで購入したことだけは、胸張って云える。
★注釈
(注1)リハーサル中、必死にギター練習をしているイナバ氏に――
明石さん:「稲葉はねー左手だけはできているんだよね」
松ちゃん:「右がついていってナイ」
明石さん:「右と左があってナイ」
松ちゃん:「それはギターでいうところの『出来てナイ』(笑)」
…とダメ出し。実力は、松ちゃんいわく「(当時のチーフマネージャー)鶴ちゃんと、どんぐりだね」。
出来ずに四苦八苦しているフレーズをなんなくこなす松本さんに、「上手いねー!」というイナバ氏。「当たり前だろ!これで何年飯食ってるんだよ」と、さらに返されていた。
(注2)ただし、DVDで使用しているのはヤマハMG-M系(松本モデル)。オイルコーティング以外の塗装がまったくされていない&シェイプが変わった特殊なタイプで、ツアー後半から登場。なので、ギター好きの松本マニアにはニヤリの映像だと思う。DVDで久しぶりに見て、ひどく懐かしい気分になった。
↓このギター(B’z公式サイト)
http://bz-vermillion.com/tak/gtr/yamaha/28s.html
★記憶以外の参考資料
『Be+wiz』vol.06〜20(B’z Party会報誌)、『GB』、『BEST HIT』、『JUNON』、他
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