残念です。

私の中では「ロマンティック・コメディの女性脚本兼監督」といえば、この方かナンシー・メイヤーズなので…悔やまれます。

彼女が手掛けてきた作品について、「なんでそうなる?」「都合がいい」「サッパリわからん」という殿方の感想を、私め、今までさんざん見て/聞いてきたんですけども…男性が女性に「この映画の良さは女性にはわからんだろう」と上から目線で決めつける(言葉は悪いけど)のとは違って、彼女の場合、女性ならではの感性を「男性にはわからんだろうて」とバッサリ斬るのではなく、「あのね、こういうものなのよ。理解できるとかできないじゃなくて、違いに『ふーんそっかー』って思ってくれればそれでいいのよ」と軽く語るように演出して作品を作ってきたような気がします。

(そこらへん、ナンシー・メイヤーズも一緒。「恋愛適齢期」のメイヤーズ&ニコルソンによるコメンタリーを聞くとよくわかる)

「私も同じものを」「鉛筆の花束を贈りたい」「マットレスで組め(ゴッド・ファーザー)」というセリフだったり(「恋人たちの予感」「ユー・ガット・メール」)、劇中トム・ハンクスが男性の泣ける映画は「特攻大作戦」と云ってたのに対しメグ・ライアンは「めぐりあい」と云ってたり(「めぐり逢えたら」)、トークショーの司会を(当時一番人気だった)ジェイ・リノじゃなくコナン・オブライアンを選んでいたり、ポール・ニューマンのドレッシングが喋り出したり(「奥さまは魔女」)…そのセンスが大好きでした。

ご冥福をお祈りします。

ノーラ・エフロンさん(米脚本家兼映画監督) 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、26日、ニューヨーク市内で急性骨髄性白血病による肺炎で死去、71歳。家族が明らかにした。

 41年、ニューヨーク生まれ。両親ともに脚本家。大衆紙の記者などを経て、映画「シルクウッド」(83年)の共同脚本でアカデミー賞にノミネート。世界的にヒットした「めぐり逢えたら」(93年)の脚本と監督も手掛けた。

 ニクソン政権下のウォーターゲート事件を暴いた新聞記者のカール・バーンスタイン氏は前夫。(ニューヨーク=共同)

コメント

天照大神
2012年6月28日0:18

ほんと、残念~。

秋林 瑞佳
2012年6月29日20:55

こちらも残念です…。女性監督好きなのにー!

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