「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
■「トップガン デジタル・リマスター版」
映画館の扉を開けると、ケニー・ロギンス「Danger Zone」&ベルリン「Take My Breath Away」が流れてきて、一気に気分が高揚。再び映画館で観れる嬉しさも重なって、いつもよりずっと前方の座席に座り、若き日の今とは歯並びが違うトムトムを堪能してしまったナリ。いやホント、「なんでかみんな好きになってしまう生意気だけど魅力的なワカゾー」を演じさせたら、このときのトムトムに敵うものはいないよなあ。
80年代を象徴する映画(と主演俳優)だから、スカスカのストーリーだって気にならないし、トニー・スコットのチャカチャカ節だって上等さ!…しっかし当時も思ったけれど、ヴァル・キルマー演じるどこが冷静沈着なのかわからないアイスマンは、トムトム演じるマーヴェリックに惚れてるよね。だからアイスマンはチャーリー(ケリー・マクギリス)が嫌いなんだ…って、映画と違い、私の腐女子的な見方は修正されなかった模様。
なお、もし「トップガン」を未見の方がおられましたら、ご鑑賞後に、チャーリー・シーン主演「ホットショット」(のオープニングだけ)ご覧になることをオススメ致します♪
■「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」
リチャード・リンクレイターがリメイク作を手がけたことに、ちょっとショックを受けつつ、主演がビリー・ボブならば!と観に行った作品。ビリー・ボブは、前作「プライド/栄光への絆」でのシブいアメフトコーチがウソだったかのような、エロオヤジぶり(=期待通り)。ただし、設定が多少変わっただけで、内容は驚くほどオリジナルに忠実。個人的にはリメイク版もリメイク版なりに面白かった。ちなみに、観客は私と後からやって来た一組の家族連れのみ。たぶんお父さんは…昔のベアーズのイメージで子どもを連れて来たんだろうなあ。もしそうなら、ちょっとアダルトな仕上がりに驚いたかもしれない。
ところで、今回不良少年ケリーを演じたジェフリー・デイビスくん。往年のコリー・フェルドマンにソックリで、おねーさん、驚いちゃいましたよう!
↓この子(IMDb)
http://us.imdb.com/name/nm1757981/
(コリーとは瞳&髪の色が違うけど)
「7」に続きます。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
■「トップガン デジタル・リマスター版」
映画館の扉を開けると、ケニー・ロギンス「Danger Zone」&ベルリン「Take My Breath Away」が流れてきて、一気に気分が高揚。再び映画館で観れる嬉しさも重なって、いつもよりずっと前方の座席に座り、若き日の今とは歯並びが違うトムトムを堪能してしまったナリ。いやホント、「なんでかみんな好きになってしまう生意気だけど魅力的なワカゾー」を演じさせたら、このときのトムトムに敵うものはいないよなあ。
80年代を象徴する映画(と主演俳優)だから、スカスカのストーリーだって気にならないし、トニー・スコットのチャカチャカ節だって上等さ!…しっかし当時も思ったけれど、ヴァル・キルマー演じるどこが冷静沈着なのかわからないアイスマンは、トムトム演じるマーヴェリックに惚れてるよね。だからアイスマンはチャーリー(ケリー・マクギリス)が嫌いなんだ…って、映画と違い、私の腐女子的な見方は修正されなかった模様。
なお、もし「トップガン」を未見の方がおられましたら、ご鑑賞後に、チャーリー・シーン主演「ホットショット」(のオープニングだけ)ご覧になることをオススメ致します♪
■「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」
リチャード・リンクレイターがリメイク作を手がけたことに、ちょっとショックを受けつつ、主演がビリー・ボブならば!と観に行った作品。ビリー・ボブは、前作「プライド/栄光への絆」でのシブいアメフトコーチがウソだったかのような、エロオヤジぶり(=期待通り)。ただし、設定が多少変わっただけで、内容は驚くほどオリジナルに忠実。個人的にはリメイク版もリメイク版なりに面白かった。ちなみに、観客は私と後からやって来た一組の家族連れのみ。たぶんお父さんは…昔のベアーズのイメージで子どもを連れて来たんだろうなあ。もしそうなら、ちょっとアダルトな仕上がりに驚いたかもしれない。
ところで、今回不良少年ケリーを演じたジェフリー・デイビスくん。往年のコリー・フェルドマンにソックリで、おねーさん、驚いちゃいましたよう!
↓この子(IMDb)
http://us.imdb.com/name/nm1757981/
(コリーとは瞳&髪の色が違うけど)
「7」に続きます。
「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
■「インサイド・ディープ・スロート」
2005年に鑑賞したR-18指定映画2本のうちの1本(もう1本はユアン主演の「猟人日記」ちょっとだけ感想→http://diarynote.jp/d/25683/20050829.html)。70年代におけるハード**ポ**の金字塔的作品「ディープ・スロート」が、当時いかにして製作されたか、そして世に影響を与えたかを描いたドキュメンタリー。我ながらよく観に行ったなあと思うナリ。文字で「ディープ・スロート」と見たときはわからなかったけど、ポスター見たらすぐ意味が理解できました!
ナレーターがデニス・ホッパーだったことに驚き、内容もそれなりに興味深かったけれど、米国版ポスター(IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0418753/)より出来のいい日本版ポスター(公式サイトTOPと同じデザイン)が、どうしても頭から離れず――製作スタッフより、日本版ポスターデザイナーに座布団を1枚あげたいと思ってしまった作品。アゴが外れますって…。
■「メトロで恋して」
「売れない俳優の男が、地下鉄で美人に一目ぼれ。ふたりは恋に落ち、結婚の約束をする。幸せの絶頂と思われたが、彼女は不治の病だった――」って、そんなベタなラブストーリー、いまどき日本か韓国ぐらいかと思ってたら、これがなんとフランス産!…軽快なフレンチポップスが流れる中、手をつないでデートするラブラブなふたり、彼女の病気を受け入れられなくて悩む主人公、怒る彼女、ケンカして別れて仲直りして…と、ベタベタなラブストーリーが展開するくせ、観客を大泣きさせるほどのドラマティックな展開は一切ナシ、ヒロインが「愛とは決して後悔しないこと」などと格言を語ることもなく、淡々と話が進む。正味86分の短さで、あれだけ退屈させられた映画はここ近年なかったナリ。期待して大撃沈。これ、地元フランスでは超酷評だったんじゃ?
■「真夜中のピアニスト」
なんて素晴らしいっ!!…オリジナル(米国映画「マッド・フィンガーズ」)を越えたリメイク作というものが、ここに存在する!――ああ、これがあの「ルパン」でワカゾーなちょっと殿下似のルパンを演じたロマン・デュリスか!?圧倒された!…さすがセザール賞を始めとする各ヨーロッパ映画賞を次々とゲットした作品で…って、なんでこれがオスカーの外国語映画賞にノミネートされぬのだっ!?…リメイク作品だから?
↓「真夜中のピアニスト」ロマン・デュリス単独インタビュー(FLIX)
http://www.flix.co.jp/page/A0000908
悪徳不動産ブローカーとして裏社会で生きる男が、その昔に夢見たピアニストになるため、言葉の通じない女性ピアニストのレッスンを受け始める。嘘と暴力にまみれたブローカー世界、美しく心の静寂を求められる音楽の世界。その狭間で生きながら、あがき、葛藤する青年――果たして彼はピアニストになれたのか?…こういうスタイリッシュなくせに力強いフランス映画を観ると、嬉しくなる。やっぱり「2005年my映画10本」に入れておこうかな…。ただし、これはあくまでも私好みな映画なので、万人向けとは云えません。お気をつけ下さいまし。
■「ヒトラー 〜最期の12日間〜」
年齢層かなりお高めの中での鑑賞。どんなにヒトラーが歴史的に非人物であったとしても、ゲッペルスの妻やエヴァのように、ヒトラーを拠り所にすることで己を保っていた者もいれば、秘書ユンゲのように、ヒトラーに近すぎて状況に気付けない者もいた――そのどちらにしろ、(誤解を恐れずに云えば)ヒトラーが魅力的だったからこそ。実際、ブルーノ・ガンツ演じるヒトラーは、いままで観た中でもっとも人間らしく、魅力的に見えた(理解はできなかったけれど)。ユダヤ系虐殺を描いてないじゃないか、人間味のあるヒトラーなんておかしい、という批評を耳にしたけれど、本作はそんなよくあるヒトラー映画じゃない。ドイツがいかにして陥落していったか、ヒトラーを巡る人々――狂信的な者、気付かない者、冷静沈着だった者、利己的だった者――それぞれの思いが交錯する、狂気に満ちた12日間を描いていた。しかもエンタテイメントに徹して。すごい映画観ちゃったな…参りました、はい。
「6」に続きます。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
■「インサイド・ディープ・スロート」
2005年に鑑賞したR-18指定映画2本のうちの1本(もう1本はユアン主演の「猟人日記」ちょっとだけ感想→http://diarynote.jp/d/25683/20050829.html)。70年代におけるハード**ポ**の金字塔的作品「ディープ・スロート」が、当時いかにして製作されたか、そして世に影響を与えたかを描いたドキュメンタリー。我ながらよく観に行ったなあと思うナリ。文字で「ディープ・スロート」と見たときはわからなかったけど、ポスター見たらすぐ意味が理解できました!
ナレーターがデニス・ホッパーだったことに驚き、内容もそれなりに興味深かったけれど、米国版ポスター(IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0418753/)より出来のいい日本版ポスター(公式サイトTOPと同じデザイン)が、どうしても頭から離れず――製作スタッフより、日本版ポスターデザイナーに座布団を1枚あげたいと思ってしまった作品。アゴが外れますって…。
■「メトロで恋して」
「売れない俳優の男が、地下鉄で美人に一目ぼれ。ふたりは恋に落ち、結婚の約束をする。幸せの絶頂と思われたが、彼女は不治の病だった――」って、そんなベタなラブストーリー、いまどき日本か韓国ぐらいかと思ってたら、これがなんとフランス産!…軽快なフレンチポップスが流れる中、手をつないでデートするラブラブなふたり、彼女の病気を受け入れられなくて悩む主人公、怒る彼女、ケンカして別れて仲直りして…と、ベタベタなラブストーリーが展開するくせ、観客を大泣きさせるほどのドラマティックな展開は一切ナシ、ヒロインが「愛とは決して後悔しないこと」などと格言を語ることもなく、淡々と話が進む。正味86分の短さで、あれだけ退屈させられた映画はここ近年なかったナリ。期待して大撃沈。これ、地元フランスでは超酷評だったんじゃ?
■「真夜中のピアニスト」
なんて素晴らしいっ!!…オリジナル(米国映画「マッド・フィンガーズ」)を越えたリメイク作というものが、ここに存在する!――ああ、これがあの「ルパン」でワカゾーなちょっと殿下似のルパンを演じたロマン・デュリスか!?圧倒された!…さすがセザール賞を始めとする各ヨーロッパ映画賞を次々とゲットした作品で…って、なんでこれがオスカーの外国語映画賞にノミネートされぬのだっ!?…リメイク作品だから?
↓「真夜中のピアニスト」ロマン・デュリス単独インタビュー(FLIX)
http://www.flix.co.jp/page/A0000908
悪徳不動産ブローカーとして裏社会で生きる男が、その昔に夢見たピアニストになるため、言葉の通じない女性ピアニストのレッスンを受け始める。嘘と暴力にまみれたブローカー世界、美しく心の静寂を求められる音楽の世界。その狭間で生きながら、あがき、葛藤する青年――果たして彼はピアニストになれたのか?…こういうスタイリッシュなくせに力強いフランス映画を観ると、嬉しくなる。やっぱり「2005年my映画10本」に入れておこうかな…。ただし、これはあくまでも私好みな映画なので、万人向けとは云えません。お気をつけ下さいまし。
■「ヒトラー 〜最期の12日間〜」
年齢層かなりお高めの中での鑑賞。どんなにヒトラーが歴史的に非人物であったとしても、ゲッペルスの妻やエヴァのように、ヒトラーを拠り所にすることで己を保っていた者もいれば、秘書ユンゲのように、ヒトラーに近すぎて状況に気付けない者もいた――そのどちらにしろ、(誤解を恐れずに云えば)ヒトラーが魅力的だったからこそ。実際、ブルーノ・ガンツ演じるヒトラーは、いままで観た中でもっとも人間らしく、魅力的に見えた(理解はできなかったけれど)。ユダヤ系虐殺を描いてないじゃないか、人間味のあるヒトラーなんておかしい、という批評を耳にしたけれど、本作はそんなよくあるヒトラー映画じゃない。ドイツがいかにして陥落していったか、ヒトラーを巡る人々――狂信的な者、気付かない者、冷静沈着だった者、利己的だった者――それぞれの思いが交錯する、狂気に満ちた12日間を描いていた。しかもエンタテイメントに徹して。すごい映画観ちゃったな…参りました、はい。
「6」に続きます。
2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 4
2006年3月14日 年度別フェイバリット10映画
「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
■「エリザベスタウン」
キルスティン・ダンストが、いかにしてオーランド・ブルームを落とすか?を描いた作品。キルスティン演じるクレア(もしくはキルスティン本人)みたいなタイプがどうにも好きでたまらない、救ってもらいたいんだよという男にはいいが、私にはホラーとしか思えず。夜なべして作ったロードマップ、「これがベストなの♪」とBGMをシチューエーションごとに細かく指示、結果的に男が自分を劇的に見つけてくれるよう演出を施す女――うわ〜〜〜〜!カンベンして!…で、またそーゆー女にひっかかる救ってもらいたい男にオーリが見えちゃうんだから、結局これも「ふたりの世界、ふたりにしかわからない関係――別に他人に理解してもらわなくたっていい、愛の形はさまざまある、それでピタリと重なるふたりならば、とても貴重で幸せなことじゃないの♪」ってことか。
今回ダメだった理由は他にもいろいろあるけれど、もうひとつあげるなら音楽。盛り上げるように聴こえてくるのではなく、聴かされてしまったという印象。鼻についてウンザリ。ロックに造詣深いキャメロン・クロウの作品に対し、そんなこと思うなんてちょっとショックだった。
それにしても、失敗はすべてデザインのせい、それを担当したひとりの社員によるものあり、会社は関係ございません…だなんて、オーリの会社はバカ?…そのデザインがウケるかどうか、事前にしっかりリサーチしなさいよ。大手企業としてヘタレ以外の何者でもない。全体責任だっつーの!
■「銀河ヒッチハイク・ガイド」
日本公式サイトで「ヴォゴン・ゲーム」をやろうとしたら、いきなりチケットを引かされ、5日もの間、順番待ち状態に。それでも2日くらい経てば、そんな順番なんぞ終わってるだろうと思ったのに、これが本気で5日間待たされた!…そして5日後にやっと遊べたゲームの内容ときたら、実にヴォゴン星人プレゼンツらしいつまらなさ!…つくづく感心してしまったナリ。
↓銀河ヒッチハイク・ガイド日本公式サイト
http://www.movies.co.jp/h2g2/
ちなみに劇場では前列におじさん数人、横におばさん数人、若人ほとんどナシという、年齢層かなりお高めの中で鑑賞。みんな淡々と観ていたところ、無限不可能性ドライヴでの某シーンにて、「おおおおおおおおおおおおおお!」というどよめきが発生(私も叫んだ!)。あんなオドロキなどよめき声が聞こえてきたのなんて、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」で、レゴラスが象さんに飛び乗って一発退治したシーン以来だったなあ。
映画自体は、面白くなる要素&アイテムがてんこもりだとゆーのに、展開にキレがなく、最後までダラダラダラダラしていてガッカリ。「銀河ヒッチハイク・ガイド」で描かれているものは、個人的にどれも大好き、原作読んだときは「こんな面白い小説があったのか!」と目からウロコを落としたというのに…なんでああなるの?…英国的ヒネくれユーモアはダレるとダメだという典型。原作ファンもイマイチな反応だったので、続編はキビシイかと。ただ、ビル・ナイ演じる「ヘタレなオビ・ワン」ことスラーティバートファーストと、サム・ロックウェル演じるゼイフォード・ビーブルブロックスは適役で素晴らしかった。いっそのことゾンビ映画のパロディを作ったWT社が製作してくれてたらなあ、もっと違ってただろうに。それでもDVDは買っちゃうだろう私。だって…42だから!
5に続きます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
■「エリザベスタウン」
キルスティン・ダンストが、いかにしてオーランド・ブルームを落とすか?を描いた作品。キルスティン演じるクレア(もしくはキルスティン本人)みたいなタイプがどうにも好きでたまらない、救ってもらいたいんだよという男にはいいが、私にはホラーとしか思えず。夜なべして作ったロードマップ、「これがベストなの♪」とBGMをシチューエーションごとに細かく指示、結果的に男が自分を劇的に見つけてくれるよう演出を施す女――うわ〜〜〜〜!カンベンして!…で、またそーゆー女に
今回ダメだった理由は他にもいろいろあるけれど、もうひとつあげるなら音楽。盛り上げるように聴こえてくるのではなく、聴かされてしまったという印象。鼻についてウンザリ。ロックに造詣深いキャメロン・クロウの作品に対し、そんなこと思うなんてちょっとショックだった。
それにしても、失敗はすべてデザインのせい、それを担当したひとりの社員によるものあり、会社は関係ございません…だなんて、オーリの会社はバカ?…そのデザインがウケるかどうか、事前にしっかりリサーチしなさいよ。大手企業としてヘタレ以外の何者でもない。全体責任だっつーの!
■「銀河ヒッチハイク・ガイド」
日本公式サイトで「ヴォゴン・ゲーム」をやろうとしたら、いきなりチケットを引かされ、5日もの間、順番待ち状態に。それでも2日くらい経てば、そんな順番なんぞ終わってるだろうと思ったのに、これが本気で5日間待たされた!…そして5日後にやっと遊べたゲームの内容ときたら、実にヴォゴン星人プレゼンツらしいつまらなさ!…つくづく感心してしまったナリ。
↓銀河ヒッチハイク・ガイド日本公式サイト
http://www.movies.co.jp/h2g2/
ちなみに劇場では前列におじさん数人、横におばさん数人、若人ほとんどナシという、年齢層かなりお高めの中で鑑賞。みんな淡々と観ていたところ、無限不可能性ドライヴでの某シーンにて、「おおおおおおおおおおおおおお!」というどよめきが発生(私も叫んだ!)。あんなオドロキなどよめき声が聞こえてきたのなんて、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」で、レゴラスが象さんに飛び乗って一発退治したシーン以来だったなあ。
映画自体は、面白くなる要素&アイテムがてんこもりだとゆーのに、展開にキレがなく、最後までダラダラダラダラしていてガッカリ。「銀河ヒッチハイク・ガイド」で描かれているものは、個人的にどれも大好き、原作読んだときは「こんな面白い小説があったのか!」と目からウロコを落としたというのに…なんでああなるの?…英国的ヒネくれユーモアはダレるとダメだという典型。原作ファンもイマイチな反応だったので、続編はキビシイかと。ただ、ビル・ナイ演じる「ヘタレなオビ・ワン」ことスラーティバートファーストと、サム・ロックウェル演じるゼイフォード・ビーブルブロックスは適役で素晴らしかった。いっそのことゾンビ映画のパロディを作ったWT社が製作してくれてたらなあ、もっと違ってただろうに。それでもDVDは買っちゃうだろう私。だって…42だから!
5に続きます。
「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。オスカー授賞式までに書いておきたかったけど…やっぱりムリでした!
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
■「チャーリーとチョコレート工場」
…毒が足りない。いやその…マイコー仕立てなジョニデ版ウァンカさんや、ティム・バートンらしい仕上がりはそれはそれでいいし、オリジナルな父と子の設定を追加させたことも別に構わない。ただ私には軽すぎたようで、さら〜っと流してしまった。それはたぶん……ジーン・ワイルダー版のほうが、全体的に毒々しくグロく残酷だったせいなんだろうなあ。得体が知れない恐ろしさに満ちていたもの。ちなみに、「もし小さいときに観てたらトラウマになってたと思う」と米国人の友人に話したら、「ワイルダー版は怖いよ。僕は映画観終わった日の夜、眠れなかった。チョコレートだって食べる気しなかったさ。トラウマになってるヤツは多いと思う」。お子さんのいる方が、お茶の間で「チョコレート工場」を観るならば、バートン&ジョニデ版を選んだほうが無難かと。
■「NOTHING ナッシング」
箱庭不条理SF(←なんじゃそりゃ?)を、神視点およびカメラで撮らすとオリジナリティ豊かで面白いものを見せてくれるヴィンチェンゾ・ナタリの作品。長〜いショート・フィルム。15分で終われるところ89分にしたあたり、また妙な不条理感が。さらに10年経過後の「変わらないよ〜ん」で、不条理のトドメを刺された。物がどんどん消えていく視覚効果に、ちょいと「エターナル・サンシャイン」を感じたかな。
不条理:(1)筋が通らないこと。道理が立たないこと。また、そのさま。2)〔哲〕〔(フランス) absurdit〕実存主義の用語。人生の非合理で無意味な状況を示す語としてカミュによって用いられた。(三省堂提供「大辞林 第二版」より引用)
■「ふたりの5つの分かれ路」
一組のカップルが結婚から離婚に至るまでの経過を、5つのエピソードにわけて時間軸を逆に辿ったという、俳優より本人のほうがよっぽどイケメン(でもゲイ)な、フランソワ・オゾン監督による、「メメント」風「ある結婚の風景」。つまり「オゾンがストーリーの時間軸を逆にしてベルイマンをやってみた」作品。面白いかは別として、オゾンは女を描くのが本当に上手い。そして空間より空気でみせるタイプなので、シネスコよりヴィスタで映える作品になるところも、この人の特長/特徴かと。で、ミニシアターまで観に行ったらば、カウンター越しに映画館スタッフと、観終わったばかりの常連客がちょうど話していたので、どんな感想を持ったんだろう?と耳をそばだてたところ――
映画館スタッフ:「わかりました?」
常連客:「……ぜんぜんわからなかった」
映画館スタッフ:「やっぱり」
…と、どうやら出来はいつものオゾン作品と変わらぬ模様…って、それで終わんないでよう!ちなみに私は、ラストのエピソード(つまり「出会い」)で、女のほうが確信犯で男に近づいたんだなと思ったけれど…みなさんは、どうお感じになりましたか?
■「シン・シティ」
女性はみな女神様のように奉られ、まるで寺沢武一のマンガに出てくる女性キャラクターみたい…って、これもたしか原作はビジュアルと雰囲気と世界観重視なコミックだっけか。ロバート・ロドリゲスが監督した作品の中では一番良かったかな。でもなにがショックって、EP1の主人公マーヴがミッキー・ロークだと気が付かなかったこと!…特殊メイクをしてるってそんな…だれかウソだと云ってぇえええ〜〜〜〜〜っ!!
■「ターネーション」
ロジャー・エバートが褒めてたから気になったとは云え、我ながらなんとオルタナでアングラな映画を観に行ったことかと、ため息ひとつふたつ。長く感じて仕方がなかった。ただカウエット自身が11歳の頃から撮りためた膨大な写真や映像によって、彼自身が救われたという事実には納得する。私も似たようなところがあるので、少しナーバスにさせられた作品。彼は自意識過剰なんじゃなくて、自己主張を客観的に観ることで自分のポジションを確認するタイプなんだろうな。
■「バス男」(劇場未公開DVD鑑賞)
ビデオ屋さんでパッケージを見て、これが「NAPOLEON DYNAMITE」だと知り大ショック!…てっきり劇場公開されると思ってたのに(←待ってた人)。27歳でオタクな高校生を演じたジョン・ヘダーに感動。昔はハタチを軽〜く越えた俳優が高校生を演じることはフツーだったよなあ。そして、そんな彼のジャミロクワイに合わせて踊る姿にまた感動。ブラットパックやジョン・ヒューズものから「ヘザース」といったブラックもの、現在に至ってはリンジー・ローハン主演のアイドルものまで、いろいろ青春映画を観続けてきた私ですが、本作の(低予算ながら)真っ当な青春映画ぶりには感動させられたナリ。かな〜りユルいけど。
「4」に続きます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
■「チャーリーとチョコレート工場」
…毒が足りない。いやその…マイコー仕立てなジョニデ版ウァンカさんや、ティム・バートンらしい仕上がりはそれはそれでいいし、オリジナルな父と子の設定を追加させたことも別に構わない。ただ私には軽すぎたようで、さら〜っと流してしまった。それはたぶん……ジーン・ワイルダー版のほうが、全体的に毒々しくグロく残酷だったせいなんだろうなあ。得体が知れない恐ろしさに満ちていたもの。ちなみに、「もし小さいときに観てたらトラウマになってたと思う」と米国人の友人に話したら、「ワイルダー版は怖いよ。僕は映画観終わった日の夜、眠れなかった。チョコレートだって食べる気しなかったさ。トラウマになってるヤツは多いと思う」。お子さんのいる方が、お茶の間で「チョコレート工場」を観るならば、バートン&ジョニデ版を選んだほうが無難かと。
■「NOTHING ナッシング」
箱庭不条理SF(←なんじゃそりゃ?)を、神視点およびカメラで撮らすとオリジナリティ豊かで面白いものを見せてくれるヴィンチェンゾ・ナタリの作品。長〜いショート・フィルム。15分で終われるところ89分にしたあたり、また妙な不条理感が。さらに10年経過後の「変わらないよ〜ん」で、不条理のトドメを刺された。物がどんどん消えていく視覚効果に、ちょいと「エターナル・サンシャイン」を感じたかな。
不条理:(1)筋が通らないこと。道理が立たないこと。また、そのさま。2)〔哲〕〔(フランス) absurdit〕実存主義の用語。人生の非合理で無意味な状況を示す語としてカミュによって用いられた。(三省堂提供「大辞林 第二版」より引用)
■「ふたりの5つの分かれ路」
一組のカップルが結婚から離婚に至るまでの経過を、5つのエピソードにわけて時間軸を逆に辿ったという、俳優より本人のほうがよっぽどイケメン(でもゲイ)な、フランソワ・オゾン監督による、「メメント」風「ある結婚の風景」。つまり「オゾンがストーリーの時間軸を逆にしてベルイマンをやってみた」作品。面白いかは別として、オゾンは女を描くのが本当に上手い。そして空間より空気でみせるタイプなので、シネスコよりヴィスタで映える作品になるところも、この人の特長/特徴かと。で、ミニシアターまで観に行ったらば、カウンター越しに映画館スタッフと、観終わったばかりの常連客がちょうど話していたので、どんな感想を持ったんだろう?と耳をそばだてたところ――
映画館スタッフ:「わかりました?」
常連客:「……ぜんぜんわからなかった」
映画館スタッフ:「やっぱり」
…と、どうやら出来はいつものオゾン作品と変わらぬ模様…って、それで終わんないでよう!ちなみに私は、ラストのエピソード(つまり「出会い」)で、女のほうが確信犯で男に近づいたんだなと思ったけれど…みなさんは、どうお感じになりましたか?
■「シン・シティ」
女性はみな女神様のように奉られ、まるで寺沢武一のマンガに出てくる女性キャラクターみたい…って、これもたしか原作はビジュアルと雰囲気と世界観重視なコミックだっけか。ロバート・ロドリゲスが監督した作品の中では一番良かったかな。でもなにがショックって、EP1の主人公マーヴがミッキー・ロークだと気が付かなかったこと!…特殊メイクをしてるってそんな…だれかウソだと云ってぇえええ〜〜〜〜〜っ!!
■「ターネーション」
ロジャー・エバートが褒めてたから気になったとは云え、我ながらなんとオルタナでアングラな映画を観に行ったことかと、ため息ひとつふたつ。長く感じて仕方がなかった。ただカウエット自身が11歳の頃から撮りためた膨大な写真や映像によって、彼自身が救われたという事実には納得する。私も似たようなところがあるので、少しナーバスにさせられた作品。彼は自意識過剰なんじゃなくて、自己主張を客観的に観ることで自分のポジションを確認するタイプなんだろうな。
■「バス男」(劇場未公開DVD鑑賞)
ビデオ屋さんでパッケージを見て、これが「NAPOLEON DYNAMITE」だと知り大ショック!…てっきり劇場公開されると思ってたのに(←待ってた人)。27歳でオタクな高校生を演じたジョン・ヘダーに感動。昔はハタチを軽〜く越えた俳優が高校生を演じることはフツーだったよなあ。そして、そんな彼のジャミロクワイに合わせて踊る姿にまた感動。ブラットパックやジョン・ヒューズものから「ヘザース」といったブラックもの、現在に至ってはリンジー・ローハン主演のアイドルものまで、いろいろ青春映画を観続けてきた私ですが、本作の(低予算ながら)真っ当な青春映画ぶりには感動させられたナリ。かな〜りユルいけど。
「4」に続きます。
2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 1
2006年2月25日 年度別フェイバリット10映画
「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。な…なんとかオスカー授賞式までに書いておきたい!
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「宇宙戦争」
タイトルバック、つまりのっけからネタバレで思わず大爆笑。スピルバーグが監督してトムトムが主演したからこそ、A級作となり得た作品。とは云え、モノが「宇宙戦争」なだけに、「ああ…我が巨匠ジョー・ダンテも監督したかっただろうなあ」と、スクリーンを見ながらひとりごち。でももし巨匠が手がけていたら、夏の話題作が愛に溢れたB級破綻作になってたかと。それはそれで(個人的に)たいへん興味深いけれど、トムトムは主演してくれないつーの!…で、その主役のトムトムさん。40歳過ぎて、もういいかげん定番役「未熟だけど魅力的なワカゾー」はムリなはず、いったいどうするんだろう?と思って観ていたら、「未熟なワカゾー父親」を演じてたので、結局今回も定番役だったなと。
■「バットマン ビギンズ」
友人Nちゃんいわく「世の中やっぱりカネやという映画」。私にとっては、ぶっちぎりで「2005年度最もガッカリさせられた映画」。なんでみんなホメるのっ!?…クリスチャン・ベイルに対して文句はナシ。でもブルース・ウェインの心の闇とかって云われても、私には金持ち坊ちゃんによる延々とした悶々にしか見えなかったし、バットスーツがどうの、マスクがどうの、武器がどうの…って、ええ〜い!はやくバットマン出してよ!と始終イライライライライラ。悪役に至っては魅力がなく、「バットマン」でそりゃ致命的でしょ!…そしてゴッサムシティの描写ときたら、ケレン味豊かにするならする、現実味出すなら出す、どっちかにしてよ!…さらにそのゴッサム・シティを最終的に救ったのは、バットマンとゆーより****だったってことにまたイライライラ。不完全燃焼させられた1本。プンプン!…でも、もしゴードン警部補役がゲイリー・オールドマンでなくウィリアム・H・メイシーだったら、my評価は変わってたかも…ね。
■「アイランド」
なにが一番ショックだったって、作品の出来よりユアン(・マクレガー)のフケっぷり。相手役が全身ピチピチ♪スカーレット・ヨハンソンだったせいか…もう大ショック。ところで、リンカーン・6・エコーさ〜ん!…はばかりで用を足した後は、ちゃんと手を洗うよーに!
■「奥さまは魔女」
レンタルビデオ屋専科ウィル・フェレルが、ニコール・キッドマン&ノラ・エフロン監督によるラブコメに出演!これだけでアンビリーバボー!の世界。とは云え、さすがのウィルも今回ばかりはいつも通りにはいくまい…と思っていたのに、スクリーンに現れたのはまっこといつも通りのウィルでした。2005年度アンビリバーボー大賞!
それにしてもノラ・エフロンは上手い。どんなにストーリーが破綻していても、場面作りやセリフの端々、女性らしい視点と選択は毎回唸ってしまうナリ。冒頭でお家をゲットする際のニコールのしぐさ、ポール・ニューマンブランドに描かれている絵(もちろんポール・ニューマン)がマイケル・ケインになって話し出すシーン、トーク・ショーはジェイ・リノではなくコナン・オブライアン――こういうセンス&チョイスはバツグンだと思う。
■「コーチ・カーター」
高校バスケットボールを取り上げた青春スポコン映画かと思って観に行ったらば、なんとコーチ役のサミュエル・L・ジャクソンが熱く語りをかます青春説教映画だった…。ビリーボブがシブいアメフトコーチを演じていた、私お気に入りの「プライド 栄光への絆」(感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=30)と内容が若干被るかな?…ただし「プライド」にはビリーボブによる説教とシゴキはなく、どちらかと云えば本作のほうがより内容がコンサバ。それにしても腕立て1000回だなんてこと、人間にできるの?…でもサミュエル・L・ジャクソンに命令されたら、怖くて私もやっちゃうかもしんない。
■「愛についてのキンゼイ・レポート」
ひとりでコソコソ観に行こう!と思って某シネコンへ行ったらば、時間つぶしに寄ったお店で友人Fとバッタリ。しぶしぶ「キンゼイ」を観に行くと白状したところ、「僕も一緒に観ようかな」。仕方なくそのままふたりで某シネコンのカウンターへ行ったら、今度は友人Eにバッタリ。「日本語は話せるけど読めなくて困ってた。…で、ふたりはなにを観るの?」と訊かれ、しぶしぶ「キンゼイ」と答えたら、「僕も一緒に観る」。結局、ひとりどころか大人3人で観る羽目に。
本編で印象的だったのは、冒頭で「そんなインタビューでは真実が聞き出せんぞ!」と、助手に厳しい指摘をしていたキンゼイ先生が、ハッテンBARでインタビュー調査をしようと、ゲイのみなさんに自ら声をかけるシーン。博士!それじゃあ誰もつかまりませんって!
あとピーター・サースガードの色気。あれはノンケでも魔が差しそう。ナイス配役と心底唸ってしまったナリ。ちなみに私は本作で彼がご子息を見せていると知っていたため「ちっちゃい!ちっちゃい!」ってそんなかわいそう…でもジュードとどっちが?ちょっと楽しみにしていたのに、それだと思われるシーンで「???」。ご子息より毛のほうがごリッパ?と思いながら、じ〜っと見てみたところ――毛じゃなくて大きめな黒ベタ処理と判明。…無粋なっ!
内容としては、40〜50年代に性に関する赤裸々レポートを発表し、巻き起こったキンゼイ博士を巡る騒動を描きつつ、根底に流れているのは博士と奥さまの愛の物語という作品。伝記モノらしさがあまりないのは、ラストシーンの演出のせいかな。
「シンシティ」以上にデートムービーとしてオススメはできないし、正直、家族と観るのもはばかれる。覗き見している気分にさせられるエピソードが存在するので、もっとオープンに性を語ろうと云われてもなあ…う〜ん…。時代に逆行してゴメンと、しばし考えさせられてしまった1本。
しっかし…あのチョビヒゲ助手がティモシー・ハットンだったなんて。ぜんぜん気付かなかったナリ。
「2」に続きます。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「宇宙戦争」
タイトルバック、つまりのっけからネタバレで思わず大爆笑。スピルバーグが監督してトムトムが主演したからこそ、A級作となり得た作品。とは云え、モノが「宇宙戦争」なだけに、「ああ…我が巨匠ジョー・ダンテも監督したかっただろうなあ」と、スクリーンを見ながらひとりごち。でももし巨匠が手がけていたら、夏の話題作が愛に溢れたB級破綻作になってたかと。それはそれで(個人的に)たいへん興味深いけれど、トムトムは主演してくれないつーの!…で、その主役のトムトムさん。40歳過ぎて、もういいかげん定番役「未熟だけど魅力的なワカゾー」はムリなはず、いったいどうするんだろう?と思って観ていたら、「未熟なワカゾー父親」を演じてたので、結局今回も定番役だったなと。
■「バットマン ビギンズ」
友人Nちゃんいわく「世の中やっぱりカネやという映画」。私にとっては、ぶっちぎりで「2005年度最もガッカリさせられた映画」。なんでみんなホメるのっ!?…クリスチャン・ベイルに対して文句はナシ。でもブルース・ウェインの心の闇とかって云われても、私には金持ち坊ちゃんによる延々とした悶々にしか見えなかったし、バットスーツがどうの、マスクがどうの、武器がどうの…って、ええ〜い!はやくバットマン出してよ!と始終イライライライライラ。悪役に至っては魅力がなく、「バットマン」でそりゃ致命的でしょ!…そしてゴッサムシティの描写ときたら、ケレン味豊かにするならする、現実味出すなら出す、どっちかにしてよ!…さらにそのゴッサム・シティを最終的に救ったのは、バットマンとゆーより****だったってことにまたイライライラ。不完全燃焼させられた1本。プンプン!…でも、もしゴードン警部補役がゲイリー・オールドマンでなくウィリアム・H・メイシーだったら、my評価は変わってたかも…ね。
■「アイランド」
なにが一番ショックだったって、作品の出来よりユアン(・マクレガー)のフケっぷり。相手役が全身ピチピチ♪スカーレット・ヨハンソンだったせいか…もう大ショック。ところで、リンカーン・6・エコーさ〜ん!…はばかりで用を足した後は、ちゃんと手を洗うよーに!
■「奥さまは魔女」
レンタルビデオ屋専科ウィル・フェレルが、ニコール・キッドマン&ノラ・エフロン監督によるラブコメに出演!これだけでアンビリーバボー!の世界。とは云え、さすがのウィルも今回ばかりはいつも通りにはいくまい…と思っていたのに、スクリーンに現れたのはまっこといつも通りのウィルでした。2005年度アンビリバーボー大賞!
それにしてもノラ・エフロンは上手い。どんなにストーリーが破綻していても、場面作りやセリフの端々、女性らしい視点と選択は毎回唸ってしまうナリ。冒頭でお家をゲットする際のニコールのしぐさ、ポール・ニューマンブランドに描かれている絵(もちろんポール・ニューマン)がマイケル・ケインになって話し出すシーン、トーク・ショーはジェイ・リノではなくコナン・オブライアン――こういうセンス&チョイスはバツグンだと思う。
■「コーチ・カーター」
高校バスケットボールを取り上げた青春スポコン映画かと思って観に行ったらば、なんとコーチ役のサミュエル・L・ジャクソンが熱く語りをかます青春説教映画だった…。ビリーボブがシブいアメフトコーチを演じていた、私お気に入りの「プライド 栄光への絆」(感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=30)と内容が若干被るかな?…ただし「プライド」にはビリーボブによる説教とシゴキはなく、どちらかと云えば本作のほうがより内容がコンサバ。それにしても腕立て1000回だなんてこと、人間にできるの?…でもサミュエル・L・ジャクソンに命令されたら、怖くて私もやっちゃうかもしんない。
■「愛についてのキンゼイ・レポート」
ひとりでコソコソ観に行こう!と思って某シネコンへ行ったらば、時間つぶしに寄ったお店で友人Fとバッタリ。しぶしぶ「キンゼイ」を観に行くと白状したところ、「僕も一緒に観ようかな」。仕方なくそのままふたりで某シネコンのカウンターへ行ったら、今度は友人Eにバッタリ。「日本語は話せるけど読めなくて困ってた。…で、ふたりはなにを観るの?」と訊かれ、しぶしぶ「キンゼイ」と答えたら、「僕も一緒に観る」。結局、ひとりどころか大人3人で観る羽目に。
本編で印象的だったのは、冒頭で「そんなインタビューでは真実が聞き出せんぞ!」と、助手に厳しい指摘をしていたキンゼイ先生が、ハッテンBARでインタビュー調査をしようと、ゲイのみなさんに自ら声をかけるシーン。博士!それじゃあ誰もつかまりませんって!
あとピーター・サースガードの色気。あれはノンケでも魔が差しそう。ナイス配役と心底唸ってしまったナリ。ちなみに私は本作で彼がご子息を見せていると知っていたため
内容としては、40〜50年代に性に関する赤裸々レポートを発表し、巻き起こったキンゼイ博士を巡る騒動を描きつつ、根底に流れているのは博士と奥さまの愛の物語という作品。伝記モノらしさがあまりないのは、ラストシーンの演出のせいかな。
「シンシティ」以上にデートムービーとしてオススメはできないし、正直、家族と観るのもはばかれる。覗き見している気分にさせられるエピソードが存在するので、もっとオープンに性を語ろうと云われてもなあ…う〜ん…。時代に逆行してゴメンと、しばし考えさせられてしまった1本。
しっかし…あのチョビヒゲ助手がティモシー・ハットンだったなんて。ぜんぜん気付かなかったナリ。
「2」に続きます。
2005年度上半期マイ・フェイバリット10映画
2005年8月30日 年度別フェイバリット10映画
予想通り(…)2ヶ月遅れになりましたが、「2005年度上半期フェイバリット10映画」を書きたいと思います。私の場合、「好きな作品=出来がいい作品」とは限らず、出来がいいとは云えない、くだらない映画も大好きだったりします。映画に点数付けたり星評価したりするのはニガテなので、いつも「ああ、あの映画が面白かったな、私好みだったな」と思いながら、漠然と頭の中でフェイバリット順位を付けています。なお、「私好みの映画」については、↑の「プロフィール」(あんまり更新してましぇん…)をクリックすると、なんとなくお分かり頂けるかなと。
↓もうひとつの参考:2004年度マイ・フェイバリット10映画
http://diarynote.jp/d/25683/20050410.html
(「ショーン・オブ・ザ・デッド」は、もっと上でも良かったかな…)
以下、「今年上半期に公開された私の好きな映画10本」です♪
■2005年上半期マイフェイバリット映画
1.「ビフォア・サンセット」
2.「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
3.「50回目のファースト・キス」
4.「ミリオンダラー・ベイビー」
5.「セルラー」
6.「コンスタンティン」
7.「香港国際警察/NEW POLICE STORY」
8.「プライド 栄光への絆」
9.「Uボート 最後の決断」
10.「マシニスト」
上位にラブコメやロマンス映画がランクされて嬉しいなあ♪
1の「ビフォア・サンセット」は、恋愛映画として今年上半期…うううん、年間最高傑作になるだろうと個人的に思っている作品。「ビフォア・サンライズ」が大好きなので、9年越しに続編「サンセット」を作ってくれたことには涙が出るほど感謝しております。もうリンクレイター監督とジュリー・デルピーに対して、足向けて寝れないわっ!イーサン・ホークには?…9年後のジェシーとセリーヌに会えるなんて嬉しいよう!…本編が始まってイーサン演じるジェシーが出てきた瞬間、涙が出ちゃってとまらなかったほど。私だけじゃない、このふたりを愛する人は絶対に多いはず。感想をいつか別に書いておきたいので、今は語らないでおきます。尚、前作の「ビフォア・サンライズ(恋人までの距離)」を観ないで、本作「ビフォア・サンセット」を観るのは、絶対にダメですっ!お願い、プリーズ!
2は純粋に楽しかったです。エピソード1・2がつまらなかったので、初めは食指も動かなかったけど、3を観に行ったらこれがけっこう面白くてハマりました。SWオンチな私ですら、旧三部作を意識した「3」のセリフの数々・キャラクターの行動に「おおおおおお!」となりましたもの。ルーカスに「キミら、これを観たかったんだろう?」と云われてるような気になった作品ですね。感動はまた後日にでもUPします。
3はアダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演のラブコメ。今年、記憶をモチーフにした映画が多かった中で、これが一番だったかなと。そして、ここ最近のサンドラー映画でもピカイチな出来。これも感想を書いておきたいなあ…。
4は今年のオスカー受賞作(当然!)にして、「ミスティック・リバー」がニガテで、イーストウッドの良さがわからない私が、彼の監督作で初めて素晴らしいと思った作品。パーフェクト。誰にも愛されないと思ってた、実際に愛されたことはなかったし、愛なんて必要ない、知らなくていいとすら思ってた――そんな愛に飢えた(「うえた」ではなく「かつえた」)人生を送っていた人間が、溢れるほどの愛を一身に受け、自分はなんてしあわせなんだろう、そうかこれが愛というものかと悟った場面で――完全ダウン、どうしようもなく打ちのめされました。ノックアウト。もし仮に私がその人だったら、その瞬間はしあわせでたまらないでしょうね。そして再び孤独になっても、レモンパイはそこにあるという、残酷なほど変わりない現実を――もうひとりは、これからけっして長くないだろう人生の中で、直視していかなければならないんでしょう。十字架を背負うわけですから。でっかい打ち上げ花火ではなく、線香花火を最後まで見届けるような、あるいは燃え盛る炎の、赤くて高温な外側ではなく、青くて低温な中心部をじっと見つめるような――そんな映画でした。
5の「セルラー」は、しつこいドンデン返しでウンザリする映画が多い中、張った伏線を見事にすべて回収し、観客をダレさせることなく一気に引き込んだ上、基本的なことはしっかり押さえてあるという、作り手のエゴではなく、観る側の心地よさを優先した作品。もう好感が抑え切れないっ!…「どーして****なの?おかしいじゃん?」と思う箇所はあれど、こうなったら騙されたまんまでいてあげようじゃないのっ!…好感度が高いのは俳優陣に対しても同じで、主演のキム・ベイシンガー、若手俳優のクリス・エバンスくん、そしてmy贔屓おじさん俳優♪のウィリアム・H・メイシー、み〜んな良かった〜♪…もうひとりmy贔屓のジェイソン・ステイサム――もし彼にベルトで首を絞めらてスゴまれたら、私なんかビビッて腰砕けるだろうなあ。
「セルラー」感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=5
6の「コンスタンティン」は、衰えぬキアヌ人気にビックリ、とにかく女子ウケが良い映画だったなと。主演のキアヌとはもう昔っから、それこそ「栄光のエンブレム」の頃から(スクリーン越しの)お付き合いをさせて頂いてる私ですがね、これほどキャラ立ちしてる主人公を演じたのは、もしかしたら初めてなんじゃないでしょうか?…だって、スケールが壮大だとか、設定が摩訶不思議だとか、アクションが満載だとか、過去いろいろな映画に主演してきたけれど、そのほとんどが没個性的な主人公だったもん。
「コンスタンティン」感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=19
7は、本編が始まる前から泣きっぱなし。ジャッキーがこういう映画を作って主演したことに、終始うるうるうる…。全編シリアスでノワールな雰囲気を漂わせていたため、いつもの明るく楽しいジャッキー映画とは一線を画した雰囲気でしたが、部下をなんとしてでも助けようと、彼らを台車に乗せて全力疾走する姿に、彼の変わらぬ暖かさを感じて、またしてもうるるる…。
8は、傑作とは云わないけれど「激しく儚い至高の瞬間」を(青春映画にしては)渋く描いていたなと。
「プライド 栄光への絆」の感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=30
9は、低予算B級映画でよく頑張った!…そしてウィリアム・H・メイシー好きにはハズせない1本でした。
10は、クリスチャン・ベイルが約30kgのダイエットをし、ガリガリ鶏ガラ状態で演じた話題の映画。ヒッチコック作品(「めまい」「間違えられた男」など)や、ポランスキー作品(「ローズマリーの赤ちゃん」「反撥」「テナント」など)の雰囲気にとても似ている、いまどき珍しい実にオールドスタイルな作りにビックリ。ただ、ポイントレスなところがポイントで、ひとりの男をじっと眺めるような感覚の、謎解きやオチがどうのこうのという映画ではないため、観る人を多少選んじゃう作品。
以上、「2005年度上半期マイ・フェイバリット10映画」でした♪
↓もうひとつの参考:2004年度マイ・フェイバリット10映画
http://diarynote.jp/d/25683/20050410.html
(「ショーン・オブ・ザ・デッド」は、もっと上でも良かったかな…)
以下、「今年上半期に公開された私の好きな映画10本」です♪
■2005年上半期マイフェイバリット映画
1.「ビフォア・サンセット」
2.「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
3.「50回目のファースト・キス」
4.「ミリオンダラー・ベイビー」
5.「セルラー」
6.「コンスタンティン」
7.「香港国際警察/NEW POLICE STORY」
8.「プライド 栄光への絆」
9.「Uボート 最後の決断」
10.「マシニスト」
上位にラブコメやロマンス映画がランクされて嬉しいなあ♪
1の「ビフォア・サンセット」は、恋愛映画として今年上半期…うううん、年間最高傑作になるだろうと個人的に思っている作品。「ビフォア・サンライズ」が大好きなので、9年越しに続編「サンセット」を作ってくれたことには涙が出るほど感謝しております。もうリンクレイター監督とジュリー・デルピーに対して、足向けて寝れないわっ!イーサン・ホークには?…9年後のジェシーとセリーヌに会えるなんて嬉しいよう!…本編が始まってイーサン演じるジェシーが出てきた瞬間、涙が出ちゃってとまらなかったほど。私だけじゃない、このふたりを愛する人は絶対に多いはず。感想をいつか別に書いておきたいので、今は語らないでおきます。尚、前作の「ビフォア・サンライズ(恋人までの距離)」を観ないで、本作「ビフォア・サンセット」を観るのは、絶対にダメですっ!お願い、プリーズ!
2は純粋に楽しかったです。エピソード1・2がつまらなかったので、初めは食指も動かなかったけど、3を観に行ったらこれがけっこう面白くてハマりました。SWオンチな私ですら、旧三部作を意識した「3」のセリフの数々・キャラクターの行動に「おおおおおお!」となりましたもの。ルーカスに「キミら、これを観たかったんだろう?」と云われてるような気になった作品ですね。感動はまた後日にでもUPします。
3はアダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演のラブコメ。今年、記憶をモチーフにした映画が多かった中で、これが一番だったかなと。そして、ここ最近のサンドラー映画でもピカイチな出来。これも感想を書いておきたいなあ…。
4は今年のオスカー受賞作(当然!)にして、「ミスティック・リバー」がニガテで、イーストウッドの良さがわからない私が、彼の監督作で初めて素晴らしいと思った作品。パーフェクト。誰にも愛されないと思ってた、実際に愛されたことはなかったし、愛なんて必要ない、知らなくていいとすら思ってた――そんな愛に飢えた(「うえた」ではなく「かつえた」)人生を送っていた人間が、溢れるほどの愛を一身に受け、自分はなんてしあわせなんだろう、そうかこれが愛というものかと悟った場面で――完全ダウン、どうしようもなく打ちのめされました。ノックアウト。もし仮に私がその人だったら、その瞬間はしあわせでたまらないでしょうね。そして再び孤独になっても、レモンパイはそこにあるという、残酷なほど変わりない現実を――もうひとりは、これからけっして長くないだろう人生の中で、直視していかなければならないんでしょう。十字架を背負うわけですから。でっかい打ち上げ花火ではなく、線香花火を最後まで見届けるような、あるいは燃え盛る炎の、赤くて高温な外側ではなく、青くて低温な中心部をじっと見つめるような――そんな映画でした。
5の「セルラー」は、しつこいドンデン返しでウンザリする映画が多い中、張った伏線を見事にすべて回収し、観客をダレさせることなく一気に引き込んだ上、基本的なことはしっかり押さえてあるという、作り手のエゴではなく、観る側の心地よさを優先した作品。もう好感が抑え切れないっ!…「どーして****なの?おかしいじゃん?」と思う箇所はあれど、こうなったら騙されたまんまでいてあげようじゃないのっ!…好感度が高いのは俳優陣に対しても同じで、主演のキム・ベイシンガー、若手俳優のクリス・エバンスくん、そしてmy贔屓おじさん俳優♪のウィリアム・H・メイシー、み〜んな良かった〜♪…もうひとりmy贔屓のジェイソン・ステイサム――もし彼にベルトで首を絞めらてスゴまれたら、私なんかビビッて腰砕けるだろうなあ。
「セルラー」感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=5
6の「コンスタンティン」は、衰えぬキアヌ人気にビックリ、とにかく女子ウケが良い映画だったなと。主演のキアヌとはもう昔っから、それこそ「栄光のエンブレム」の頃から(スクリーン越しの)お付き合いをさせて頂いてる私ですがね、これほどキャラ立ちしてる主人公を演じたのは、もしかしたら初めてなんじゃないでしょうか?…だって、スケールが壮大だとか、設定が摩訶不思議だとか、アクションが満載だとか、過去いろいろな映画に主演してきたけれど、そのほとんどが没個性的な主人公だったもん。
「コンスタンティン」感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=19
7は、本編が始まる前から泣きっぱなし。ジャッキーがこういう映画を作って主演したことに、終始うるうるうる…。全編シリアスでノワールな雰囲気を漂わせていたため、いつもの明るく楽しいジャッキー映画とは一線を画した雰囲気でしたが、部下をなんとしてでも助けようと、彼らを台車に乗せて全力疾走する姿に、彼の変わらぬ暖かさを感じて、またしてもうるるる…。
8は、傑作とは云わないけれど「激しく儚い至高の瞬間」を(青春映画にしては)渋く描いていたなと。
「プライド 栄光への絆」の感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=30
9は、低予算B級映画でよく頑張った!…そしてウィリアム・H・メイシー好きにはハズせない1本でした。
10は、クリスチャン・ベイルが約30kgのダイエットをし、ガリガリ鶏ガラ状態で演じた話題の映画。ヒッチコック作品(「めまい」「間違えられた男」など)や、ポランスキー作品(「ローズマリーの赤ちゃん」「反撥」「テナント」など)の雰囲気にとても似ている、いまどき珍しい実にオールドスタイルな作りにビックリ。ただ、ポイントレスなところがポイントで、ひとりの男をじっと眺めるような感覚の、謎解きやオチがどうのこうのという映画ではないため、観る人を多少選んじゃう作品。
以上、「2005年度上半期マイ・フェイバリット10映画」でした♪
2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 5
2005年8月29日 年度別フェイバリット10映画
「2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が今年上半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。
今日でやっと最後。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」
後ろの席に女性ふたり連れが座っていて、上映前にその彼女たちいわく――「ね〜ね〜、昨日この映画の予告を見たら、『モーウイーカイ マーダダヨ』って声が流れてきたの。スゴイよね〜、アメリカ人もかくれんぼのときに『モーウイーカイ マーダダヨ』って日本語で云うんだ〜」……。そんなワケないでしょーがっ!!
■「フォーガットン」
無理を通せば道理がひっこむ!…そっち系かと思っていたら、実はあっち系だったという映画。主演が演技派女優ジュリアン・ムーアだっただけに、予備知識のなかった私はすっかり騙されてしまいました。このトンデモな驚きは、一昨年に公開された「ドリーム・キャッチャー」を彷彿とさせるなと。それでも後半になるまで、「私の勘違いかも。だって主演はジュリアン・ムーアだし」としつこく思っていたのですが、クライマックスで某人物がある表情を見せた瞬間、ようやく私めも悟りました。あの顔の変貌が、この映画の「あっち系」ぶりを物語ってたような…。
■「コーラス」
映画館に入り、スクリーンに受かってドアを開けたら、思いがけず席に小学2〜3年生くらいの児童約30人(!)が座っていて、ビックリ仰天。「文部科学省特別選定作品」と云えども、小学校低学年の児童に日本語字幕のフランス映画は大丈夫?と心配していたのですが、客電が落ちた瞬間、今度は「ヤバイ!この映画館って単館系の映画が多いから、R指定作品のトレイラーが流れる可能性大じゃん!」と別の大問題が浮上、無邪気な子供たちを横目に、血の気が一気に引いてしまった状態で流れた最初のトレイラーが――なんと「バッド・エデュケーション」!!……。1本のトレイラーがこんなに長く感じたのは初めてでした…ってか、もちっと状況を考えなさいよ!>某映画館
■「バッド・エデュケーション」
腐女子ですら忘れかけている往年のJUNEの薫り(!)を、いつもより濃厚なテイストで撒き散らす、ペドロ・アルモドバル監督最新作。スケジュールの都合とは云え、8:30amスタートの回から、妄想倒錯オヤジの頭の中を覗いたせいか、さすがの私も観終わってしばらくはクラクラでゲーな状態に。自伝的作品と云われてるけど、それはほんの触り程度、実際はほぼ創作だと思う(別にカソリックを糾弾してるわけでもないでしょうし)。たぶん――「アルモドバル=エンリケ」ではなく、「アルモドバル=イグナシオ(アンヘル)+エンリケ」かなと。時間軸ぶった斬りの幾重にも交錯するサスペンスな展開が、後半とても急ぎ足だったこと、ラストが冷水をぶっかけるようだったのは、ちと残念。それでもオープニングクレジットとタイトルバックは、今年観た映画の中でもっとも素晴らしかったと思います。品位のある書き方ってむずかしいものね。
■「サイドウェイ」
いきなりワケわかんないシーンから始まり、「???」な状態で観ること約1時間後、エンドロールが始まって終了。なぜ2時間ある作品が1時間で?と思ったら、なんと映画館スタッフが巻を間違えたために途中からの上映となったらしく、怒った私は映写室へ続く階段を半分まで上って「ちょっと!お金返してよ!」と叫び、そのまま返金してもらいました。「最初から上映する」と云われたけど、時間がなかったし、気分も最悪。私好みのいい映画だったのに…。
■「猟人日記」
なんで今ごろアレグザンダー・トロッキの小説が映画化されるの?と思いつつ、ユアン・マクレガーがまたもやフル・フロンタル・ヌードになってると聞き、イソイソと観に行って参りました。がしかし。会社でお茶を何杯も飲んだせいか、鑑賞中にトイレに立つこと数回(こんなこと初めて)、結局ユアンご子息を見逃してしまった可能性が大きく…。ガーン。私が観た分にはそんなシーンは出てこなかったのですが、もしかして日本版自体カットされていたのかもしれないし、でもやっぱり見逃したのかも知れず…誰か教えて下さ〜〜いっ!!…とかなんとか云いつつ、my手元にしっかり「THE PILLOW BOOK」(邦題:「ピーター・グリーナウェイの枕草子」)のUK版DVDが。ユアン好きには「一家に1枚」かと。
「バットマン・ビギンズ」「宇宙戦争」の2本は、結局書けなかった…残念。
以上、「2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」でした♪
今日でやっと最後。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」
後ろの席に女性ふたり連れが座っていて、上映前にその彼女たちいわく――「ね〜ね〜、昨日この映画の予告を見たら、『モーウイーカイ マーダダヨ』って声が流れてきたの。スゴイよね〜、アメリカ人もかくれんぼのときに『モーウイーカイ マーダダヨ』って日本語で云うんだ〜」……。そんなワケないでしょーがっ!!
■「フォーガットン」
無理を通せば道理がひっこむ!…そっち系かと思っていたら、実はあっち系だったという映画。主演が演技派女優ジュリアン・ムーアだっただけに、予備知識のなかった私はすっかり騙されてしまいました。このトンデモな驚きは、一昨年に公開された「ドリーム・キャッチャー」を彷彿とさせるなと。それでも後半になるまで、「私の勘違いかも。だって主演はジュリアン・ムーアだし」としつこく思っていたのですが、クライマックスで某人物がある表情を見せた瞬間、ようやく私めも悟りました。あの顔の変貌が、この映画の「あっち系」ぶりを物語ってたような…。
■「コーラス」
映画館に入り、スクリーンに受かってドアを開けたら、思いがけず席に小学2〜3年生くらいの児童約30人(!)が座っていて、ビックリ仰天。「文部科学省特別選定作品」と云えども、小学校低学年の児童に日本語字幕のフランス映画は大丈夫?と心配していたのですが、客電が落ちた瞬間、今度は「ヤバイ!この映画館って単館系の映画が多いから、R指定作品のトレイラーが流れる可能性大じゃん!」と別の大問題が浮上、無邪気な子供たちを横目に、血の気が一気に引いてしまった状態で流れた最初のトレイラーが――なんと「バッド・エデュケーション」!!……。1本のトレイラーがこんなに長く感じたのは初めてでした…ってか、もちっと状況を考えなさいよ!>某映画館
■「バッド・エデュケーション」
腐女子ですら忘れかけている往年のJUNEの薫り(!)を、いつもより濃厚なテイストで撒き散らす、ペドロ・アルモドバル監督最新作。スケジュールの都合とは云え、8:30amスタートの回から、妄想倒錯オヤジの頭の中を覗いたせいか、さすがの私も観終わってしばらくはクラクラでゲーな状態に。自伝的作品と云われてるけど、それはほんの触り程度、実際はほぼ創作だと思う(別にカソリックを糾弾してるわけでもないでしょうし)。たぶん――「アルモドバル=エンリケ」ではなく、「アルモドバル=イグナシオ(アンヘル)+エンリケ」かなと。時間軸ぶった斬りの幾重にも交錯するサスペンスな展開が、後半とても急ぎ足だったこと、ラストが冷水をぶっかけるようだったのは、ちと残念。それでもオープニングクレジットとタイトルバックは、今年観た映画の中でもっとも素晴らしかったと思います。品位のある書き方ってむずかしいものね。
■「サイドウェイ」
いきなりワケわかんないシーンから始まり、「???」な状態で観ること約1時間後、エンドロールが始まって終了。なぜ2時間ある作品が1時間で?と思ったら、なんと映画館スタッフが巻を間違えたために途中からの上映となったらしく、怒った私は映写室へ続く階段を半分まで上って「ちょっと!お金返してよ!」と叫び、そのまま返金してもらいました。「最初から上映する」と云われたけど、時間がなかったし、気分も最悪。私好みのいい映画だったのに…。
■「猟人日記」
なんで今ごろアレグザンダー・トロッキの小説が映画化されるの?と思いつつ、ユアン・マクレガーがまたもやフル・フロンタル・ヌードになってると聞き、イソイソと観に行って参りました。がしかし。会社でお茶を何杯も飲んだせいか、鑑賞中にトイレに立つこと数回(こんなこと初めて)、結局ユアンご子息を見逃してしまった可能性が大きく…。ガーン。私が観た分にはそんなシーンは出てこなかったのですが、もしかして日本版自体カットされていたのかもしれないし、でもやっぱり見逃したのかも知れず…誰か教えて下さ〜〜いっ!!…とかなんとか云いつつ、my手元にしっかり「THE PILLOW BOOK」(邦題:「ピーター・グリーナウェイの枕草子」)のUK版DVDが。ユアン好きには「一家に1枚」かと。
「バットマン・ビギンズ」「宇宙戦争」の2本は、結局書けなかった…残念。
以上、「2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」でした♪
2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 4
2005年8月28日 年度別フェイバリット10映画
「2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が今年上半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。
いいかげん飽きてきた…なんとかあと2回ほどで終わって、「上半期フェイバリット10」と「シスの復讐」の感想を書きたいなあ。
…それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「キングダム・オブ・ヘブン」
リドリー・スコット監督の手にかかると、ムスリムもミックスカルチャーな雰囲気になるなあ(だからモロッコびいき?>監督)。そして主演のオーリは相変わらずフォトジェニックで、おねーさん、惚れ惚れしちゃった。顔立ちがクラシカルだから、コスプレをすると品が出て、その美しさがさらに倍増しますね。私が監督でも、彼に美しい衣装を着させたいと思いますよ。ただ、相手役が現代的な顔立ちのエヴァ・グリーンだったせいか、ふたり並ぶとなんだかバランスが悪かったかなと。個人的に「グラディエーター」のほうが好きですね。ところでバリアンさん!いっちょ前の騎士になるのがとても早かったのでは?天才だから?
■「タッチ・オブ・スパイス」
完全にツボつかれた。「フェイバリット10」に入れるか、最後まで悩んだくらい、気に入ってしまった。愛する土地、特有の空気、郷土料理の香り、己に流れる血、忘れられない人――しあわせだった子供時代の思い出は、時間が経てば経つほど心の中でどんどん美化されていき、郷愁は五感のすべてを刺激する。共感しちゃって、ノスタルジーな思いがあふれ出して止まらなかったナリ。でも、純粋に甘いと思ってた思い出が、大人になるとホロ苦くなってしまうこともあるわけで…それもまた、人生がスパイスに例えられる所以のひとつなんでしょうね。
■「アビエイター」
アイドル路線を強いられたであろう「ザ・ビーチ」の頃と違い、デカプも狂人・変人を堂々と演じることができるようになったんだ〜と感慨を覚えつつ、観に行ってみれば――もう演技うんぬんの問題じゃない、童顔に狂人/変人役はツライのかもなと。もともとハワード・ヒューズってキャラじゃないし。ただ映画自体はけっこう面白く観ましたよ、でも俳優たちが熱すぎで、正直しんどかったなと。本編でヒューズが放ったセリフ「演技するのをやめろよ!」。これをまんま返したかったナリ。「ミリオンダラー・ベイビー」に負けた一因は、これにあるような気がする。「ミリオン〜」の俳優たちは、名演だったけど熱演していなかったもの。結局、演技うんぬんの問題?
■「クローサー」
ロマンスもの…というより、登場人物たちがあーたらこーたらと語りをかます、マイク・ニコルズ監督作としてはTVミニシリーズ「エンジェルス・イン・アメリカ」に続く、ディスカッション系なダイアローグ。面白かったのは、クライブ・オーウェンとジュード・ロウのサイバーセックスの場面だけ。あとは退屈。オーウェンは笑っちゃうほど最大公約数的な男を演じてたのに対し、ジュードはナニーとの一件がバレた今、まったく笑えない浮気男をそのまんま演じていて、どうやらプライベートだけでなく役の上でも、彼の払った代償は大きかった模様。
■「ザ・インタープリター」
「ウチだってラブコメばっかりじゃない、これからニコール・キッドマン主演作が控えてるしぃ」と、以前WT社が語っていた映画が、これ。面白かったです。でもなんだかとっても優等生な出来で、このメンツならこれくらいできて当たり前という感じ。あと「母音で始まる単語の冠詞は『ジ』と発音する」とニッポンの学校では教えるのに、本作は堂々と「ザ・インタープリター」。よくネイティブが云う「冠詞の決まりごとなんて、そんなのどっちでもいいし、決まってないよ」が、これで証明されたなと。それから二コールさ〜〜ん!そんなところにバイクを置いてたら、いつか絶対、盗られちゃいますよう!
とりあえず今日はここまで。
続きはまた明日になります。
いいかげん飽きてきた…なんとかあと2回ほどで終わって、「上半期フェイバリット10」と「シスの復讐」の感想を書きたいなあ。
…それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「キングダム・オブ・ヘブン」
リドリー・スコット監督の手にかかると、ムスリムもミックスカルチャーな雰囲気になるなあ(だからモロッコびいき?>監督)。そして主演のオーリは相変わらずフォトジェニックで、おねーさん、惚れ惚れしちゃった。顔立ちがクラシカルだから、コスプレをすると品が出て、その美しさがさらに倍増しますね。私が監督でも、彼に美しい衣装を着させたいと思いますよ。ただ、相手役が現代的な顔立ちのエヴァ・グリーンだったせいか、ふたり並ぶとなんだかバランスが悪かったかなと。個人的に「グラディエーター」のほうが好きですね。ところでバリアンさん!いっちょ前の騎士になるのがとても早かったのでは?天才だから?
■「タッチ・オブ・スパイス」
完全にツボつかれた。「フェイバリット10」に入れるか、最後まで悩んだくらい、気に入ってしまった。愛する土地、特有の空気、郷土料理の香り、己に流れる血、忘れられない人――しあわせだった子供時代の思い出は、時間が経てば経つほど心の中でどんどん美化されていき、郷愁は五感のすべてを刺激する。共感しちゃって、ノスタルジーな思いがあふれ出して止まらなかったナリ。でも、純粋に甘いと思ってた思い出が、大人になるとホロ苦くなってしまうこともあるわけで…それもまた、人生がスパイスに例えられる所以のひとつなんでしょうね。
■「アビエイター」
アイドル路線を強いられたであろう「ザ・ビーチ」の頃と違い、デカプも狂人・変人を堂々と演じることができるようになったんだ〜と感慨を覚えつつ、観に行ってみれば――もう演技うんぬんの問題じゃない、童顔に狂人/変人役はツライのかもなと。もともとハワード・ヒューズってキャラじゃないし。ただ映画自体はけっこう面白く観ましたよ、でも俳優たちが熱すぎで、正直しんどかったなと。本編でヒューズが放ったセリフ「演技するのをやめろよ!」。これをまんま返したかったナリ。「ミリオンダラー・ベイビー」に負けた一因は、これにあるような気がする。「ミリオン〜」の俳優たちは、名演だったけど熱演していなかったもの。結局、演技うんぬんの問題?
■「クローサー」
ロマンスもの…というより、登場人物たちがあーたらこーたらと語りをかます、マイク・ニコルズ監督作としてはTVミニシリーズ「エンジェルス・イン・アメリカ」に続く、ディスカッション系なダイアローグ。面白かったのは、クライブ・オーウェンとジュード・ロウのサイバーセックスの場面だけ。あとは退屈。オーウェンは笑っちゃうほど最大公約数的な男を演じてたのに対し、ジュードはナニーとの一件がバレた今、まったく笑えない浮気男をそのまんま演じていて、どうやらプライベートだけでなく役の上でも、彼の払った代償は大きかった模様。
■「ザ・インタープリター」
「ウチだってラブコメばっかりじゃない、これからニコール・キッドマン主演作が控えてるしぃ」と、以前WT社が語っていた映画が、これ。面白かったです。でもなんだかとっても優等生な出来で、このメンツならこれくらいできて当たり前という感じ。あと「母音で始まる単語の冠詞は『ジ』と発音する」とニッポンの学校では教えるのに、本作は堂々と「ザ・インタープリター」。よくネイティブが云う「冠詞の決まりごとなんて、そんなのどっちでもいいし、決まってないよ」が、これで証明されたなと。それから二コールさ〜〜ん!そんなところにバイクを置いてたら、いつか絶対、盗られちゃいますよう!
とりあえず今日はここまで。
続きはまた明日になります。
2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 3
2005年8月26日 年度別フェイバリット10映画
「2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が今年上半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。
続きを書いてみました♪
■「エターナル・サンシャイン」
私は完全にクレメンタイン派。同じような状況になったら、思い立ったが吉日とばかりに記憶を消しに行くでしょうね。ところで、「想像していたものと全然違った」「難しかった」「マニアでオタクな感じ」「フツーのラブコメを期待したのに、ワケわかんない!」と感想を語る女性が多い本作ですが、「C・カウフマン脚本」と聞けば、ある程度身構えることができる映画好きならともかく、ごくごくフツーの女子にはキビしかったかもしれません。それに日本版オリジナルポスターがたいへん良い出来なので、これ見たら、誰だって「せつないけれど、とびきり甘い」ストーリーを期待しちゃうでしょうよ。
↓日本版オリジナルポスター(amazon)
http://images-jp.amazon.com/images/P/B0007TW7W8.09.LZZZZZZZ.jpg
(いい感じだけど、ちょっと乙女ちっく?)
↓本国版オリジナルポスター(movieposter.com)
http://www.movieposter.com/poster/MPW-8968/Eternal_Sunshine_Of_The_Spotless_Mind.html
(こっちの雰囲気のほうが映画に忠実…って、これ85ドルもするの!?)
■「ナショナル・トレジャー」
ここまで見事に毒気がないとは。連想ゲームのように謎を解くなんて、考古学者もカタナシ!…でも「グーニーズ」のような映画がない現在、本作のような「親が子供を連れて観に行けるお宝探し映画」に対し(面白い/面白くないは別問題として)あんまりケチはつけたくないなあ。
■「世界で一番パパが好き!」
いつものようにニュージャージーが舞台でも、野郎同士ではなく父と娘の日常が描かれているという、ケヴィン・スミス監督作にしては珍しいハートウォーミングな映画。かなりベタな内容だけど、面白く観たのでそんな酷評されるような出来じゃないと思う。ただ彼の映画である以上、やっぱり女の描写は相変わらずモテない野郎ビジョンで、リヴ・タイラー演じる女の子の言動や行動に激しい嫌悪感を抱いてしまい、途中退席を真剣に考えてしまった。でも「前半はヒドイ女が後半から良くなる」というのが彼の映画の特徴だし、実際そうだったので、なんとか乗り切ったけど。それにしても…あれだけカメラを固定していたケヴィンなのに、この映画はカメラが動く動く。どういう心境の変化?
■「五線譜のラブレター」
作曲家コール・ポーターの恋多き人生、妻リンダとの愛を描いた作品。コールを演じたケビン・クラインが素晴らしく、ファン(私含む)は必見かと。彼はもともとコメディでバカやれる人だというのに、ここ数年はすっかり品のいいおじさま役が板についちゃって、と思わず遠い目。ころで、本作のウリのひとつである「人気シンガーがひとりずつ出てきてコールの曲を歌ってくれる」というスペシャルシーン。そこによもやファット・ダンサー(命名:ノエル・ギャラガー)が現れようとは。ジョージを呼べ、ジョージを!
↓オアシスのノエル「若者の暴力行為はエミネムのせい」(BARKS)
http://www.barks.jp/news/?id=1000009182
■「ビヨンド the シー 夢見るように歌えば」
あの胡散臭そうなケヴィン・スペイシーが歌う!歌う!歌う!踊る!踊る!踊る!…あまりに想像デッドゾーンだったので、珍獣を見に行く…とゆーか冷やかし気分100%で観に行ってみれば――ケヴィンの歌の上手さにビックリ仰天。ただし、最初から最後までケビン一色、出ずっぱり&歌いっぱなしな白昼夢ストーリーだったため、本気で幕間が欲しくなりました。どこまでも続くケヴィン曼荼羅な1本。
■「Shall We ダンス?」
映画館に入るや、ダンス用のドレスを着たマネキンの数々に迎えられてビックリ。すると今度は「ただいまキャンペーン中です。くじを引いて下さい」とカウンターのおばさんに云われたので、試しに引いてみれば――「あ、当りましたよ!おめでとうございます!ダンス教室1日無料レッスン券を差し上げますね♪」。……。で、そのダンス教室には、もちろんリチャード・ギアがいるんでしょうね?
■「デンジャラス・ビューティー2」
これも「ブリジット・ジョーンズ」と同じで、主人公のお約束ドジ・言動・行動を楽しむという「まずキャラクターありき」なシリーズなんですけど…あのグレイシー・ハートが、そんな簡単に魂を売り渡すわけないじゃん…と、冒頭からショックを受けてしまい、結局そのままノリきれずに終了。ガッカリ。
とりあえず今日はここまで。
続きはまた明日になります。
続きを書いてみました♪
■「エターナル・サンシャイン」
私は完全にクレメンタイン派。同じような状況になったら、思い立ったが吉日とばかりに記憶を消しに行くでしょうね。ところで、「想像していたものと全然違った」「難しかった」「マニアでオタクな感じ」「フツーのラブコメを期待したのに、ワケわかんない!」と感想を語る女性が多い本作ですが、「C・カウフマン脚本」と聞けば、ある程度身構えることができる映画好きならともかく、ごくごくフツーの女子にはキビしかったかもしれません。それに日本版オリジナルポスターがたいへん良い出来なので、これ見たら、誰だって「せつないけれど、とびきり甘い」ストーリーを期待しちゃうでしょうよ。
↓日本版オリジナルポスター(amazon)
http://images-jp.amazon.com/images/P/B0007TW7W8.09.LZZZZZZZ.jpg
(いい感じだけど、ちょっと乙女ちっく?)
↓本国版オリジナルポスター(movieposter.com)
http://www.movieposter.com/poster/MPW-8968/Eternal_Sunshine_Of_The_Spotless_Mind.html
(こっちの雰囲気のほうが映画に忠実…って、これ85ドルもするの!?)
■「ナショナル・トレジャー」
ここまで見事に毒気がないとは。連想ゲームのように謎を解くなんて、考古学者もカタナシ!…でも「グーニーズ」のような映画がない現在、本作のような「親が子供を連れて観に行けるお宝探し映画」に対し(面白い/面白くないは別問題として)あんまりケチはつけたくないなあ。
■「世界で一番パパが好き!」
いつものようにニュージャージーが舞台でも、野郎同士ではなく父と娘の日常が描かれているという、ケヴィン・スミス監督作にしては珍しいハートウォーミングな映画。かなりベタな内容だけど、面白く観たのでそんな酷評されるような出来じゃないと思う。ただ彼の映画である以上、やっぱり女の描写は相変わらずモテない野郎ビジョンで、リヴ・タイラー演じる女の子の言動や行動に激しい嫌悪感を抱いてしまい、途中退席を真剣に考えてしまった。でも「前半はヒドイ女が後半から良くなる」というのが彼の映画の特徴だし、実際そうだったので、なんとか乗り切ったけど。それにしても…あれだけカメラを固定していたケヴィンなのに、この映画はカメラが動く動く。どういう心境の変化?
■「五線譜のラブレター」
作曲家コール・ポーターの恋多き人生、妻リンダとの愛を描いた作品。コールを演じたケビン・クラインが素晴らしく、ファン(私含む)は必見かと。彼はもともとコメディでバカやれる人だというのに、ここ数年はすっかり品のいいおじさま役が板についちゃって、と思わず遠い目。ころで、本作のウリのひとつである「人気シンガーがひとりずつ出てきてコールの曲を歌ってくれる」というスペシャルシーン。そこによもやファット・ダンサー(命名:ノエル・ギャラガー)が現れようとは。ジョージを呼べ、ジョージを!
↓オアシスのノエル「若者の暴力行為はエミネムのせい」(BARKS)
http://www.barks.jp/news/?id=1000009182
■「ビヨンド the シー 夢見るように歌えば」
あの胡散臭そうなケヴィン・スペイシーが歌う!歌う!歌う!踊る!踊る!踊る!…あまりに想像デッドゾーンだったので、珍獣を見に行く…とゆーか冷やかし気分100%で観に行ってみれば――ケヴィンの歌の上手さにビックリ仰天。ただし、最初から最後までケビン一色、出ずっぱり&歌いっぱなしな白昼夢ストーリーだったため、本気で幕間が欲しくなりました。どこまでも続くケヴィン曼荼羅な1本。
■「Shall We ダンス?」
映画館に入るや、ダンス用のドレスを着たマネキンの数々に迎えられてビックリ。すると今度は「ただいまキャンペーン中です。くじを引いて下さい」とカウンターのおばさんに云われたので、試しに引いてみれば――「あ、当りましたよ!おめでとうございます!ダンス教室1日無料レッスン券を差し上げますね♪」。……。で、そのダンス教室には、もちろんリチャード・ギアがいるんでしょうね?
■「デンジャラス・ビューティー2」
これも「ブリジット・ジョーンズ」と同じで、主人公のお約束ドジ・言動・行動を楽しむという「まずキャラクターありき」なシリーズなんですけど…あのグレイシー・ハートが、そんな簡単に魂を売り渡すわけないじゃん…と、冒頭からショックを受けてしまい、結局そのままノリきれずに終了。ガッカリ。
とりあえず今日はここまで。
続きはまた明日になります。
2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 2
2005年8月25日 年度別フェイバリット10映画
「2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が今年上半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。
仕事がハードな状態により、現在地獄の1丁目を通過中。なので、あんまりマトモな文章が書けないかもしれません…って、いままでだってマトモなことを書いた試しはナイんですが。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「きみに読む物語」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050226
ジェイムズ・マースデンがスクリーンに出てきた瞬間、「フラレ役に違いない!」と思ってしまったあたり、「マースデン=フラレ男」という役回りイメージが(私の中で)すっかり定着してしまいました。フラレ役を得意とした一時期のベッシー(別所哲也。通称「ハムの人」)みたいとゆーか。映画の内容は、こっぱずかしくなるほどベタなラブストーリーだったんですが、それと反比例するかように、主演ふたりがたいへんフレッシュだったため、俳優陣によってかなり救われている映画だと感じました。名の知れた俳優を使わなくて正解だったなと。
■「ステップフォード・ワイフ」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050206
リメイクとしてだけでなく、映画としてもけっして出来は良くない…とゆーか、失敗作と云っていい作品。でもニコールのコメディエンヌぶりは良かったっスね。ニコールとベット・ミドラーが、次から次へとゴミ箱の中のものを出してくるシーンで思わず爆笑。だってあまりにゲイなアイテムだったんだもん。…ところで、冒頭に出てきた、ニコール企画によるヒットしそうもないTV番組企画の数々は、FOXの悪趣味なリアリティ番組に対するパロディ(とゆーか、おちょくり?)なんでしょうか?
■「サスペクト・ゼロ」
「アーロン・エッカート主演作!」と聞いただけで、もう客層が限定されること必須、なんでビデオストレートにならずブジ公開されたのか、摩訶不思議なB級サスペンス映画。プロットが似ている作品を挙げればゴロゴロ出てくるし、実際、有名タイトルにソックリなシーンが出てきたりもするので、鑑賞中思わず苦笑することしばしばだったんですけど、低予算なりに頑張ってなかなか面白いもの見せてくれたので、個人的にはオッケーかなと。「レンタルビデオ屋さんでなにげに借りてみたら、これが意外に面白かった」というレベルでは、充分及第点だと思います。ただし、トンデモ系に属する作品(!)でもあるので、「似たような映画は許せん!好かん!」という人だけでなく、「映画はオチがすべて」な人には不向きでしょうね。
■「ピエロの赤い鼻」
感傷を引きずらないあたりにフランスらしさを感じた――ってか、なんでこんなところにブノワ・マジメルが!?
とりあえず今日はここまで。
続きはまた明日になります。
仕事がハードな状態により、現在地獄の1丁目を通過中。なので、あんまりマトモな文章が書けないかもしれません…って、いままでだってマトモなことを書いた試しはナイんですが。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「きみに読む物語」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050226
ジェイムズ・マースデンがスクリーンに出てきた瞬間、「フラレ役に違いない!」と思ってしまったあたり、「マースデン=フラレ男」という役回りイメージが(私の中で)すっかり定着してしまいました。フラレ役を得意とした一時期のベッシー(別所哲也。通称「ハムの人」)みたいとゆーか。映画の内容は、こっぱずかしくなるほどベタなラブストーリーだったんですが、それと反比例するかように、主演ふたりがたいへんフレッシュだったため、俳優陣によってかなり救われている映画だと感じました。名の知れた俳優を使わなくて正解だったなと。
■「ステップフォード・ワイフ」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050206
リメイクとしてだけでなく、映画としてもけっして出来は良くない…とゆーか、失敗作と云っていい作品。でもニコールのコメディエンヌぶりは良かったっスね。ニコールとベット・ミドラーが、次から次へとゴミ箱の中のものを出してくるシーンで思わず爆笑。だってあまりにゲイなアイテムだったんだもん。…ところで、冒頭に出てきた、ニコール企画によるヒットしそうもないTV番組企画の数々は、FOXの悪趣味なリアリティ番組に対するパロディ(とゆーか、おちょくり?)なんでしょうか?
■「サスペクト・ゼロ」
「アーロン・エッカート主演作!」と聞いただけで、もう客層が限定されること必須、なんでビデオストレートにならずブジ公開されたのか、摩訶不思議なB級サスペンス映画。プロットが似ている作品を挙げればゴロゴロ出てくるし、実際、有名タイトルにソックリなシーンが出てきたりもするので、鑑賞中思わず苦笑することしばしばだったんですけど、低予算なりに頑張ってなかなか面白いもの見せてくれたので、個人的にはオッケーかなと。「レンタルビデオ屋さんでなにげに借りてみたら、これが意外に面白かった」というレベルでは、充分及第点だと思います。ただし、トンデモ系に属する作品(!)でもあるので、「似たような映画は許せん!好かん!」という人だけでなく、「映画はオチがすべて」な人には不向きでしょうね。
■「ピエロの赤い鼻」
感傷を引きずらないあたりにフランスらしさを感じた――ってか、なんでこんなところにブノワ・マジメルが!?
とりあえず今日はここまで。
続きはまた明日になります。
2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 1
2005年8月23日 年度別フェイバリット10映画
え〜っと、「2005年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が今年上半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけなっております。たぶん1週間ほどこのネタの日記が続くかと。
なお、感想のリンク先はアーカイブ用に立ち上げた新ブログとなっております。以前書いたものに副題を付けたり、ちょっとだけ内容が変わってます。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「モンスター」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050115
新年早々観に行き、そうなるだろうとわかっていながら、鑑賞後(やっぱり)どよ〜んとしてしまったナリ。シャーリーズ・セロンの熱演&ブサイクぶりが話題になっていましたが、アイリーンの無償の愛に対し、なにも考えずにセルビーが放った言葉の数々がとにかくなによりも痛かったです。いったいだれが、そしてなにが「モンスター」だったのか…と、いろいろ考えさせられた作品。
■「カンフーハッスル」
ありえねー!なシーンになると、後ろの席に座った中学生の男の子ふたり連れが「うおおお!すげ〜!すげ〜!すげ〜!」を連発。つい、ほほ笑ましい気持ちになってしまったのでした。
■「オーシャンズ12」
どうしてこうジュリア・ロバーツは毎回どの映画でも歩き方がガサツなのか。ゼータ姐さんのほうが数倍美しいかったなと。もともとジュリアは映画によって美人度が変わる人とはいえ、監督のソダーバーグももっと彼女を綺麗に撮ってあげたっていいのに。ところで、続編では11人からひとり増えた(らしい)オーシャンズ一味ですが、12人も必要?…しかも増えたくせに最大のピンチを救ったのが***なんて、無能ぶりにもホドがある!…って、それ以前に「盗んだ金を返せ!」と云われ、「はい、わかりました」と返そうとする泥棒なんぞいるかっっ!!…だったら盗むな!ばかもんっ!
ショボイことやってんじゃねーよ!>オーシャンズ一味
■「ボーン・スプレマシー」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050506
大西くんの滅多に見られないカッコイイ晴れ姿を観に行ったとゆーのに、うっかり「オーシャンズ12」とハシゴしてしまったため印象残らず。面白かったのに…あ〜あ。
■「Ray/レイ」
「ここは恐山か!?」と思うほど、ジェイミー・フォックスはレイ・チャールズが憑依したかのようなソックリぶり。でも熱演してるのになんでか自然で嫌味がない。「コラテラル」でも思ったけど、ホントいい俳優が出てきたよなあ。全体的に心地良いグルーヴ感に包まれた映画でしたが、後半駆け足気味になって「いい人でした」で終わったのはちょっと…。実在の人物を取り上げた伝記もので、故人も製作に携わってたらしいから仕方がないか。
■「モーターサイクル・ダイアリーズ」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050220
「こんな場末になぜ!?」と思うほど、観客席はラティーノたちでいっぱいになっており、上映前から館内は異様な盛り上がりを見せてました。そして本編が始まると、思わぬところで笑いが起こり、ああ日本人にはわからない、そして字幕では伝わりきれないものがあるんだなあと、スペイン語がサッパリわからない私はちょっとだけ淋しい思いをしたのでした。
とりあえず、今日はここまで。
続きはまた明日になります。
なお、感想のリンク先はアーカイブ用に立ち上げた新ブログとなっております。以前書いたものに副題を付けたり、ちょっとだけ内容が変わってます。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「モンスター」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050115
新年早々観に行き、そうなるだろうとわかっていながら、鑑賞後(やっぱり)どよ〜んとしてしまったナリ。シャーリーズ・セロンの熱演&ブサイクぶりが話題になっていましたが、アイリーンの無償の愛に対し、なにも考えずにセルビーが放った言葉の数々がとにかくなによりも痛かったです。いったいだれが、そしてなにが「モンスター」だったのか…と、いろいろ考えさせられた作品。
■「カンフーハッスル」
ありえねー!なシーンになると、後ろの席に座った中学生の男の子ふたり連れが「うおおお!すげ〜!すげ〜!すげ〜!」を連発。つい、ほほ笑ましい気持ちになってしまったのでした。
■「オーシャンズ12」
どうしてこうジュリア・ロバーツは毎回どの映画でも歩き方がガサツなのか。ゼータ姐さんのほうが数倍美しいかったなと。もともとジュリアは映画によって美人度が変わる人とはいえ、監督のソダーバーグももっと彼女を綺麗に撮ってあげたっていいのに。ところで、続編では11人からひとり増えた(らしい)オーシャンズ一味ですが、12人も必要?…しかも増えたくせに最大のピンチを救ったのが***なんて、無能ぶりにもホドがある!…って、それ以前に「盗んだ金を返せ!」と云われ、「はい、わかりました」と返そうとする泥棒なんぞいるかっっ!!…だったら盗むな!ばかもんっ!
ショボイことやってんじゃねーよ!>オーシャンズ一味
■「ボーン・スプレマシー」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050506
大西くんの
■「Ray/レイ」
「ここは恐山か!?」と思うほど、ジェイミー・フォックスはレイ・チャールズが憑依したかのようなソックリぶり。でも熱演してるのになんでか自然で嫌味がない。「コラテラル」でも思ったけど、ホントいい俳優が出てきたよなあ。全体的に心地良いグルーヴ感に包まれた映画でしたが、後半駆け足気味になって「いい人でした」で終わったのはちょっと…。実在の人物を取り上げた伝記もので、故人も製作に携わってたらしいから仕方がないか。
■「モーターサイクル・ダイアリーズ」
感想→http://akirine.jugem.jp/?day=20050220
「こんな場末になぜ!?」と思うほど、観客席はラティーノたちでいっぱいになっており、上映前から館内は異様な盛り上がりを見せてました。そして本編が始まると、思わぬところで笑いが起こり、ああ日本人にはわからない、そして字幕では伝わりきれないものがあるんだなあと、スペイン語がサッパリわからない私はちょっとだけ淋しい思いをしたのでした。
とりあえず、今日はここまで。
続きはまた明日になります。
2004年度マイ・フェイバリット10映画
2005年4月10日 年度別フェイバリット10映画
すっかり書くのを忘れていた2004年度フェイバリット10映画について、ちょこちょこ書きたいと思います。私の場合、「好きな作品=出来がいい作品」とは限りません。出来がいいとは云えない、くだらない映画も大好きです。ちなみに映画に点数付けたり星評価したりするのはニガテなので、いつも「ああ、あの映画が面白かったな、私好みだったな」と思いながら、漠然と頭の中でフェイバリット順位を付けております。なお、「私好みの映画」については、↑の「プロフィール」をクリックすると、なんとなくお分かり頂けるかなと。
以下、「昨年公開された私が好きな映画10本」です♪
■2004年マイフェイバリット映画
1.「マスター・アンド・コマンダー」
2.「スパイダーマン 2」
3.「ルビー&カンタン」
4.「みなさん、さようなら」
5.「世界でいちばん不運で幸せな私」
6.「スクール・オブ・ロック」
7.「ショーン・オブ・ザ・デッド」(劇場未公開)
8.「ニューオーリンズ・トライアル」
9.「connie & carla コニー&カーラ」
10.「砂と霧の家」
こうやって列記してみると、いろんなタイプの映画がランクインしているなあ。
1の「マスター・アンド・コマンダー」は、パトリック・オブライアンの海洋冒険小説を映画化した作品。オブライアンの世界を見事に描き切ったその出来に、海の向こうでもケチをつけている原作ファンは(ほぼ)皆無、逆に「もっとオブライアンを!」という声が上がっているほどです。それくらい完璧に近い仕上がりでした。徹底した時代考証に基づくリアルな海上生活(ヒラ水兵さんの食事がマズそうなところもリアルだったなあ)、素晴らしい帆船、思い切って海上に限ったムダのないストーリーと演出――私が観たかったものがすべて描かれ、スクリーンに映る俳優たちはみな18世紀の人間のようでした。その中でも嵐のシーンはいったいどうやって撮ったのか――どこから本物の帆船でCGで模型なのか。これ見よがしのCGじゃなく、こういった境界線がわからないリアルな映像にこそ、オスカーの視覚効果賞をあげて欲しかったです。ジャンル的に海洋アクションと銘打たれているけれど、実は海の男たち(=サプライズ号の乗組員)を描いたシンプルなドラマ。世界の裏側で、いろんな階級の男たちが、いろんな思いを胸にサプライズ号に乗り込んでいる――そんなストーリーを持つ作品です。観るたびになんてよく出来てるんだと感動してしまう私は、すっかりサプライズ号の一員となってしまいました。ウィアー監督、本当にありがとう!一生忘れませんっ!…ただひとつ残念なのは、オブライアンに観てもらえなかったこと(2000年に亡くなったから)。世界最高の歴史小説家のひとりと云われている彼に、スクリーンに映るジャックとスティーブン、活き活きと描かれている船員たち、ディテール凝りまくりの帆船を観てもらいたかったなあ…。
2の「スパイダーマン 2」は、所々「らしい」感じは残っているけれど、サム・ライミってばずいぶんと洗練されちゃったなあと。しかも2億ドル使って青春映画を作ってくれるとは。ありがたやありがたや〜。
3の「ルビー&カンタン」は、奇人大好き〜♪なフランシス・ヴェベール監督によるベタなフレンチコメディ。ジャン・レノはいつものお決まりな役柄、ドパルデューはたまに見せてくれる「でっかい体に子犬のような心」でナチュラルアホを演じ、私を心底喜ばせてくれました。最初から最後までドパルデューの上手さに唸った85分。監督のギリギリな奇人描写もGood。
4の「みなさん、さようなら」は、完全ダークホースでした。「グッバイ、レーニン!」「ビッグ・フィッシュ」と似たような設定な上に公開時期も近かったので、よく比較されてましたが、私は断然「みなさん〜」派。優劣の問題ではなく、三作品の中で、本作が一番私の心の琴線に触れたということです。他の映画をハシゴする予定だったのに、そのまま家に帰ってしまったほど参ってしまいました。後半のアカデミックな会話が鼻につく人もいるかもしれません。ただ、登場人物たちすべてが愛おしくてたまらず、超辛口なユーモアに感動し、カンヌ(女優賞・脚本賞)とオスカー(外国語映画賞)に納得。「人生なんて、まるでお伽噺さ。」と簡単に思えない人にはオススメかと。ちなみに購入したDVDの中には、「グッバイ、レーニン!」「ビッグ・フィッシュ」「みなさん、さようなら」三作品のコラボ宣伝冊子がついていてビックリ。発売元がまったく違うだけに、ちょっと感動しましたね。
5の「世界でいちばん不運で幸せな私」は、オススメしません/できません。だってこれは私の映画だから。ふたりの世界、ふたりにしかわからない関係――別に他人に理解してもらわなくたっていい、愛の形はさまざまある、それでピタリと重なるふたりならば、とても貴重で幸せなことじゃないか――そんな恋愛映画。そういう意味では「セクレタリー」とちょっと似てるかな?…ちなみにタイトルは原題より邦題のほうがいいですね。ただし、「こんな女にホレるなんてしまったなあ、ヒドイ目に遭わされて散々だしさ、でも彼女じゃないとマジ僕ダメで…とにかく彼女と一緒にいると幸せなんだ」と、女より男の気持ちが出てたので、「世界でいちばん不運で幸せな僕」のほうがいいかも。
6の「スクール・オブ・ロック」は、暑苦しいジャック・ブラックを上手く使ったロックバカ一代映画。ぎゃははははと大笑いしながら観てました。初めて楽器を持ったとき、あの曲のあのフレーズを弾くのは世界共通なんだ〜と、また大笑い。アンガス・ヤングそのまんまな格好のJB、子供たちの素直な演技と上手い演奏、随所に見られるロックネタ――とっても面白かったです。
7の「ショーン・オブ・ザ・デッド」は、「ラブ・アクチュアリー」「ブルジット・ジョーンズの日記」のワーキング・タイトル・フィルムズが贈る(…)、ロマンティック・コメディwithゾンビな映画。でも劇場未公開…って、なんでこんな面白い映画をビデオスルーにするっ!?(>たぶんUIP)…数々出てくるゾンビパロディだけでなく、ゾンビ相手にヘタレ主人公、武器はクリケットバット、パブ命の男ども、めくるめくブラックユーモア――など、実に英国らしい作品。ちなみに本作を一緒に鑑賞していた際に、10代後半をロンドンで過ごしたという友人Eいわく、「ブリティッシュの奴らは行動を起こすまでがトロくて、いっつも直前まであーだこーだ喋ってんだよ!」…ナルホド。
8の「ニューオーリンズ・トライアル」は、裁判モノ。俳優陣の上手さ、途中までミスリードさせる演出とぐいぐい引っ張ってく編集の力強さに唸りました。
9の「コニー&カーラ」は、「テルマ&ルイーズ」かなと思ったら、実は「お熱いのがお好き」だったという映画。これがすんごい楽しくて面白くて。ホロリとまでさせてくれたし…いや〜、これを拾った自分を褒めてあげたい!
10の「砂と霧の家」は、丁寧で「最も美しい悲劇」(公式サイト)。主要人物たちは基本的に善人、でもどこかしら欠点は持っている――そんな人間味を感じさせるキャラクター設定、落ち着いた俳優たちのリアルな演技、悲劇へのトリガーとなった理由が「誰もがちょっとずつ悪い」ものだけに、痛くてたまらないラスト――たいへん素晴らしかったです。
以上、マイ・フェイバリット10本でした♪
以下、「昨年公開された私が好きな映画10本」です♪
■2004年マイフェイバリット映画
1.「マスター・アンド・コマンダー」
2.「スパイダーマン 2」
3.「ルビー&カンタン」
4.「みなさん、さようなら」
5.「世界でいちばん不運で幸せな私」
6.「スクール・オブ・ロック」
7.「ショーン・オブ・ザ・デッド」(劇場未公開)
8.「ニューオーリンズ・トライアル」
9.「connie & carla コニー&カーラ」
10.「砂と霧の家」
こうやって列記してみると、いろんなタイプの映画がランクインしているなあ。
1の「マスター・アンド・コマンダー」は、パトリック・オブライアンの海洋冒険小説を映画化した作品。オブライアンの世界を見事に描き切ったその出来に、海の向こうでもケチをつけている原作ファンは(ほぼ)皆無、逆に「もっとオブライアンを!」という声が上がっているほどです。それくらい完璧に近い仕上がりでした。徹底した時代考証に基づくリアルな海上生活(ヒラ水兵さんの食事がマズそうなところもリアルだったなあ)、素晴らしい帆船、思い切って海上に限ったムダのないストーリーと演出――私が観たかったものがすべて描かれ、スクリーンに映る俳優たちはみな18世紀の人間のようでした。その中でも嵐のシーンはいったいどうやって撮ったのか――どこから本物の帆船でCGで模型なのか。これ見よがしのCGじゃなく、こういった境界線がわからないリアルな映像にこそ、オスカーの視覚効果賞をあげて欲しかったです。ジャンル的に海洋アクションと銘打たれているけれど、実は海の男たち(=サプライズ号の乗組員)を描いたシンプルなドラマ。世界の裏側で、いろんな階級の男たちが、いろんな思いを胸にサプライズ号に乗り込んでいる――そんなストーリーを持つ作品です。観るたびになんてよく出来てるんだと感動してしまう私は、すっかりサプライズ号の一員となってしまいました。ウィアー監督、本当にありがとう!一生忘れませんっ!…ただひとつ残念なのは、オブライアンに観てもらえなかったこと(2000年に亡くなったから)。世界最高の歴史小説家のひとりと云われている彼に、スクリーンに映るジャックとスティーブン、活き活きと描かれている船員たち、ディテール凝りまくりの帆船を観てもらいたかったなあ…。
2の「スパイダーマン 2」は、所々「らしい」感じは残っているけれど、サム・ライミってばずいぶんと洗練されちゃったなあと。しかも2億ドル使って青春映画を作ってくれるとは。ありがたやありがたや〜。
3の「ルビー&カンタン」は、奇人大好き〜♪なフランシス・ヴェベール監督によるベタなフレンチコメディ。ジャン・レノはいつものお決まりな役柄、ドパルデューはたまに見せてくれる「でっかい体に子犬のような心」でナチュラルアホを演じ、私を心底喜ばせてくれました。最初から最後までドパルデューの上手さに唸った85分。監督のギリギリな奇人描写もGood。
4の「みなさん、さようなら」は、完全ダークホースでした。「グッバイ、レーニン!」「ビッグ・フィッシュ」と似たような設定な上に公開時期も近かったので、よく比較されてましたが、私は断然「みなさん〜」派。優劣の問題ではなく、三作品の中で、本作が一番私の心の琴線に触れたということです。他の映画をハシゴする予定だったのに、そのまま家に帰ってしまったほど参ってしまいました。後半のアカデミックな会話が鼻につく人もいるかもしれません。ただ、登場人物たちすべてが愛おしくてたまらず、超辛口なユーモアに感動し、カンヌ(女優賞・脚本賞)とオスカー(外国語映画賞)に納得。「人生なんて、まるでお伽噺さ。」と簡単に思えない人にはオススメかと。ちなみに購入したDVDの中には、「グッバイ、レーニン!」「ビッグ・フィッシュ」「みなさん、さようなら」三作品のコラボ宣伝冊子がついていてビックリ。発売元がまったく違うだけに、ちょっと感動しましたね。
5の「世界でいちばん不運で幸せな私」は、オススメしません/できません。だってこれは私の映画だから。ふたりの世界、ふたりにしかわからない関係――別に他人に理解してもらわなくたっていい、愛の形はさまざまある、それでピタリと重なるふたりならば、とても貴重で幸せなことじゃないか――そんな恋愛映画。そういう意味では「セクレタリー」とちょっと似てるかな?…ちなみにタイトルは原題より邦題のほうがいいですね。ただし、「こんな女にホレるなんてしまったなあ、ヒドイ目に遭わされて散々だしさ、でも彼女じゃないとマジ僕ダメで…とにかく彼女と一緒にいると幸せなんだ」と、女より男の気持ちが出てたので、「世界でいちばん不運で幸せな僕」のほうがいいかも。
6の「スクール・オブ・ロック」は、暑苦しいジャック・ブラックを上手く使ったロックバカ一代映画。ぎゃははははと大笑いしながら観てました。初めて楽器を持ったとき、あの曲のあのフレーズを弾くのは世界共通なんだ〜と、また大笑い。アンガス・ヤングそのまんまな格好のJB、子供たちの素直な演技と上手い演奏、随所に見られるロックネタ――とっても面白かったです。
7の「ショーン・オブ・ザ・デッド」は、「ラブ・アクチュアリー」「ブルジット・ジョーンズの日記」のワーキング・タイトル・フィルムズが贈る(…)、ロマンティック・コメディwithゾンビな映画。でも劇場未公開…って、なんでこんな面白い映画をビデオスルーにするっ!?(>たぶんUIP)…数々出てくるゾンビパロディだけでなく、ゾンビ相手にヘタレ主人公、武器はクリケットバット、パブ命の男ども、めくるめくブラックユーモア――など、実に英国らしい作品。ちなみに本作を一緒に鑑賞していた際に、10代後半をロンドンで過ごしたという友人Eいわく、「ブリティッシュの奴らは行動を起こすまでがトロくて、いっつも直前まであーだこーだ喋ってんだよ!」…ナルホド。
8の「ニューオーリンズ・トライアル」は、裁判モノ。俳優陣の上手さ、途中までミスリードさせる演出とぐいぐい引っ張ってく編集の力強さに唸りました。
9の「コニー&カーラ」は、「テルマ&ルイーズ」かなと思ったら、実は「お熱いのがお好き」だったという映画。これがすんごい楽しくて面白くて。ホロリとまでさせてくれたし…いや〜、これを拾った自分を褒めてあげたい!
10の「砂と霧の家」は、丁寧で「最も美しい悲劇」(公式サイト)。主要人物たちは基本的に善人、でもどこかしら欠点は持っている――そんな人間味を感じさせるキャラクター設定、落ち着いた俳優たちのリアルな演技、悲劇へのトリガーとなった理由が「誰もがちょっとずつ悪い」ものだけに、痛くてたまらないラスト――たいへん素晴らしかったです。
以上、マイ・フェイバリット10本でした♪
今回でやっと終わりの「2004年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは不可能なため、一部だけなっております…って、全部書いてる人はエライなあ…。
■「オールド・ボーイ」
復讐協奏曲。主人公たちに共感する・しないうんぬんの前に、考えてみりゃ復讐ってのは超個人的な信念による行動だから、そこに真の理解や共感なんてのものは存在しないのかも…とガラになく哲学的なことを思ってしまった1本。そのせいなのか、スクリーンに映し出される数々の暴力シーンを観てても、まったく痛みを感じなかったっス。自分でも驚いた。ちなみに気になったのは主人公と行動をともにする女の子。日本料理屋の板前さんという設定だったので、店のカウンターで料理をしている場面があったのですが、そのときの彼女は真っ赤なルージュの濃厚コリアンメイク。その状態で調理する姿に日本人の私は観ていて思わずゲー。韓国人にはこの感覚がわかんないだろうなあ…。
■「卒業の朝」
簡単に感動させない、しこりを残すホロ苦さ。だれの心の中にもそういったしこりは大なり小なり存在し、それを抱えて人は長い人生を生きていくのかも。「いまを生きる」とよく比較されてた作品でしたが、私は「チップス先生さようなら」(ピーター・オトゥール版)を思い出しました。「リメイクされるなら、チップス先生はケビン・クラインが演じて欲しいなあ」とずっと思っていたので、(別の作品ではあるけれど)夢が実現したようで嬉しかったです。彼は本当にいい役者ですね。教職者および元教職者にオススメしたい1本。
■「ターミナル」
観に行ってみれば、前は60〜70代の年配グループに初デートな雰囲気の中学生カップル、後は夫婦、横は肉まんを頬張って観ている女性ふたり連れという、実に幅広い客層だったのでビックリ。いままで自分の好きなように好きな映画を撮り続けて大成功、映画人としてのステイタスを築き上げてしまえば、こんな客層を限定しない、だれでも観そうな小作品をちょこちょこっと手がけてみたくなるかもなあ…と、なんとなく監督したスピルバーグの気持ちが伝わってきた作品。そういえばmy贔屓のゼータ姐さん。美人だけどなんともサエない、負け犬スッチーを演じており、その姿がいつものゴージャスなイメージに反するためか、「もったいない」と云う声がありました。でも彼女はもともと田舎娘役でそのキャリアをスタートさせた(らしい)人。本作でのスッチー役は、彼女にとっては原点回帰、私にとっては「こんな感じだったのかな」と、昔の彼女を垣間みたような気にさせられ、思わずホロリ。でもアンドリュー・ニコル脚本って云っても出来をみる限りじゃ彼らしさがほとんどない――こりゃ相当リライトされたに違いない。
■「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」
ワーナー所属のキャラクターアニメと実写を組み合わせた、「ロジャー・ラビット」のようなドタバタコメディ…とゆーか、おおおおおおおお!ジョー・ダンテ監督作!…ならばなんとしてでも観なければ、こりゃ私の重大な責務、そしてミッションであ〜るっ!と、わざわざ遠出までして観に行った作品。そして変らぬ巨匠の仕事ぶりに感動。いや〜、観に行ってよかったよかった♪…ただし、この映画を観て喜ぶのは確実にひと握りであり、よって手放しではオススメしません…ってか、できましぇん。
■「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20041206.html
面白ければ、家族やスタジオの許可が出れば、故人の映像アーカイブを二次使用(というより利用)していいのか、そこに故人の意思は(故人なだけに)存在しないのね…と、鑑賞中ちとフクザツな気持ちになってしまった。俳優は、自分の死後に映像が利用されてもいいのか、加工されて「出演」してもいいのか、しっかりとした意思を遺こさなければならない時代が到来するのかも(…すでにしてる?)。私が俳優だったら「出演」は絶対にイヤだなあ。
■「リヴ・フォーエヴァー」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20050109.html
そういやブラーは、フランツと違って米国ではまったく相手にされなかったっけ…と、今は昔状態なデイモンを見ながら思わずひとりごち。ブリットポップで騒がれたメンツの中で結局マトモだったのは、デイモンでもギャラガー兄弟でもなく、パルプのジャーヴィス・コッカーだったなと教えてくれた作品。
■「ハウルの動く城」
アニメ化するにあたり、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作「魔法使いハウルと火の悪魔」を選んだのは、少女と魔法使いの恋や家族愛、戦争の愚かさを描きたかったからというより、城が動くという設定にそそられ、まずはそれを描いてみたかったからなんじゃ?とつい思ってしまったナリ(だってタイトルも「ハウルの動く城」だし)。エピソードを詰め込みすぎてキャラクターの心理描写が深くなかったせいか、いきなり「あなたのことを愛してるの!」と云われてもなあ。メッセージ性も鼻につく…というか、まとわりつく。良くも悪くもこんなに宮崎駿のワンマン性が気になったは初めて。あ、でも木村拓哉はたいへん素晴らしかったと思います。
■「ベルヴィル・ランデブー」
私も三姉妹のようにイカれてイカした人生を送ってみたい…。
■「Mr.インクレディブル」
いや〜、面白かったです。わかりやすい伏線が心地良かったし、キャラはみんな立ってるし。ちなみに日本語吹替版で観たのですが、三浦友和と黒木瞳がたいへん上手かったので驚愕しました。そんな私のお気に入りはインクレディブル夫人♪…個人的に2004年度最優秀女優賞は彼女に差し上げたいと思います。オメデトゴザイマース!
以上、2004年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジーでした♪
■「オールド・ボーイ」
復讐協奏曲。主人公たちに共感する・しないうんぬんの前に、考えてみりゃ復讐ってのは超個人的な信念による行動だから、そこに真の理解や共感なんてのものは存在しないのかも…とガラになく哲学的なことを思ってしまった1本。そのせいなのか、スクリーンに映し出される数々の暴力シーンを観てても、まったく痛みを感じなかったっス。自分でも驚いた。ちなみに気になったのは主人公と行動をともにする女の子。日本料理屋の板前さんという設定だったので、店のカウンターで料理をしている場面があったのですが、そのときの彼女は真っ赤なルージュの濃厚コリアンメイク。その状態で調理する姿に日本人の私は観ていて思わずゲー。韓国人にはこの感覚がわかんないだろうなあ…。
■「卒業の朝」
簡単に感動させない、しこりを残すホロ苦さ。だれの心の中にもそういったしこりは大なり小なり存在し、それを抱えて人は長い人生を生きていくのかも。「いまを生きる」とよく比較されてた作品でしたが、私は「チップス先生さようなら」(ピーター・オトゥール版)を思い出しました。「リメイクされるなら、チップス先生はケビン・クラインが演じて欲しいなあ」とずっと思っていたので、(別の作品ではあるけれど)夢が実現したようで嬉しかったです。彼は本当にいい役者ですね。教職者および元教職者にオススメしたい1本。
■「ターミナル」
観に行ってみれば、前は60〜70代の年配グループに初デートな雰囲気の中学生カップル、後は夫婦、横は肉まんを頬張って観ている女性ふたり連れという、実に幅広い客層だったのでビックリ。いままで自分の好きなように好きな映画を撮り続けて大成功、映画人としてのステイタスを築き上げてしまえば、こんな客層を限定しない、だれでも観そうな小作品をちょこちょこっと手がけてみたくなるかもなあ…と、なんとなく監督したスピルバーグの気持ちが伝わってきた作品。そういえばmy贔屓のゼータ姐さん。美人だけどなんともサエない、負け犬スッチーを演じており、その姿がいつものゴージャスなイメージに反するためか、「もったいない」と云う声がありました。でも彼女はもともと田舎娘役でそのキャリアをスタートさせた(らしい)人。本作でのスッチー役は、彼女にとっては原点回帰、私にとっては「こんな感じだったのかな」と、昔の彼女を垣間みたような気にさせられ、思わずホロリ。でもアンドリュー・ニコル脚本って云っても出来をみる限りじゃ彼らしさがほとんどない――こりゃ相当リライトされたに違いない。
■「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」
ワーナー所属のキャラクターアニメと実写を組み合わせた、「ロジャー・ラビット」のようなドタバタコメディ…とゆーか、おおおおおおおお!ジョー・ダンテ監督作!…ならばなんとしてでも観なければ、こりゃ私の重大な責務、そしてミッションであ〜るっ!と、わざわざ遠出までして観に行った作品。そして変らぬ巨匠の仕事ぶりに感動。いや〜、観に行ってよかったよかった♪…ただし、この映画を観て喜ぶのは確実にひと握りであり、よって手放しではオススメしません…ってか、できましぇん。
■「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20041206.html
面白ければ、家族やスタジオの許可が出れば、故人の映像アーカイブを二次使用(というより利用)していいのか、そこに故人の意思は(故人なだけに)存在しないのね…と、鑑賞中ちとフクザツな気持ちになってしまった。俳優は、自分の死後に映像が利用されてもいいのか、加工されて「出演」してもいいのか、しっかりとした意思を遺こさなければならない時代が到来するのかも(…すでにしてる?)。私が俳優だったら「出演」は絶対にイヤだなあ。
■「リヴ・フォーエヴァー」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20050109.html
そういやブラーは、フランツと違って米国ではまったく相手にされなかったっけ…と、今は昔状態なデイモンを見ながら思わずひとりごち。ブリットポップで騒がれたメンツの中で結局マトモだったのは、デイモンでもギャラガー兄弟でもなく、パルプのジャーヴィス・コッカーだったなと教えてくれた作品。
■「ハウルの動く城」
アニメ化するにあたり、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作「魔法使いハウルと火の悪魔」を選んだのは、少女と魔法使いの恋や家族愛、戦争の愚かさを描きたかったからというより、城が動くという設定にそそられ、まずはそれを描いてみたかったからなんじゃ?とつい思ってしまったナリ(だってタイトルも「ハウルの動く城」だし)。エピソードを詰め込みすぎてキャラクターの心理描写が深くなかったせいか、いきなり「あなたのことを愛してるの!」と云われてもなあ。メッセージ性も鼻につく…というか、まとわりつく。良くも悪くもこんなに宮崎駿のワンマン性が気になったは初めて。あ、でも木村拓哉はたいへん素晴らしかったと思います。
■「ベルヴィル・ランデブー」
私も三姉妹のようにイカれてイカした人生を送ってみたい…。
■「Mr.インクレディブル」
いや〜、面白かったです。わかりやすい伏線が心地良かったし、キャラはみんな立ってるし。ちなみに日本語吹替版で観たのですが、三浦友和と黒木瞳がたいへん上手かったので驚愕しました。そんな私のお気に入りはインクレディブル夫人♪…個人的に2004年度最優秀女優賞は彼女に差し上げたいと思います。オメデトゴザイマース!
以上、2004年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジーでした♪
すみません、まだ続いている「2004年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは不可能なため、一部だけなっております♪てへ♪←崩壊寸前
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「沈黙の聖戦」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20041016.html
本編が終わってエンドロールが始まっても最後まで観ている人は、たいがいどんな映画でも数人はいるもんですが、この映画でそんなことしている物好き人は、これまた私ひとりだけでした。セガール様といえばレンタルビデオ界の雄。エンドロールが始まったら即巻き戻し、そのままビデオ屋さんへLet’sらGO!――みなさん、条件反射的に出て行かれたのかも。
■「華氏911」
マイケル・ムーアって、一方の局面を徹底的に描くのが上手いんだろうなあ。だからもう一方側の人々からは徹底的に嫌われる(彼に利用されたと感じるから)。そんなことを思いながら観てました。個人的には「砲撃するとき、ロックをガンガン流して気分を盛り上げてる」と若い兵士さんがインタビューに答えている姿が一番ショックだったかな。私がそのバンドの人間だったらたまらないもの。
■「デビルマン」
途中退席する人が多く、私の前に座ってたスーツ姿の30代男性(たぶん営業サボって観にきたと思われる)は「バカ野郎!ふざけんな!」と怒りに満ちた声で吐き捨て、去っていきました。そういえば監督の那須博之さんがお亡くなりになったとか(ご冥福をお祈りいたします)。言霊の凄さを再認識した作品。ところで、寺田克也先生デザインのデビルマンって、なんだか「バオー来訪者」のバオーに似てません?(←まだ云ってる)
■「80デイズ」
わざわざ早起きをして某シネコンの朝8:20(!)の回を観に行ったとゆーのに、約1時間経過したころで(ジャッキーたちが気球に乗ったあたり)突然音が消えて無声音映画状態になってしまい、「なんだなんだ?なにが起こった?」と思っていたら、いきなりでっかいサイレンがウィイイイイイイイイィィン!と鳴り出し、「***売り場から出火!店員の誘導で避難して下さい!」とのアナウンスが。慌てて一緒に観ていた数人と外に出てみれば――
避難訓練。
「申し訳ございません!ショッピングセンターの避難訓練が、そのままこちらにも入ってしまいまして…」と平謝りする某シネコンスタッフのみなさん。でも朝早起きして観に来た、しかもいいところで中断されてしまった客側は許すはずもなく――
「ふざけんな!」
「バカ野郎!」
「いい加減にしろ!」
と、比較的年齢お高めなおじさんたちの怒号が館内に響き渡り、そういえば以前、「M&Cフィルム傷事件」(http://diarynote.jp/d/25683/20040409.html)を起こしたのはこのシネコンだったと思い出した私めも、江戸の敵を長崎で討たん!(使い方間違ってます>秋林さん)とばかりに――
「冗談じゃないわよ!どうしてくれるのよ!」
でもスタッフは「申し訳ございません」の一点張り。さらに頭にきた私は、一度云ってみたかったセリフ――
「ゴメンですんだら、警察要らないわよっ!!」
を叫び、「お金返してちょうだい!もう一回最初から観たいの!」とスタッフに詰め寄ったものの――やはり「申し訳ございません」だけ。結局15分巻き戻して再上映という形になり、仕方なくそのまま最後まで鑑賞。気分ダイナシ状態で外に出てみれば、スタッフ一同が待ち構えており、「申し訳ございません」とともに映画招待券を一枚渡されましたのでした。艦長!敵は討ちましたぜ!
とりあえず、今日はここまで。
続きはまた明日になります。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「沈黙の聖戦」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20041016.html
本編が終わってエンドロールが始まっても最後まで観ている人は、たいがいどんな映画でも数人はいるもんですが、この映画でそんなことしている
■「華氏911」
マイケル・ムーアって、一方の局面を徹底的に描くのが上手いんだろうなあ。だからもう一方側の人々からは徹底的に嫌われる(彼に利用されたと感じるから)。そんなことを思いながら観てました。個人的には「砲撃するとき、ロックをガンガン流して気分を盛り上げてる」と若い兵士さんがインタビューに答えている姿が一番ショックだったかな。私がそのバンドの人間だったらたまらないもの。
■「デビルマン」
途中退席する人が多く、私の前に座ってたスーツ姿の30代男性(たぶん営業サボって観にきたと思われる)は「バカ野郎!ふざけんな!」と怒りに満ちた声で吐き捨て、去っていきました。そういえば監督の那須博之さんがお亡くなりになったとか(ご冥福をお祈りいたします)。言霊の凄さを再認識した作品。ところで、寺田克也先生デザインのデビルマンって、なんだか「バオー来訪者」のバオーに似てません?(←まだ云ってる)
■「80デイズ」
わざわざ早起きをして某シネコンの朝8:20(!)の回を観に行ったとゆーのに、約1時間経過したころで(ジャッキーたちが気球に乗ったあたり)突然音が消えて無声音映画状態になってしまい、「なんだなんだ?なにが起こった?」と思っていたら、いきなりでっかいサイレンがウィイイイイイイイイィィン!と鳴り出し、「***売り場から出火!店員の誘導で避難して下さい!」とのアナウンスが。慌てて一緒に観ていた数人と外に出てみれば――
避難訓練。
「申し訳ございません!ショッピングセンターの避難訓練が、そのままこちらにも入ってしまいまして…」と平謝りする某シネコンスタッフのみなさん。でも朝早起きして観に来た、しかもいいところで中断されてしまった客側は許すはずもなく――
「ふざけんな!」
「バカ野郎!」
「いい加減にしろ!」
と、比較的年齢お高めなおじさんたちの怒号が館内に響き渡り、そういえば以前、「M&Cフィルム傷事件」(http://diarynote.jp/d/25683/20040409.html)を起こしたのはこのシネコンだったと思い出した私めも、江戸の敵を長崎で討たん!(使い方間違ってます>秋林さん)とばかりに――
「冗談じゃないわよ!どうしてくれるのよ!」
でもスタッフは「申し訳ございません」の一点張り。さらに頭にきた私は、一度云ってみたかったセリフ――
「ゴメンですんだら、警察要らないわよっ!!」
を叫び、「お金返してちょうだい!もう一回最初から観たいの!」とスタッフに詰め寄ったものの――やはり「申し訳ございません」だけ。結局15分巻き戻して再上映という形になり、仕方なくそのまま最後まで鑑賞。気分ダイナシ状態で外に出てみれば、スタッフ一同が待ち構えており、「申し訳ございません」とともに映画招待券を一枚渡されましたのでした。艦長!敵は討ちましたぜ!
とりあえず、今日はここまで。
続きはまた明日になります。
え〜っと、「2004年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」の続きです。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは不可能なため、一部だけなっておりまするるるるる。←壊れてきた。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「ヴィレッジ」
私、これ意外と面白く観ちゃった。シャマラン映画の問題は、ネタバレなしではなかなか語れないところ。「とりあえず観てきなよ」と友人に薦めてみたくても、毎回クライマックスがアレなもんだから、人によっては「つまらん!」だの「マジ!?」だのと思われる可能性があるわけで、そうなると簡単にオススメもできない。でもやっぱりアレが出てきた瞬間、一気に画面がチープになってしまうよなあ。監督ご本人はわかってるんだかわかってないんだか。それ以前に、聞く耳を持ってないのかも。
■「スイミング・プール」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20041005.html
フランスの若手女優の中で私イチオシ!のサニエちゃんが出ている、フランソワ・オゾンの新作。自分が女である以上、絶対見逃せないとばかりにイソイソと観に行ってみれば、目のやり場に困っちゃうほど、サニエちゃんの見事なおっぱいがスクリーンに何度も映し出されてました。でもこれが全然いやらしくない。そこにおっぱいがあること自体、自然とでも云うか。ランプリングも負けじと脱いでたけど、この人はホント昔っから脱ぎっぷりのいい人ですね。で、スクリーンを観ていてふと気付いたのですが、オゾン監督の映画はシネスコよりもビスタサイズのほうが映えるなと。空間よりも空気で魅せる人だからなのかも。
■「ヴァン・ヘルシング」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040911.html
愛するヒュー子ちゃん初主演映画だというのに、私ときたら「パンツパンツパンツ…」と、すっかりパンツ探し(上記感想をご参照下さい)に終始しちゃって、結局どんなストーリーだったかよく覚えていない。いつの間にか終わってた。ああ、なんてこと…。
■「真珠の耳飾りの少女」
17世紀に活躍した、寡作の天才画家フェルメールの作品「青いターバンの少女」は当時どういった背景で描かれたのか。一枚の絵から想像された物語で、なんともアートな雰囲気が流れていた1本。いつも布で隠している髪を、薄暗い部屋の中、ほのかな明かりのもとでさらす少女。その姿をひそかに見つめる画家。そしてふたりの間で交わされる視線――ああ、なんとエロティックなことよ!…スカーレット・ヨハンソンって、どこか儚い感じの張り詰めた色気を持っているよなあ。しかも弱いんじゃなくて芯の通った強さがある。それが彼女の最大の魅力でしょうね。以前、「顔は似てないけど往年のナスターシャ・キンスキーみたい」と云っちゃったけど、ナスターシャじゃなくて山口百恵に近いような気がする。でも、ドレスアップして真っ赤な口紅をつけると途端にケバくなるスカーレット姐さん…。
■「マッハ!!!!!!!!」
まったく情報ナシで観に行ってビックリ。往年のジャッキー映画を彷彿とさせるリアルヒッティングアクションものだったなんて!…日本語吹替版で観て大正解でした…ってか、主演のトニーくん…アナタ…いつか死んじゃうのでは??
■「2046」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20041023.html
土曜の昼下がり、ラリホーマを唱えられたかのような劇場内でした。
■「ヘルボーイ」
面白かったです。原作がアメコミ、しかもマイナーでカルトな作品…ってことはなんですか、日本のマンガで云えば、荒木飛呂彦の「バオー来訪者」を映画化したみたいな感じなんでしょうかね?(マイナー過ぎます>秋林さん)…原作は知らないけれど、見た目50過ぎのおじさん悪魔が主人公、でも悪魔としてはまだ少年なのよん♪ってのには完全ツボをつかれました。スタジオが推すヴィン・ディーゼルを跳ね除け、主演にロン・パールマンを執念で据えたデル・トロ監督に感謝。脇役の皆さんもキャラ立ちしまくりで、その中で私のお気に入りは半魚人くん♪…彼がピンチになるや「ちょっとちょっとちょっと!(私の)半魚人くんにアンタなにすんのよう!」。こんな気持ちは「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」でエント萌えして以来でした。続編希望。
とりあえず、今日はここまで。
続きはまた明日になります。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■「ヴィレッジ」
私、これ意外と面白く観ちゃった。シャマラン映画の問題は、ネタバレなしではなかなか語れないところ。「とりあえず観てきなよ」と友人に薦めてみたくても、毎回クライマックスがアレなもんだから、人によっては「つまらん!」だの「マジ!?」だのと思われる可能性があるわけで、そうなると簡単にオススメもできない。でもやっぱりアレが出てきた瞬間、一気に画面がチープになってしまうよなあ。監督ご本人はわかってるんだかわかってないんだか。それ以前に、聞く耳を持ってないのかも。
■「スイミング・プール」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20041005.html
フランスの若手女優の中で私イチオシ!のサニエちゃんが出ている、フランソワ・オゾンの新作。自分が女である以上、絶対見逃せないとばかりにイソイソと観に行ってみれば、目のやり場に困っちゃうほど、サニエちゃんの見事なおっぱいがスクリーンに何度も映し出されてました。でもこれが全然いやらしくない。そこにおっぱいがあること自体、自然とでも云うか。ランプリングも負けじと脱いでたけど、この人はホント昔っから脱ぎっぷりのいい人ですね。で、スクリーンを観ていてふと気付いたのですが、オゾン監督の映画はシネスコよりもビスタサイズのほうが映えるなと。空間よりも空気で魅せる人だからなのかも。
■「ヴァン・ヘルシング」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040911.html
愛するヒュー子ちゃん初主演映画だというのに、私ときたら「パンツパンツパンツ…」と、すっかりパンツ探し(上記感想をご参照下さい)に終始しちゃって、結局どんなストーリーだったかよく覚えていない。いつの間にか終わってた。ああ、なんてこと…。
■「真珠の耳飾りの少女」
17世紀に活躍した、寡作の天才画家フェルメールの作品「青いターバンの少女」は当時どういった背景で描かれたのか。一枚の絵から想像された物語で、なんともアートな雰囲気が流れていた1本。いつも布で隠している髪を、薄暗い部屋の中、ほのかな明かりのもとでさらす少女。その姿をひそかに見つめる画家。そしてふたりの間で交わされる視線――ああ、なんとエロティックなことよ!…スカーレット・ヨハンソンって、どこか儚い感じの張り詰めた色気を持っているよなあ。しかも弱いんじゃなくて芯の通った強さがある。それが彼女の最大の魅力でしょうね。以前、「顔は似てないけど往年のナスターシャ・キンスキーみたい」と云っちゃったけど、ナスターシャじゃなくて山口百恵に近いような気がする。でも、ドレスアップして真っ赤な口紅をつけると途端にケバくなるスカーレット姐さん…。
■「マッハ!!!!!!!!」
まったく情報ナシで観に行ってビックリ。往年のジャッキー映画を彷彿とさせるリアルヒッティングアクションものだったなんて!…日本語吹替版で観て大正解でした…ってか、主演のトニーくん…アナタ…いつか死んじゃうのでは??
■「2046」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20041023.html
土曜の昼下がり、ラリホーマを唱えられたかのような劇場内でした。
■「ヘルボーイ」
面白かったです。原作がアメコミ、しかもマイナーでカルトな作品…ってことはなんですか、日本のマンガで云えば、荒木飛呂彦の「バオー来訪者」を映画化したみたいな感じなんでしょうかね?(マイナー過ぎます>秋林さん)…原作は知らないけれど、見た目50過ぎのおじさん悪魔が主人公、でも悪魔としてはまだ少年なのよん♪ってのには完全ツボをつかれました。スタジオが推すヴィン・ディーゼルを跳ね除け、主演にロン・パールマンを執念で据えたデル・トロ監督に感謝。脇役の皆さんもキャラ立ちしまくりで、その中で私のお気に入りは半魚人くん♪…彼がピンチになるや「ちょっとちょっとちょっと!(私の)半魚人くんにアンタなにすんのよう!」。こんな気持ちは「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」でエント萌えして以来でした。続編希望。
とりあえず、今日はここまで。
続きはまた明日になります。
え〜っと、「2004年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。なので、マジメなこと書いてましぇん。って、そりゃいつものことか。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■参考(上半期は2ヶ月遅れで書いてたのか…)
上半期1→http://diarynote.jp/d/25683/20040822.html
上半期2→http://diarynote.jp/d/25683/20040823.html
■「パーティ★モンスター」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040624.html
よく「万華鏡映画」と云われる映画がありますけど、これは「万華鏡に放り込まれてしまう映画」。観るドラッグとゆーか…原色ケバケバな映像で目はチカチカ、視界はグルグル、テクノ&レイヴな音楽で耳はキンキン。結果、グラグラのヨレヨレのフラフラにさせられ、しばしトリップ状態に。気のせいか、映画館から一緒に出てきたみなさんの足取りもおぼつかなかったような……まさに1時間半でジャンキーいっちょ上がり!な作品。げ〜。
■「ロスト・イン・トランスレーション」
こんなのでオスカー獲れちゃうんだ。まずオープニングクレジットのセンスのなさにガッカリ。本編を観てみれば――別に日本が舞台じゃなくたっていいじゃん、いまさらRとLの発音がヘタと云われても、漢字やハングルの国の人だって同じだし、アルファベットの国だってたとえばドイツ人はVとWの区別がヘタじゃん、シチュエーションが流れていくだけでストーリーがない、スカした間を埋める名人ビル・マーレイに救われてるだけ、彼が出てなかったらオスカー絶対ムリだったじゃん!…ってか、なんでビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンがソフィア・コッポラの自主映画に出てるわけ?…そして腹が立つことに、これが公開されてからというもの、ニッポンに来る外国人がやたらとこの映画を例に出す。言葉の違う異国に行き、同じような気持ちを味わった人にはわかる…って、それだけじゃ面白くないっつーの!
■「ディープ・ブルー」
トレイラーで「トム・クルーズ絶賛!」とあったので、観に行ってきました。映像はスゴイのはわかりますよ、でもこれだったらディスカバリーチャンネルのほうが面白いかなと。ドキュメンタリーは構成が命と改めて思い知らされた作品。
■「ベジャール、バレエ、リュミエール」
天才振付家モーリス・ベジャールが、新作の舞台「リュミエール」を完成させるまでの半年間を追ったドキュメンタリー。男を躍らせると天下一品なモダンバレエの革命児ことモーリス・ベジャールさん(たぶんこの人**だろうな…)に興味があったので、観に行ってきました。でもバレエはたまに観る程度の私には内容が難しく、途中で玉砕。観る人を限定するジャンルドキュメンタリーには知識が必要と改めて思い知らされた作品。しょせん私はいちげんさん。
■「LOVERS」
♪けんかをやめて〜ふたりをとめて〜わたしぃのために〜あらそわないで〜もうこれ〜いじょおお〜♪…観ている間中、河合奈保子版「けんかをやめて」が頭の中でエンドレス。チャン・ツィイープロモーション映画というか、海の向こうで「ソービューティホー」とか云ってる男どもが目に浮かぶナリ。ちなみに金城くんはやっぱりいつもの金城くん演技で、アンディ・ラウと比べるとちとツライかな。ラストバトルでいきなり雪が降り出すなんて、中国らしいなあ、さすが「白髪三千丈」の国!…それにしても広東語は歌ってるように聞こえ、北京語はなんかこう格調高く聞こえる……って思うんですが、どうでしょう?
■「リディック」
「こんなことするのは****だからだ」とかなんとか、心のうちをいちいち喋るリディックさんには参った。え〜い、できる男は黙って行動すべし!…オリジナルSFで勝負してきた点は高く買うけど、いざ観てみれば、スケールのわりには内容がちゃっちい俺様映画なんだもんなあ。ガッカリ。主演のヴィン・ディーゼルは、まだいまのところ踏ん張ってるけど、数年後にはセガール様と同じ地位を築いてるかも。
とりあえず、今日はここまで。
続きはまた明日になります。
それでは以下、感想とデキゴトロジーです。
■参考(上半期は2ヶ月遅れで書いてたのか…)
上半期1→http://diarynote.jp/d/25683/20040822.html
上半期2→http://diarynote.jp/d/25683/20040823.html
■「パーティ★モンスター」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040624.html
よく「万華鏡映画」と云われる映画がありますけど、これは「万華鏡に放り込まれてしまう映画」。観るドラッグとゆーか…原色ケバケバな映像で目はチカチカ、視界はグルグル、テクノ&レイヴな音楽で耳はキンキン。結果、グラグラのヨレヨレのフラフラにさせられ、しばしトリップ状態に。気のせいか、映画館から一緒に出てきたみなさんの足取りもおぼつかなかったような……まさに1時間半でジャンキーいっちょ上がり!な作品。げ〜。
■「ロスト・イン・トランスレーション」
こんなのでオスカー獲れちゃうんだ。まずオープニングクレジットのセンスのなさにガッカリ。本編を観てみれば――別に日本が舞台じゃなくたっていいじゃん、いまさらRとLの発音がヘタと云われても、漢字やハングルの国の人だって同じだし、アルファベットの国だってたとえばドイツ人はVとWの区別がヘタじゃん、シチュエーションが流れていくだけでストーリーがない、スカした間を埋める名人ビル・マーレイに救われてるだけ、彼が出てなかったらオスカー絶対ムリだったじゃん!…ってか、なんでビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンがソフィア・コッポラの自主映画に出てるわけ?…そして腹が立つことに、これが公開されてからというもの、ニッポンに来る外国人がやたらとこの映画を例に出す。言葉の違う異国に行き、同じような気持ちを味わった人にはわかる…って、それだけじゃ面白くないっつーの!
■「ディープ・ブルー」
トレイラーで「トム・クルーズ絶賛!」とあったので、観に行ってきました。映像はスゴイのはわかりますよ、でもこれだったらディスカバリーチャンネルのほうが面白いかなと。ドキュメンタリーは構成が命と改めて思い知らされた作品。
■「ベジャール、バレエ、リュミエール」
天才振付家モーリス・ベジャールが、新作の舞台「リュミエール」を完成させるまでの半年間を追ったドキュメンタリー。男を躍らせると天下一品なモダンバレエの革命児ことモーリス・ベジャールさん(たぶんこの人**だろうな…)に興味があったので、観に行ってきました。でもバレエはたまに観る程度の私には内容が難しく、途中で玉砕。観る人を限定するジャンルドキュメンタリーには知識が必要と改めて思い知らされた作品。しょせん私はいちげんさん。
■「LOVERS」
♪けんかをやめて〜ふたりをとめて〜わたしぃのために〜あらそわないで〜もうこれ〜いじょおお〜♪…観ている間中、河合奈保子版「けんかをやめて」が頭の中でエンドレス。チャン・ツィイープロモーション映画というか、海の向こうで「ソービューティホー」とか云ってる男どもが目に浮かぶナリ。ちなみに金城くんはやっぱりいつもの金城くん演技で、アンディ・ラウと比べるとちとツライかな。ラストバトルでいきなり雪が降り出すなんて、中国らしいなあ、さすが「白髪三千丈」の国!…それにしても広東語は歌ってるように聞こえ、北京語はなんかこう格調高く聞こえる……って思うんですが、どうでしょう?
■「リディック」
「こんなことするのは****だからだ」とかなんとか、心のうちをいちいち喋るリディックさんには参った。え〜い、できる男は黙って行動すべし!…オリジナルSFで勝負してきた点は高く買うけど、いざ観てみれば、スケールのわりには内容がちゃっちい俺様映画なんだもんなあ。ガッカリ。主演のヴィン・ディーゼルは、まだいまのところ踏ん張ってるけど、数年後にはセガール様と同じ地位を築いてるかも。
とりあえず、今日はここまで。
続きはまた明日になります。
2004年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 2
2004年8月23日 年度別フェイバリット10映画
まだ書きたいことがあるので、「2004年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」の続きです。念のため云っておきますが、あの…真面目な感想を期待しないで下さいまし(←ってか、期待されてません!)。
以下、感想とデキゴトロジーです。
■「トロイ」
感想1→http://diarynote.jp/d/25683/20040516.html
感想2→http://diarynote.jp/d/25683/20040517.html
「歴史スペクタクル巨編!」って、なにが一番スペクタクルだったって、そんなのブラピの肉体に決まってるでしょーがっ!…いままでもけっこういろいろと脱いでたブラピさんですが、これだけ気合入れて脱がれれば、やはり観る側も力が入るというもの。「おしいっ!カメラもっと下まで映して!」「その青いスカートの下は?」…DVD売れそうですね。女子だけでなく、ゲイのみなさんも確実に買いそうだもん。
■「エレファント」
長〜〜いショート・フィルム。ストーリー性がなく、お膳立ても用意されていない映画に慣れてない、あるいはこの手の手法が許せない/苦手な人には絶対オススメしないし、逆に人物観察が好きな人、あるいは、映画の中で流れ行く時間を登場人物たちと共有できる人には「観てみたら?」と云える――そんな作品。ちなみに私は後者で、まったく退屈せずに観てたんですが、それでもカンヌでのパルムドール&監督賞W受賞は疑問…っつーか、2003年のカンヌはマジで不作だったんだなと実感。
■「デイ・アフター・トゥモロー」
え?駄作?私はそれなりに面白く観ちゃったんですけど?…でも、なんでスコットランドの学者さんたちがマンUのファンなわけ?
■「イン・ザ・カット」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040418.html
いつも行くシネコンで鑑賞したのですが、よほど苦戦したらしく、トイレの個室に入って座ったとたん、目の前に「触れて。そして壊して。」の真っ赤なポスターが。いつもはトイレにまでポスターを貼らない映画館だとゆーのに…。そして手書きで「メグ・ライアン熱演!」。……。ところで、本作におけるケビン・ベーコンさんが青年のように見えたのは私だけでしょーか?
■「スキャンダル」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040601.html
たまにうちに来る韓国人留学生Tさんが、「『スキャンダル』観るくらいなら、『殺人の追憶』を見て欲しい!」と力説していたのが印象的でした。ちなみに一緒に観に行った友人Eいわく――「あのマダム・メルトイユ(チョ夫人)に怒られたい」。…M男だったのか…。
■「レディ・キラーズ」
もう何度、途中退場してやろうかと思いましたよ。つまらないからと云うより、キャラクターや演出、展開――そのなにもかもがひどく鼻につき、観ていてとにかくしんどかったから。「トム・ハンクスって上手い俳優よね〜」なんて云ってやるもんか!…この映画ではね。…だた、あのコップに入った***を飲んじゃうシーン。たいへんリアルだったため、つい「おえぇ〜!」ともらい**をしそうになり、そしてそれを隣の人に聞かれ――ひっじょ〜に恥ずかしい思いをしました。もう最悪。
■「CASSHERN」
酷評の嵐だったので、どんなにヒドイものやらと観に行ってみました。ニャるほど、たしかにヒドイ。でもまだ一作目でしょ?…磨けばキラリと光りそうな――まあかなり磨かないとダメでしょうが――とりあえず映像的に「ほほ〜」と思わせるシーンがいくつかあったので、そのほかをちゃんと磨けばバケる…かもよ?…インタビュー記事や映像を見た感じでは、そんなヘンな監督じゃなかったし、どこがダメだったかをちゃんと耳に入れそうなタイプに思われたので、2作目を期待します。うわ〜秋林さん、優しいこと云うじゃん!…って、それは違う。私はただ面白い映画が観たいだけ。
■「ゴッド・ディーバ」
…と云いつつ、これにはメゲた…。
■「グッバイ、レーニン!」
面白かったです。主人公はたぶん私と同じ――「69」ならぬ「89」の世代。それがとにかく嬉しく、「おお!同じ時間を過ごして来た同志よ!」と感動。もともと私はドイツ史専攻だったし、ヨーロッパの激動、あのTVの映像――ニュースやサッカーW杯など、リアルタイムで見てきたこともあって、ドイツが舞台だというのに、まるで自分の青春を振り返ってるような気持ちになりました。そーいえば、90年W杯は西ドイツが優勝して、監督はベッケンバウアー、主将はマテウスで――あ〜ダメだ!止まんない!
■「ビッグ・フィッシュ」
いい映画だと思います(ホント!ホント!)。がしかし。「白い犬とワルツを」という小説を読んだときと同じで、こんないかにも米国的で幸せな人生を送った人が、そのまんま幸せに死んでいくのを見せられてもな〜…と、ひねくれてる私はかなり冷めて観てました。おとぎ話だのホラ話だの云っても、あんな魅力的なパパのどこが悪いっつーの!?え!?息子さんよ!?…ちょっとでもパパがヘンクツだったり、息子のいい分や立場が納得できるものならば、もっと面白かったろうな〜…と云いつつ、映画としてはいい作品だと思います。万人向け。
■「ドーン・オブ・ザ・デッド」
私は友人Eと映画を観に行くことがあります。これは「日本で暮らす外国人が映画を観ようと思っても、いつ、どこで、どの映画を上映するか、ほとんど日本語表記しかないのでわからない。よって最新情報は日本人に訊いた方が早い」というヤツ個人の理由によるもので、この「ドーン〜」も、そういう理由で一緒に観に行ってきました。がしかし。米国人というのは、基本的にジェイソンやフレディ、チャッキー、ゾンビが大好きな民族。そのため珍しくE以外に4人ほどヤンキーがくっついて来まして――これが思わぬ展開に!…日本に慣れてない彼奴らめは、あっちフラフラこっちフラフラ、ポップコーンやコーラの種類に文句つけるわ、ケータイ予約発券機を叩くわ、ナンパしようとするわで――まったく云うこと聞かな〜〜〜い!!…ガイジン3人に振り回される松本孝弘先生のボヤキに心底同情、気分はトホホ保育士でした…。…はあ…。
以下、感想とデキゴトロジーです。
■「トロイ」
感想1→http://diarynote.jp/d/25683/20040516.html
感想2→http://diarynote.jp/d/25683/20040517.html
「歴史スペクタクル巨編!」って、なにが一番スペクタクルだったって、そんなのブラピの肉体に決まってるでしょーがっ!…いままでもけっこういろいろと脱いでたブラピさんですが、これだけ気合入れて脱がれれば、やはり観る側も力が入るというもの。「おしいっ!カメラもっと下まで映して!」「その青いスカートの下は?」…DVD売れそうですね。女子だけでなく、ゲイのみなさんも確実に買いそうだもん。
■「エレファント」
長〜〜いショート・フィルム。ストーリー性がなく、お膳立ても用意されていない映画に慣れてない、あるいはこの手の手法が許せない/苦手な人には絶対オススメしないし、逆に人物観察が好きな人、あるいは、映画の中で流れ行く時間を登場人物たちと共有できる人には「観てみたら?」と云える――そんな作品。ちなみに私は後者で、まったく退屈せずに観てたんですが、それでもカンヌでのパルムドール&監督賞W受賞は疑問…っつーか、2003年のカンヌはマジで不作だったんだなと実感。
■「デイ・アフター・トゥモロー」
え?駄作?私はそれなりに面白く観ちゃったんですけど?…でも、なんでスコットランドの学者さんたちがマンUのファンなわけ?
■「イン・ザ・カット」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040418.html
いつも行くシネコンで鑑賞したのですが、よほど苦戦したらしく、トイレの個室に入って座ったとたん、目の前に「触れて。そして壊して。」の真っ赤なポスターが。いつもはトイレにまでポスターを貼らない映画館だとゆーのに…。そして手書きで「メグ・ライアン熱演!」。……。ところで、本作におけるケビン・ベーコンさんが青年のように見えたのは私だけでしょーか?
■「スキャンダル」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040601.html
たまにうちに来る韓国人留学生Tさんが、「『スキャンダル』観るくらいなら、『殺人の追憶』を見て欲しい!」と力説していたのが印象的でした。ちなみに一緒に観に行った友人Eいわく――「あのマダム・メルトイユ(チョ夫人)に怒られたい」。…M男だったのか…。
■「レディ・キラーズ」
もう何度、途中退場してやろうかと思いましたよ。つまらないからと云うより、キャラクターや演出、展開――そのなにもかもがひどく鼻につき、観ていてとにかくしんどかったから。「トム・ハンクスって上手い俳優よね〜」なんて云ってやるもんか!…この映画ではね。…だた、あのコップに入った***を飲んじゃうシーン。たいへんリアルだったため、つい「おえぇ〜!」ともらい**をしそうになり、そしてそれを隣の人に聞かれ――ひっじょ〜に恥ずかしい思いをしました。もう最悪。
■「CASSHERN」
酷評の嵐だったので、どんなにヒドイものやらと観に行ってみました。ニャるほど、たしかにヒドイ。でもまだ一作目でしょ?…磨けばキラリと光りそうな――まあかなり磨かないとダメでしょうが――とりあえず映像的に「ほほ〜」と思わせるシーンがいくつかあったので、そのほかをちゃんと磨けばバケる…かもよ?…インタビュー記事や映像を見た感じでは、そんなヘンな監督じゃなかったし、どこがダメだったかをちゃんと耳に入れそうなタイプに思われたので、2作目を期待します。うわ〜秋林さん、優しいこと云うじゃん!…って、それは違う。私はただ面白い映画が観たいだけ。
■「ゴッド・ディーバ」
…と云いつつ、これにはメゲた…。
■「グッバイ、レーニン!」
面白かったです。主人公はたぶん私と同じ――「69」ならぬ「89」の世代。それがとにかく嬉しく、「おお!同じ時間を過ごして来た同志よ!」と感動。もともと私はドイツ史専攻だったし、ヨーロッパの激動、あのTVの映像――ニュースやサッカーW杯など、リアルタイムで見てきたこともあって、ドイツが舞台だというのに、まるで自分の青春を振り返ってるような気持ちになりました。そーいえば、90年W杯は西ドイツが優勝して、監督はベッケンバウアー、主将はマテウスで――あ〜ダメだ!止まんない!
■「ビッグ・フィッシュ」
いい映画だと思います(ホント!ホント!)。がしかし。「白い犬とワルツを」という小説を読んだときと同じで、こんないかにも米国的で幸せな人生を送った人が、そのまんま幸せに死んでいくのを見せられてもな〜…と、ひねくれてる私はかなり冷めて観てました。おとぎ話だのホラ話だの云っても、あんな魅力的なパパのどこが悪いっつーの!?え!?息子さんよ!?…ちょっとでもパパがヘンクツだったり、息子のいい分や立場が納得できるものならば、もっと面白かったろうな〜…と云いつつ、映画としてはいい作品だと思います。万人向け。
■「ドーン・オブ・ザ・デッド」
私は友人Eと映画を観に行くことがあります。これは「日本で暮らす外国人が映画を観ようと思っても、いつ、どこで、どの映画を上映するか、ほとんど日本語表記しかないのでわからない。よって最新情報は日本人に訊いた方が早い」というヤツ個人の理由によるもので、この「ドーン〜」も、そういう理由で一緒に観に行ってきました。がしかし。米国人というのは、基本的にジェイソンやフレディ、チャッキー、ゾンビが大好きな民族。そのため珍しくE以外に4人ほどヤンキーがくっついて来まして――これが思わぬ展開に!…日本に慣れてない彼奴らめは、あっちフラフラこっちフラフラ、ポップコーンやコーラの種類に文句つけるわ、ケータイ予約発券機を叩くわ、ナンパしようとするわで――まったく云うこと聞かな〜〜〜い!!…ガイジン3人に振り回される松本孝弘先生のボヤキに心底同情、気分はトホホ保育士でした…。…はあ…。
2004年度上半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー
2004年8月22日 年度別フェイバリット10映画
え〜っと、今日は先日書いた「2004年度上半期フェイバリット10映画」で取り上げなかった作品の、「ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」をば。なお、上半期だけとはいえ、観た作品全部の感想はさすがに書けないので、一部だけとなっておりまする〜。「殺人の追憶」ってフェイバリットに入ってるじゃん…
■「ブラウン・バニー」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040211.html
上映が終わった後、これほど周りの人と視線を合わせたくない映画は久しぶりでした。うつむいて席を離れましたよ…。軽いギャロ酔いをし、無言のまま帰宅してしまいました。
■「クジラの島の少女」
NZマオリ族版「BASARA」。主役のケイシャちゃんの演技がとても自然で、泣かさせるとわかっていながら、やっぱり例のシーンで大泣きしてしまいました。あれだけオイオイ泣いたのは、89年の「いまを生きる」の「O!Captain,My Captain!」以来かも。ちなみに「泣ける映画」なのではなく、「私が泣いた映画」です。私は「泣いた」と書くことが多くても、「泣かない」という書き方はしないな〜、それはたぶん感動の基準を「泣かない」で判断しないからかな?…と、自分の感性を気付かせてくれた作品。
■「In This World」
2003年のベルリン国際映画祭金熊賞受賞作。パキスタン→ロンドンまで、少年が過酷な旅をするのですが――その…日本人が観ると、どーしても猿岩石だのドロンズだのパンヤオだのと、余計なものを思い出してしまう…ってか、私がそうだっただけか。
■「ミスティック・リバー」
←でリンクしている蛍風さんとまったく同じで、「男の人生は妻の良し悪しで決まる」という感想を、一緒に観に行った友人E(米国男)に話したところ、「ちが〜うっ!これはイーストウッドの世界を堪能してだな、男にはやりたくなくてもやらねばならぬことがあるってハナシなんだ」と、これまたまったく同じように力説されてしまいました。蛍風さん…ウチも同じでしたよ…。
そして、ショーン・ペンの奥さん役(誰だったっけ?)が、最後のほうで云ったセリフが、私にはどうしても――
「大量破壊兵器があると思ってイラクを攻撃したの。でも実際にはなかったのよね。ちょっと間違っただけ、仕方がないわ。アナタ(米国)のせいじゃないわよ」
…と聞こえてしまい、寒気を感じ、米国人と自分との意識の差を思い知らされ、どよ〜んとしてしまったのでした。
■「10ミニッツオールダー イデアの森/人生のメビウス」
「イデアの森」感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040411.html
「人生のメビウス」感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040412.html
上映前に、前の座席にいたカップルを観察してたのですが、男性は明らかに映画ファンで、「ゴダールがさ〜、○▲♯☆*∞〜」と宇宙語を話していたのに対し、女性はといえば、彼の話に興味まったくナシといった雰囲気でした。女性には拷問に近かったでしょうねぇ〜…ってか、デートでこんな映画選ぶな!
■「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
オスカー当然の作品。ただ私にはどうしても世界観がなじめず、またどちらかと云えば「二つの塔」のほうが好みかなと。それにしても、レゴラスのあれ!すんごかったですよねぇ!田舎の映画館でも「うぉおおおおおおおお!!」と歓声が上がりましたもん。そーいえば、ホビットたちがベッドにいるフロドにカバチョと飛び掛るシーン――彼らの足の裏がキタナイことに気づき、そのことを指輪ファンの友人に云ったら、「ホビットの足の裏は、硬くて毛がビッシリ生えてるの!」と怒られました。だって…知らなかったんだもん。
■「オーシャン・オブ・ファイアー」
とにかく懐かしい映画を観てるという感じでした。そしてヴィゴの後姿にウットリ。
■「恋愛適齢期」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040405.html
キアヌ・ウォッチャーとしては絶対はずせない映画なので、いそいそと観に行きました。D・キートンがとても可愛らしく、メイク時間がはたしてどれほどなのか…。それにしてもキアヌが「ジュリアン」って…大爆笑させないでよう!
■「花と蛇」
石井隆といえば私には劇画作家のイメージが強く、またタイトルがタイトルなだけに、こりゃ観客の女子率は低そうだなと思いつつ観に行ってみれば――やっぱり女子は私ひとりだけでした。小さな映画館だったこともあって、映画館のご主人が気を遣って、ブランケットを用意してくれました。う〜む…杉本彩があんなに頑張ってるのに、こんな至れり尽くせりでノンキに観てていいものかしら?…と、つい己を省みる女ひとり。
■「幸せになるためのイタリア語講座」
デンマーク版「ラブ・アクチュアリー」風。「デンマーク人はシャイなのよ」と監督は云ってましたが、そんな路地裏でマット持ってくる男のどこがシャイやねんっ!…と、でっかいツッコミを入れたくなり、そしてもしデンマークに行くことがあっても、髪は切れないなと実感させられた作品。女性向けのイメージがあったせいか、観客は女子率が高く、また観客数も多かったので、「なんで?地味な作品なのに」とかなり驚きました。でも一般人が「ラブ・アクチュアリー」みたいだと思って観ると、沈没するので注意。
■「殺人の追憶」
とても面白かったので2回観に行きました。1回目のときは、「幸せになるためのイタリア語講座」のあとの上映だったためか、入れ替えが始まると、客層が女→男へと思いっきり移動。私はお金を払ってそのまま居残ってたのですが、横目で見る入れ替えの様子は、さながら民族大移動のようで、実に壮観でした。そして2回目は夜の上映。見終わって外に出てみると、雨がしとしと降っていて――徒歩での帰宅がひっじょ〜に怖かったのでした…。
■「シェイド」
ストーリー、キャストともに中途半端。こんなの観に行くあたり、実に私らしいなと。S・スタローンとM・グリフィスのツーショットには、修学旅行で行った東京タワー3Fを思い出させる強烈なものがありました。ちなみに観に行ったのは、レディースデイの昼下がり。ところが観客は私ひとりだけ。しまった〜〜〜!こんなことなら、昨日買ったおせんべいを持ってくればよかった〜〜〜!と激しく後悔した作品。
↓東京タワー3F(公式サイト)
http://www.tokyotower.co.jp/2004/web/05building/tenant/index16.html
■「ブラウン・バニー」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040211.html
上映が終わった後、これほど周りの人と視線を合わせたくない映画は久しぶりでした。うつむいて席を離れましたよ…。軽いギャロ酔いをし、無言のまま帰宅してしまいました。
■「クジラの島の少女」
NZマオリ族版「BASARA」。主役のケイシャちゃんの演技がとても自然で、泣かさせるとわかっていながら、やっぱり例のシーンで大泣きしてしまいました。あれだけオイオイ泣いたのは、89年の「いまを生きる」の「O!Captain,My Captain!」以来かも。ちなみに「泣ける映画」なのではなく、「私が泣いた映画」です。私は「泣いた」と書くことが多くても、「泣かない」という書き方はしないな〜、それはたぶん感動の基準を「泣かない」で判断しないからかな?…と、自分の感性を気付かせてくれた作品。
■「In This World」
2003年のベルリン国際映画祭金熊賞受賞作。パキスタン→ロンドンまで、少年が過酷な旅をするのですが――その…日本人が観ると、どーしても猿岩石だのドロンズだのパンヤオだのと、余計なものを思い出してしまう…ってか、私がそうだっただけか。
■「ミスティック・リバー」
←でリンクしている蛍風さんとまったく同じで、「男の人生は妻の良し悪しで決まる」という感想を、一緒に観に行った友人E(米国男)に話したところ、「ちが〜うっ!これはイーストウッドの世界を堪能してだな、男にはやりたくなくてもやらねばならぬことがあるってハナシなんだ」と、これまたまったく同じように力説されてしまいました。蛍風さん…ウチも同じでしたよ…。
そして、ショーン・ペンの奥さん役(誰だったっけ?)が、最後のほうで云ったセリフが、私にはどうしても――
「大量破壊兵器があると思ってイラクを攻撃したの。でも実際にはなかったのよね。ちょっと間違っただけ、仕方がないわ。アナタ(米国)のせいじゃないわよ」
…と聞こえてしまい、寒気を感じ、米国人と自分との意識の差を思い知らされ、どよ〜んとしてしまったのでした。
■「10ミニッツオールダー イデアの森/人生のメビウス」
「イデアの森」感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040411.html
「人生のメビウス」感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040412.html
上映前に、前の座席にいたカップルを観察してたのですが、男性は明らかに映画ファンで、「ゴダールがさ〜、○▲♯☆*∞〜」と宇宙語を話していたのに対し、女性はといえば、彼の話に興味まったくナシといった雰囲気でした。女性には拷問に近かったでしょうねぇ〜…ってか、デートでこんな映画選ぶな!
■「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
オスカー当然の作品。ただ私にはどうしても世界観がなじめず、またどちらかと云えば「二つの塔」のほうが好みかなと。それにしても、レゴラスのあれ!すんごかったですよねぇ!田舎の映画館でも「うぉおおおおおおおお!!」と歓声が上がりましたもん。そーいえば、ホビットたちがベッドにいるフロドにカバチョと飛び掛るシーン――彼らの足の裏がキタナイことに気づき、そのことを指輪ファンの友人に云ったら、「ホビットの足の裏は、硬くて毛がビッシリ生えてるの!」と怒られました。だって…知らなかったんだもん。
■「オーシャン・オブ・ファイアー」
とにかく懐かしい映画を観てるという感じでした。そしてヴィゴの後姿にウットリ。
■「恋愛適齢期」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040405.html
キアヌ・ウォッチャーとしては絶対はずせない映画なので、いそいそと観に行きました。D・キートンがとても可愛らしく、メイク時間がはたしてどれほどなのか…。それにしてもキアヌが「ジュリアン」って…大爆笑させないでよう!
■「花と蛇」
石井隆といえば私には劇画作家のイメージが強く、またタイトルがタイトルなだけに、こりゃ観客の女子率は低そうだなと思いつつ観に行ってみれば――やっぱり女子は私ひとりだけでした。小さな映画館だったこともあって、映画館のご主人が気を遣って、ブランケットを用意してくれました。う〜む…杉本彩があんなに頑張ってるのに、こんな至れり尽くせりでノンキに観てていいものかしら?…と、つい己を省みる女ひとり。
■「幸せになるためのイタリア語講座」
デンマーク版「ラブ・アクチュアリー」風。「デンマーク人はシャイなのよ」と監督は云ってましたが、そんな路地裏でマット持ってくる男のどこがシャイやねんっ!…と、でっかいツッコミを入れたくなり、そしてもしデンマークに行くことがあっても、髪は切れないなと実感させられた作品。女性向けのイメージがあったせいか、観客は女子率が高く、また観客数も多かったので、「なんで?地味な作品なのに」とかなり驚きました。でも一般人が「ラブ・アクチュアリー」みたいだと思って観ると、沈没するので注意。
■「殺人の追憶」
とても面白かったので2回観に行きました。1回目のときは、「幸せになるためのイタリア語講座」のあとの上映だったためか、入れ替えが始まると、客層が女→男へと思いっきり移動。私はお金を払ってそのまま居残ってたのですが、横目で見る入れ替えの様子は、さながら民族大移動のようで、実に壮観でした。そして2回目は夜の上映。見終わって外に出てみると、雨がしとしと降っていて――徒歩での帰宅がひっじょ〜に怖かったのでした…。
■「シェイド」
ストーリー、キャストともに中途半端。こんなの観に行くあたり、実に私らしいなと。S・スタローンとM・グリフィスのツーショットには、修学旅行で行った東京タワー3Fを思い出させる強烈なものがありました。ちなみに観に行ったのは、レディースデイの昼下がり。ところが観客は私ひとりだけ。しまった〜〜〜!こんなことなら、昨日買ったおせんべいを持ってくればよかった〜〜〜!と激しく後悔した作品。
↓東京タワー3F(公式サイト)
http://www.tokyotower.co.jp/2004/web/05building/tenant/index16.html
2004年上半期フェイバリット10映画
2004年8月15日 年度別フェイバリット10映画
え〜っと今日は、すっかり書くのを忘れていた今年の上半期フェイバリット10映画について、ちょこちょこ書きたいと思います。書くって云った以上、書かねば…。
念のため書いておきますが、私の場合「好きな作品=出来がいい作品」とは限りません。出来がいいとは云えない、くだらない映画も大好きです♪…なお、映画に点数付けたり、星評価したりするのはとてもニガテなので、いつも「ああ、あの映画が面白かったな〜、私好みだったな〜」と思いながら、漠然と頭の中でフェイバリット順位を付けてます。…なので、年間発表の頃には上半期分の順位も――1位は不動ですが――変わるかも。
「私好みの映画」については、↑の「プロフィール」をクリックすると、なんとなくお分かり頂けるかと。
■上半期フェイバリット10(1/1〜6/30)
1.「マスター・アンド・コマンダー」
2.「ルビー&カンタン」
3.「スクール・オブ・ロック」
4.「みなさん、さようなら」
5.「ニューオーリンズ・トライアル」
6.「ドラムライン」
7.「下妻物語」
8.「メダリオン」
9.「殺人の追憶」
10.「ドーン・オブ・ザ・デッド」
……がーん。
SFとラブコメがない…。
(私のカテゴリでは、「メダリオン」はSF映画ではなく、「ジャッキー映画」となるのです)…って、なんのこっちゃ…。
昨年の上半期じゃあSFは3本も入ってたのに!…ラブコメは昨年同様、下半期に期待となっちゃった。昨年末、「来年公開のラブコメはオヤジ主役が多いから、オヤジ萌えするかもしれない」とか云ってたくせに、できなかったじゃん!…でも現在、年齢不詳童顔男がmyブームなので(例:A・マッカーシー、E・マーティン、T・マグワイアasスパイダーマン…など)、当たらずとも遠からずか。ぐぐぐぐぐぐ…。…って、トビーはまだ若いっつーに!
あと、「なんで『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』が入ってないの?」と云われそうだニャ…。
■1.「マスター・アンド・コマンダー」
好きな原作を好きな監督が演出、好きな俳優が主演し、ほぼ完璧に仕上げてくれることがこんなに嬉しいとは。たとえば、原作では有能なのになっかなか出世できなかったプリングズくん。そんな彼が、映画の中でついに**に**されたとき…「よかったね〜よかったね〜よかったね〜」と本気でうるうる状態になりました。そのシーンを端折ることなく、印象的に織り込んでくれたウィアー監督と共同脚本のコリー氏に感謝します。サンキー♪
■2.「ルビー&カンタン」
奇人大好き〜♪なフランシス・ヴェベール監督による、ベタなフレンチコメディ。主演のふたり――ジャン・レノはいつもの役柄、ドパルデューはたまに見せてくれる「でっかい体で子犬のような演技」で、展開もありがちだと十分わかっていながら、やっぱおかしくってたまりませんでした。85分という長さも魅力的。日本ではJ・レノがメインで宣伝されてましたが、ドパルデューの上手さに完全にヤラれました(J・レノも彼が相手だから楽に演じられただろうな〜)。間が見事です。監督のギリギリな奇人描写もGood!…ちなみに原題の「TAIS TOI !」は「黙れ!」という意味。納得(とくにポスター)。
↓ポスター(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/ss/0310203/poster.jpg
■3.「スクール・オブ・ロック」
ジャック・ブラックのための映画。ベタだとわかっていても、最初から最後まで大笑い!…ロックを知らなくても十分楽しい作品ですが、好きな人にはネタがわかってさらに面白く観れるのではないかと。ちなみに私は、ロックバカは相関図を書きたがるよニャ〜とか、JB演じるデューイが子供たちに渡したCDが実に的を得てるな〜とか、初めてギター持ったとき試しに弾くフレーズは、やっぱあの曲のあのフレーズだよニャ、しかもそれは全世界共通なんだな〜…など思いながら観てました。そして、ムチャクチャなデューイですが、「諦めを知ってる大人」であったことに大変共感しました。アンガス・ヤングそのまんまな格好のJB、子供たちの素直な演技と上手い演奏、随所に見られるロックネタ――とっても面白かったです。そうそう――グルーピーは大切です!!
■4.「みなさん、さようなら」
完全にダークホースでした。「グッバイ、レーニン!」「ビッグ・フィッシュ」と似たような設定で、公開時期も近かったため、よく比較されてましたが(とくに「ビッグ・フィッシュ」と)、私は断然「みなさん〜」派。優劣の問題ではなく、三作品の中で、本作が一番私の心の琴線に触れたということです。他の映画をハシゴする予定だったのに、観る気になれず、そのまま家に帰ってしまったほど参ってしまいました。後半のアカデミックな会話が鼻につく人もいるかもしれません。ただ、登場人物たちすべてが愛おしくてたまらず、超辛口なユーモアに感動し――そしてカンヌ(女優賞・脚本賞)とオスカー(外国語映画賞)に納得。「人生なんて、まるでお伽噺さ。」と簡単に思えない人にはオススメかと。いつかちゃんとした感想を書こうかな…。
■5.「ニューオーリンズ・トライアル」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040203.html
ベタなキャスティングですが、それぞれがなりきり、文句まったくナシの最高演技をしているために、観てる側は返ってストーリーに集中できたかなと。ミスリードさせる演出とぐいぐい引っ張ってく編集の力強さに唸りました。タバコ訴訟から銃訴訟になったのは、後者のほうがタイムリーであること、「インサイダー」という映画の存在のせいかと。また、米国より日本で人気なのは、銃問題(ガンコントロール)が米国内では微妙でも、日本人には受け入れやすい問題だからなのかも。なお、監督による音声解説が実に映画ファン向きな内容となっております。
■6.「ドラムライン」
マーチングバンドをフィーチャリングした青春映画。いまどき珍しいくらいストレートな内容だったので、ちょっと嬉しくなっていまいました。私自身マーチングの経験があるので、マーチング対決ではスクリーンに釘付け。「ONE BAND, ONE SOUND!」…音とバンドがひとつになった瞬間は、なんとも云えない感動があるんですよね…。そして迫力のあるサウンドに感動。
■7.「下妻物語」
以前書いた感想がすべてです。
↓「下妻物語」の感想
http://diarynote.jp/d/25683/20040706.html
■8.「メダリオン」
「タキシード」のことをボロクソ云ってたくせに、なんでこれが好きなの!?…と云われそう。だって!ジャッキーが楽しそうだったんだもん!ツッコミどころは満載で、云いたいことは山ほどあるけど…字数が足りないので、また後日。
■9.「殺人の追憶」
面白かったです。「ソウル五輪前の韓国は今と全然違う」という話は本当だったな〜と。
■10.「ドーン・オブ・ザ・デッド」
ツッコミたいことはありますが、面白かったです。走るゾンビにビックリ。あんなのが走って追ってきたら、マジ怖いかと…。
う〜ん…字数が足りない…以上、「2004年上半期フェイバリット10映画」でした。
念のため書いておきますが、私の場合「好きな作品=出来がいい作品」とは限りません。出来がいいとは云えない、くだらない映画も大好きです♪…なお、映画に点数付けたり、星評価したりするのはとてもニガテなので、いつも「ああ、あの映画が面白かったな〜、私好みだったな〜」と思いながら、漠然と頭の中でフェイバリット順位を付けてます。…なので、年間発表の頃には上半期分の順位も――1位は不動ですが――変わるかも。
「私好みの映画」については、↑の「プロフィール」をクリックすると、なんとなくお分かり頂けるかと。
■上半期フェイバリット10(1/1〜6/30)
1.「マスター・アンド・コマンダー」
2.「ルビー&カンタン」
3.「スクール・オブ・ロック」
4.「みなさん、さようなら」
5.「ニューオーリンズ・トライアル」
6.「ドラムライン」
7.「下妻物語」
8.「メダリオン」
9.「殺人の追憶」
10.「ドーン・オブ・ザ・デッド」
……がーん。
SFとラブコメがない…。
(私のカテゴリでは、「メダリオン」はSF映画ではなく、「ジャッキー映画」となるのです)…って、なんのこっちゃ…。
昨年の上半期じゃあSFは3本も入ってたのに!…ラブコメは昨年同様、下半期に期待となっちゃった。昨年末、「来年公開のラブコメはオヤジ主役が多いから、オヤジ萌えするかもしれない」とか云ってたくせに、できなかったじゃん!…でも現在、年齢不詳童顔男がmyブームなので(例:A・マッカーシー、E・マーティン、T・マグワイアasスパイダーマン…など)、当たらずとも遠からずか。ぐぐぐぐぐぐ…。…って、トビーはまだ若いっつーに!
あと、「なんで『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』が入ってないの?」と云われそうだニャ…。
■1.「マスター・アンド・コマンダー」
好きな原作を好きな監督が演出、好きな俳優が主演し、ほぼ完璧に仕上げてくれることがこんなに嬉しいとは。たとえば、原作では有能なのになっかなか出世できなかったプリングズくん。そんな彼が、映画の中でついに**に**されたとき…「よかったね〜よかったね〜よかったね〜」と本気でうるうる状態になりました。そのシーンを端折ることなく、印象的に織り込んでくれたウィアー監督と共同脚本のコリー氏に感謝します。サンキー♪
■2.「ルビー&カンタン」
奇人大好き〜♪なフランシス・ヴェベール監督による、ベタなフレンチコメディ。主演のふたり――ジャン・レノはいつもの役柄、ドパルデューはたまに見せてくれる「でっかい体で子犬のような演技」で、展開もありがちだと十分わかっていながら、やっぱおかしくってたまりませんでした。85分という長さも魅力的。日本ではJ・レノがメインで宣伝されてましたが、ドパルデューの上手さに完全にヤラれました(J・レノも彼が相手だから楽に演じられただろうな〜)。間が見事です。監督のギリギリな奇人描写もGood!…ちなみに原題の「TAIS TOI !」は「黙れ!」という意味。納得(とくにポスター)。
↓ポスター(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/ss/0310203/poster.jpg
■3.「スクール・オブ・ロック」
ジャック・ブラックのための映画。ベタだとわかっていても、最初から最後まで大笑い!…ロックを知らなくても十分楽しい作品ですが、好きな人にはネタがわかってさらに面白く観れるのではないかと。ちなみに私は、ロックバカは相関図を書きたがるよニャ〜とか、JB演じるデューイが子供たちに渡したCDが実に的を得てるな〜とか、初めてギター持ったとき試しに弾くフレーズは、やっぱあの曲のあのフレーズだよニャ、しかもそれは全世界共通なんだな〜…など思いながら観てました。そして、ムチャクチャなデューイですが、「諦めを知ってる大人」であったことに大変共感しました。アンガス・ヤングそのまんまな格好のJB、子供たちの素直な演技と上手い演奏、随所に見られるロックネタ――とっても面白かったです。そうそう――グルーピーは大切です!!
■4.「みなさん、さようなら」
完全にダークホースでした。「グッバイ、レーニン!」「ビッグ・フィッシュ」と似たような設定で、公開時期も近かったため、よく比較されてましたが(とくに「ビッグ・フィッシュ」と)、私は断然「みなさん〜」派。優劣の問題ではなく、三作品の中で、本作が一番私の心の琴線に触れたということです。他の映画をハシゴする予定だったのに、観る気になれず、そのまま家に帰ってしまったほど参ってしまいました。後半のアカデミックな会話が鼻につく人もいるかもしれません。ただ、登場人物たちすべてが愛おしくてたまらず、超辛口なユーモアに感動し――そしてカンヌ(女優賞・脚本賞)とオスカー(外国語映画賞)に納得。「人生なんて、まるでお伽噺さ。」と簡単に思えない人にはオススメかと。いつかちゃんとした感想を書こうかな…。
■5.「ニューオーリンズ・トライアル」
感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040203.html
ベタなキャスティングですが、それぞれがなりきり、文句まったくナシの最高演技をしているために、観てる側は返ってストーリーに集中できたかなと。ミスリードさせる演出とぐいぐい引っ張ってく編集の力強さに唸りました。タバコ訴訟から銃訴訟になったのは、後者のほうがタイムリーであること、「インサイダー」という映画の存在のせいかと。また、米国より日本で人気なのは、銃問題(ガンコントロール)が米国内では微妙でも、日本人には受け入れやすい問題だからなのかも。なお、監督による音声解説が実に映画ファン向きな内容となっております。
■6.「ドラムライン」
マーチングバンドをフィーチャリングした青春映画。いまどき珍しいくらいストレートな内容だったので、ちょっと嬉しくなっていまいました。私自身マーチングの経験があるので、マーチング対決ではスクリーンに釘付け。「ONE BAND, ONE SOUND!」…音とバンドがひとつになった瞬間は、なんとも云えない感動があるんですよね…。そして迫力のあるサウンドに感動。
■7.「下妻物語」
以前書いた感想がすべてです。
↓「下妻物語」の感想
http://diarynote.jp/d/25683/20040706.html
■8.「メダリオン」
「タキシード」のことをボロクソ云ってたくせに、なんでこれが好きなの!?…と云われそう。だって!ジャッキーが楽しそうだったんだもん!ツッコミどころは満載で、云いたいことは山ほどあるけど…字数が足りないので、また後日。
■9.「殺人の追憶」
面白かったです。「ソウル五輪前の韓国は今と全然違う」という話は本当だったな〜と。
■10.「ドーン・オブ・ザ・デッド」
ツッコミたいことはありますが、面白かったです。走るゾンビにビックリ。あんなのが走って追ってきたら、マジ怖いかと…。
う〜ん…字数が足りない…以上、「2004年上半期フェイバリット10映画」でした。
…というわけで、今日は「昨年印象に残った映画、およびシーン」について。
感想というよりは、しょーもないことを書いてますので、あしからずなのです。
尚、上半期は「ベッカムに恋して」「ドリームキャッチャー」「めぐりあう時間たち」「ボーリング・フォー・コロンバイン」について、しょーもないこと書きました(2003年7月28日付日記)。
しっかし…「ドリームキャッチャー」にはビックリさせられたよニャ〜…。
1.「レッド・ドラゴン」
映画自体は可もなく不可もなくという感じ(良く云えば「手堅い」)。原作が古いから仕方がないという感もあり。
ミスキャストかもしんないと思ったレイフ・ファインズですが、揺れるご子息をシルエットで見せてくれまして――私を心底驚かせました。…未見の方は一度ぜひ。
そしてとにかく気になったのは、エドワード・ノートン演じる元FBI捜査官が、とあるシーンで話したときの字幕――「やるっきゃない」。
やるっきゃない?やるっきゃない?
…エドワード・ノートンが?
やるっきゃない〜〜〜!?
字幕が出た瞬間、スクリーンに釘付け(および氷漬け)になり、実際なんて云ってたのか失念。ちなみにこの作品の字幕翻訳家は、以前から「やるっきゃない」を多用してましたが(「アバウト・ア・ボーイ」など…もっとある)、あの主人公およびノートンは「やるっきゃない」なんて云わないと思うけどニャ〜…。う〜む…言葉選びはセンスが命。
2.「8 Mile」(レビューあり)
「『ロッキー』みたいな映画だ」と聞いていたので、生卵飲むシーンがあるものだと勘違いしてました(←間違った「ロッキー」認識)。
青春映画に弱い私なので、けっこう好きな作品です…が、「ロッキー」というよりは「パープルレイン」「ベストキッド」「フラッシュダンス」(げ!みんな80年代映画ナリよ…)を思い出しちゃったよニャ〜…。
それにしてもエミネムさん…あの…ちーと早くないですかニャ?(←なにが?)
3.「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」
ラブコメディかと思ったら、ファミリーコメディでした。ただ、ギリシャ系家族のすったもんだだったため、私には大変興味深かったです。
♯「小さい頃、ギリシャ語教室に通った」
そーいえば、ジョージ(・マイケル←ギリシャ系英国人)も同じこと云ってたニャ…。
♯「毛深い」
そーいえば、ジョージも「毛深くないギリシャ人なんていないさ」…って云ってたニャ…。ご本人もギャランドゥだし。
♯「名前が難しい」
そーいえば、ジョージの本名も「ジョルジオス・キリアコス・パナイオトゥ」だったニャ…。
♯「おばあちゃんは、いつもトルコ人の悪口を云っている」
そーいえば、ジョージのお父さんは、ギリシャとトルコが対立したためにキプロス(当時はギリシャ領土で、現在その領土は半分)を離れ、英国に逃れたって云ってたニャ…。
――というわけで、個人的に大変お勉強になった作品。
4.「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」(レビューあり)
とにかく、キアヌの顔(顎から頬にかけて)が気になって仕方がありませんでした。
なんであんなに青いのよ〜〜〜??
なまじ肌が白いだけに、アップになるとその青さが目立つ目立つ目立つ〜…。保毛尾田保毛男みたい。以前から「キアヌって青いな〜」と思ってはいましたが、スクリーン観ててこんなに気になったのは初めて。…だれかヤツに云ってやって下さい…もう今年40歳なんだし〜…。
5.「スパイキッズ3-D:ゲームオーバー」
「ジョーズ3」を観に行って以来、20年ぶりの3-D映画で、いもりん(妹)を誘っての鑑賞。…でもキャストはゴーカだったけど…内容が……。
3-Dメガネのせいで目が絶えずチカチカしていたため、1000円払って疲れにいったようなものでした。
ちなみに、後ろに座ってたカップル客いわく――「え!?どこにホビットがいたの!?」
………。
わからんでもない……。
×ホビット → ○イライジャ・ウッド
6.「キル・ビル」(レビューあり)
ウマ・サーマン(ザ・ブライド)と栗山千明(ゴーゴー夕張)の対決を観ていたとき、ふたりの肌年齢差をしみじみ実感。…明日はわが身か…。
ウマとダリル、そして栗山千明をみて思ったのですが――タランティーノはちょっと大きめで筋の通った鼻を持つ女優さんが好きなのかニャ〜?…とすると、きっとブリトニー・スピアーズも好みだろうニャ〜…。
そして、とにかく2が楽しみです♪
だってルーシー・リウよりダリル・ハンナのほうが好きだも〜ん♪…と云ってたら、全米公開が2月から4月に変更となりました。この影響で日本公開もスライドして遅くなるのでしょうか?…ギャガは大変ですニャ〜…。
7.「ラスト サムライ」
邦題を正式に書くと、メンドクサイ作品だよニャ〜…。
「ラストサムライ」でも「ラスト・サムライ」でもなく――「ラスト サムライ」。ナカグロ(「・」)でなくワンスペース。書くとき、ワンスペース開けるのがメンドクサイナリよ…(天下のモノグサ王だから)。今作に限らず、ここ10数年は原題をカタカナ化した邦題の正式タイトル確認でウンザリさせられます。
ワンスペースなしタイプ:「アンダーワールド」「ブルークラッシュ」「ソードフィッシュ」
ナカグロタイプ:「キル・ビル」「ロード・オブ・ザ・リング」
ワンスペースタイプ:「ラスト サムライ」
邦題でも英語表記タイプ:「8 Mile」「X-MEN 2」
…話を元に戻して。
以前日記に感想(とツッコミ)を書いたので、とくに今回は書くことがナイのですが――いや〜…全米の男性が選ぶ「この人の目に憧れる」第1位が、なんでトムトムなのかってのがよくわかる映画でもありました。小雪を見る目が目殺師状態だったもん。
そして、トムトムの日本語を聞いてると、日本語吹替をしている俳優さんのことをつい思い出してしまいました。
以前は「トムトム=鈴置洋孝さん」。しかし「マイノリティ・リポート」では、2種類付きな上に堀内賢雄さんと須賀貴匡さんという珍しいメンツ。どちらも聞いたときは「40近くになって、いきなりトムトムもワカゾーな声に戻ったな〜」なんて思ったものですが、「ラスト サムライ」で日本語を話してるのを聞いたら、トムトムの声は(年齢のわりに)若いんだと気がつきました。そっか〜…声もワカゾーだったのか…。
8.「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」
ジョニー・デップがすべてだったよニャ〜…。
去年、この映画が公開されてからというもの、レンタルビデオ屋さんではジョニーの過去の出演作が軒並み貸出中になってたし、米国ではセクシー番付で復活ランクインしてたし……もしかして、昨年はキアヌのネオではなく、ジョニーのスパロウ船長が一番人気だったかも。
で。そんなジョニーのほか、とにかく帆船が出てくるたびに、スクリーンを凝視していました。
インターセプター号って…カッター?ブリッグ?
オーリがへばりついてるのはメインヤード?
大砲は何門搭載されてるの?
あれは上手まわししてるの?それとも下手まわし?
……。
「カリブの海賊」でお勉強しようとするのは、やっぱりかなりのムリがありました…。誰か教えて下さい…。
感想というよりは、しょーもないことを書いてますので、あしからずなのです。
尚、上半期は「ベッカムに恋して」「ドリームキャッチャー」「めぐりあう時間たち」「ボーリング・フォー・コロンバイン」について、しょーもないこと書きました(2003年7月28日付日記)。
しっかし…「ドリームキャッチャー」にはビックリさせられたよニャ〜…。
1.「レッド・ドラゴン」
映画自体は可もなく不可もなくという感じ(良く云えば「手堅い」)。原作が古いから仕方がないという感もあり。
ミスキャストかもしんないと思ったレイフ・ファインズですが、揺れるご子息をシルエットで見せてくれまして――私を心底驚かせました。…未見の方は一度ぜひ。
そしてとにかく気になったのは、エドワード・ノートン演じる元FBI捜査官が、とあるシーンで話したときの字幕――「やるっきゃない」。
やるっきゃない?やるっきゃない?
…エドワード・ノートンが?
やるっきゃない〜〜〜!?
字幕が出た瞬間、スクリーンに釘付け(および氷漬け)になり、実際なんて云ってたのか失念。ちなみにこの作品の字幕翻訳家は、以前から「やるっきゃない」を多用してましたが(「アバウト・ア・ボーイ」など…もっとある)、あの主人公およびノートンは「やるっきゃない」なんて云わないと思うけどニャ〜…。う〜む…言葉選びはセンスが命。
2.「8 Mile」(レビューあり)
「『ロッキー』みたいな映画だ」と聞いていたので、生卵飲むシーンがあるものだと勘違いしてました(←間違った「ロッキー」認識)。
青春映画に弱い私なので、けっこう好きな作品です…が、「ロッキー」というよりは「パープルレイン」「ベストキッド」「フラッシュダンス」(げ!みんな80年代映画ナリよ…)を思い出しちゃったよニャ〜…。
それにしてもエミネムさん…あの…ちーと早くないですかニャ?(←なにが?)
3.「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」
ラブコメディかと思ったら、ファミリーコメディでした。ただ、ギリシャ系家族のすったもんだだったため、私には大変興味深かったです。
♯「小さい頃、ギリシャ語教室に通った」
そーいえば、ジョージ(・マイケル←ギリシャ系英国人)も同じこと云ってたニャ…。
♯「毛深い」
そーいえば、ジョージも「毛深くないギリシャ人なんていないさ」…って云ってたニャ…。ご本人もギャランドゥだし。
♯「名前が難しい」
そーいえば、ジョージの本名も「ジョルジオス・キリアコス・パナイオトゥ」だったニャ…。
♯「おばあちゃんは、いつもトルコ人の悪口を云っている」
そーいえば、ジョージのお父さんは、ギリシャとトルコが対立したためにキプロス(当時はギリシャ領土で、現在その領土は半分)を離れ、英国に逃れたって云ってたニャ…。
――というわけで、個人的に大変お勉強になった作品。
4.「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」(レビューあり)
とにかく、キアヌの顔(顎から頬にかけて)が気になって仕方がありませんでした。
なんであんなに青いのよ〜〜〜??
なまじ肌が白いだけに、アップになるとその青さが目立つ目立つ目立つ〜…。保毛尾田保毛男みたい。以前から「キアヌって青いな〜」と思ってはいましたが、スクリーン観ててこんなに気になったのは初めて。…だれかヤツに云ってやって下さい…もう今年40歳なんだし〜…。
5.「スパイキッズ3-D:ゲームオーバー」
「ジョーズ3」を観に行って以来、20年ぶりの3-D映画で、いもりん(妹)を誘っての鑑賞。…でもキャストはゴーカだったけど…内容が……。
3-Dメガネのせいで目が絶えずチカチカしていたため、1000円払って疲れにいったようなものでした。
ちなみに、後ろに座ってたカップル客いわく――「え!?どこにホビットがいたの!?」
………。
わからんでもない……。
×ホビット → ○イライジャ・ウッド
6.「キル・ビル」(レビューあり)
ウマ・サーマン(ザ・ブライド)と栗山千明(ゴーゴー夕張)の対決を観ていたとき、ふたりの肌年齢差をしみじみ実感。…明日はわが身か…。
ウマとダリル、そして栗山千明をみて思ったのですが――タランティーノはちょっと大きめで筋の通った鼻を持つ女優さんが好きなのかニャ〜?…とすると、きっとブリトニー・スピアーズも好みだろうニャ〜…。
そして、とにかく2が楽しみです♪
だってルーシー・リウよりダリル・ハンナのほうが好きだも〜ん♪…と云ってたら、全米公開が2月から4月に変更となりました。この影響で日本公開もスライドして遅くなるのでしょうか?…ギャガは大変ですニャ〜…。
7.「ラスト サムライ」
邦題を正式に書くと、メンドクサイ作品だよニャ〜…。
「ラストサムライ」でも「ラスト・サムライ」でもなく――「ラスト サムライ」。ナカグロ(「・」)でなくワンスペース。書くとき、ワンスペース開けるのがメンドクサイナリよ…(天下のモノグサ王だから)。今作に限らず、ここ10数年は原題をカタカナ化した邦題の正式タイトル確認でウンザリさせられます。
ワンスペースなしタイプ:「アンダーワールド」「ブルークラッシュ」「ソードフィッシュ」
ナカグロタイプ:「キル・ビル」「ロード・オブ・ザ・リング」
ワンスペースタイプ:「ラスト サムライ」
邦題でも英語表記タイプ:「8 Mile」「X-MEN 2」
…話を元に戻して。
以前日記に感想(とツッコミ)を書いたので、とくに今回は書くことがナイのですが――いや〜…全米の男性が選ぶ「この人の目に憧れる」第1位が、なんでトムトムなのかってのがよくわかる映画でもありました。小雪を見る目が目殺師状態だったもん。
そして、トムトムの日本語を聞いてると、日本語吹替をしている俳優さんのことをつい思い出してしまいました。
以前は「トムトム=鈴置洋孝さん」。しかし「マイノリティ・リポート」では、2種類付きな上に堀内賢雄さんと須賀貴匡さんという珍しいメンツ。どちらも聞いたときは「40近くになって、いきなりトムトムもワカゾーな声に戻ったな〜」なんて思ったものですが、「ラスト サムライ」で日本語を話してるのを聞いたら、トムトムの声は(年齢のわりに)若いんだと気がつきました。そっか〜…声もワカゾーだったのか…。
8.「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」
ジョニー・デップがすべてだったよニャ〜…。
去年、この映画が公開されてからというもの、レンタルビデオ屋さんではジョニーの過去の出演作が軒並み貸出中になってたし、米国ではセクシー番付で復活ランクインしてたし……もしかして、昨年はキアヌのネオではなく、ジョニーのスパロウ船長が一番人気だったかも。
で。そんなジョニーのほか、とにかく帆船が出てくるたびに、スクリーンを凝視していました。
インターセプター号って…カッター?ブリッグ?
オーリがへばりついてるのはメインヤード?
大砲は何門搭載されてるの?
あれは上手まわししてるの?それとも下手まわし?
……。
「カリブの海賊」でお勉強しようとするのは、やっぱりかなりのムリがありました…。誰か教えて下さい…。