「青い山脈’88」ですな!私は。

米誌が選ぶ原作小説に劣る映画化作品26本(eiga.com)
http://eiga.com/news/20121104/5/

26本がなんであるかリストを見て「ああ、ナルホド」…と思ったんですけど、1本異議あり。

「ルールズ・オブ・アトラクション」

これ、設定と演出を変えているだけで、原作のスピリットはどのエリス原作映画よりも近いよ。エリス自身もそう云ってるし(原作本の訳者解説者あとがきで、エリスがインタビューでそう答えている)、私も実際に観て本当そう思った。監督はよほどエリス作品を読みこんでいるんだ、と。ただ…面白くないのよねー…。原作も映画も嫌~な気持ちになる。それが残念で。

そーだなー…「劣る」とされたのは…たぶんスピリットは同じでも「やりすぎた」からなんだろうね(オープニングだけでなくエンドロールまで逆回しとか)、ホドホドにすればよかったんだよ。

あとはまあ…「鳴り物入りで公開されたけど大失敗した」作品やミスキャスト作品が多くない?

鳴り物失敗は、(もはや作品自体忘れさられてそうな)「コットンクラブ」とかー、スティングしか覚えてない「砂の惑星」とかー。

ミスキャストは最近だと「ダ・ヴィンチ・コード」や「白いカラス」?前者はポール・ベタニーはパーペキだったけど(とゆーか、オンリーキャストだった)、あとはね…。後者は邦題に座布団1枚なんだけど、アンソニー・ホプキンスに**役だなんてムリ。演技力の問題ではなく「いくらなんでもそりゃ…」って。

そんな感じでしょうか?
映画化不可能といわれたデビッド・ミッチェルの小説「クラウド・アトラス(原題)」が、ウォシャウスキー兄弟とトム・ティクバの共同監督によって映画化されたことを記念し、エンターテインメント・ウィークリー誌は小説から映画化された作品のリストを発表した。

 テーマは「原作小説に劣る映画化作品」で、ロバート・レッドフォード主演の「華麗なるギャッツビー」から、ダン・ブラウンのベストセラー小説の映画化「ダ・ヴィンチ・コード」まで26作品がリストアップされている。

 「華麗なるギャツビー(1974)」 原作:F・スコット・フィッツジェラルド
「砂の惑星」(1984) 原作:フランク・ハーバート
「コットンクラブ」(1984) 原作:ジム・ハスキンス
「バトルランナー」(1987) 原作:リチャード・バックマン(スティーブン・キング)
「虚栄のかがり火」(1990) 原作:トム・ウルフ
「スカーレット・レター」(1995) 原作:ナサニエル・ホーソン
「真夜中のサバナ」(1997) 原作:ジョン・ベレント
「スフィア」(1998) 原作:マイケル・クライトン
「サイモン・バーチ」(1998) 原作:ジョン・アービング
「アンドリューNDR114」(1999) 原作:アイザック・アシモフ
「アイズ・ワイド・シャット」(1999) 原作:アルトゥール・シュニッツラー
「ヤング・ブラッド」(2001) 原作アレクサンドル・デュマ
「私は『うつ依存症』の女」(2001) 原作:エリザベス・ワーツェル
「PLANET OF THE APES 猿の惑星」(2001) 原作:ピエール・プール
「ルールズ・オブ・アトラクション」(2002) 原作:ブレッド・イーストン・エリス
「ハットしてキャット」(2003)、「グリンチ」(2000) 原作:Dr.スース
「白いカラス」(2003) 原作:フィリップ・ロス
「悪女」(2004) 原作:ウィリアム・メイクピース・サッカレー
「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」(2004) 原作:ヘレン・フィールディング
「トロイ」(2004) 原作:ホメロス
「サウンド・オブ・サンダー」(2004) 原作:レイ・ブラッドベリ
「SAYURI」(2005) 原作:アーサー・ゴールデン
「2番目のキス」(2005) 原作:ニック・ホーンビィ
「ダ・ヴィンチ・コード」(2006) 原作:ダン・ブラウン
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(2007) 原作:フィリップ・プルマン

コメント

天照大神
2012年11月5日21:15

いきなり泣いてるの?? ウケた。

実は、ここに出てくる映画、全然観てない! あるいは内容忘れてる!
ある意味ラッキー。でも、私が観に行く映画って偏ってるんだなー、と再認識しばした。

秋林 瑞佳
2012年11月5日21:30

泣いてます。マジで。
コールに出たらまず無言…最初イタ電かと思ったけれど、ディスプレイに並んだ数字と文字は見知らぬ人からではなく…そしたらシクシクと忍び泣きが。海外のマダムを失意で泣かすなんて、マダムキラーぶりもどんだけワールドクラスよ?と思いました。「私だけじゃないわ、みんなガッカリしてる」だって。日本人が思っている以上に彼は特別な選手のようです。

私も全部観てないです~そして忘れてるのもいくつか。原作もすべて読んでなーいです。

秋林 瑞佳
2012年11月5日22:17

いちおう書いておきます。

・観てない
「バトルランナー」「スフィア」「私は『うつ依存症』の女」「悪女」

↑以外は観たけど、覚えてない作品もかなりあります。


・原作読んだ(でもあんまり覚えてないのもある)
「華麗なるギャツビー」「サイモン・バーチ」「ルールズ・オブ・アトラクション」「SAYURI」…まだあるかも…でも覚えてない

・原作読んでみたけど挫折
「ダ・ヴィンチ・コード」「砂の惑星」「トロイ」…まだあるかも…でも覚えてない

ボースン
2012年11月5日23:53

ううーむ。面白そうなネタですな。なのに!

原作読んだものはいくつかあるけど、26作品どれひとつとして見ていないのが困ったもんです(爆笑)
まあ、映画もサイレントの時代から、原作つきは星の数ほど作られてきた筈なんですが、今回のリストはほとんどこの20年以内のものですしね。
とはいえ、へぇぇ、この小説って、近年映画化されてたんだーと、新鮮な感興が…。ホーソンやサッカレーの映画化なんか特に(←例外的人間)

秋林 瑞佳
2012年11月6日19:10

>へぇぇ、この小説って、近年映画化されてたんだーと、新鮮な感興が…。
わかりますわ、それ。
この中だったら「アンドリューNDR114」かな?…当時「なんで今アシモフ?」と思いましたから。

ボースン
2012年11月7日0:07

古典は何度でもリメイク映画化されがちですが、アシモフとかねー(あ、アシモフ大好きなんですよ)、プラッドベリとかもねー、意外でしたね、いつの間に…と。

「砂の惑星」も石ノ森章太郎先生のイラストに騙されて昔読んで、映画が出来たのは知っていたけど結局未見。でも、こないだ機内で見た「ジョン・カーター」が意外と悪くなかったから、見てみてもよかったかなあ。

SF小説の映画化も、近頃ではCGもあってだいぶ様変わりしているのでしょう。食わずぎらいはやめてもいいかな。実は私って特撮にさして思い入れがない分、CGでもミニチュアでもそんなに気にせず観れるほうかも…。

秋林 瑞佳
2012年11月7日19:46

「砂の惑星」は長くてザセツ。私にとって「長い」なので、ボースンさんなら余裕です(わはは☆)。当時から「長いのにムリして映画化」と云われてたの、よく覚えてます。

>SF小説の映画化も、近頃ではCGもあってだいぶ様変わりしているのでしょう。
たぶん…SF小説でもっとも映画化されているのはフィリップ・K・ディックだと思います。それはどの作品もとにかく設定が面白いから、そして主人公の男が追い詰められていく様がスリリングだったりするからだと思うのですが、時代に合わせて設定だったりCGだったりを最先端なものにするあまり、完成したものは原作のマテリアルだけ頂戴したベツモノで終わってるのが多いような気がします。ディック臭があまりしないというか。もともと難解だからそうなっちゃうのも仕方がないとは思いますが。そんな中でもとにかくパーペキで非の打ちどころがないほどディックの世界を再現したのは「スキャナー・ダークリー」だけ。でも話が面白くないので、ディックファンにしかオススメできないという…(つまりアタシ向け)。ただベツモノでも「ブレードランナー」は傑作だと思ってます。

ウィリアム・ギブスンのようなサイバーパンクになると、設定を現代化するのにもセンスが必要で、すぐ時代遅れになる…。「JM」(「運び屋ジョニイ」)ひどかったし。なので「パターン・レコグニション」がお蔵入りしたのもわかるような気がします。

いっそのことブラッドベリとかアシモフとか、王道のほうが今はいいのかも…と思ってたりします。

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