少女誌と青年誌

2008年12月21日 読書
右の女の子が「ときめきトゥナイト」の蘭世だと気付いたのは、腕の中にいる「レナニヌイ!」神谷さんのおかげ。一発でわかっちゃう♪

オッシーとはまったく別、元ヤンキーだけど今はフツーの社会人で、大学生の頃からウチの常連だった某氏(同世代)と、たまたま店でバッタリ会いまして、近況などいろいろ話をしたのですが。

某氏は、腐系でない、ごくフツーのノンケ(…とつい書いてしまう)一般男性です。ところが、その元ヤンキーを感じさせるルックス&仕草を激しく裏切り、実は大の少女マンガ好き(ただしBLは読んでない)。

10代の頃は、「りぼん」「別マ」「花ゆめ」にハマったそうで、先だっても私に「『別マ』はなあ、紡木たくがいた時代が最高やったで!」(バリバリの関西人なので、関西弁ユーザー)と、熱い語りをかましてくれました。ちなみに私は「別マ」なら絶対に多田かおる。大好き!

某氏いわく――「年齢が上がったからな、いまメインで読んでるんは『YOU』『コーラス』あたりやけどな、ちゃんと『別マ』『花ゆめ』読んどるし、『NANA』載っとる『クッキー』も好きや。でも、いまの週○○は最低やな。エロマンガしかのっとらん。ボーイズラブよりエロなんは参るで」。

ものすごい読書量です。知識なんか私より完全に上…とゆーか、雲の上です。
そしてある意味、オッシーより乙女です。

で、そのとき話題になったのが「少女マンガ界には男性作家がほとんどいない」ということ。

某氏:「そりゃそうやわ。男に女の恋愛心理は描けへんで」


そうなんだよなあ、それが大きいんだよなあ…。


男性作家で現役で少女マンガを描いている人なんて、山田也くらいじゃないんですか?

山田也というと、「週刊少女マーガレット」で『花より男子』と同時期に連載されていた「キッシ~ズ」が一番有名でしょうか。ちょっとこうオバサン描写が強烈なんだけど、けっこうなオトメを描いてくる作家です。いま女性誌で連載持ってたような?

「週マ」といえば集英社。集英社って…なにげに男性少女マンガ家が多かったように思えます。弓月光(『エリート協奏曲』『ボクの初体験』だっけ?)とか、きたがわ翔(『萌子がんばります』など)とか。

私は「別マ」でデビューしたきたがわ翔が、とても好きでした。
少女マンガでコメディ描いていた弓月光も、小さい頃よく古本屋で立ち読みしました。

でもどちらも、今や青年誌で連載持っている作家です。

きたがわさんの場合、「女性心理を描くのに限界を感じて、青年誌へシフトした」のような話を、たしか20年近く前、その著作のオマケページで読んだ覚えがあります。

逆に、女性作家で少年/青年マンガを描いている人は多いです。

少女マンガであれBLであれ、読者を女性をターゲットとしているならば、やはり恋愛がメイン。もし恋愛以外をメインに描きたいならば、少年誌や青年誌のほうが描きやすいのかもしれないなあ…という話を某氏としたのでした。育児マンガや動物マンガは別。そう思うと、恋愛メインじゃない作品もあるのに、青年誌で描いてない吉田秋生はスゴイよなあ…。

ところで。
少女マンガ家で青年誌で描いている人といえば――私の大好きな惣領冬実。

もともとものすごーく絵の上手い方なんですが、青年誌に移籍されてからは、その絵に緻密度が増し、以前のような透明感・やわらかい描線がなくなってしまいました。作品うんぬんよりそれがね…仕方がないんですけど…ちょっと残念かな…。

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