画像(→)は、原作が出たとき、ネットで何度あらすじを読んでもまったく理解できず、それならば我が目で確認しようじゃないのと、近所の本屋さんへ行ってパラ読みしたところ、やっぱりさっぱりわからず撃沈した、とゆー作品です。まさかコレがCDになるなんて……そして発売元のサイバーフェイズさんが楽天に出店なさっているだなんて…知らなかった…衝撃。津山のお菓子屋「くらや」さんが楽天出店してたことを知って以来の衝撃。

とゆーわけで、生き別れの妹こと、奈央さんから頂いたCDの感想の総括でーす♪

作品リストは以下の通りでーす。

「エス」:英田サキ 原作 サイバーフェイズ
「最後のドアを閉めろ!」:山田ユギ 原作 マリンエンタテインメント
「牛泥棒」:木原音瀬 原作 インターコミュニケーションズ
「きみがいなけりゃ息もできない」:榎田尤利 原作 リブレ出版
「秘書の嗜み」:鳩村衣杏 原作 フィフスアベニュー 

ちなみに秋林の原作好き度は――

「ドア」>「エス」>「牛」>「ルコ」(「きみがいなけりゃ~」)>「秘書」

…の順となっております。

■ドラマCDとして出来がいいと思った順

「牛」>「ドア」>「エス」>「ルコ」>「秘書」

「牛泥棒」は、キャストのみなさんがフリートークで「フツーにいい話、やっててキャラクターに感情移入できました」(…って、いったい普段はどんな作品をアテておられるのですか?…と軽くツッコミ)とおっしゃってたことが、私も聴いていてよくわかりました。声優さんたちの息がとても合ってましたから。音楽や効果音も良かったです。5枚の中でコレがダントツ。「ドア」は安心して聴ける1枚。原作をキレイに丁寧になぞっていて、声優さんもピッタリ合わせていて、さすがだと思いました。「エス」は好きなんだけど、エピソードの中で聴きたかったセリフがけっこう端折られていたのがなあ。「エス」1巻といえばベレッタ舐めでしょーが!端折っちゃダメじゃーん!そのあとに続く、宗近のオヤジな「俺のはマグナムだ」に期待したのにぃ!

CD化するにあたり、ランタイムの制限上、エピソードの端折りはどうしても必須となってしまう中で、上手く端折ったなあと思われるのは、やっぱ「牛」ですね。

今回の5枚はすべて原作既読状態、よってストーリーを追いかけるより、声や音が入ることにより、原作で感じ取れていなかったものがなにかわかったとゆーか、原作を別の視点で見ることができたように思えます。原作読み直していて、「あ、だからこのエピソードやセリフが入っているのか」とかね、いろいろわかりました。

気になったのは、女性の声。「ルコ」のあかねさん以外、アニメ声の人が本当に多かったので、もう少し落ち着いた声の人がいたらいいのに…と思いました。

あと、CD化するなら、ほのぼの系やセンシティブ系より、ドタバタなラブコメディ、ドラマチックロマンス系な作品のほうがいいんじゃないかな…と、個人的に思いました。そのほうが声優さんもノってお仕事できるんじゃないかな?…「牛」や「ドア」のフリートーク聴いてると、本当楽しそうな雰囲気が伝わってきましたから。

■受声優さん好き順(CD聴いた中で)

「エス」神谷さん>「ドア」鈴村さん>「秘書」平川さん>「牛」岸尾さん>「ルコ」福山さん

いやね、これが他の作品だったら…いや違うな、「エス」を最初に聴かなかったら、鈴村さんなの。たっまたま「エス」を先に聴いたばっかりに、このあと他の作品聴いても、神谷さんの「どうにかなるっ!」「う…あああああああああああああっ!」が耳に残っていて…結局、聴いていた私もどうにかされてしまったようです。「なんて声出すんだよ。聞いてるだけで*****なったぞ」(「エス」1巻215ページ)という声は、この声のことだったんですね。そっかそっか、よくわかったよー♪>宗近 

原作読んでCD聴いてしみじみ思ったんですが、「エス」は宗近が椎葉に骨抜きにされる話なんですよ、やっぱ。

神谷椎ちゃんは…安東を失った場面がクール過ぎたかな?…原作ではもっと傷ついていたように思えるし、全体的に滑舌、とても元気だったので、個人的に抱いていた椎葉のイメージとは違うのですが、これはこれで充分オッケーというか、神谷椎葉もアリだと思いました。

奈央さんが、「お前ピーーなんだろう」「このゲス野郎!」が硬質で美しくて感動したと書いておられたように、私も「なんて美しいんだろう」と(気が付けば)感動していました。大真面目に、コレをメール受信ボイスにしたいです。さすがに「お前ピーーなんだろう」はムリなので、「このゲス野郎!」 もしくは「やり損だ!」 希望。誰か私に下さい。本気。

■攻声優さん好き順(CD聴いた中で)

「牛」谷山さん>「ルコ」小西さん>「ドア」森川さん>「エス」小西さん>「秘書」遊佐さん

基本的にフツーっぽくて誠実そうな声が好きなので、そうなると「牛」の谷山さんかなあ?(安東役の杉田さんも)…いわゆるかっこいい系だと小西さんなんですが、「エス」ではちょっと低すぎ、東海林系がいいなあ。「帝王」森川さんは、オビ=ワンを演じたユアン・マクレガーのイメージが強くて(アナ×オビ派の私は、吹替版観に行ったとき、オビがアナキンに「愛してたのに!」と云ったクライマックスシーンで、「さすが森川さんだ!」と真剣に感動した腐れ女子です)、最初「ん?」と思ったのですが、やっぱいいですね~♪

ちなみに、秋林が洋画の日本語吹替で好きな声優さんは、宮本充さんです。イーサン・ホーク役が一番有名かな?


■全体で好き順

「エス」>「ドア」>「牛」>「ルコ」>「秘書」


かなあ?


最後になりましたが、奈央さん、本当にありがとうございました!
(耳が沸騰しましたよー♪)
奈央さんがいらっしゃらなかったら、いまの私は存在していませーんっ!

コメント

”D”
2008年11月30日9:13

怒涛の一気聴き&レビューお疲れ様でした。私も読んで楽しかったです。
ところで、このラインナップ、秋林さんからオーダーしたの?それとも奈央さんが選んでくれた?て、いうかね、聴いて書いた秋林さんも凄いけど、この5枚を取り揃えた奈央さんも凄いと思ったんですよ、だって、似たような話がひとつもなくて、キャストもちょうど良くばらけていて、でも定番声優さんは押さえていて、その中でも演技力にも定評のある人を集めてて、マジで「これが奈央さんの計画だったなら、たいしたものだ」!

ついでに、ちょっと書きそびれていたのですが、『エス』の神谷さんのこと。私は原作を読んで持った椎葉のイメージがもともと硬いほう寄りだったので、神谷椎ちゃんを聴いてぴったりだなーって思ってましたよ。そんなカタくてエス工作なんかできんの?みたいな感じ。ちなみに、私が推す"こんなセリフすら硬質で美しい"ボイスは「一生ひとりで××ってろ!」です。

秋林 瑞佳
2008年11月30日10:28

>このラインナップ、秋林さんからオーダーしたの?それとも奈央さんが選んでくれた?

奈央さんでーす♪…奈央さんがご感想を書かれたときに、「そうそうそう!」とか「原作ではこうだったんですよ」とかなんとかレスさせて頂いた作品に、私の好み、それから――

>似たような話がひとつもなくて、キャストもちょうど良くばらけていて、でも定番声優さんは押さえていて

…を考えて下さって、セレクトされたんだと思います。さすが!ですよー!感動しました♪

>「これが奈央さんの計画だったなら、たいしたものだ」!

でしょ?だからそう書きました♪わははははははは♪

>原作を読んで持った椎葉のイメージがもともと硬いほう寄りだったので、神谷椎ちゃんを聴いてぴったりだなー

私も硬いイメージだったんですが、実は強がりで、ポッキリと折れそうな弱いところもあって、それを必死に隠している人だと思ってたので(奈良画伯の椎ちゃんがまさにその通りだったし)、神谷さんだとその弱さが足りない、「強がり」というより「強い」んです。迷いとか戸惑いもあまりないし。弱さを感じるところはあるんだけど、それを必死に隠そうとしているところがあまり出てない/しきれてない、とても自己完結している、元気で熱血でハキハキしているとゆーか。「恋愛より金」の安東をクラっとさせた色気が…足りないかなあ?

今回いろいろ聴いて思ったのは、アニメ系の声優さんは、強弱の付け方と溜め方に一種独特なものがあって(男性より女性の声優さんのほうがそれが顕著ですよね)、たぶんそれが求められているんだろうな、と。実際聴いていて、とても美しいと思いましたし…その一番手が神谷さんかな?

洋画吹替だと、声優さんはそれらがやや控え目。たとえば「帝王」森川さんも、吹替では変えてきていると、聴いていてしみじみ思います。現代映画は、「自然な演技」が求められます。でも声優さんが本気で「自然」に演じると、ハリウッドスターが大根役者のように見えてしまうし、かと云って、強弱と溜めを付けすぎれば、実写だけに浮いてしまって白々しくなる。そんな違いがあると思いました。

>私が推す"こんなセリフすら硬質で美しい"ボイスは「一生ひとりで××ってろ!」です。
わははは♪…「エス」1巻はパンチライン炸裂巻ですよね♪

ちなみに私が推す「やり損だ!」は、ここだけ浮いたような美しい強弱と溜めを感じて、捨て台詞としてなんてサイコーなんだ!と思ったんですよー♪わはは♪

奈央
2008年11月30日18:04

お耳沸騰、ほんとーにおつかれさまでした!
秋林先輩みたいな人に聞いてもらってこそ、声優さんがたは熱演の甲斐があるというものだろうと思いました・・・!
ありがとうございます。本当に全部楽しくふむふむと読ませていただきました!

>着信ボイス
メール受信すると「やり損だ!」って言う携帯・・・(震笑)
すごいなあ・・・作り方調べてみようかなあ・・・

>キャストもちょうど良くばらけていて、でも定番声優さんは押さえていて、その中でも演技力にも定評のある人を集めてて~
・・・実はかなりの偶然で、す(・・・・・・)
秘書一枚じゃ味気ないなーと、CDファイルをめくりながら吟味・厳選はもちろんしたんですが、基準は原作だったんですよ。秋林さんのお好きな作家さんを・・・と思ったらああいうラインナップになりました。
並べてみて、ルコとエスで小西が被った以外は全部バラけていたので「もしかしてわたし神に愛されたBL聞きかも!」とは思ったんですが・笑
調子に乗って次回はきっと「花嫁」「アラブ」「ナンバラン」あたりを紛れ込ませると思いまーす。

秋林 瑞佳
2008年11月30日19:29

>奈央さん
こちらこそ貴重な経験をさせて頂きまして、大感謝ですー!
うわ~ん!ありがとうございますー!

>メール受信すると「やり損だ!」って言う携帯・・・(震笑)
すごいでしょ♪…どーせ一瞬しか聞こえないんですもの、まわりも「??なに??」で、わかりゃしませんよ♪(たぶん…)

>「もしかしてわたし神に愛されたBL聞きかも!」
神が降臨したんですよ!…並べたとき、CD光ってませんでした?

>調子に乗って次回はきっと「花嫁」「アラブ」「ナンバラン」あたりを紛れ込ませると思いまーす。
楽しみです♪…「ナンバラン」って、もうワンジャンルなんだ!わははは♪

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索