先日、友人で舎弟の某社営業オッシー(あだ名。押尾学に似ているから)幹事による飲み会がありました。参加メンバーは、オッシーの会社のみなさんと、ウチの会社で私が所属している××チーム。居酒屋での一次会がお開きとなり、そのまま近くのカラオケ屋で二次会となりました。

みんながカラオケで盛り上がっている中、私とMさん(某社の経理担当のベテラン社員さん。40代の女性)だけがカラオケそっちのけ状態、隅っこに引っ込んで、ふたりぎゃいぎゃいとB’z話で盛り上がっていました。

そーです。Mさんはイナバ命のB’zファン。私が某社へ行ったとき、Mさんの机に卓上B’zカレンダーがあるのを発見、「あーこのカレンダーって、オフィシャルのですね」と話しかけて意気投合、ときどき一緒にゴハンを食べる仲までになりました。

私:「…で、どうでした、先週の大阪公演?」
Mちゃん:「もう最高♪…ダンナと息子は野球観戦だったから別行動で、のびのびとライブ行けたわよ!イナバさん、素敵だったわ〜♪」
私:「セットリスト変わってました?」
Mさん:「えっとね〜、まず××と××が…」

と、楽しく会話しているところにオッシーが割り込んできました。

オッシー:「歌いもせず、なにやってるんですか?」
Mさん:「放っておいてくれていいよ〜♪私たち、これで充分楽しいから♪」
私:「そーですよね〜♪オッシーあっち行ってよ、ウチの女子とアンタんとこの女子…ほら!みんなキミを待ってるじゃ〜ん♪よっ!こ〜の色男っ!」
オッシー:「………イヤミですか、それ?」

そんなオッシーを無視、さらにぎゃいぎゃいと話し出すMさんと私。

オッシー:「そんな無視をするなら、B’zの歌でも歌おうかな〜」

Mさん&私:「いやあああ!それだけはヤメて〜〜〜〜!」

オッシー:「また云われた!…なぜB’zファンの女性は、男がB’zの歌を歌おうとすると、みなさん揃いも揃って『やめて!』と叫ぶんです?」

Mさん:「そんなの決まってるじゃない!イナバさんを冒涜するからよ!」

*「ヘタに歌われるとガッカリ、イナバ氏への冒涜になる」と云いたいらしい。でも、仮に上手く歌えてもビミョーかと…。

堂々キッパリ即答するMさん。

私:「(プチ冷静に)やたら難しくてキーが高い曲ばっかだから、フツーの男性が歌うと玉砕する可能性大なのよ。無難にミスチルとか、サザンとか、EXILEとか、オレンジレンジとかにしたほうがいいよね。オッシーはせっかくいい男なんだから玉砕することないよ」
オッシー:「じゃあ、秋林さんはちゃんと歌えるんですか?」
私:「歌えるわよ!当たり前じゃない!」

オッシー:「じゃあ、B’zの曲で勝負しません?…このカラオケ機、点数出るやつだから勝ち負けハッキリしますよ」
私:「受けて立とうじゃない!」

「勝つ自信のある勝負しか受けない、しかも勝つならブッチぎり勝利が身上」のメフィストタイプ・秋林。オッシーと勝負することに。

私:「え〜っとじゃあね、私は『恋心』を…」
オッシー:「ダメです」
私:「…は?」
オッシー:「自分が得意な曲はダメ!…曲は僕が選びます。僕が歌う曲は、秋林さんが選んで下さい」
私:「…なるほど。いいよ、それで。ところでオッシーさあ、B’zの曲ってどれくらい知ってるの?」
オッシー:「けっこう知ってますよ。昔から聴いているし、ここ5年くらい前からのアルバムやベスト盤なら持ってるし、妹がファンクラブ入ってますからね」
私&Mさん:「ええええ〜〜〜〜っ!?」

オッシーの妹さん(宝塚の男役のようにめちゃハンサムな女性)もビーパ会員と知り、「世間は狭い」とプチ呆然となるMさんと私。

私:「…ところでさ、勝ったら何かもらえるの?」
オッシー:「なにか欲しいものでもあるんですか?」
私:「それそれ!その最近買ったと思われる、フレッドペリーのスポーツバッグ!それが欲しい!」
オッシー:「これですか?」

ジム通い用としてオッシーが購入したと思われるバッグに狙いを定め、おもむろに指差す秋林。

オッシー:「…わかりました、いいでしょう。じゃあ、僕が勝ったら、秋林家所蔵『魅惑の木原音瀬セット♪』を下さい」
私:「………」
Mさん:「????魅惑?コノハラ?なにそれ???」
オッシー:「………」

メンチ切るオッシーに、倍返しでガンを飛ばす私。

私:「いいわよ。全部あげようじゃない!」

…というわけで、突如始まった「B’zカラオケ対決」。なんとしてでも勝ちたい秋林、Mさんに選曲を相談。

私:「Mさん、絶対に勝ちに行きたいです!…でもなあ、シロート(?)相手にマニアックな曲や激ムズ曲は可哀相な気もするんですよね」
Mさん:「たしかに」
私&Mさん:「う〜ん…」

曲をどうするか悩んでいると、勝負を聞きつけた我が社の女子たちが、オッシーに秋波を送り始め――

私:「もういいや!『Fever』で!」
Mさん:「え!?それってめっちゃエ…」
オッシー:「…妹がよく歌うんで知ってます。いいですよ、その曲で(ニヤリ)」

そして「Fever」が流れ――

♪待ちわびて〜かわいたろ〜あわてないでじっくりやろう〜うずうずで〜むずむずの〜またやってきた〜この瞬間〜♪

オッシーが歌い出すと、「きゃあああああ♪オッシーさあああん!」と、タンバリンではやし立てる我が社の女子。

Mさん:「声出てるけど、ちょっとフェロモン足りないよね」

…と、プチ冷静に批評するMさん。

歌い終わり、得点は――82点。

オッシー:「じゃあ、秋林さんには『IT’S SHOW TIME!!』を」
私:「歌ってやろうじゃないっ!しょっちゅー家で歌ってる曲だわよ!音楽やってた人間のリズム感をナメるなよ!マイクスタンド持ってこーい!」
オッシー:「そんなもの、ここにあるわけないじゃですか!」
Mさん:「秋林さん、頑張って♪」

♪獲物を呼びよせるように〜サーチライトが空を照らす〜獣たちも色めく〜歓声(おたけび)はアリーナ揺らす〜♪

「ひゅー!ひゅー!」と、タンバリンではやし立てるMさん。

そのまま、とりあえず音を外さずに歌い終えると――

Mさん:「良かったよ〜♪ちゃんと歌えてた!間違ってもないし」
私:「えっへん!頑張ったもん!…これで負けたら、松ちゃんに顔向けできないよう!」
Mさん:「…イナバさんには?」

そして得点は――81点。

私&Mちゃん:「マジで!?絶対ウソやあああああ!!」
オッシー:「勝ちは勝ちです。明日、御社へお伺いの予定ですから、ちゃんと『魅惑の木原音瀬セット♪』持ってきて下さいね。シークレット本棚から全部。いや〜、秋林さんに勝っちゃいましたよ!これがいわゆる下克上ってやつですね」
私:「……」

…というわけで、秋林の部屋のシークレット本棚にあった木原音瀬作品の本は、すべてオッシー所有に。

秋林、これでコノハラ作品の感想が書けなくなりました…。

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