昨年完結した『デッドなんちゃら』シリーズ本編における主人公が、FBI捜査官としてキミどうよ?な能力だったこと、そしてコドモっぽくラブ最優先な熱烈アモーレ~!ぶりに思いっきり閉口、主人公およびその彼氏によって、1年分の砂を吐いた気分にさせられた私だったけれど、主人公よりよっぽど有能なくせに、横恋慕ラブで見事敗北、そのジェイムズ・マースデンばりな当て馬ぶりに、「教授~!もっとステキな人が現れるわ、だから頑張って~!」と私めもつい涙してしまった、ロブ・コナーズ教授が主人公のスピンオフ作品。…キャプション長すぎです!>秋林さん
! 以下、ネタバレ注意報 !
とゆーわけで、ネットでポチらずリアル本屋でゲットしたくらい、教授のラブの行方と結末が気になってしょーがなかった、この『外伝』。ラブだけでない展開――さすが英田兄貴とゆーか、ラブ優先なあまり、事件の要因やその決着が強引で、「なんちゃって事件簿」的作品が多めになってしまいがちなBLの中でも、この『外伝』は、主人公に起因/関係する犯罪が起き、ロブが自分の性格や特性を活かして活躍、キレイなケリがちゃーんとつけられているあたり――やっぱ英田作品は、他の「なんちゃって事件簿」よりランクが上になるよなあ、と感じさせる。
耳切り魔という猟奇犯に米国らしさのある「SIMPLEX」、無能なLAPDもなんだかなと思えど、ロブの性格がよく出た交渉術に面白さがあった「DUPLEX」。
ただ、これが「ラブ面は?」というと…なんだか「それでいいの?」という印象。
なんでかな~?と思って、何回か読み直したんだけど…たぶん――教授が譲歩しすぎ、優しすぎるんだろうね。人間出来すぎなんだよ(ネトも)。教授がいままで「いい人」で終わってた理由がよくわかったというか。ディック×ユウトとは別路線のアモーレ男なんだと思う。
そんなアモーレ男なので、少年鉄仮面伝説のような人生を送ってきたヨシュア相手に、恋の駆け引きをしても上手くはいかない、さあどうする?――というあたりを描きたかったんだろうけど、ヨシュアがあまり動かない…というか、心理描写が説明的だったので、最後までぎこちない。ぎこちないふたりを描いてるとしても、なんだかスッキリしない。そのモタつきと、ぎこちなさの解消のためか、最後に「実は面識があったんですよ~」というエピソードがつけられていて、これがなんだか取ってつけたような印象、余計に苦しさを感じる。
海千山千な教授をキリキリさせるようなキャラだったら…面白かったかもしれない。そうなると、あとがきにあった「口の悪い、皮肉な毒舌家」という初期設定ヨシュアのほうが…良かったような?
「デッドなんちゃら」シリーズが大好きで、好みのキャラがいっぱい出てきて、「きゃー♪」といえる人なら楽しめる、とても読みやすい作品。
しっかし…この外伝で一番ドキドキしたのが、教授とヨシュアのラブシーンじゃなくてビーチバレーのシーン、「トーニャはいったいどーゆー格好をしているの?」と「教授よりユウティ(犬)のほうがいいんじゃ?>ヨシュア」だったなんて、大きな声では云えない…。
評価:★★★(外伝のユウト、刑事になっても有能には思えない…)
LAPDは、マジで教授を雇ったほうがいい。
西洋人と話していると、対人関係においてユーモアがいかに重要であるか、本当に思い知らされる。なので、幼少時代やお姉さんのことから、なんでも真面目に受け取ってしまいがちで、ユーモアがあまり通じないヨシュアが、他人と上手くコミュニケートできない…というのは、よくわかる話。わかるけど…う~ん…。
で。個人的にツッコミたいとゆーか、今後が心配なのは…なんとかヨシュアと最後までこぎつけたとゆーのに…教授!アナタが先にクタクタになって寝るなんてダメじゃんっ!初心者ヨシュアのほうが元気って…出来がイマイチだったとか?うわ、頼むよ~…。
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまらない。
★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。
「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@ マークがつきます。
性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。
! 以下、ネタバレ注意報 !
とゆーわけで、ネットでポチらずリアル本屋でゲットしたくらい、教授のラブの行方と結末が気になってしょーがなかった、この『外伝』。ラブだけでない展開――さすが英田兄貴とゆーか、ラブ優先なあまり、事件の要因やその決着が強引で、「なんちゃって事件簿」的作品が多めになってしまいがちなBLの中でも、この『外伝』は、主人公に起因/関係する犯罪が起き、ロブが自分の性格や特性を活かして活躍、キレイなケリがちゃーんとつけられているあたり――やっぱ英田作品は、他の「なんちゃって事件簿」よりランクが上になるよなあ、と感じさせる。
耳切り魔という猟奇犯に米国らしさのある「SIMPLEX」、無能なLAPDもなんだかなと思えど、ロブの性格がよく出た交渉術に面白さがあった「DUPLEX」。
ただ、これが「ラブ面は?」というと…なんだか「それでいいの?」という印象。
なんでかな~?と思って、何回か読み直したんだけど…たぶん――教授が譲歩しすぎ、優しすぎるんだろうね。人間出来すぎなんだよ(ネトも)。教授がいままで「いい人」で終わってた理由がよくわかったというか。ディック×ユウトとは別路線のアモーレ男なんだと思う。
そんなアモーレ男なので、少年鉄仮面伝説のような人生を送ってきたヨシュア相手に、恋の駆け引きをしても上手くはいかない、さあどうする?――というあたりを描きたかったんだろうけど、ヨシュアがあまり動かない…というか、心理描写が説明的だったので、最後までぎこちない。ぎこちないふたりを描いてるとしても、なんだかスッキリしない。そのモタつきと、ぎこちなさの解消のためか、最後に「実は面識があったんですよ~」というエピソードがつけられていて、これがなんだか取ってつけたような印象、余計に苦しさを感じる。
海千山千な教授をキリキリさせるようなキャラだったら…面白かったかもしれない。そうなると、あとがきにあった「口の悪い、皮肉な毒舌家」という初期設定ヨシュアのほうが…良かったような?
「デッドなんちゃら」シリーズが大好きで、好みのキャラがいっぱい出てきて、「きゃー♪」といえる人なら楽しめる、とても読みやすい作品。
しっかし…この外伝で一番ドキドキしたのが、教授とヨシュアのラブシーンじゃなくてビーチバレーのシーン、「トーニャはいったいどーゆー格好をしているの?」と「教授よりユウティ(犬)のほうがいいんじゃ?>ヨシュア」だったなんて、大きな声では云えない…。
評価:★★★(外伝のユウト、刑事になっても有能には思えない…)
LAPDは、マジで教授を雇ったほうがいい。
西洋人と話していると、対人関係においてユーモアがいかに重要であるか、本当に思い知らされる。なので、幼少時代やお姉さんのことから、なんでも真面目に受け取ってしまいがちで、ユーモアがあまり通じないヨシュアが、他人と上手くコミュニケートできない…というのは、よくわかる話。わかるけど…う~ん…。
で。個人的にツッコミたいとゆーか、今後が心配なのは…なんとかヨシュアと最後までこぎつけたとゆーのに…教授!アナタが先にクタクタになって寝るなんてダメじゃんっ!初心者ヨシュアのほうが元気って…出来がイマイチだったとか?うわ、頼むよ~…。
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまらない。
★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。
「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@ マークがつきます。
性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。
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