昨日、このニュースにビックリしちゃって。

教授の著作はいくつか読んでいるし、学生時代には講義と講演にも行ったので…この決断はとても理解できます。「なにがなんでも日本」みたいな溺愛や媚は持っていなくて――日本人の考え方やものの見方、慣習、生活様式、美意識など、「日本」なるものすべてがご自身のソウルに深く響いて離れないからこその決断なんだろうなと思います。「自分は幸せな人生を送っている」と何度もおっしゃっている教授が、最後に選ぶのは日本――胸が熱くなる思いです。

もうずいぶん前ですが、「谷崎潤一郎は、源氏の現代語訳を手がけるよりも自身の作品に時間を割いて欲しかった(もっと書いて欲しかった)」とおっしゃたとき、ぶんぶん首を縦に振りました。う~む、もっかい講義受けたい。
日本文学研究で知られる米コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさん(88)が、日本に永住する意思を固め、日本国籍取得の手続きを始めたことが15日、分かった。関係者が明らかにした。

 キーンさんは周囲に「日本が大好きだから」などと説明。これまで1年の半分ほどを日本で過ごしてきたが、今月末の講義を最後に大学を去るほか、「行き来するのが体力的につらくなってきた」(関係者)ため、1月ごろに永住の意思を固めたという。

 関係者は「3月11日の東日本大震災で大変心を痛め、永住への思いがさらに固くなったのかもしれない」と話している。

 キーンさんは、源氏物語の翻訳本を読んだことをきっかけに、日本文学研究の道に。「百代の過客」「日本文学の歴史」「明治天皇」など日本に関する多数の著作で知られ、2008年に文化勲章を受けた。(共同)

 [2011年4月16日8時53分]

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