■「シナプスの柩」
企画・制作・発売元:サイバーフェイズ 2007年
小西克幸(樋口洋一郎)×野島健児(桐嶋水斗)
原作:未読
あ。挿絵は佐々木久美子さんだったのか…そっかー。
以下、感想。
聞いていてしみじみ思ったのは――この作品、設定・ストーリー・声優さんの演技すべて大映ドラマのノリ(今なら韓国ドラマ?)だよね。「えー!?」という怒涛の展開、キャラはみな必死。私は華藤作品を読んだことがない(昨年末にSHYから出た作品はちょっとだけ読んで、積読の棚へ)けど、もしかしてメロドラマ系作家さんなのでしょーか?
水斗は、相手の感情を読みすぎて、ややカラまわり気味。「樋口先生は***きっと***だ、だから***しなければ」って感じ。演じる野島さん、その雰囲気がよく出てます。樋口を演じる小西さんは、私好みの「ちょっと息を吐きながらの低音ボイス」なので、聞いていてとても心地良く、もっと喋って~♪という感じ。ただ、「手術」という言葉が上手く出ないことがあるようで、たまに「しゅじゅちゅ」と聞こえる。小西さんの魅惑ボイスで「しゅじゅちゅ」。かわい~♪
長山が水斗に執着するのはなぜなのか。その理由が語られると同時にいきなり始まる、まさかまさかの「長山・愛の劇場」。う~む…この手の愛憎メロドラマは、これくらいコテコテコッテリじゃないと面白くないかもしれないなあ。
で、以前、奈央さんから「BLCDは受が主人公です」というようなお話を頂きまして、実際、私がこれまで聞いてきた作品もすべて受視点だったんですが――この作品の場合、水斗の自殺未遂→幼児退行以降、樋口視点に切り替わります。これがけっこう新鮮で。ほほほーそうだったのかーって感じ。しかも小西ボイスが堪能できるし、まさに一石二鳥です。
ただなあ…この幼児退行加減が掴みづらいとゆーか――ちょっといま思い出せないので、具体的な例は挙げられないんだけど――「この言葉の意味が理解できない水斗なのに、どーしてあの言葉の意味を知ってるの?」というような矛盾やギモンがいくつか出てきて、都合の良さを少々感じたかな。CD化によっていくつかエピソードが削られただろうから、こんな指摘するのはヤボかもしれないけど。そして、そんな幼児退行した、なにも知らない相手にコトをいたす攻…ってのが、私にはちょっとキツイかな。
あとね、もうひとつ、これだけは云いたいんだけど――ファスナーを下ろす音より、バックル外すカチャカチャ音のほうが先なんじゃ?…なんとなくサイバーフェイズさんの作品に多いような気がする。この作品にも2回くらいそんな場面があって、どっちもいきなり「ジィィィ」だったから、「おいおいおーい!挟んでないかー?」とか思っちゃったじゃない!…映画「ブロークバック・マウンテン」のテントシーンを観てみい!イニスはハデにカチャカチャ鳴らしておろうが!(SE担当さん、グッジョブです)…「ジィィィ」より「カチャカチャ」が先だっつーの!
…と、しょーもないことを思っているうちに、ストーリーはハッピーエンドを迎え、CDが終了。
感動的なお話だったし、いくつかの矛盾は気になれど、無粋ではないので(無粋なのは私だ私!)、大映メロドラマが好きな人にオススメな1本。大映メロドラマ風な作品なのに、セリフにはあまりその臭みが感じられなかった…かな?…ストーリー展開が、やたら叙情的で壮大だからなのかもしれないけれど、ちょっと感心しました。これが英田作品のCDだと、聞いてて何度もこっ恥ずかしい気持ちになるのに…って、そう思うのは、やっぱ個人の基準や好みの違いかもしれないですね、はい。
企画・制作・発売元:サイバーフェイズ 2007年
小西克幸(樋口洋一郎)×野島健児(桐嶋水斗)
原作:未読
あ。挿絵は佐々木久美子さんだったのか…そっかー。
以下、感想。
聞いていてしみじみ思ったのは――この作品、設定・ストーリー・声優さんの演技すべて大映ドラマのノリ(今なら韓国ドラマ?)だよね。「えー!?」という怒涛の展開、キャラはみな必死。私は華藤作品を読んだことがない(昨年末にSHYから出た作品はちょっとだけ読んで、積読の棚へ)けど、もしかしてメロドラマ系作家さんなのでしょーか?
水斗は、相手の感情を読みすぎて、ややカラまわり気味。「樋口先生は***きっと***だ、だから***しなければ」って感じ。演じる野島さん、その雰囲気がよく出てます。樋口を演じる小西さんは、私好みの「ちょっと息を吐きながらの低音ボイス」なので、聞いていてとても心地良く、もっと喋って~♪という感じ。ただ、「手術」という言葉が上手く出ないことがあるようで、たまに「しゅじゅちゅ」と聞こえる。小西さんの魅惑ボイスで「しゅじゅちゅ」。かわい~♪
長山が水斗に執着するのはなぜなのか。その理由が語られると同時にいきなり始まる、まさかまさかの「長山・愛の劇場」。う~む…この手の愛憎メロドラマは、これくらいコテコテコッテリじゃないと面白くないかもしれないなあ。
で、以前、奈央さんから「BLCDは受が主人公です」というようなお話を頂きまして、実際、私がこれまで聞いてきた作品もすべて受視点だったんですが――この作品の場合、水斗の自殺未遂→幼児退行以降、樋口視点に切り替わります。これがけっこう新鮮で。ほほほーそうだったのかーって感じ。しかも小西ボイスが堪能できるし、まさに一石二鳥です。
ただなあ…この幼児退行加減が掴みづらいとゆーか――ちょっといま思い出せないので、具体的な例は挙げられないんだけど――「この言葉の意味が理解できない水斗なのに、どーしてあの言葉の意味を知ってるの?」というような矛盾やギモンがいくつか出てきて、都合の良さを少々感じたかな。CD化によっていくつかエピソードが削られただろうから、こんな指摘するのはヤボかもしれないけど。そして、そんな幼児退行した、なにも知らない相手にコトをいたす攻…ってのが、私にはちょっとキツイかな。
あとね、もうひとつ、これだけは云いたいんだけど――ファスナーを下ろす音より、バックル外すカチャカチャ音のほうが先なんじゃ?…なんとなくサイバーフェイズさんの作品に多いような気がする。この作品にも2回くらいそんな場面があって、どっちもいきなり「ジィィィ」だったから、「おいおいおーい!挟んでないかー?」とか思っちゃったじゃない!…映画「ブロークバック・マウンテン」のテントシーンを観てみい!イニスはハデにカチャカチャ鳴らしておろうが!(SE担当さん、グッジョブです)…「ジィィィ」より「カチャカチャ」が先だっつーの!
…と、しょーもないことを思っているうちに、ストーリーはハッピーエンドを迎え、CDが終了。
感動的なお話だったし、いくつかの矛盾は気になれど、無粋ではないので(無粋なのは私だ私!)、大映メロドラマが好きな人にオススメな1本。大映メロドラマ風な作品なのに、セリフにはあまりその臭みが感じられなかった…かな?…ストーリー展開が、やたら叙情的で壮大だからなのかもしれないけれど、ちょっと感心しました。これが英田作品のCDだと、聞いてて何度もこっ恥ずかしい気持ちになるのに…って、そう思うのは、やっぱ個人の基準や好みの違いかもしれないですね、はい。
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