きむち

2014年5月31日 日常
15年くらい前、ウチの店の常連客に関西出身の在日朝鮮人の大学生Aくんがいて、同じく常連客だったクラスメートとともに、秋林家によく出入りしていた。みんなで仲良くぎゃあぎゃあやってるうちに、Aくんのご家族とも仲良くなり、ご実家のある関西から「いつもお世話になっております、Aのオモニより」というお手紙付きで、Aくんのママがキムチを送ってくださるようになった。

私がキムチを食べたのは、そのAくんのママによる手作りキムチが初めてだった。朝鮮料理がニガテだったので最初ものすっごく抵抗があったんだけども、一口食べたら…これがとてもとても美味しくて。。「やっぱ朝鮮の方が漬けると味が違うんだな!」とたいへんな感動をしたものだった。

Aくんが卒業してホクリークを去ってからは、その「Aくんのオモニ製キムチ」は食べられなくなってしまった。さらにしばらくしてのちホクリークの田舎でもキムチが市民権を得、スーパーでごくフツーに当然のように売られるようになったが、どれもがドロっとしていて甘く、私の口に合わなかった(今も合わない)。ホクリークの田舎のスーパーに売られているのは、私が知っているキムチじゃない「日本人好みのキムチ」なんだと思い知らされた。

秋林家では週に数回、ままりんがスーパーで買ったであろう「私が知っているキムチじゃないキムチ」が食卓に出る。

ままりん、ごめん。

私はAくんのオモニキムチが食べたい。

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