BANANA FISH#11 Babylon Revisited
2018年9月20日 アニメ・マンガhttps://amzn.to/2LAZ4Su
★第11話 美しく呪われし者
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=7z9e5vlLDgg
「ワイルド」とアッシュのプリケツは見事にカットされましたとさ。
(前者は古過ぎ、後者は地上波ではエロ過ぎ、だからでしょーね、たぶん)
・チーム「リンクス」。アッシュ側近メンバーって全然怖くない、それどころかみんなカワイイという。客人に気まで利かせられるし…って、まあボスの大切な大切な大切な人だからな、当然だよな!(笑)
・80年代から現代版へシフトするにあたり、キャラデザインがいろいろアップデートされたのにも関わらず、アッシュの側近たちは服までほとんど変わらないっつー。オーサーんとこのウーキーですら小洒落たデザインになってたのにー。そして吉田秋生デザインじゃないと一目でわかるメンバーは顔立ちが浮くね。
・用意されたホテルのなんと根気の入った汚さよ!アニメ屋の(ムダに)いい仕事っぷりに、こっちもちょっと(ムダに)感動。
・用意するもの。食料と服→変わらず 携帯2台(1台は英二用でしょーか?) 新聞→タブレット メモ書いて発注→スマホで指示。
・アッシュは今までスマホを何台紛失したんだろーか?
・寝起きが最悪のアッシュでも起こすのが英二なら…アッシュの中で英二は超特別扱い、それどころかもはや聖域だな。
・お風呂上りのアッシュに用意された服はシャツ+デニムパンツ。この姿、原作とほとんど同じ。連載時に初めて見たとき「なんでこんなにアッシュは色っぽいのだ?」と思ったんだけど、今アニメで観てようやっと気づく。シャツがオーバーサイズだからだ!彼氏の部屋に泊まって「これ借りるね☆」な彼女スタイルじゃんよう!英二はくすんだ赤いシャツ。アニメ版の英二だったら確かに着そうだな。
・フライ(武器商人)もずいぶんと見た目アップデートしたなあ。彼とアッシュの短いやりとりだけで、アッシュの人となりがよく伝わってくる。ああ、そういう考え方持ってる人なのね、みたいな。リボルバーをいまだに使う理由含めて。でも本当の――英二にだけ見せる姿とは違うんだよ、だから両方を垣間見ることになる英二がとまどってしまうのもよくわかるわーと共感させながら話が繋がっていく。1回ポッキリしか出てこないキャラクター使って、キャラクターたちの人間性を伝え、観る側に共感させるその演出力、緻密なキャラ相関、全体を通していく構成力ってのは…今に始まったことじゃないけど、やっぱ吉田秋生はスゴイなあと本当に思う。
・「下もだぜ」はカットなし。まあ壁にへばりつくアッシュはみんな観たいよね(笑)。
・カボチャ恐怖症の回想シーンで5歳児アッシュ登場。そりゃタコぼうずにさらわれるわ!という可愛さ。そしてこの回からアッシュの表情が豊かになっていく。怒る、拗ねる、泣く、笑う。ごくフツーの表情なのにアッシュがそれを見せる場面は尊い。プライスレス。まだ17年しか生きてないのにね…。
・ナイトメア、そしてアッシュの告白。なんでこの回の英二は赤い服を着てるんだろう?と思ったんだけど、アッシュとベッドに座り込んでいる姿を見て気づく。淡い水色とくすんで控えめな赤色、暗い部屋にほのかな灯り。視覚的にとても映えるんだなあ。さすがアニメ屋!初めて英二のオリジナル衣装、そしてその仕掛けに感動。
・「ずっとだ」が削られていたのは理由があると思うよ。
・作画が美しいね。1~2話以外だったらたぶん過去最高かと思うくらい。
・アッシュ役のうっちーの演技がよかった。たぶん…これ以上ないってくらい難しい役だと思うので、彼がこのままアッシュを表現していけたら――声優アワード?で主演男優賞的な賞を受賞できるんじゃないだろーか?
・窓辺に座り込んで朝日を眺める物憂げなアッシュ。わかるよ、わかる…。
・そしてこの「窓辺アッシュ」がBANANA FISHの象徴となるなんて、あの時の私はまったく考えもしなかった。今もこの姿のアッシュを観るだけで泣く。
・アッシュのPCとメガネ、どこから出てきたの?冒頭アッシュは「携帯2台とタブレット持ってこい」と指示してたけど。
・いやだってさ、pcはともかくメガネって度数合わせしなきゃないないじゃん?それぞれに合ったメガネになるわけで。子分がアッシュの部屋から持ってきたんだろーか?それ以前に、アッシュさん、アナタ視力検査を受けたの?なんかその姿を想像するだけで笑える(笑)。
・話がどんどん進んでいくため、ずいぶんとエピソードが削られていた。市警察本部のジェンキンズ警部とチャーリーの場面はまったく出てこない。彼らはBFでの数少ない良心なのに。残念。
・ということで、チャーリーの回想で出てくる14歳アッシュも削られてしまった。初お目見えのその姿、楽しみにしてたのにー。
・「ぶりっ子エセ高校生アッシュ」が、ニワトリ泥棒と同じくトレイラーへ移動。あっただけマシと思うことにしよう…。
・マックスパパとの食事シーン(「ワイルド」カットはココ)。アッシュの服は原作とほぼ同じだったし、パパに扮したヒゲマックスとオイスターバーレストランで食事したのも同じ、アッシュのお皿の横にはコーラがあって、マックスは500グラムはありそうなステーキを食べていて、その横にスコーンの乘ったお皿が置かれている…のも同じ。いちいちチェックする小姑なアタシ。
・現代化アップデートにより、話の中枢、キモにあたる設定をどう変えるんだろう?と個人的にギモンに思ってた3つの場面のうち、2つ目がここで登場。
(ちなみにひとつ目は7話だっけ?ドースン家のPCハッキング場面)
・コルシカマフィアの財源を「ハイテク」で根こそぎ奪ったよと、アッシュがマックスに説明する場面。もはやユーザーコードってのは有効じゃない。金融絡みだと各種PWがいっぱい…ワンタイムパスなんてものもある。マルコス時代とは違う「ハイテク」・銀行・税金・タックスヘイブンの現代バージョンとは?「タコおやじのPCにスパイウェアを仕込んだよ」。ナルホド。
・ただ原作のアッシュは、計画倒産デマを流す→コルシカ財団の株大暴落させた上に財団の資金源を搾取→ゴルツィネの口座を通してからスイス銀行にある自分の口座送金、というタコおやじへ無慈悲なくらいの仕打ちをしていた。「ゴルツィネの口座を通してから」なのは「ゴルツィネが搾取したようにみせかけた」かったからで、ここが大きなポイント。だけど現代においてはそのスイス銀行は90年代の終わりころになくなったし(合併したから)、いわゆる「プライベートバンク」の秘密主義の徹底ぶりは今の時代かなり揺らぎがあって、アッシュの云う通りにはならない可能性がある。なのでアニメでは「盗っちゃった☆」で終わらせてた。これも時代だよなあ。今の子たち、マルコスも知らないだろうし。私なんて当時アッシュのこの説明でいろいろ勉強したもん。
・この場面でアニメ版が素晴らしかったところは、アッシュのGOOSEの説明時の演出かな。一枚の手描き世界地図。アッシュがGOOSE地域と思われる箇所にストローで水をたらし、切った指から出た血で一気に汚す。うーん、画的に分かりやすいし、アッシュもキレイだった。
・地下鉄内でウーキーを殺す場面はクールでカッコいい。英二の前で泣いた17歳の男の子がストリートギャングに戻っていくのは、切なくもあり。生きるか死ぬかの世界に行かせたくはない、その器量と度量、才覚があれば素晴らしい生活を送れるはずなのに…運命というよりは宿命、彼が身を置く世界はなんて残酷なんだろう?
・神回という言葉が嫌いだけど、この11話が「BANANA FISH」がそれに値すると思っている。英二とのたわない会話がどれだけ彼に安らぎを与えただろうか。幸せだった?…あまりにささやか過ぎて泣く。
12話はあと数時間で放送になる。
話の中枢、まさにキモにあたる設定をどう変えるんだろう?と個人的にギモンに思ってた3つの場面のうち、最後にして最大である3つ目が登場するはず。公開されたトレイラー観たらば、アッシュのあの姿だけでなくマックスも出てきたので…たぶんあの場面は端折られてないだろう。どういう筋を立て、話を持っていくつもりなんだろう?
そして英二が「カボチャ~♪」と云ってたこと、タイトルが「持つと持たぬと」なことから察するに、7巻の終わりから8巻の半分までは消化しないといけないことになる。カッコいい場面がずいぶんと削られるな、こりゃ。
「BANANA FISH」名場面の中で、私が大好きな(上から数えたほうが早いほどの)場面「キリマンジャロの雪」の一節は全部出てくるかな…「持つと持たぬと」だから、必ずあるとは思うけど全部になるかどうかはわからない…。
★第11話 美しく呪われし者
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=7z9e5vlLDgg
ゴルツィネ邸から逃走したアッシュ達。屋敷を燃やされ、アッシュに逃げられたゴルツィネは怒りを露わにする。アジトに戻ってきたアッシュは英二との穏やかな時間を過ごしながらも、次の行動に出るのだった。
「ワイルド」とアッシュのプリケツは見事にカットされましたとさ。
(前者は古過ぎ、後者は地上波ではエロ過ぎ、だからでしょーね、たぶん)
・チーム「リンクス」。アッシュ側近メンバーって全然怖くない、それどころかみんなカワイイという。客人に気まで利かせられるし…って、まあボスの大切な大切な大切な人だからな、当然だよな!(笑)
・80年代から現代版へシフトするにあたり、キャラデザインがいろいろアップデートされたのにも関わらず、アッシュの側近たちは服までほとんど変わらないっつー。オーサーんとこのウーキーですら小洒落たデザインになってたのにー。そして吉田秋生デザインじゃないと一目でわかるメンバーは顔立ちが浮くね。
・用意されたホテルのなんと根気の入った汚さよ!アニメ屋の(ムダに)いい仕事っぷりに、こっちもちょっと(ムダに)感動。
・用意するもの。食料と服→変わらず 携帯2台(1台は英二用でしょーか?) 新聞→タブレット メモ書いて発注→スマホで指示。
・アッシュは今までスマホを何台紛失したんだろーか?
・寝起きが最悪のアッシュでも起こすのが英二なら…アッシュの中で英二は超特別扱い、それどころかもはや聖域だな。
・お風呂上りのアッシュに用意された服はシャツ+デニムパンツ。この姿、原作とほとんど同じ。連載時に初めて見たとき「なんでこんなにアッシュは色っぽいのだ?」と思ったんだけど、今アニメで観てようやっと気づく。シャツがオーバーサイズだからだ!彼氏の部屋に泊まって「これ借りるね☆」な彼女スタイルじゃんよう!英二はくすんだ赤いシャツ。アニメ版の英二だったら確かに着そうだな。
・フライ(武器商人)もずいぶんと見た目アップデートしたなあ。彼とアッシュの短いやりとりだけで、アッシュの人となりがよく伝わってくる。ああ、そういう考え方持ってる人なのね、みたいな。リボルバーをいまだに使う理由含めて。でも本当の――英二にだけ見せる姿とは違うんだよ、だから両方を垣間見ることになる英二がとまどってしまうのもよくわかるわーと共感させながら話が繋がっていく。1回ポッキリしか出てこないキャラクター使って、キャラクターたちの人間性を伝え、観る側に共感させるその演出力、緻密なキャラ相関、全体を通していく構成力ってのは…今に始まったことじゃないけど、やっぱ吉田秋生はスゴイなあと本当に思う。
・「下もだぜ」はカットなし。まあ壁にへばりつくアッシュはみんな観たいよね(笑)。
・カボチャ恐怖症の回想シーンで5歳児アッシュ登場。そりゃタコぼうずにさらわれるわ!という可愛さ。そしてこの回からアッシュの表情が豊かになっていく。怒る、拗ねる、泣く、笑う。ごくフツーの表情なのにアッシュがそれを見せる場面は尊い。プライスレス。まだ17年しか生きてないのにね…。
・ナイトメア、そしてアッシュの告白。なんでこの回の英二は赤い服を着てるんだろう?と思ったんだけど、アッシュとベッドに座り込んでいる姿を見て気づく。淡い水色とくすんで控えめな赤色、暗い部屋にほのかな灯り。視覚的にとても映えるんだなあ。さすがアニメ屋!初めて英二のオリジナル衣装、そしてその仕掛けに感動。
・「ずっとだ」が削られていたのは理由があると思うよ。
・作画が美しいね。1~2話以外だったらたぶん過去最高かと思うくらい。
・アッシュ役のうっちーの演技がよかった。たぶん…これ以上ないってくらい難しい役だと思うので、彼がこのままアッシュを表現していけたら――声優アワード?で主演男優賞的な賞を受賞できるんじゃないだろーか?
・窓辺に座り込んで朝日を眺める物憂げなアッシュ。わかるよ、わかる…。
・そしてこの「窓辺アッシュ」がBANANA FISHの象徴となるなんて、あの時の私はまったく考えもしなかった。今もこの姿のアッシュを観るだけで泣く。
・アッシュのPCとメガネ、どこから出てきたの?冒頭アッシュは「携帯2台とタブレット持ってこい」と指示してたけど。
・いやだってさ、pcはともかくメガネって度数合わせしなきゃないないじゃん?それぞれに合ったメガネになるわけで。子分がアッシュの部屋から持ってきたんだろーか?それ以前に、アッシュさん、アナタ視力検査を受けたの?なんかその姿を想像するだけで笑える(笑)。
・話がどんどん進んでいくため、ずいぶんとエピソードが削られていた。市警察本部のジェンキンズ警部とチャーリーの場面はまったく出てこない。彼らはBFでの数少ない良心なのに。残念。
・ということで、チャーリーの回想で出てくる14歳アッシュも削られてしまった。初お目見えのその姿、楽しみにしてたのにー。
・「ぶりっ子エセ高校生アッシュ」が、ニワトリ泥棒と同じくトレイラーへ移動。あっただけマシと思うことにしよう…。
・マックスパパとの食事シーン(「ワイルド」カットはココ)。アッシュの服は原作とほぼ同じだったし、パパに扮したヒゲマックスとオイスターバーレストランで食事したのも同じ、アッシュのお皿の横にはコーラがあって、マックスは500グラムはありそうなステーキを食べていて、その横にスコーンの乘ったお皿が置かれている…のも同じ。いちいちチェックする小姑なアタシ。
・現代化アップデートにより、話の中枢、キモにあたる設定をどう変えるんだろう?と個人的にギモンに思ってた3つの場面のうち、2つ目がここで登場。
(ちなみにひとつ目は7話だっけ?ドースン家のPCハッキング場面)
・コルシカマフィアの財源を「ハイテク」で根こそぎ奪ったよと、アッシュがマックスに説明する場面。もはやユーザーコードってのは有効じゃない。金融絡みだと各種PWがいっぱい…ワンタイムパスなんてものもある。マルコス時代とは違う「ハイテク」・銀行・税金・タックスヘイブンの現代バージョンとは?「タコおやじのPCにスパイウェアを仕込んだよ」。ナルホド。
・ただ原作のアッシュは、計画倒産デマを流す→コルシカ財団の株大暴落させた上に財団の資金源を搾取→ゴルツィネの口座を通してからスイス銀行にある自分の口座送金、というタコおやじへ無慈悲なくらいの仕打ちをしていた。「ゴルツィネの口座を通してから」なのは「ゴルツィネが搾取したようにみせかけた」かったからで、ここが大きなポイント。だけど現代においてはそのスイス銀行は90年代の終わりころになくなったし(合併したから)、いわゆる「プライベートバンク」の秘密主義の徹底ぶりは今の時代かなり揺らぎがあって、アッシュの云う通りにはならない可能性がある。なのでアニメでは「盗っちゃった☆」で終わらせてた。これも時代だよなあ。今の子たち、マルコスも知らないだろうし。私なんて当時アッシュのこの説明でいろいろ勉強したもん。
・この場面でアニメ版が素晴らしかったところは、アッシュのGOOSEの説明時の演出かな。一枚の手描き世界地図。アッシュがGOOSE地域と思われる箇所にストローで水をたらし、切った指から出た血で一気に汚す。うーん、画的に分かりやすいし、アッシュもキレイだった。
・地下鉄内でウーキーを殺す場面はクールでカッコいい。英二の前で泣いた17歳の男の子がストリートギャングに戻っていくのは、切なくもあり。生きるか死ぬかの世界に行かせたくはない、その器量と度量、才覚があれば素晴らしい生活を送れるはずなのに…運命というよりは宿命、彼が身を置く世界はなんて残酷なんだろう?
・神回という言葉が嫌いだけど、この11話が「BANANA FISH」がそれに値すると思っている。英二とのたわない会話がどれだけ彼に安らぎを与えただろうか。幸せだった?…あまりにささやか過ぎて泣く。
12話はあと数時間で放送になる。
話の中枢、まさにキモにあたる設定をどう変えるんだろう?と個人的にギモンに思ってた3つの場面のうち、最後にして最大である3つ目が登場するはず。公開されたトレイラー観たらば、アッシュのあの姿だけでなくマックスも出てきたので…たぶんあの場面は端折られてないだろう。どういう筋を立て、話を持っていくつもりなんだろう?
そして英二が「カボチャ~♪」と云ってたこと、タイトルが「持つと持たぬと」なことから察するに、7巻の終わりから8巻の半分までは消化しないといけないことになる。カッコいい場面がずいぶんと削られるな、こりゃ。
「BANANA FISH」名場面の中で、私が大好きな(上から数えたほうが早いほどの)場面「キリマンジャロの雪」の一節は全部出てくるかな…「持つと持たぬと」だから、必ずあるとは思うけど全部になるかどうかはわからない…。
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