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★第13話 キリマンジャロの雪
https://www.youtube.com/watch?v=wxz9s0ePi1U


・アニメーターは薄給で頑張ってるという話をよく聞くので、悪しく云いたくないんだけども…作画の質がマジでどんどん落ちていく。悲しいくらい。

・そして恐れていた通り、アクションシーンの演出&画はやっぱりマンガ>アニメだった。いったいどういうこと?「動いてこそナンボ」のアニメが静止画のマンガに再三負けるなんて。ここまで良かったのって1話と2話だけだったっつー。

・そもそもアクションくくりでいうならば、10話のゴルツィネ邸襲撃と13話の地下鉄アッシュvs.オーサーが1クール最大の見せ場であるというのに、アニメではどっちも動きが悪い上に構図/絵コンテがダサく、カッコよさがあまり感じられなかった(さらにキャラの顔も…)。額を打ち抜かれた奴が目を見開いて「なんで俺が…」という顔して欲しいのに控えめだし。もう観ていて悲しくなったよ。とくに地下鉄対決は、日本マンガ史上最高のアクションシーンのひとつだと思っているんだけども…それがなんであーなるの?MAPPAってアクション画と演出がヘタなの?それとも優秀なスタッフはみな新プロジェクトに根こそぎ引き抜かれてしまったの?

・これから待ち受けるアタシの大好きな国立精神衛生センター編も、ハナから期待しないほうがいいのか?(同時代の映画ならば)「ダイハード」と同レベルのアクションなのにさ。しくしく。アクションに関しては「日本制作アニメじゃなく、米国ドラマ/映画でやってくれたほうがはるかにセンスも出来も良いだろうな」って心底思った。女性監督にこだわるんだったら、キャスリン・ビグローとか最高じゃん?でも別の設定がことごとく変更になるだろうから、結果的に日本製アニメで良かったんだろうけど。それに何と云っても「リバー・フェニックスはもういない」。

・というわけで…

・♪いったい~全体~なにを信じれーばいい~?♪

・現代NYの地下鉄電車ってあんなに落書きだらけだろうか?というギモンは残るが、落書きのない電車でのバトルはBANANA FISHじゃないよね。難しいわ、ホント(ここだけアニメに同情)。それにあの改札をどうやって抜けてきたんだろう? ま、いっか。

・部屋数が多いだろう超高級コンドミニアムに引っ越しても、やっぱり同じ部屋で寝るアッシュと英二。別にやましいことなぞない、何か異変があったら英二をすぐ守れるからというアッシュ本人の判断だろうっつーのは今更の話、そんなのよくよく分かってることだけど、アニメ観ながら24年目にして「…コングとボーンズはこのふたりのこと、どう思ってるやろ?」とつい考えてしまった。いや、ふたりはフツーに親友!なんだけど!

・「キリマンジャロの雪」から引用の豹の話。12話の図書館ではなく、オーサーとの電車対決真っ最中のアッシュの回想で出てきた。全24話しかないし、1話あたりのランタイムを考えたらいい判断かもしれない。ただ生きるか死ぬかというギリギリの、たぶんBANANA FISHの中ではもっともアッシュ本人の緊張が続く場面で(ちょっとした小休止で夜明けを待ってる状態だっだとしても)、彼は果たして自分の意識を飛ばして回想なんぞするだろうか?…それがたった一瞬でも。アニメ観てそんなこと指摘する奴なんて私くらいだろうな、でも違和感があったの。「らしくない」というか。アッシュは「彼」からそんな教育受けてないと思うから。まあ、アッシュの回想の向こう側(観る側)を意識した意味合いが強い、あるいは英二は「アキレスのかかと」だから、アッシュは(普段ならしないであろう)回想をしてしまった、ということか。これなら(とくに後者)私も納得できる。

・夜、うなされるアッシュ。「お母さん」だで?…普段は口悪く、タフで絶対にへこたれない男が。フツーの人間ならポッキリ心が折れてもおかしくないのに、なぜ彼は立っていられるのか。英二の推察は正しい。もう泣いてまう…。

・「キリマンジャロの雪」というタイトルは出てきたのに、作者であるヘミングウェイの名前は出てこなかった。サリンジャーは出てきたのにね。まあセリフの中で削れるところがあるならばたとえ1秒でも削るべし、って感じ?ちなみにアッシュが引用した豹の描写は、物語の最初のほうに出てくる。

・キャラたちの服装が本当に原作に近くなってきた。なんと英二までスタジャン着てるし。ただ13話にしていうのもなんだけど、アッシュの足元…コンバースの白のハイカットじゃなくて赤のローカットシューズってのが、やっぱ現代だよねえ。ジーンズの丈も長いし。

・オーサーがアッシュを憎む理由。すごく分かりやすい。オーサーは典型的な「持たざる者」だから。アッシュにはオーサーが持ちたくても一生持てないものをすべて持っている。美貌、身体能力、頭脳、信頼、強靭な精神力、シューティングテクニック、そして圧倒的なカリスマ性。アッシュ自身はそれを望んだわけではないという皮肉が、オーサーを余計に苛立たせるのだろう。オーサーは「奴は俺からすべてを奪っていく」といってたけど、別にアッシュは彼からなにかを奪いたいと思ったことなど一度もないと思う(シマとかそういう意味ではなくて)。それよりアッシュ自身、生きていく上で決定的なものを最初から奪われている。もし彼が普通の家族と環境の中で愛されて育っていたなら?神は彼に誰もが羨むすべてを与えたかもしれない、でもたったひとつ…愛を与えなかった。それはおそらくアッシュが持っているものより、はるかに多くの人が持っているもの。

・というわけで、私はさほどオーサーがキライではなく。いやだって哀れじゃない…形は違えど、彼もアッシュに魅了されたひとりなんだし。

・オーサー役の細谷さんは1話目から素晴らしかった。アタシが今回のアニメ化でその演技にもっとも納得したのは(現時点で)細谷さんだ。もう完璧にオーサー。頭からつま先まで。コメント読む限り、ご本人が持ってきたプランとはもしかしたら違っていたのかもしれないけれど。オーサーがいかに人間臭い人物かが分かる9話のラスト、冷や汗流しながらの高笑いなんて、言葉失うほど。もう出てこないのか…と思うと残念だ。

・BANANA FISHは原作でもここから大きく転換して動き出す。アニメがここまでを1クールとして、14話から2クールにしたのは大正解。オーサーとショーターは前半の象徴的存在だ。アタシはふたりが大好きだったよ。だからすごく淋しい。

・そして次回から2クールへ。第14回「夜はやさし」だって。

・予告見ながら「さて、次はどこまで進む?」と予想。


「今後の数話でアニメ制作陣がやるべき『お前外すなよ!』リスト」を書いておこう☆

・死神
・チームサリーとMrアーパー
・ドラァグクイーンのお歌
・魔性の生き物しっぽ付き
・魔王
・ナースバーバラ
・ダボダボスーツ
・もう一度言わせたいのか?
・若作り15歳
・ハンバーガーが嫌いなアメリカ人
・どさん子ラーメン
・神の器イメージカット
・うさぎと山猫

なんか予告見た限りじゃ、「ユアワイフ?」とシビン出てきたから上からふたつめはダイジョブそうだ…ってか、こんなことほざくリアルタイム原作組ってホント扱いメンドクサイよね。ちゃんと自覚してるってば!

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