「おっさんずラブ」最終回　ラスト約3分場面解説

そんなレビューがあったのかー＜メタファー

MDR-CD900STを使ってあの場面を何回も観て聞いたこともあるけど、この脚本書いてるのってたしか男性だったはず…と思い出した時点ですんなり理解できました。これが女性の脚本家だったら、ラストの内容は一緒でも描写はもっと違ってたかも。でもプロデューサーが女性だし、少女マンガ風なセリフもちりばめられているので、本編には女性向けな感覚もちゃんと入ってる。だからこそこのドラマは面白かった、常に自分の予想斜め上のＫ点越えしていた理由を感じ入ったのでした。

★できるだけキュンキュンにオトナ解説しよう！

パッキングでいつものお子ちゃまなケンカ
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（会話の内容が隠喩的にきわどいこと、ふたりに訪れるだろう次の段階を匂わしていることに気づかない人もいれば気づく人もあり）
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かわいい33歳児・春田につい反応してしまう牧
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プロレスごっこに突入（春田的には無邪気に仕掛けたつもり）
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本格的にテント状態になった牧
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取っ組み合いになって牧にタックルしかけたときに牧のテントに気づく春田（ここでなにげに巨根回収）
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春田「？？」（ただのプロレスごっこのつもりだったので牧が何故そうなったのか理解できていない）
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牧「…もういい？」（聞こえない）
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春田「へ？」（まだ状況を把握できていない）
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牧、春田を押し倒し、馬乗り
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春田まだ混乱「なな…なんだよ！？」
（なんかいつもと違うぞコイツ、もしかして…とようやくコトに気付き始める。顔が女の子状態）
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牧「俺、もう我慢しないって決めたんで」
（春田にしか見せないだろうとびきりの笑顔）
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チュー
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春田、初めて見る男に豹変した牧にビックリ「お前、マジでやめろよ！」
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春田、牧を突き飛ばす
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牧、春田に拒否された、もう次の段階には踏めないのかな…とちょっと切なくなる
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春田、切ない表情の牧を見てようやく理解、牧にこんな顔させたらダメだと悟る
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春田、33歳児から33歳成年男性になって牧を押し倒す
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（カメラが引いて、食卓がフレームインしてきてふたりの下半身を隠していく）
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春田「…んなわけねぇだろっつーの」（＝やめないよ、次いくよ）
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牧、めっちゃ嬉しそうに口を開いて待つ
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チュー（たぶん）

ふたりはめでたく次の段階を踏めましたとさ☆
めでたしめでたし☆

春田と牧を演じる田中くんと林くんも当然男性なので、「どうやって先に進むか」っていう命題と、ひょんなことからついつい生理的に反応しちゃった☆ってのは、とてもよく理解できたのではないでしょーか？

ここの演出、私的に日本ドラマ史上最高の描写です。
地上波だからいろいろ制約はある中で、ＯＬの本質を損なわないまま、ひどく下品にならずに可愛くキュンキュンなまんま、みんなが次の段階どーすんの？春田は放っておくといつまでも33歳児のまんまだで？とギモンに思っていたことをスマートかつ普遍的、実にリアルに回答していたなあ、と。ナイトドラマ枠だから基本視聴者は大多数が大人なわけで。ふたりの動き、カメラの回し方も自然でよかった。よくできてるなあ、と俳優だけでなく制作陣に対してもすごーくホメたい場面でした。

もしシーズン2があるなら、切実に同じ枠希望。