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★第7話 リッチ・ボーイ
トレイラー→https://www.youtube.com/watch?v=ksd4Yo7M2Zw

なかなか面白いトレイラー♪
個人的には第2話に匹敵するかなー。
ゴルツィネの追手から逃れ「ウエストウッド42-102」の住所を頼りに、ロスアンジェルスに向かうアッシュ達。
マックスの元妻・ジェシカと息子・マイケルが住む家に立ち寄った後、謎の住所の屋敷を訪れるが、屋敷内から叫び声が!

80年代の設定を現代にするにあたり、もっとも「それどーすんの?」という場面が出てくる第7話。そしてユーシス登場の回でもある。

原作は当然ながらWindows95もない時代設定――ジェネレーションXのアッシュはドースン家のPCを「パスワード」を探り出してハッキングしてた。アニメのジェネレーションZアッシュだと、はてさてどーする?…ってUSB使ってクラッキングしましたよ!おおナイス!最新!…って、いやそれはそれでいいんだけど、いったいどこからそんなUSB出してきたの、アッシュ、アナタいつも持ち歩いてるの?…で、ドースンさんもなんでPCのOSがXPのままなのさ?…というツッコミがついつい出てしまう。まあUSBはどっかから調達した、XPなのはドースンさんがケチで「ダミーPCに金なんぞかけられるか!」だったからということにしよう。原作へのオマージュでOSを古くしてみたのかもしれないし、あるいは本編だけで終わらずに「光の庭」までやるつもりだから実はこの時点で7年前の設定なんです、まだギリギリXPでもダイジョブ?…ってのも考えたんだけど、アッシュのスマホが最新に見えるからたぶん違うよね。

モダン化へのアップデート対応で一番目立ってしまうのは、こういう情報管理や通信系ネタとはいえ、アニメ「BANANA FISH」は手段のモダン化よりもその周辺や時代情勢、そして価値観の変化の確認と対応が足りない気がする。無理してキャラにスマホを使わせなくてもいいと思うし、使わせてもそのスマホに出てきたユーシスの国籍が「British Hong Kong」(香港政庁)…って、えー!?香港は1997年に中国に返還されてますから、ユーシス生まれてませんって!…無理だろ!ってか、やっぱやっぱ7年前の設定か?そうなると14歳になっちゃうし…と混乱してしまう。

アラ探ししたいわけじゃない。
でも「SMG」同様、もう少しチェックをして欲しい。

で、肝心のストーリー。

ショーターが…もう観ててつらい。

「BANANA FISH」の良さのひとつに、キャラクターたちの仲間を大切にする思い…その姿が本当に尊いことがある。アニメでもよく描けている。監督のこだわりを感じる。アッシュが英二を大事に思って「日本へ帰れ」という場面は背景まで美しい。ジレンマに陥るショーターがユーシスにナイフを突き立てる場面は…とにかく切ない。私もいろいろ思い出しちゃって、またつい重い気持ちになってしまった。

それにしてもショーター…アニメではめっちゃカッコいいというか、なんですか、あの背中のラインの色っぽさは!おかげでユーシスとの場面は、とても悲しいのにえらく美しく見えた。すんごい力入ってた場面だったなー。


声優陣について。

イメージに合う合わないは人それぞれとして。
とりあえず7話まで観ていて思ったのは――

1.外国映画吹替の声優さんが多い。
2.ショーター役の古川さんが非常に上手い。

1はですね、映画ギークで字幕だけでなく吹替も必ずチェックする私から指摘されてもらうと、BFの声優陣はチョイ役ですら豪華で「この人!」という人がちゃんと役通りに配されている。たとえばジェシカ。演じてた深見さんはサンディやアンジーなど快活なタイプのA級ハリウッド女優をアテている声優さんで、吹替ファンに人気がある。マックス役がジョニデの平田さんなので、ふたりの演技を聞いていると一気に外画な雰囲気になる。ユーシスのばあやの定岡さん。外画では年配の女優さんをよくアテていて、「スパイダーマン」のおばさん役が有名かな?ジェンキンズ警部の小形さん。これという作品は思い浮かばないけど、エンドクレジットでよく名前を見かける。そしてまだ出てこないけど、ブランカ役の森川さん。外画吹替界ではもう本当にスゴイ。個人的には山ちゃんより森川さんのほうが好きだ。

原作がもともと海外ドラマや映画っぽい作りだし、そもそもアメリカが舞台なので、配役には頷ける。適材適所という感じ。この前亡くなったゴルツィネ役の石塚さんが「全体のトーンとしてはアニメというよりも外画の雰囲気を醸し出しています。」ってコメントされてたし(石塚さんのリーアム・ニーソン…)。

2に関しては――古川さん、素晴らしいね。

私がアニメで苦手なのは、キャラクターが常に同じハイテンションで喚いたり叫んだりすること。あとダイアローグでアニメ独特というか変な間があること。聞いてて観ててしんどいこれらが、BFではほとんどない。内容の濃さ含めて会話(ダイアローグ)はこのストーリーにおいて重要なポイントとなるので、疲れるハイテンションや変な間は命取りにもなりかねない。よってそういう面においては監督は(今のところ)正しいディレクションを行っているといえる。

7話での古川さん、福山さん相手に心情を爆発させるんだけど、落ち着いたトーンから「毒蛇め!」までクレッシェンドに怒りが満ちていく様がマジ素晴らしかった。ショーターのジレンマだけでなく、いかにユーシス役の福山さんがいらやしい演技(笑)をしたかまで、よく伝わってきたよ。福山さんはハマり役というか、もうユーシスにオンリーワン、反則だろ!(笑)

というわけで、今のところキャスト陣では古川さんがピカイチ。

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