海の向こうの(一部の)映画マニアが騒いでいる、ちょっと変わったスオミ(フィンランド)産アクション&ラブロマンス映画の公式サイト&トレイラーが上ってまいりました。

公式サイトにアクセスすれば、どんな映画か即わかります。
言葉の問題はノープロブレム、映像だけでオッケー。

↓JADE WARRRIOR(原題:Jadesoturi)
http://www.jadewarrior.net/
(2006年秋公開)

そう…なんとフィンランド産カンフー映画なんです。

…ホントにフィンランド産です。
ウソじゃありません。

舞台は何千年もの昔の中国と現代(になるのかな?)フィンランド、たぶん…大昔に剣の使い手であった男が、自らの運命に翻弄されながら戦うという筋書きのアクションもので、男は愛する女性との再会を願い――時は流れ、場所が変わり、現代フィンランドになる…という設定なの…かな?

情報が少なすぎてよくわからないけれど、筋書きだけならば、なんだか現在公開中のジャッキー・チェン主演作「THE MYTH/神話」とソックリな印象があります。

ただ公式サイトとトレイラーを見る限り、青い目のおにーさんがワイヤーで吊られて飛んだり跳ねたりしてるわ、お約束のように竹林が出てきて中国美人と抱き合ってるわ、狭い小屋でワイヤーアクションを見せてるわ、カメラはグルグルまわってるわ、女優さんはチャン・ツィイー似だわと、なんかどこかで見たような、そんな臭いがプンプンします。ちょいと時代に遅れてきたあたりが、また北欧らしいとゆーか。監督はオタクとみた!

カンフーアクションだけなく、カレワラ(フィンランドの民族叙事詩)のように、純粋なメロドラマでもあるんだそーです(公式サイトより)。

う〜ん…「中国のカンフー映画をリスペクトして作られた初めてのフィンランド産カンフー映画」(公式サイトより)という記念すべきタイトルでも、日本ではよくてビデオストレート扱いだろうなあ。

でも大真面目に作ってるみたいだから、アルバトロス配給にはならないでしょう、たぶん。
←まだ画像出ないけど。

うわあぁあああああ〜〜〜んっ!!
秋林、大泣き!

とうとう…とうとう…「マイ・プライベート・アイダホ」のDVDが5/26に出ます!

「マイ・プライベート・アイダホ デジタルマスター版(初回限定生産 メモリアルフォト集付) 」だって♪

…ってことは、昨年リリースされた米国版をベースにしているってことでいいんですよね?ね?ね?>角川エンタテインメントさん…ジュネオンかと思ってたら角川でした。ま、当時映画を配給したのはヘラルドだったし…。

amazon.jpサイトを見る限りでは、通常版も同時にリリースされるようですけど(なんで2枚組とお値段一緒?)…んなもん、メモリアルフォト付きの2枚組を購入するに決まってるじゃないのよう!

あとはそうだな…私の希望がどこまで通じてるDVD仕様になってるかが問題っスね。

1.ジャケットはスーパーワンダフリャジャケット希望
リバーとキアヌがタンデムしてるやつ。そしてタイトル字体は明朝体を希望。

2.特典はUS版そのままで!
ドキュメンタリー、音声解説、未公開シーン、メイキングなど…JTリロイとジョナサン・カウエットの解説はなんだかなあと思うけど、とにかく端折らないで。レイン・フェニックスのコメントもちゃんとつけたまんまにしておいてよね?わかってる?>角川さん

3.日本語字幕刷新して!
あのまんまの字幕じゃヤダ。使われている表現と単語が気に入らないから(「****る」とかね)。

4.日本語吹替収録希望
リバー→森川智之、キアヌ→宮本充でよろしく!

ちなみに日本版のお値段が4935円、amazon割引で現在3849円。ありゃ?米国版とあんまりお値段が変わらない?……。なんかヤな予感がする…。

ともあれ、まずは予約だ!予約!

いまからネット予約してきま〜〜〜す♪

きゃっほ〜〜〜〜〜う♪

■私が「マイ・プライベート・アイダホ」にこだわっているのか、その理由につきましては下記のURLにございます。

↓半券語り:「マイ・プライベート・アイダホ」
http://diarynote.jp/d/25683/20051121.html
(懐かしいなあ…)

↓JTリロイにガッカリした話
http://diarynote.jp/d/25683/20060305.html
(まあ最初から胡散臭いと思ってたけど)

↓リバー・フェニックスへの思慕
http://diarynote.jp/d/25683/20051031.html
(私は彼が不幸だったとは思っていないです。生きたかったはずです。ヴァン・サントも「ラストデイズ」の日本公式サイトで同じこと云っていてドキッとしました)

しっかし…今回のDVDリリースのタイミング――まさに「ラストデイズ」と「ブロークバック・マウンテン」の公開を待っていたかのようだわ…。
今月7日、米国にてスタジオジブリ作品「となりのトトロ」(My Neighbor Totoro)の2枚組DVDが、ディズニーよりリリースされました。

いままで20世紀FOXから出ていたのですが(2002年12月発売)、今回ディズニーがリリースするにあたって、英語吹替を刷新、サツキ役はダコタ・ファニングちゃんが担当することになりました。

そしたら…これがもう非難ゴウゴウで。

「ダコタ・ファニングの吹替は最低だ!」「声の雰囲気、翻訳ともにダメ」「典型的なアメリカの女の子の声じゃダメなのよ!」「口パクが合ってないじゃないか」「なんて気味の悪いネコバス!」「新しい吹替、大嫌い!」「FOX版のままにして欲しかった」「ディズニー版がFOX版より優れているのは、フォーマットがフルスクリーンからワイドスクリーンになったくらいだ」「英語字幕で観るに限る」「ディズニーは素晴らしい映画をブチ壊した!」

…………。

ディズニー版うんぬん以前に、私はFOX版すら観たことがないので、実際どっちがどうなのかなんとも云えないです。ただ米国のみなさんは、揃いも揃って「吹替および翻訳はFOX版が上」とおっしゃる。「映画自体はいいんだけど、吹替がちょっとねえ…」という意見を合わせれば、8割くらいが「吹替ダメ、ディズニー版ダメ」派なんじゃないでしょうか。もちろん、みなさんがFOX版に慣れてしまっていることも原因のひとつでしょうが、「またディズニーがやらかした!」というイメージが定着しそうです。

以前ちょろっと当ブログでも語ったように、同じ宮崎アニメ系になる(だろう)「ルパン三世 カリオストロの城」の英語字幕も最初はトンデモな出来、最低最悪でした(実はこれ、日本版DVDに収録されているので、お持ちの方は一度ご覧下さい。ビックリしますから)。著作権問題があったために、「ルパン」が「ウルフ」という名前になっていたこと(現在リリースされているのは問題が解決して「ルパン」になっている)は、とりあえず置いておいたとしても、たいして英語力のない私ですら、ヒドイ英語字幕だとわかる代物でした。クラリスが「I’ll love you, forever!」とルパンに云うんですよ!?…ただし、米国ファンも「ヒドイ!コレは違う!」と訴えていたそうで、「カリオストロの城」がDVDリリースされたときに、あの俗悪な字幕および吹替が変わり、よりオリジナルの雰囲気に近いものとなったそうです。

「字幕翻訳が…」「声優が合ってないよね」という問題は、なにも日本だけじゃない。

昔ならば(米国のことですから)極悪のままで押し通したでしょう。今はそんなことをすれば怒るファンが多い――日本のアニメーションの評価が高くなってきている近年、アニメファンだけじゃない、一般人やファミリーだって観る機会が増えてきた、よって日本のアニメーション市場は産業的にたいへん魅力的である――意地悪く云えば、そういう大人の事情が絡んでいるんでしょう。ただ私としては、米国側がジブリ作品を本気で評価し、作品を大切に扱うようになったことが一番の理由であると信じたい――そう思ってた矢先、「トトロ」でこんなことになるなんて。う〜ん…ちょっとフクザツです。
今日、私が所属する部署のオフィスに、某会社営業で女子に人気の押尾さん(20代後半。仮名。押尾学に似ているから)がやってきて、ひと仕事したのち、その場にいた数名の男性社員と雑談を始めました。

メインで話していたのは、押尾さん・S部長・Hさん・Tさんの4人。

話題は釣り。
ブラックバスがどうだのルアーがどうだのと、みな和気あいあい、実に楽しそうな雰囲気です。

たまたま近くで仕事をしていた私は、意見を求められたら答えるといった程度で会話に参加していたものの、釣りにまったく興味がなかったので、かなりいいかげんに男衆の話を聞いておりました。

押尾さん:「Sさん、暖かくなったら今度***に行きましょうよ。僕がすべて用意しますし、キャンプもできます。たまには自然の中で息抜きしませんか?」

S部長をたいへん熱心に誘う押尾さん。

そんな彼を見て、腐女子の性がうずいて仕方がなかった私は、どーせ意味は通じまい、聞き流されちゃうだろうから云っちゃえ〜!と――

私:「押尾さん、ホントに釣りですかぁあ?…ブロークバックしちゃダメですよ〜う♪」

案の定、ジョークの意味と真意に気付かないオヤジども。

がしかし、当の押尾さんは――笑顔が凍りつき、視線を一瞬落としたのち発言した私を横目でじっと見つめ、訴えるような、でもどこか冷めた眼差しのアイコンタクトを送ってきました。

ほかのオヤジどもは、釣りの話で花を咲かせっぱなし、押尾さんと私の間の妙な緊迫状態に気付きもしません。

凍りつかれた…。
視線落とされた……。
アイコンタクトされた………。

それってつまり………………。

ひぃええぇええええええぇぇええ!!

とゆーわけで、できれば早く家に帰って休みたいほど疲れている私でしたが、押尾さんから終業後に呼び出しをくらい、そのまま居酒屋へ直行、彼と先ほどまで一緒に飲んでいた…いえ、つもる話を聞かされたのでした。

…あ〜あ。
ノンケな妻子持ちに恋をしちゃツライだけだよ…>押尾さん
「イーオン・フラックス」「エミリー・ローズ」「ブロークバック・マウンテン」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

…これくらいかなあ?

3月はほかにもいろいろ観たけれど、書くならこのあたり。

あと「2005年ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」。
書き足りないので、もうちょっと続けたい。

問題は時間が作れないこと。
現在、これだけ書くので精一杯な状態です。
(会社では絶対に書けない!)

う〜む…。

あ。今日は松本孝弘さんのお誕生日だ!オメデトございます♪
…タランティーノと一緒なのね…。
←私がもっとも好きな監督ピーター・ウィアーが、1982年に手がけた映画「危険な年」。ワーナーからDVDが出てるんですね。もちろん、持ってる。…ジャケット、めちゃ素敵です♪…ちなみに主演は「誓い」(1981)に続いて、またもやメル・ギブソン。よって、ジャケットに描かれている男性は彼になります…が、あんまり似てないよう…な?

「マスター・アンド・コマンダー」以後、ピーター・ウィアーの次回作だと云われている、当ブログでも何度か取り上げた「War Magician」(第二次世界大戦中、ドイツ軍をトリックでキリキリ舞させた実在のマジシャンの話)、「Pattern Recognition」(原作はウィリアム・ギブスン!)の2作品をずっと追っかけているとゆーのに、てんで情報が入ってこない、キャスティングすらアナウンスがない、いったいどうなってんの?…と思っていたら、いきなりまったく違うプロジェクトが入ってきてました。

↓「Shantaram」(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0429087/

これね…いちおう私も「こんな映画があるよ」くらいは知っていたプロジェクトだったんです。でも監督が未定なまんまだったから、大きなチェックをしていなかったんだよなあ。

そしたら昨年、ピーター・ウィアーがワーナーと契約して監督することになった、撮影は2006年から始まるらしい…という情報が入ってきまして、思いっきり私を驚かせました。ウィアーファンであるこの私ですら、考えたことがない組み合わせ――だって主演がジョニー・デップなんですもん。

「監督:ピーター・ウィアー、主演:ジョニー・デップ」――うわ〜、信じられないっ!…ジョニーは「パイレーツ・オブ・カリビアン」でどんなにメジャーになっても、ソリッドにアヤしいところがあるし、なんつーかその…ウィアー監督が手がける映画に出るようなイメージがないんだもん。ただジョニーならば、どんな役でも演じられると思うので、キャスティングに不満は一切ありません。

ちなみに映画「Shantaram」は、グレゴリー・デビッド・ロバーツによる同名小説がベース。原作は、ロバーツ本人の体験をもとにしたお話だそう。舞台は豪州とインド。ヘロイン常習者である主人公リンジー(ジョニー・デップ)は、強盗罪で19年の服役判決を受けるが逃亡に成功。流れてインドのボンベイへ。そこで過ごすうちに、リンジーはいままでの知識から「医者」となり、貧しい人々を助けていく。そしてスイス系米国人女性と恋に落ちる…といった内容のようです(すみません、米国amazonの原作本紹介文をさら〜っと流し読んだ程度の内容です)。ピカレスク小説になるの…か…な??

原作者は豪州人、舞台も豪州(ウィアー監督は豪州出身)、さらに内容も監督向きに思えるので(異文化の中の異邦人といった設定とか)、彼に話が行ったのはわかる気がするなあ。で、共演はヘレナ・ボナム・カーターとエミリー・ワトソン。「コープスブライド」からそのままスライドしたかのようですね。

それから…え〜っと、ラッセル・クロウが主演を熱望したけれど、ジョニーが映画化権を200万ドルで獲得しちゃったあとだったため(よって製作はジョニーのInfinitum Nihil Productionになります)、せめてエグゼクティブ・プロデューサーになりたいんだけどと、ジョニーに申し出たとかなんとか…そんな話を聞いたような覚えがあります(かなりうろ覚えだし、ホントにそんなことを云ったかも不明なので、鵜呑みになさらないで下さいませ)。

ピーター・ウィアー作品にジョニー・デップ主演――想像したことなかったし、ウィアーファンとしてはとても楽しみです♪

でもそうなると「パターン・レコグニション」どうするんだろう?…これも楽しみにしてたのに…。
←サンドラ・ブロックが云ってたんです。「ヴィゴ(・モーテンセン)はキスが上手なのよ」。ラブコメ作品が多いサンドラが云うんだから、実際そうなんだと思います…ってか、そんなのヴィゴのキスシーン(クローネンバーグ監督にちゅーしたのも含め)見てりゃわかるか。

ヴィゴ・モーテンセン主演/デイビッド・クローネンバーグ監督作の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を、名古屋シルバー劇場まで観に行ってきました。

とても面白かったです。
ここ近年のクローネンバーグ作品では、これが一番の出来だと思います。

感想を書けたら書いておきたいけれど、まずはこれだけ云わせてちょーだいっ!

ヴィゴに…ヴィゴに…お願いしたいっ!お願いされたいっ!

こんな風に思ったのは、その昔、初めてエアロスミスのライブへ行って生ジョー・ペリーを見て以来です。

以上、終始ヴィゴにウットリしてしまった96分間でした。

で。実は←でリンクしているふるやさんと一緒に観に行ってきたんですが…いや〜、昨年末に夜霧さんとご一緒したときと同様、今度はふるやさんを見事走らせてしまいました!……秋林さんと行動する場合、走る可能性大ですのでお気をつけ下さいまし。

そしてハシゴをかけ、隣のゴールド劇場でBBMを鑑賞(私は2回目、ふるやさんは初めて)。

鑑賞後に異口同音で出たふたりの言葉が――「ああ…なんて云ったらいいんだろう?」。

感想を上手く云えないよね、書けないよね、伝えられないよね…そんなことをずっと話しておりました。そしてその後は、みなさんのご想像通り(…)、秋林がふるやさんに語りをかまし続けるという状態となり――19:00頃、慌しく名古屋を去ったのでした。

ちなみにシルバー&ゴールド劇場は、座席がシンドかったです。映画鑑賞に不向きなイスですよ、あれは。なんとかしたほうがいいと思うなあ。

ともあれ、楽しい1日でした♪
←フランソワ・オゾン監督作は、よくジェネオン(ジュネオン)からリリースされております。

「クラッシュ」を観に行ったとき、劇場(日比谷シャンテ・シネ)では、フランソワ・オゾン監督の新作「ぼくを葬る(おくる)」のトレイラーが流れていました。

余命三ヶ月と宣告された青年の話なんですが。

ストーリーよりまず気になった点は、メルヴィル・プポーが主演だということ。トレイラーに彼が出てきた瞬間、「やっぱりそうきたか…いつかそうくると確信してたのよね」と思っちまいましたよ。そして自分の映画マニアっぷりに嫌気がさす私…トホホ。

↓メヴィル・プポーさん近影(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/granitz/2107/MelvilPoup_Vespa_1421594_400.jpg
(典型的なフランス美形。映画の公式サイト・トレイラーでもご確認下さい)

私ね…いつか彼がオゾンの映画に出るだろうと踏んでたんです。

いやだってね、男女問わずオゾン映画の主人公は基本的にオゾン本人であり、俳優が代わりに演じてるようなものなので(あくまでも私的考察ですが)、もしオゾンが若いにーちゃん主人公の映画を作るならば、たぶん彼が出る――ブノワ・マジメルじゃなくメルヴィル・プポーだろうなって。ソックリというわけではないけれど、ヴィジュアル&雰囲気がご本人風ですから。

↓「ぼくを葬る(おくる)」(日本公式サイト)
http://www.bokuoku.jp/
(あらま!オゾン映画なのにR指定じゃないんだ〜…珍しい…と思ったらR15でした。やっぱり)

それにしてもジャンヌ・モローは格好良くて素敵だなあ。あんな女性になりたい(到底ムリ)。彼女が出てる以上、絶対観なければ。私が住む田舎の映画館でも上映してくれるので、「ブロークン・フラワーズ」(ビル・マーレイ主演作)と合わせて、鑑賞リストに入れておこうっと。

■参考
1.フランソワ・オゾン監督作「スイミング・プール」感想
http://diarynote.jp/d/25683/20041005.html
(サニエちゃん、もうお母さんになったんだそう)

2.フランソワ・オゾン監督作「ふたりの5つの分かれ路」プチ感想
http://diarynote.jp/d/25683/20060312.html
(主演の女優さん、「ミュンヘン」に出てましたね)

♯「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」は、まだ続けたいと思っています。
カタカナ表記されている西洋人のお名前をみると、実際の発音にあんまり近くないなあ〜と、しばしば思うことがあります。

たとえば、myブーム中の「ブロークバック・マウンテン」。ジャック役のジェイク・ギレンホールは「ジェイク・ジレンハォオオオル」、ヒース役のヒース・レジャーは「ヒース・レッジャー」、イニスは「(イに近い)エニス」。ラリーンは「(ルに近い)ラリーン」。

そのほか、たとえばユマ・サーマンは絶対「ウマ・サーマン」だと思うし、スカーレット・ヨハンソンは「スカーレット・ジョハンソン」(と呼ばないと、彼女は怒るそうな)、ハル・ベリーは「ハリ・ベリー」。一番ムズかしいのは「レネ・ゼルウィガー」。

う〜ん…。

完璧にカタカナ表記をすることは難しいでしょうし、私もとくに大きなこだわりを持っているわけでもないのですが、ご本人さんはいったいどう感じるのかな…。

逆に日本人の名前が外国人によって呼ばれるとき――渡辺謙さんは「ケン・ワタナビィ〜」と聞こえるし、ドイツに行けば「スズキ」は「ズズーキ」、「サトウ」は「ザトー」になる(Sが最初にくるとドイツ語では発音が濁るから)。

実は私の名前の「秋林(あきりん)」。外国籍の友人は、最初間違って「あいりん」と呼んでいたのに、私には「あきりん」と聞こえたため、間違いに気付かずそのまま流していました。ところがあるとき、紙にスペリングを書いてもらったら「AIRIN」となっていた!…それでようやく間違いに気付いたのです。

外国人が聞き取りにくい音――豪州人Mちゃんいわく「大掃除。「おおそうじ」なのか、「おおおおうそうじ」なのか、「あああうそうじ」なのか…わかんないのよね、その感覚と具合が」。

…ニャるほど。

日本人である私は「大掃除」(たぶん最初の「おお」が問題なんだと思う)を、大真面目に正しく完璧に発音しようとしていないので、そこまで真面目にMちゃんが悩んでいるとは思っておりませんでした。

結局、でっかい間違いがなければ、意味が間違ってなければ、そして不快に思われなければ…ダイジョブなのか…な?
←日本語訳も読まないとなあ…。

3/4の先行、しかも初回で観たというのに「ブロークバック・マウンテン」の感想を書いてません。

「なんで書かないの?」と数人の方から訊かれましたが、いろいろ思うことがあって、まだ手付かずです。

「いろいろ思うことがあって」というのは、映画の最後の最後、まさかのところで、「それは違うだろう」と複雑な気持ちにさせられたからです(映画の内容・ストーリーのことではありません)。

そんな複雑な気持ちを持ったのはどうやら私だけのようで――アニー・プルーじゃないけど「(自分で)解決できないなら、我慢するしかない」んだなと、ちょっとしんみりしているんです。

今週末また観に行きます。
落ち着いたら感想を書きたいな…。

そーいえば、3/4にシネマライズまで観に行ったとき、劇場の上に「ブロークバック・マウンテン」のでっかい看板(デザインはポスターと一緒)があって、その隣に同じくらいの大きさの「ラストデイズ」の――マイケル・ピットがカート・コバーンそっくりな姿で写ってる看板がありました。

ジェイク・ギレンホールのとなりにマイケル・ピット。
偶然とはいえ、むむむむむ…。

私のニガテな監督のひとりであるベルナルド・ベルトルッチが手がけた中に、「ドリーマーズ」というタイトルがあります。これに出てくる米国青年をマイケル・ピットが演じていますが、もともと最初に出演オファーを受けたのは、マイケルくんではなくジェイク・ギレンホールです。

でもヌードになることにジェイクは抵抗があって合意に至らず(ヌードに対する監督との見解違いでしょう)、ジェイク・ギレンホール→レオナルド・ディカプリオ(「アビエイター」が控えていたので降りた)→マイケル・ピットとなりました。

なに?ジェイクはそんなにヌードになるのがイヤなの?…と思って公開時に「ドリーマーズ」観に行ったらば、ベルトルッチがジェイクを起用したがったのがすんごくわかったものの、出演者のみなさんが盛大に脱いでいたので、こりゃジェイクがイヤがるのもわからんでもないと思いました…が、その後、友人Fが持っていたこの映画の舶来DVDを観てビックリ仰天!

ヌードがイヤというより、アレがイヤだったんだろうな…。
←こっちの早川バージョンはまだ読んでません。やっぱりこの表紙に描かれているボブ・アークターはキアヌ似だなあ。

…というわけで、事務局委員である私の頭の中はすっかりBB山状態でお送りします「キアヌ・ウォッチャー事務局便り」です。

ま、キアヌだって若い頃は、ガス・ヴァン・サント作品に出るような人だったんですけどね…。

■「キアヌ・ウォッチャー事務局」とは
「キアヌのことは好きだけど、『キアヌ様♪うふ♪』と云う気はさらさらない。いいとこ、「ヘイ、デュード、次は何を演じるんだい?」(←事務局のスタンス)。でも新作が公開されると観たくなる…とゆーか観なくては!と思ってしまい、観たら観たで今度はなにかひとことふたこと云いたくなる」という極東ギャルによって、2004年春、勝手に発足された不定期活動体。活動内容はたった1つ――「キアヌを生あったかい目で末長く見守ってあげる」こと。現在、傍観者募集中。

みなさん、ご覧になりました?<アカデミー賞授賞式

デュードさん、「スピード」のテーマ曲(ビリー・アイドルじゃないほうね)が流れる中、サンドラと一緒にプレゼンターとして出てきましたよね。ヒゲボーボーじゃないキアヌなんて、ひっさしぶりに見ましたよ。そしたらあごの下辺りが見事にブヨちゃって、少し太ってました。…ヒゲで隠してたのか?40過ぎたらタルミは気をつけないと!

で、そのデュードさん主演の「A Scanner Darkly」、日本でも「WB配給、公開が2006年」ということが決定し、WBサイトにリストアップされていました。

↓近日公開予定作品一覧(ワーナー)
http://www2.warnerbros.jp/comingsoon/?frompromo=movie_comiongsoon_list
(ロバート・ダウニーJr.&ヴァル・キルマーの「キスキス、バンバン」楽しみですね♪惹句が「L.A.の謎は、ゲイか泥棒に任せろ」…そそられます♪)

そしたら…ガーン!
邦題が「スキャナー・ダークリー」になっちゃったよう〜〜〜!

ああ、ガッカリ。
「暗闇のスキャナー」にして欲しかった…。

ちなみにサンドラと再共演の「イルマーレ (仮題)」も、WB配給で年内公開のようです。

…以上、お知らせ程度の事務局便りでした。

こんな体たらく便りなのは、邦題が「スキャナー・ダークリー」とわかった時点で、書く気が失せたからです。もうガッカリ。…すみません。
←このおじさんが「The man is a country music LEGEND!」とまで云われている、カントリー・ミュージック界の大御所中の大御所、「Red Headed Stranger」 こと、ウィリー・ネルソン御大(今年で73歳!)。レネ・ゼルウィガーの元ダンナ(ケニーなんちゃらさん)やニコール・キッドマンの彼氏(なんちゃらアーバンさん)がカントリーシンガーだよと云われても、「だれ?それ?…ふ〜ん…で?だから?」としか返答できない私ですら、彼とジョニー・キャッシュだけは知ってました。まあ彼の場合、カントリーだけにとどまらず、さまざまなジャンルの曲を歌ってきたし、俳優として映画にもよく出演してたので、私のような極東女子でも知ってたわけなんですが――個人の好みで云うならばそうですね、いかにも「元祖アウトローメリケンオヤジ」なルックス、のっぺりとしたその歌声はかな〜り好きなタイプに属します。それにしても、こんなオヤジになりたいメリケン男はいっぱいいそうっスね。

↓御大の最新出演作スチール写真(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/ss/0377818/DHD-8600.jpg
(ほらね?いかにも「メリケンオヤジ」でしょ?)

昨年でしょうか、米国で「ブロークバック・マウンテン」の公式サイトがオープンになった際にイソイソとアクセスしてみたら、本編でも使われてるボブ・ディランの「He Was A Friend Of Mine」が流れてきて、歌声を聴いた瞬間、「これは歌っているのはボブ・ディランじゃない、ウィリー・ネルソンだ!」とすぐさま気付いて、しこたまビックリした覚えがあります。

↓「He was a friend of mine」歌詞(ボブ・ディラン公式サイト)
http://www.bobdylan.com/songs/wasafriend.html
(BBMで使用され有名になった1曲。あまりに映画の内容…とゆーか、イニスの心情にピッタリで怖い)

まさかカントリー・ミュージック界の大御所が1曲歌ってくれるとはなあ。

なんでもカントリーはいろいろ系統があるそうで、彼の場合はカウボーイについて歌う「カウボーイ・カントリーソング」もカバーしてるとのこと(米国人の友人談)。

↓彼について日本語で書かれた解説ならここかな?(Yahoo!JAPAN)
http://music.yahoo.co.jp/shop/p/12/43084/
(わかりやすいですよん)

…というわけで、まさにズバリな御仁が歌ってくれてたりするんですが――ただカントリーと云うと、どうしても白人系の保守的なイメージがある。なので余計に「こんな御大が歌うとはなあ」と驚いたのです。

そしたらばですね、このカントリー界の大御所――実は昔からたいへんなリベラル人なんだとか。…うっわ〜〜!知らなかったよ〜〜〜!だってテキサス出身のカントリーシンガーだって聞いてたし。…そして現在、実にブロークバックしている彼の新曲が一部で物議を醸し、話題となっています。

↓「Cowboys Are Frequently, Secretly (Fond of Each Other)
http://www.secretcowboys.com/
(映像と音、そして歌詞が流れますので注意)

……。
タイトルを翻訳すると「カウボーイたちは、しばしばこっそり、互いを好きになる」。こんな感じでいいでしょうか?

で、さらにサビらしき部分の歌詞が――「カウボーイってのは互いにこっそりと好き合っちまうもんなんだよ、鞍やブーツとかっていったい何を象徴してるかわかってんのかよ、多くのカウボーイが仲間に対する感情をどう表現していいかわからないんだよな、たいがいのカウボーイの心の中には女が潜んでて、出てきたがってるんだよ」。

……。
ひぃええぇええええええぇぇええ!!

別にBBMとタイアップしてるわけじゃないんでしょうが、大御所がこういう内容のカウボーイ・カントリーを歌ってるだけに、「平手打ちを食らったような気持ちだ」「もう彼のファンではいられない」と云ってるカントリーファンがいたりして――うっひゃあ、今後どうなるんだろう?と極東女子もちょっとだけ気になっています。「ちょっとだけ」なのは、カントリーに対してさほど興味がないから。

まあね……「男に惚れる瞬間はある」などと、似たようなことぬかしてるノンケの米国男を知ってるし、昨年「シスの復讐」を観たとき、こりゃ「アナキン×オビ・ワン」だわと思ったし、オーリが「ポール・ニューマン、かっこいいい!」と力説してる姿にヤバさを感じたし、この前の日曜日に観た「ウォレスとグルミット」のグルミットもウォレスに対してなんだかなあと思ったし、渡哲也率いる石原軍団だって……って、え?私の目が腐ってるだけ?…ま、その…「クラッシュ」に水を差されたとはいえ、いまちょうどブロークバックがブームってことで、よろしく。

以上、あんまり情報になってないBBM系ネタでした♪
「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。

それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。

なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。

■「エリザベスタウン」
キルスティン・ダンストが、いかにしてオーランド・ブルームを落とすか?を描いた作品。キルスティン演じるクレア(もしくはキルスティン本人)みたいなタイプがどうにも好きでたまらない、救ってもらいたいんだよという男にはいいが、私にはホラーとしか思えず。夜なべして作ったロードマップ、「これがベストなの♪」とBGMをシチューエーションごとに細かく指示、結果的に男が自分を劇的に見つけてくれるよう演出を施す女――うわ〜〜〜〜!カンベンして!…で、またそーゆー女にひっかかる救ってもらいたい男にオーリが見えちゃうんだから、結局これも「ふたりの世界、ふたりにしかわからない関係――別に他人に理解してもらわなくたっていい、愛の形はさまざまある、それでピタリと重なるふたりならば、とても貴重で幸せなことじゃないの♪」ってことか。

今回ダメだった理由は他にもいろいろあるけれど、もうひとつあげるなら音楽。盛り上げるように聴こえてくるのではなく、聴かされてしまったという印象。鼻についてウンザリ。ロックに造詣深いキャメロン・クロウの作品に対し、そんなこと思うなんてちょっとショックだった。

それにしても、失敗はすべてデザインのせい、それを担当したひとりの社員によるものあり、会社は関係ございません…だなんて、オーリの会社はバカ?…そのデザインがウケるかどうか、事前にしっかりリサーチしなさいよ。大手企業としてヘタレ以外の何者でもない。全体責任だっつーの!

■「銀河ヒッチハイク・ガイド」
日本公式サイトで「ヴォゴン・ゲーム」をやろうとしたら、いきなりチケットを引かされ、5日もの間、順番待ち状態に。それでも2日くらい経てば、そんな順番なんぞ終わってるだろうと思ったのに、これが本気で5日間待たされた!…そして5日後にやっと遊べたゲームの内容ときたら、実にヴォゴン星人プレゼンツらしいつまらなさ!…つくづく感心してしまったナリ。

↓銀河ヒッチハイク・ガイド日本公式サイト
http://www.movies.co.jp/h2g2/

ちなみに劇場では前列におじさん数人、横におばさん数人、若人ほとんどナシという、年齢層かなりお高めの中で鑑賞。みんな淡々と観ていたところ、無限不可能性ドライヴでの某シーンにて、「おおおおおおおおおおおおおお!」というどよめきが発生(私も叫んだ!)。あんなオドロキなどよめき声が聞こえてきたのなんて、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」で、レゴラスが象さんに飛び乗って一発退治したシーン以来だったなあ。

映画自体は、面白くなる要素&アイテムがてんこもりだとゆーのに、展開にキレがなく、最後までダラダラダラダラしていてガッカリ。「銀河ヒッチハイク・ガイド」で描かれているものは、個人的にどれも大好き、原作読んだときは「こんな面白い小説があったのか!」と目からウロコを落としたというのに…なんでああなるの?…英国的ヒネくれユーモアはダレるとダメだという典型。原作ファンもイマイチな反応だったので、続編はキビシイかと。ただ、ビル・ナイ演じる「ヘタレなオビ・ワン」ことスラーティバートファーストと、サム・ロックウェル演じるゼイフォード・ビーブルブロックスは適役で素晴らしかった。いっそのことゾンビ映画のパロディを作ったWT社が製作してくれてたらなあ、もっと違ってただろうに。それでもDVDは買っちゃうだろう私。だって…42だから!

5に続きます。
「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。オスカー授賞式までに書いておきたかったけど…やっぱりムリでした!

それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。

■「チャーリーとチョコレート工場」
…毒が足りない。いやその…マイコー仕立てなジョニデ版ウァンカさんや、ティム・バートンらしい仕上がりはそれはそれでいいし、オリジナルな父と子の設定を追加させたことも別に構わない。ただ私には軽すぎたようで、さら〜っと流してしまった。それはたぶん……ジーン・ワイルダー版のほうが、全体的に毒々しくグロく残酷だったせいなんだろうなあ。得体が知れない恐ろしさに満ちていたもの。ちなみに、「もし小さいときに観てたらトラウマになってたと思う」と米国人の友人に話したら、「ワイルダー版は怖いよ。僕は映画観終わった日の夜、眠れなかった。チョコレートだって食べる気しなかったさ。トラウマになってるヤツは多いと思う」。お子さんのいる方が、お茶の間で「チョコレート工場」を観るならば、バートン&ジョニデ版を選んだほうが無難かと。

■「NOTHING ナッシング」
箱庭不条理SF(←なんじゃそりゃ?)を、神視点およびカメラで撮らすとオリジナリティ豊かで面白いものを見せてくれるヴィンチェンゾ・ナタリの作品。長〜いショート・フィルム。15分で終われるところ89分にしたあたり、また妙な不条理感が。さらに10年経過後の「変わらないよ〜ん」で、不条理のトドメを刺された。物がどんどん消えていく視覚効果に、ちょいと「エターナル・サンシャイン」を感じたかな。

不条理:(1)筋が通らないこと。道理が立たないこと。また、そのさま。2)〔哲〕〔(フランス) absurdit〕実存主義の用語。人生の非合理で無意味な状況を示す語としてカミュによって用いられた。(三省堂提供「大辞林 第二版」より引用)

■「ふたりの5つの分かれ路」
一組のカップルが結婚から離婚に至るまでの経過を、5つのエピソードにわけて時間軸を逆に辿ったという、俳優より本人のほうがよっぽどイケメン(でもゲイ)な、フランソワ・オゾン監督による、「メメント」風「ある結婚の風景」。つまり「オゾンがストーリーの時間軸を逆にしてベルイマンをやってみた」作品。面白いかは別として、オゾンは女を描くのが本当に上手い。そして空間より空気でみせるタイプなので、シネスコよりヴィスタで映える作品になるところも、この人の特長/特徴かと。で、ミニシアターまで観に行ったらば、カウンター越しに映画館スタッフと、観終わったばかりの常連客がちょうど話していたので、どんな感想を持ったんだろう?と耳をそばだてたところ――

映画館スタッフ:「わかりました?」
常連客:「……ぜんぜんわからなかった」
映画館スタッフ:「やっぱり」

…と、どうやら出来はいつものオゾン作品と変わらぬ模様…って、それで終わんないでよう!ちなみに私は、ラストのエピソード(つまり「出会い」)で、女のほうが確信犯で男に近づいたんだなと思ったけれど…みなさんは、どうお感じになりましたか?

■「シン・シティ」
女性はみな女神様のように奉られ、まるで寺沢武一のマンガに出てくる女性キャラクターみたい…って、これもたしか原作はビジュアルと雰囲気と世界観重視なコミックだっけか。ロバート・ロドリゲスが監督した作品の中では一番良かったかな。でもなにがショックって、EP1の主人公マーヴがミッキー・ロークだと気が付かなかったこと!…特殊メイクをしてるってそんな…だれかウソだと云ってぇえええ〜〜〜〜〜っ!!

■「ターネーション」
ロジャー・エバートが褒めてたから気になったとは云え、我ながらなんとオルタナでアングラな映画を観に行ったことかと、ため息ひとつふたつ。長く感じて仕方がなかった。ただカウエット自身が11歳の頃から撮りためた膨大な写真や映像によって、彼自身が救われたという事実には納得する。私も似たようなところがあるので、少しナーバスにさせられた作品。彼は自意識過剰なんじゃなくて、自己主張を客観的に観ることで自分のポジションを確認するタイプなんだろうな。

■「バス男」(劇場未公開DVD鑑賞)
ビデオ屋さんでパッケージを見て、これが「NAPOLEON DYNAMITE」だと知り大ショック!…てっきり劇場公開されると思ってたのに(←待ってた人)。27歳でオタクな高校生を演じたジョン・ヘダーに感動。昔はハタチを軽〜く越えた俳優が高校生を演じることはフツーだったよなあ。そして、そんな彼のジャミロクワイに合わせて踊る姿にまた感動。ブラットパックやジョン・ヒューズものから「ヘザース」といったブラックもの、現在に至ってはリンジー・ローハン主演のアイドルものまで、いろいろ青春映画を観続けてきた私ですが、本作の(低予算ながら)真っ当な青春映画ぶりには感動させられたナリ。かな〜りユルいけど。

「4」に続きます。
←ゲイリー・オールドマン&(「×」「/」にしたほうがいいかな?)アルフレッド・モリーナによる、実話をもとにした同性愛な映画。いまやすっかりオヤジなふたりですが、当時はともに若くて30手前、とくにゲイリーはセクシーでした。相手のアルフレッド・モリーナも、いまやすっかり演技派かつ売れっ子…(遠い目)。ちなみにゲイリー・オールドマンは、「シド・アンド・ナンシー」のあとに出たのがこれ。私にとって初めてのゲイリー・オールドマン主演作がこれ。よって私にとって彼のイメージはずっとこれ。ちなみにこれも「ジュネオン」こと、ジェネオン・エンタテインメントから出てます。amazon価格3,990円也。

いちおう書いておきます。

私がしょっちゅー「ジュネオン♪」と云っている、元パイオニアLDC株式会社こと、「ジェネオン・エンタテインメント株式会社」ですが。

私、ちゃんと「ジュネオン」が「ジェネオン」だってわかってますから♪

「ジェネオン・エンタテインメント株式会社」が正式名称で、私(と一部友人たち)が、「ジネオ〜ン」とワザと云ってるんです。

だって〜♪
腐女子向きな映画をよくリリースしてくれるんだもん♪

でもジェネオンの方には、「ウチの会社名を間違いやがって!」と不快に思われそう、あんまり云わないほうがいいかもしんないと思いつつ、どーせmyブログなんてネット場末もいいところだから、私ひとり(と一部友人たち)が「ジュネオ〜ン」と云っても声はさほど大きくないわけで…どうかお許し下さいませ。関係ない作品のときは、ちゃんと「ジェネオン」さんと書くようにしますから。あ、私、ジェネオンさんとこのDVD、けっこう買ってますってば!…BBMだってそちらからお出しになるんじゃないですか?

というわけで、念のため書いておきました。

話はちょいと変わって、FLIXサイトにこんな特集が組まれているのを発見しました。

↓「マル美 こんなゲイ映画が好き!美しい男たちをチェック!」
http://www.flix.co.jp/page/A0000978

……。
「マル美」ぃ!?
ちょっとちょっと!これ書いた人、いったいいくつなわけ!?
せめて「耽美」と書きなさいよっ!……それも死語に近いですって>秋林さん

で、取り上げている作品は、え〜っと…「ブロークバック・マウンテン」「マイ・プライベート・アイダホ」「オスカー・ワイルド」「バッド・エデュケーション」「リプリー」「太陽と月に背いて」、計6本ですか?

「モーリス」「アナザー・カントリー」「青い棘」といった寄宿舎ものを、なぜ入れぬっ!?

しかも本文中の「マル美チェック」ときたら、チェックポイントが甘いっ!

たとえば「バッド・エデュケーション」。プールサイドでのワンシーンがどーの…って、まずあのシーンのポイントは、ガエル・ガルシア・ベルナルがブリーフを穿いていて、しかも「白」だという点!…「リプリー」で、トムが目で追ったディッキーは上半身だけじゃなく、お風呂からあがったばかりの全裸だったはず。そして「マイ・プライベート・アイダホ」!「アイダホの森で焚き火をするマイク」って違わい!…ふたりがバイクの旅に出て、道の横でキャンプファイアしたの!!森じゃないよっ!「太陽と月に背いて」は、ふたりが飲んでいるアブサンになぜ触れない?…まったくもう…ぶつぶつ…。

えええ〜い!
こーゆーのは俺に書かせろ〜〜〜〜!


………。
すみません、プロに文句つけて。

↓「The Top 10 Man-on-Man Onscreen Kisses」の話
http://diarynote.jp/d/25683/20060118.html
←ピーター・サースガード出てます。
「愛についてのキンゼイ・レポート」のDVDが、今月末にリリースされます。発売は松竹だから廉価版と特典は期待できないので、少しでもお安く買いたい方は、初回版をゲットしてしまったほうがいいかもしれません。米国ではFOXより音声解説付きでリリースされてますけど、そんな特典付きかつ廉価版なんて、日本じゃあずっとずっと先、それこそ松竹の版権切れまでムリでしょうから。

なにゆえいきなり「キンゼイ」DVDの話をするのかと申しますと――このジャケット、初めて見るくせに妙に見覚えがあるんです!

あれ?あれれれれれれ?
これにソックリなの、私…以前どっかで見たぞ?

もう、気になっちゃって気になっちゃって。
…約3分悩んで、先ほどようやく気付きました。

そう――以前ちょろっとお話したデカプ〜主演作「太陽と月に背いて」DVDのジャケットにソックリなんだ!

↓これ(1/21の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20060121.html
(レオナルド・ディカプリオは昔スゴかったんだよ、というお話)

「タイタニック」と「BBM」も似てたけれど、これもよく似てるっスね。内容をおおっぴらに語れないところまで。

――ま、いまさらこんな指摘するヤツなんていないか。
東京は、私に免疫のないウィルスがウヨウヨしてるんでしょうか?

上京するたびに風邪を引いてしまいます。
今日は素直に寝よう…トホホ。

BBMとクラッシュの感想、ちょっとだけ感想&デキゴトロジーの続き、キアヌ・ウォッチャー事務局便り…などなど書きたいのですが、やっぱり体調が戻ってからですね。

あ。

東京遠征の際は、たいへんお世話になりました<親睦会メンバーのみなさま&師匠

今後もよろしくお願い致します〜。

ところで。
東京は地区によって、客層や上映映画の傾向が違うんですね。私が東京人だったら、渋谷系(ル・シネマやシネマライズなど)になるかな?

ちなみに「クラッシュ」を観た日比谷シャンテシネは――席についてから本編が流れるまでが長く、しんどかったです。シネマライズはフツーでした。

「ワンコ映像」→「シャンテのCF」→「**をお買い求め下さい〜」の放送(何度も)→「近日公開予定の映画トレイラー」→やっと本編

……。
またシャンテシネに行くことがあったら、早めにチケット買ってから、どこかお買い物へ行って、その後上映ギリギリになるまで入場しないようにしようっと。東京の人はよくガマンできるよなあ…。
山登りの前日、気になっていた「クラッシュ」を、日比谷シャンテシネまで観に行ってきました。

「クラッシュ」は、さほど私の好みではないのですが、人種差別うんぬんより、米国の…表裏一体もしくは紙一重となっている良い面・悪い面、そして現状を、あざとく(←ここポイント)、でも実は緻密に描いている群像劇だった上、米国人(というより米国在住者)には「こんな経験、私にもある」と胸をつかれる内容だったように思われました。さらにマット・ディロンがノミニーになっているけど、出演者全員ノミネートされてもおかしくないほど、俳優陣の演技は見事、同じ群像劇でも「マグノリア」のようにオーバーアクトでうんざりということはなく、一気に観ることができました。

比較で「マグノリア」を引っ張ってきたのは、同じ現代米国を舞台とした群像劇だということ、そしてラストで米国の現状の歪さ/異常性を象徴(あるいはメタファー)として出てきたもの――「マグノリア」では突然***が降ってくる、「クラッシュ」では舞台がL.Aなのに*が降ってくる――点が似ていたからでしょう。

そんなこんなで「クラッシュ」のアカデミー受賞は、「なんで〜?」というより「ああ、やっぱりね」という印象が強いです。米国人そしてアカデミー好みな映画だったと。逆にBAFTA Awards(英国アカデミー賞)では、作品賞が「クラッシュ」ではなく「ブロークバック・マウンテン」だったりするところが、「ああ、やっぱりね」です。

「ブロークバック・マウンテン」は――アカデミーが保守的だったほか、頂上に登る経過があまりに早すぎたのかも。そして「クラッシュ」に、受賞できる要因がなにげに揃っていたことが敗因でしょうか。スピルバーグは、「ギャング・オブ・ニューヨーク」でのスコセッシ並みに、今回は無視されるだろうと思ってました。

あとはそうだな…ホアキン・フェニックス、残念。ジョークにほとんど出てこなかったし、「ウォーク・ザ・ライン」が作品賞にノミネートされてないことが痛かったか。フィリップ・シーモア・ホフマン。ワンワンスピーチ、期待してたのに!…そして「SAYURI」は、賞を獲り過ぎだと思う。

授賞式自体はそうだな…「スピーチを短くせよ」をさんざん警告していたので、まるで映画を観る前の「携帯の電源をお切り下さい。他の方に迷惑です」な気分でした。

司会者のジョン・スチュワートは、可もなく不可もなく…彼の必死さは伝わってきたけど、私の好みではなかったなあ。来年は、ぜひともコナン・オブライアンを口説き落として、司会者にして欲しいナリ<アカデミーのみなさん

こんなところでしょうか。

…あ、忘れてた!私の得点は――28点♪でした。
←実はまだ日本語訳を読んでいません。我が田舎の本屋さんには置いてなくて。原書で読んじゃってる安心感と、翻訳への不安から、手にするのはもっと後になりそうです。

ネタバレにならないよう、ストーリーとシチュエーション、映画のシークエンスの説明、私がなにを気にしているのか…ということは一切語らず、で書きます。

あの…“Jack,I swear...”(「ジャック、俺は誓う…」)というセリフ、翻訳本ではどのように訳されているのでしょう?

もしご存知の方がおられましたら、教えて頂けないでしょうか?
←やっぱり。おかしいと思ってたもん。
この邦題、皮肉になるよね…ってこれ、今年の1月にジュネオンからリリースされたばかりなの?

以前ちょろっと語った映画「サラ、いつわりの祈り」の原作者ことJ.Tリロイはfake、実在しないつまり偽者、写真での彼は男の子ではなく女の子、しかも実際に小説を書いたのは他の女性作家だったという話を、NY在住のお友達Aちゃんのメールでたまたま知って、ガッカリ…というよりやっぱりなあと印象を持ちました。

↓The Unmasking of JT Leroy: In Public, He’s a She(NYタイムズ)
ttp://www.nytimes.com/2006/01/09/books/08cnd-book.html?ex=1294462800&en=504337fe9ca61faf&ei=5088&partner=rssnyt&emc=rss
(URLに「&」など入ると上手くリンクできないので、最初のhを抜きました)

(以下、「サラ、いつわりの祈り」のamazon紹介文引用)
DVD ジェネオン エンタテインメント 2006/01/27 ¥3,990 男娼をしていた少年時代をつづったJ.T.リロイの衝撃的な自伝小説を、イタリア・ホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントの娘であるアーシア・アルジェントが監督・主演。里親から息子のジェレマイアを引き取った実母のサラだが、ドラッグや行きずりの男とのセックスが止められない。やがてジェレマイアも、サラの生活に影響されていく。

…ふん。

あまりに内容と設定が出来過ぎてたし、普段は金髪にサングラスで素顔を隠しているという彼(いや彼女か)が、アーシア同伴でキャンペーン来日したときにその記事と写真を見たけれど、これがとにかく胡散臭くて仕方がなかった。そしたらやっぱり実在しないときたもんだ。こうなってしまうと、誰がどこまで確信犯だったのかということが気になります。

アーシア・アルジェント、ガス・ヴァン・サント、ジョナサン・カウエット、ウィノナ・ライダー――いったいどこまで?…むむむむ…。

↓胡散臭い!と話した日記
http://diarynote.jp/d/25683/20050803.html
(もともとは「ターネーション」の話なんですが)

…なんでかって?

だってね、リロイってカウエットとヴァン・サントと一緒に、「マイ・プライベート・アイダホ」のDVDで(なんでか)解説してるのよ?当時の出演者はどこ?…私としてはやっぱり気になるもん。もし日本でリリースされたら、この解説も付くわけ? ……あ〜あ。

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