本屋さんで見かけて「志賀直哉好きとしては当然でしょ!」ということで購入。

どこがどう名文なのかというのを、志賀作品の中から文章を引っ張り出して来ては「ここがこうで~」と章立てて説明しまくるという内容で、国文学者によるお堅い論文ではなく、志賀リスペクトを貫く一般人がカジュアルに論文形式で書いたみたような感じ。これはこれでいいけど…なんだろう、このものすごいギーク感は…志賀ファンじゃないと完全に置いていかれるだろうなあ。

人に「どうして志賀直哉の文章はすごいのか」を説明していいかわからない志賀好き向けの本…かな?これを読んで「志賀直哉ってすごいとわかった」という人は少ないような気がする。だってこの本を手に取る人の8割は「志賀直哉がすごいのは百も承知」な文章ギークだと思うから。なので「志賀直哉ってわかんない」という人向けじゃないですよ。

書いてあることはとってもよく理解できる…けど、ギークな1冊でした。

「白く花咲く」「白い花咲く」ではまったく違う…その違いにアナタは萌えられますか?…ですね。

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