自転車盗み岡山から奈良へ 「別れた妻子に会いたい」(東京新聞)
2012年8月18日 時事ニュース
せつないわ…。
奈良署は十八日、二十四年前に別れた妻子に会うため岡山市で自転車を盗んだとして、窃盗の疑いで自称住所不定、無職松原正平容疑者(75)を逮捕した。
奈良署によると、松原容疑者はかつて奈良県大和郡山市に住んでおり「いつ死ぬか分からない。離婚した妻と長男、長女の顔を見たくて自転車を盗み、走ってきたが会えなかった」と供述している。
逮捕容疑は十三日、岡山市北区のマンション駐輪場で、居住する大学三年の男性(20)の自転車(時価四千円相当、二十六インチ)を盗んだ疑い。
奈良署によると、同容疑者は十三日に岡山市を出発。公園などで野宿をしながら大和郡山市までたどり着き、十七日にかつての自宅を訪れたが、妻子は既に転居していたと説明している。
松原容疑者は「服をちょっと絞ったら出るほど汗をかいた」と話し、清潔なポロシャツを着替えとして所持、妻子を訪ねる前には公園のトイレで髪の毛をそり、身だしなみも整えていた。所持金は百二十円だった。
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