私が「映画を映画として認識しながら観た」(小学4年生)初めての作品は、ふたつ。

「メリー・ポピンズ」と「キャリー」です。
(私は幼少の頃、ディズニーアニメを一切観ておりません)

「メリー・ポピンズ」は、街中にあった某映画館で貸切観賞しました(課外授業)。今になってすんごいなあと思うのは、4~6年生相手によくまあ字幕で洋画観賞させたよなあ、すんごい小学校だったなあ、ということ。「キャリー」は、TVで吹替版を観賞しました。

私の人生にかなり影響を与えることになったのは、実は「メリー・ポピンズ」よりも「キャリー」だったりします。その話はまたいつか書くとして――そんなこんなで、小4からブライアン・デ・パルマ作品とお付き合いを始めた私ですが、映画好きな人にお会いした際に、「デ・パルマが好きなんですよ」と云うと、たまに「…は?」という顔をされることがあります。たぶん…女性でデ・パルマ好きは珍しいからでしょう。実際、「デ・パルマが好きです」という女性ファンにお目にかかったことはいまだになく、それどころか「デ・パルマが好き」というと、「……。」という目つきをされる可能性があるため、このブログを書き出すまで「デ・パルマが好きです」ということを伏せておりました。

↓ちなみに昔、こんな感想を書きました(「ブラック・ダリア」ちょっとだけ感想)
http://akirine.diarynote.jp/200708291909460000/

そしたらば、なんと(私以上に)デ・パルマを愛する女性がいらっしゃるではありませんか!

もし「デ・パルマが好きだけど、大っぴらに語れない」という女性ファンがおられましたら、三留まゆみさん監修『ブライアン・デ・パルマ―World is yours』をオススメ致します。とにかく「デ・パルマが好きだ!」という本です。私は三留さんのお気持ち、マジわかります…。

コメント

ボースン
2009年4月21日20:59

あ、そーなんですか。「……。」という目つきをされる可能性があったんですか…知らなかったなあ、結構デ・パルマ好きですけど(^^;)

結構というのは、基本的に私は古い映画がメインなせいです。デ・パルマも「アンタッチャブル」あたりまでしか見てないんですが、ふーんそうなんだー。神様扱いのヒッチコックより好きだけどなあ(笑)ヒッチコックの良さイマイチわかんないんですよ私。

えーなんでそんな結末にしちゃうのー、とか、すぷらったったったー、とか、いろいろ私的に見ていて困る所はあるのですが、ところどころ凄く印象的な描写をしてくれますよね。そして妙なヒネリをいれつつ情緒的な所も心に残るんですよね。あの情緒的な所はむしろ女性好みなのだと勘違いしておりました。
なぜか一番好きなのは「フューリー」だったりしますが(多分少数派)。いやーしかし、80年代作品までしか見てなくて彼を語っちゃイカンですね。はははは。

秋林 瑞佳
2009年4月22日11:22

>えーなんでそんな結末にしちゃうのー
>すぷらったったったー
そこです!そこなのです!<「……。」という目つきをされる可能性
私には、「えーなんでそんな結末にしちゃうのー」がたまらないんですけど。
そして「熱く語りすぎるファンが多い」からでしょう………ぐふっ!
(…へんじはない。どうやらしかばねのようだ)

>結構というのは、基本的に私は古い映画がメインなせいです。
「いかに自然(な演技)に見せるか」や「メソッド」に重点がおかれている現在の映画に対し、クラシック映画は「様式美」を求められているという印象があります(間違っていたら、すみません。私はクラシックを観るとき、その様式美を楽しみにしているので)。デ・パルマの場合は「デ・パルマ様式」とゆーか、私はそのあたりにクラシックを感じます。なので、クラシック映画ファンの方でデ・パルマがお好きだというのは、ガテンがいきます。

でもって。

>ところどころ凄く印象的な描写をしてくれますよね。
>そして妙なヒネリをいれつつ情緒的な所も心に残るんですよね。
>あの情緒的な所はむしろ女性好み
おおおおおお!さすがボースンさん!まさにその通りなんですー!

>なぜか一番好きなのは「フューリー」だったりします
たしかに少数派かも(わはは♪)。私はなんだろう…「キャリー」を別格とすると、やっぱ「ミッドナイト・クロス」か「ファントム・オブ・パラダイス」かな。あとは「スカーフェイス」。

80年代のデ・パルマと云えば。「アンタッチャブル」は、ショーン・コネリーのシーンで大きなミステイクがあり、それを確認するために、学校サボって数回観に行きました(←大バカ)。「カジュアリティーズ」は、似たような時期に公開されたトムトム主演の「7月4日に生まれて」より断然こっち、好きでした(比較するような内容ではないけれど、同じベトナムものなので)。

……とここまで書いて、ようやく自覚しました。
私の、美しくも哀しいもの好きと不条理好きは――デ・パルマのせいだっ!小4から刷り込まれたに違いないっ!

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