「マシニスト」

2005年6月13日
←主演は、子役から堅実にキャリアを積み重ね、とうとう5代目バットマンに就任したクリスチャン・ベイルさん(31)…って、え〜〜っ!?彼、もう31歳なんですかっ!?デカプとタメ…うわ、気付かなかった!「太陽の帝国」(1987)の頃って、いくつだったんだろう?計算機、計算機!…14歳か。極東女子、思わず遠い目。「太陽の帝国」からずっと、彼を暖かい目で見守ってきた私ですが、この映画で30kg近いダイエットをしたと聞いたときは、さすがにビックリしましたよ。たぶん、演技に対してマジメでストイックなところがあるだろうなあ。そしてその「マシニスト」ポスターでの彼を、海の向こうでは「イーサン・ホークに似てる」と云ってる人がいて…ってことはつまり、それだけ彼が貧(以下、自粛)

クリスチャン・ベイルが約30kgのダイエットをし、ガリガリ鶏ガラ状態で演じたという話題の映画、「マシニスト」を観に行って来ました。

■「マシニスト」THE MACHINIST(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0361862/
日本公式サイト→http://www.365sleepless.com/
監督:ブラッド・アンダーソン
脚本:スコット・コーサー
出演:クリスチャン・ベイル、ジャニファ・ジェイソン・リー、ジョン・シャリアン、マイケル・アイアンサンド、他
上映時間:102分

ストーリー:
工場で機械工として働くトレバー(C・ベイル)は、理由がわからないまま重度の不眠症になり、もう1年間も眠りについていない。体がどんどん痩せ細っていく彼を、工場の仲間たちや経営者は気味悪がっていた。そんなある日、仲間のミラー(M・アイアンサンド)が、トレバーの不注意により左手を切断してしまう。新入りのアイバン(J・シャリアン)に気をとられていたからと説明するトレバーだが、誰もアイバンを知らなかった。そして次第に、トレバーの身の回りに不思議な現象が起き始めるが――。

うっわ〜…ビックリ。
いまどき、こんな映画が作られるなんて。

この全体の雰囲気ときたら――なんてオールド・スタイル、なんてクラシカルなことよ!

ヒッチコック作品(「めまい」「間違えられた男」あたり)や、ポランスキー作品(「ローズマリーの赤ちゃん」「反撥」「テナント」あたり)の雰囲気に、とても似ている。大学時代によく観た彼らの映画を、つい思い出してしまったナリ。

すみません、続きはまたのちほど…。
←どわっ!?ツインパックで出てたんですか!?
DVDリリースに気付かなかった…不覚。

私、この2本が大好きでたまらないんです。
「自分を抑えきれないくらい、好きなんだ!」と叫びながら、カウチの上でジャンプすること(←いったい誰のマネですか?>秋林さん)だって、できますもん。

1作目の「ビフォア・サンライズ」を観た当時、共感しすぎて、うっかりイーサン・ホークに擬似恋愛しそうになったという、恥ずかしい過去まで持ってるし。たぶん、自分がジュリー・デルピーとまるっきり同じ考え方をする女だからだと。…今年の春、遠出して9年越し続編「サンセット」を観に行ったときは、オイオイと大泣きしてしまったし。この2本について、いつか絶対に当ブログで語り(かまし)たいですね。

でもって、「コニー&カーラ」のDVDも出てたんですか!?
(情報元は蛍風さんの日記)
これもリリースに気付かなかった…不覚。

チェック漏れが激しいようなので、明日「DVDで〜た」でも買ってこようかな…。

星と城

2005年6月10日 映画ヨタ話
永遠のデュードさんと秋りんごさん(←検索避け)の結婚ゴシップ(もう…ウンザリ!こんなに騒いでるのは日本だけかと)のせいで、この2日間、myブログが異常な状況でしたが――どうやら「ガセ」で収拾がついたようです。…ってか、結婚したての男が、別の女性(しかもふたり)とデートするかっつーの!…いやはや、日本でのデュードさん人気にはビックリさせられましたよ。

話は変わって。

日本で大ヒットし、世界興行成績でも第5位(6/10現在。ちなみに1位「SW:EP3」、2位「最後の恋のはじめ方」、3位「ロボッツ」、4位「コンスタンティン」)である宮崎監督作「ハウルの動く城」が、今週より全米で公開となりました。

↓「ハウルの動く城」米で公開始まる(yahoo!JAPAN)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050611-00000506-yom-ent

(以下引用)
宮崎駿監督のアニメーション映画「ハウルの動く城」の劇場公開が10日、ニューヨーク、ロサンゼルスなど米国の主要都市で始まった。

 上映されるのは英語版。ローレン・バコールさん、ビリー・クリスタルさんら著名なハリウッド俳優が声の吹き替えを担当。宮崎監督の作品ではこれまでに、「千と千尋の神隠し」、「もののけ姫」が米国で公開され、高く評価されている。

「ハウルの動く城」は、我がニッポンでは宮崎アニメとして珍しく賛否両論な評価を受けていて、私自身もあんまり好きではない作品だったりするのですが、果たして米国ではどうなるんだろう…と、海の向こうでのレビュー、代表してロジャー・エバート(米国映画評論家の中で最大権威といえる人。ちなみに彼は今までの宮崎アニメ、すべてを絶賛してます)のご感想を伺いにいったらですね――

↓Rogerebert.com
http://rogerebert.suntimes.com/apps/pbcs.dll/frontpage

「動く城はビジュアル的に(観るに値するほど)素晴らしいが、最近の彼の仕事と比較すると失望する、オススメできない」…と書いていて――

(以下、印象的な文を引用)
(A parade of weird characters comes onstage to do their turns, but the underlying plot grows murky and, amazingly for a Miyazaki film, we grow impatient at spectacle without meaning.

なんと星2つ半(B-)!という評価。
これには私もビックリ…ってか、私が驚いてるくらいなんだから、米国の映画ファンも当然ビックリしていて、「ロジャー・エバートの評価が星2つ半だと!?」「宮崎ファンにはバッドニュース。彼はこの映画が好きではないらしい」…と、いろいろ騒いでいるようです。ロジャー・エバートってホント影響力ある人なんだなあ…と極東女子、思わず実感。

でもまあ、いくら「オススメできない」と語ってたって、星2つ半なわけだし(星4つが最高)、Rotten Tomatoesでは現段階でトマトメーターが「85%、フレッシュ」(つまり支持85%の面白い作品)となってるので、評価はやっぱ高めみたいですね。

↓Rotten Tomatoes:Howl’s Moving Castle (2005)
http://www.rottentomatoes.com/m/howls_moving_castle/

ピクサーが抜けたあとだけに、ディズニー(米国での配給元)だって宮崎様様〜!なんでしょうが、果たしてどうなることやら…。

↓参考:「ハウルの動く城」ちょっとだけ感想(4/8の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050408.html
(下のほうにあります)

恐ろしい…

2005年6月9日
気が滅入っちゃってるようです。

…落ち着きたい。

続・ここ数日

2005年6月8日
あんまりカウンタを気にしたことがない私ですが、ここ数日ネット落ち(とゆーか、自分のブログに近寄らなかっただけ)していた間に、なんだかいつもより多く回っていたようで、正直、コワイ思いをしております。

もちろん何百・何千と回ったわけではなく、いつもより多い程度なだけ、人気ブログに比べれば、そのカウントだって、それはそれはそれは微々たるものです。

じゃあ、なんで気にしているのかと云いますと。

私は自分のブログのアクセスアップに興味がないタイプです。人気投票サイトに登録してませんし、個人HPでリンク頂いているのはkさんとりょうさんのところだけ、ひとさまの掲示板に書き込みする際に当ブログアドレスを入れることだって(基本的に)ありません。TBも(こちらから)したことナイです。

ブログを書く最大の目的は、文章を書く上でここを鍛錬の場にしたいから、そして、なにかの縁(≒検索)で当ブログにたどり着き、IEやFireFoxなどのブラウザで「ブックマーク/お気に入り」をポチっと押下して下さってる方、他のブログサイト、もしくはこの「だいありぃの〜と」さんでリンク下さってる方、そしてお友達に対して――こんなこと考えてるよ〜、面白いことがあったよ〜、ヘタレなことがあったよ〜と場末で語りたいだけ、基本はコソコソしていたい、もし気が付いて下さったら、そのときは「よろしくお願いします♪」――そんなマイナーな姿勢で更新しています。

なので、妙に回ってると不思議でたまらず、次に「なにか悪いことが起きてるんじゃないか」と心配になり――最終的に怖くなってしまうんです…。つまり、すんごい小心者。

なにかマズイことでもしてしまったか…う〜ん…と思ってたら、やっぱりマズイことをしておりました。

事情も知らず、火あぶりの刑と書いて申し訳ございませんでした。今日、ご理由を拝読しましたです。遅くなってすみません…。

最悪な一日を過ごしたのは事実とはいえ、私もハトポッポだったということですね(なので、自戒を込めて削除しません)。

それでも失礼だったことは変わりないので、お詫び申し上げます。反省。ご立腹でしたら、すみません…。

…と、もうひとつ。

「オータム・マッキントッシュ」の検索で、当ブログにお越しになる方がひっじょ〜に多く、ビックリしております。

――なんでぇ?
キアヌのいつまで続くかわからない新しいガールフレンドさんは、リン・コリンズちゃんでは?(それともアマンダさん??)

またオータムさんとウワサになったのですか?
どこぞのゴシップ誌に結婚の記事が載ったとか?…彼女との結婚話は、ジェニファさんが亡くなってから、しょっちゅー出てますよねぇ。そしてしょっちゅー否定しているキアヌ…。

私にはわかりましぇん(いま、調べる気力ないしぃ)。

私がオータムさんについて知っていることは、以前キアヌ自身がインタビューで「もっとも女性と長く付き合ったのは2年くらい」(95年「ヴェニティ・フェア」誌)と語っていて、その際に名前が出てたのが彼女だったということでしょうか(先月、リバーのことを思い出し、過去の資料や雑誌を引っ張り出して見てたらば、当時としてはたいへん珍しい、キアヌの長めのインタビュー記事が出てきまして、ゲイ疑惑否定や「ハムレット」出演の話と一緒にオータムさんのことが載ってました。いと懐かし)。

なので、もう10年くらい前からキアヌファン(…ってか、私はウォッチャーなだけ!)の間で知られてる人なわけですが、キアヌのまわりには女の子ばっかなので、彼女のことをすっかり忘れてましたよ。Rちゃんは覚えてた…さすがだわ。

まあ、そんなに長く(付かず離れずで)付き合ってるならば、彼女としてもリークしたくなるでしょうね。実際はどうか知りませんが。

…以上、なんかよくわからない内容な今日の日記でした。

↓「キアヌ・ウォッチャー事務局便り」の最新版(といっても先月ですが)はこちら
http://diarynote.jp/d/25683/20050521.html

■追記
キアヌ側は結婚を否定したようです。

↓Details on Crowe’s Clash; Keanu Hitched?
http://extratv.warnerbros.com/v2/news/0605/07/3/text.html

(以下引用)
And from Russell Crowe to another leading man, did heartthrob Keanu Reeves tie the knot in a secret ceremony?

No -- a British paper is reporting Reeves married girlfriend Autumn Macintosh last month in Los Angeles, but we spoke to Keanu’s people who said the story is completely false. Keanu is still a single man.

いまだって女の子に困ることはまったくないし、デビュー前だってずっとガールフレンドの家にいたような人なんですが……ひとりでいたいタイプなのかもね<キアヌ

ちなみに私が男だったら、彼と同じボヘミアン(自由気まま)タイプ男になってたでしょう。なので、キアヌの暮らしっぷりには昔から憧れを抱いてます(←本気で云っている)。

ここ数日

2005年6月7日
←スコーンにこれをつけて食べてました♪

え〜っと元気です。
しばらく書いてないと、自分の文の書き方を忘れるもんですね。

誰が悪いという話ではないですし、勝手に自家中毒を起こしただけなのでダイジョブです…ってか、タフになって戻ってきました♪

「人は人、我は我」なので。

でも気持ちの踏ん切りをつけるため、過激なハトポッポには豆鉄砲食らわし、さらにその後心の中で何度も火あぶりの刑に処しました。よって気分はスッキリしてます。

ヤケドの薬は差し上げられませんが、傷口に塩を塗るようなことは致しませんので、これでチャラかと。

今日は、とりあえずここまで〜。
本来ならば、今日は「5月の最も魅力的な人」を書く日なのですが、別の話を。

ブルック・シールズ出演作「プリティ・ベビー」を鑑賞した後、なんとなくIMDbで彼女のページを覗いたら、なぜかやたらとトム・クルーズの名前が出ていて、不思議に思って掲示板を覗いてみたところ、「ふざけんな!トム!」とブルッキーファンが彼に対して激怒している内容の書き込みが続いておりました。いったいなにがあったのだろう?と調べてみたら――トムがブルッキーに対し、インタビューでたいへん失礼なことを云ったのだと判明。

↓Tom to Brooke: Don’t be woman of substance(NY DAILY NEWS)
http://www.nydailynews.com/news/gossip/story/312036p-266946c.html

ブルッキーが2度目の結婚以降、ずっと不妊治療をしているという話は私も知っていて、努力の末に女の子を授かり、無事に出産したとニュースで聞いたときは、心から祝福したものです。

がしかし。母親になり精神的に参ってしまったブルッキーは、精神科医と抗うつ剤の力を借りて、赤ちゃんを育てたそうです。真面目な性格だと云われてた彼女、ずっと欲しかった赤ちゃん…相当なプレッシャーだったことでしょう。ブルッキーと同じような悩みを抱えている母親は、絶対に多いはずです。

そんなブルッキーをトムが責めたのです。

彼がサイエントロジーという新興宗教に入信していることは有名です。この宗教によると、精神的な病気に対する投薬は良くないことだとか。

ブルッキーの抗うつ剤使用告白について、トムいわく――

「こういった薬は危険だ。僕はそういう人たちを助けたことがあるけど、ビタミン剤を処方すればいいんだよ。ブルックは才能ある女性だけど、彼女のキャリアは(それで)どうなった?」

……。
なんてヒドイことを云うのよ…。

私が映画を観出した頃、ブルッキーは超人気アイドル女優でした。出演作は駄作ばっかりだったし、演技が上手いとは思えなかったけれど、美しくて、明るくて、悪い噂がひとつもなくクリーンで、頭がバツグンに良くて、ワム!のジョージ・マイケルの大ファンだと云っていた彼女が、私はとても好きでした。

大学卒業後に多少低迷したけれど、活躍の場をTVに移し、コメディエンヌとして開花したドラマ「ハロー!スーザン!」は大好評で――女優として人気がなくなったわけでも、忘れられたわけでもないんです。

当然、ブルッキーはトムに抗議しました。

↓Shields Attacks Cruise for Criticizing Her Drug Use(IMDb)
http://us.imdb.com/news/wenn/2005-05-31/#celeb3

いったい彼になにが起こったのか――最近トムが相当おかしいという話をよく聞きます。でも別にブルッキーは関係ないでしょう?…自分の価値観を押し付けた上、彼女にヘンなこと云わないでよっ!ブルッキー主演「エンドレス・ラブ」がアナタの映画デビュー作だって、私知ってるけど…それにしたってヒドイ。

…などとPCモニタの前で憤っていたら、今朝、思いがけず自分が傷つくことになってしまいました。相手はトムじゃないですよ〜って当たり前か。

4年くらい前になるのかな、ネットを始めた頃というのは、ひとさまの意見にいちいちショックを受けたり、落ち込んだりしたものですが、いまやネットサーファーとしてすっかり一人前…というか、サイバー処世術が(それなりに)身についたためなのか、我ながら昔に比べて、ずいぶんと精神的に逞しくなったものだと思います。

1.自意識過剰になるな
2.タフであれ
3.人は人、我は我
4.情報と感情に流されるな、客観的に考えろ

…と思いながら、ネットサーフしたり、ブログ更新したりしてるんですけどね。

いくらそんな私だって、「品位を疑う」なんて書かれたら傷つきますよ。

もう最低。
会社を早退してしまおうかと思ったほど、今日1日、気分最悪。
呪ってやりたい。

ごリッパな品位と感性を持っておられる保守派の方には、私のような品位のないリベラルな人間なんて、虫けら以下なんでしょうね。でも私は変わりませんよ、自分の品位と心中します。それって本望だわ。

どのみち、こういう「自分で勝手に傷ついた」場合は、傷ついた側が我慢しなければならないもの。ブルッキーのように名指しされたわけじゃないので、ヘンに話がこじれて「言論の自由」などと理論武装されたらウザイし、仕返しされたりしたらイヤだし、怖い。大人が相手だから大丈夫だと思うけれど、我慢しなければならないのは、やっぱり私。

まだまだタフにならなければいけないってこと?
…アイアンハートに筋肉つけろ?

ヒミツではなくこうやって本文に書いてるあたり、ずいぶんと強くなったもんですが、それでも私の心は傷ついたままです。

2日ほど、ネット落ちします。
別のことをして過ごそうかなと。

落ち着かねば。大人なんだから。

0点。
バンザ〜〜〜〜イ!

kさんのところで知ったのですが、「ダ・ヴィンチ・コード」のシラス(サイラス)役、ポール・ベタニーに決定したそうです。

うぉおおおおおお!ナイス配役!
ピッタリ!…過ぎてコワイくらい。

ルックスだけじゃなく、あーゆー役(…)を演じてこそポールとゆーか、彼の俳優としての真骨頂かと。実際に私めも「こりゃシラスは絶対ポールだな」と、脳内変換しながら原作読んでましたし。

いや〜、嬉しいですね。これで一気に映画が楽しみになっちゃった♪

なお、監督はロン・ハワード。
「ダ・ヴィンチ・コード」の次に「エデンの東」を撮るんだとか。……。

■参考:ポール・ベタニーさんのお話(5/12の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050512.html
(「マスター・アンド・コマンダー」でマチュリンを演じた俳優さんです。なぜこの役でオスカーにノミネートされなかったのか不思議。アカデミー会員はどこ見てんだか…)
←あの有名なジェイムズ・ディーンです。

主演作は3本だけ、24歳の若さで事故死してしまった俳優ジェイムズ・ディーンのコレクションDVD-BOXが、米国でワーナーより発売されます。

主演作「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」の3本を収録(amazonでは3枚組とアナウンス)、特典は音声解説・ドキュメンタリー・未公開シーン・メイキング・スクリーンテスト、そして本編はリストア&リマスター…という代物。

↓James Dean.com(公式サイト)
http://www.jamesdean.com/index.php
(公式サイトがあるとは思ってなかったナリ)

↓The Complete James Dean Collection(Warner Bros.公式サイト)
http://64.207.161.69/
(よく出来てるサイトで、TOPでは映画の各シーンが自動で流れます。ジェイムズ・ディーンの映画を観たことがない方は、一度ぜひ)

彼の主演作はすべてワーナー製作なため、いつかBOXセットで出るだろうなと思っていたところ、没後50年の今年ようやく出るようで…ってか、今月31日に発売するんですね。たぶん日本でも、今秋あたりにリリースされるんじゃないでしょうか。そうなったら、私は買うと思います。いつかBOXで出ると思ってたから、単品リリースされた際にも買わなかったし。

そういえば、もうずいぶん前――彼の没後40年のとき(つまり10年前)、「エデンの東」がリバイバル上映され、イソイソと観に行った覚えがあります。すでに彼の主演3作は鑑賞済みだったのに、なんでわざわざ観に行ったかというと、彼の主演で一番好きなのが「エデンの東」だったからで…どうしてもスクリーンで観たかったんですよね…。

そしてさらにあのとき――ジェイムズ・ディーン没後40年ということで、彼の伝記映画を作ろうという話がありました。私が覚えている限り、たしか90年初頭から話題になっていて、当時の主演最有力候補…というか、筆頭俳優は誰だったと思います?

そう――リバー・フェニックスです。

ジミーとリバーには共通点がありました。背格好が似てたこと(長身ではなく、それほど細身でもなかったし)、センシティブでどこか影を引きずる、まっすぐな眼差しが非常に印象的な俳優だったこと、大人になる過渡期の青年役がとても似合ったこと――ふたりとも創作された役というより、そのまま自らを映し出した役を演じているような雰囲気のある俳優でした。…少なくとも私にはそう思えたの!

↓リバーのモノクロ写真…ちょっと若いかな?
http://www.screensavershot.com/persons2/rphoenix.jpg

でもリバーがジェイムズ・ディーンより若く逝ってしまい――その後、ブレンダン・フレーザー、ブラッド・ピットの名前が挙がりましたが、最終的なオファーは、レオナルド・ディカプリオにいったと云われています。でも当時ハタチそこそこだったデカプは、自分は経験不足であると断り――結局、映画の話自体がどこかのお山に飛んでいってしまいました。ただ、ジェイムズ・フランコ主演でテレビドラマが製作されましたが。

で、そのさらに10年後。
私をビックリさせる、こんなアナウンスが流れました。

↓「エデンの東」をロン・ハワード監督がリメイク(eiga.com)
http://www.eiga.com/buzz/040727/10.shtml

(以下、引用)
 伝説のスター、ジェームス・ディーンの初主演作「エデンの東」(54)を、ロン・ハワード監督がリメイクすることが分かった。製作はブライアン・グレイザー、脚本は「クイズ・ショウ」のポール・アタナシオが担当する予定で、実現すれば、オリジナル版よりもジョン・スタインベックの原作に忠実なものになるという。
………。
いったい誰がキャルを演じるとゆーのだ〜〜〜!?
…マイケル・ピットじゃないでしょうね!?…それならジェイムズ・フランコのほうが(まだ)いいよう…。

原作に忠実であろうとなかろうと、駄作のリメイクならまだしも、名作をリメイクするのはやめたほうがいいと思うんだけどな…。

とりあえず、この件は今後もフォローしていく予定なので、続報および主演が決定したら、当ブログにてお知らせします。

↓ハワード版「エデンの東」のアナウンス(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0419717/
(スタジオはワーナーではなく、ユニバーサルなのか…ふ〜ん…)
←このポスター、素晴らしいですね。オリジナルより断っ然、日本版のほうがいいです。ファンタスティ〜ク!グッジョ〜ブ!
ペドロ・アルモドバル先生はご覧になったのでしょうか?ちなみにこの映画、ちゃんと観に行ってきましたよん♪…私が見逃すワケないも〜ん!

↓参考:オリジナルポスターはこれ(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0275491/posters
(戦後のラジオ体操を思い出してしまうとゆーか…)

今週末は久しぶりにヒマだったので、新作映画鑑賞に費やせる時間がかなり多く取れました。珍しいことナリ。

それにしても、今年(の上半期)は本当に取りこぼしが少ないなあ。4〜5月だけの「薫風の覚書」ですら、(ほぼ)消化できましたもの。

↓観たい映画リスト(「薫風の覚書」4/15の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050415.html

リスト以外のタイトルだって、公開前から個人的にチェックしていた作品や、これは見逃せないと思った作品、日本で公開されないと思い込んでたら、どっこい逆転公開となった作品…などなど、いろいろ観ることができました。おかげでいっぱい拾いモノをしましたよ。田舎の映画館だって頑張って単館系を上映してくれるし…たいへん助かってます。それでも観れない作品はあるんですけどね。ゼータクは云えましぇん。

なので、いくつか感想を書いておきたいなと思っているのですが、どうやったって全部は書けない…。「運命を分けたザイル」はたぶん、upするまでもう少し時間がかかります。

どれを書こう?
なにを書こう?

う〜ん…。
いったい彼らになにが起こったのか。

千葉ロッテマリーンズの快進撃が止まりましぇん。
とうとう巨人を3タテ!

↓千葉ロッテマリーンズ公式サイト
http://www.marines.co.jp/

彼らと楽天の勝利が気になり、ここ最近私めもコソっとスポーツ紙(我が家は巨人ファンなので、新聞は読売とスポーツ報知を取っています)をチェック、さらに薫友さんという方が書いておられる、すんばらしいマリーンズの応援ブログ「マリンブルーの風」を毎日楽しく拝見しております。

↓「マリンブルーの風」
http://blog.livedoor.jp/buschiba/
(純粋に観戦記としても面白いな〜と)

で、そのブログの中で大笑いしたのがこれ。

↓「交流=打ち負かす? 新ポスターはセを挑発だ!」(「マリンブルーの風」)
http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/21684654.html

ぎゃははははははははは!…文字をブルーにしてみました。

海浜幕張駅内には、マジでこんなポスターが貼られてるんですかっ!?
…もう変わっちゃった??

よし!…明日、フラボノガムをままりん(母)に買ってあげようっと♪
仲良しのMちゃん(豪州人)と飲みに行ってきた。

なにか話があるんだろうと思っていたら、案の定、お店に入って席につくなり、「いつも秋林と一緒にいるあの素敵な日本人男性を紹介して欲しい。彼がもしフリーなら近づきたい」と切り出された。

困ったなあ、どうしよう…と思いながら、私は「明日まで待って」と即答を避けた。

Mちゃんが一目ぼれした日本人男性とは、私の長年の親友であり、このブログでもよく出てくる友人Fのことだ。彼は一般人にしておくにはもったいない、たいへんな美貌を持つ男で、背は高く190cmあるし、男性らしい美しくシャープな顔立ちをしているし、体には綺麗でムダのない筋肉がついてるし、頭は良く理知的で、その声も素敵だ。誰もが彼をハンサムだと云うだろう。

がしかし。
彼は女性を恋愛対象と見なさない人種――ゲイなのである。

「彼に紹介して欲しい」と云われたことは過去に何度もある。だがその目的が恋愛だと判明した場合、私はいつも即答を避けた。正直に「彼はゲイだからムリ」と云えばいい話だとしても、ここは日本である。彼の断りもなく、簡単に「ゲイだ」と云うわけにはいかない。

そして今日、Fにその件を伝えると「Mちゃんなら(云って)いいよ。彼女ならわかってくれるさ」と返答があったので、Mちゃん宅へ行った際に真実を告げた。彼女は納得し、そしてこう話してくれた。

「ゲイの男性が魅力的に見えるのは、女を性的な目で見ないからよね」

…ごもっとも。
至極同感せり。

そういえば、昔読んだ「ニューヨーク・ニューヨーク」という漫画で、同じようなセリフを女性キャラが話していたっけ。私はあの漫画の女性、そしてMちゃんのボヤキがよくわかる。

目は口ほどにものを云う。
視線に酔う女もいるだろうが、ゲンナリする女だっている。

あ〜あ、本当にウンザリなのよ――もう、放っておいてちょうだい!

復活

2005年5月24日 映画ヨタ話
なんと!
あの例のシネコンで、中止と云われたベン・スティラーの「ドッジボール」が公開(再)決定、鑑賞可能となりました。文句云ってよかった♪…これは観に行かねば!

↓以前、公開中止と云われたときの話(4/16の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050416.html

でもなんだか最近、球技モノばかり観ているような…。
(「プライド」→「ウィンブルドン」→「ドッジボール」)

球技モノと云えば、先日「プライド」と「ウィンブルドン」を観るため、久しぶりにユナイテッド・シネマへ行ってきたら、本編前に流れるトレイラーの、そのまた前に「鑑賞中はヒトサマに迷惑をかけない!」マナーキャンペーン(?)フィルムなるものが流れ、これがけっこうわかりやすくできていたので、個人的にちと感心してしまいました。

あんまりマナーマナーと云いたくないけど、これで鑑賞中に携帯パカパカ開ける人が少なくなればいいなあ…。
読了。

大ショックを受けてしまった。
フィリップ・K・ディックが晩年、こんな作品を書いていたなんて。

私が彼の小説を読むときは、理由もなく漠然と自家中毒を起こし、自分自身コントロール不能になってしまったときだとか、精神的に追い込まれてクタクタなときだとか、圧倒的な無力感に襲われて打ちのめされたときだとか、つまり、己の精神が内へ内へと向かっているときが多く、それはたぶん、自分がそんな事態に陥ったときに読むと、彼の描く世界がより理解しやすい、すんなりと頭に入っていくからなんだろう。そして、主人公たちはどんなに暗い局面で自信や自己を失いかけても、底辺でサバイヴしている――ディックは無力の中でもがくキャラクターに対し同情的であり、私はそんな彼の小説にどこか救済を求めていたのかもしれない。

でも「暗闇のスキャナー」は違う。
登場人物たちへの同情的視点は同じでも、彼らの向き合う世界がまったく違う。

希望などない、絶対に逃避できない現実。
因果応報とばかりに、崩壊していくキャラクター。
そんな彼らを、止める手段ではなく必要がない世界。

読んでいて、私も胸がはりさけてしまった作品。

おでかけ

2005年5月22日
「上映は27日までとなっております」
…ってことは、鑑賞チャンスは今日しかないっ!

「ウィンブルドン」を観に行ってきます。

同じ映画館だし、ビリー・ボブ主演のスポコン映画(タイトル忘れた)も一緒に観てこようかな…。

■追記
観に行ってきました<「プライド 栄光への絆」&「ウィンブルドン」

前者は実に米国らしい背景のスポコン系ドラマ、前者はWT社による、実に英国らしい(ラブコメ味付けな)スポコン系ドラマでした。いや〜…観に行って本当によかったです。個人的には前者が好みだったか…な?

ちなみにひとりでコソコソ観に行ったら、友人Eに「フットボール映画だったら俺も観に行きたかった!連れて行ってくれたらよかったのに!」、友人Mちゃんには「WT社のラブコメなら私も観に行きたかった!連れて行ってくれたらよかったのに!」、友人Fには「ビリー・ボブが出てるなら今度俺も観に行く!好みだから♪」と云われました。……。
←これ今年の3月に出たそうなんですけど、表紙の写真、ちと古すぎやしませんか?

時間がナイので、今回のキアヌ・ウォッチャー事務局便りも「プチ便り」でお送りします。

■「キアヌ・ウォッチャー事務局」とは
「キアヌのことは好きだけど、『キアヌ様♪うふ♪』と云う気はさらさらない。いいとこ、「ヘイ、次は何を演じるんだい、デュード?」(←事務局のスタンスを一言でいうと、こうですな)。でも新作が公開されると観たくなる…とゆーか観なくては!と思ってしまい、観たら観たで今度はなにかひとことふたこと云いたくなる」という極東ギャルによって、2004年春、勝手に発足された不定期活動体。活動内容はたった1つ――「キアヌを生あったかい目で末長く見守ってあげる」こと。現在、傍観者募集中。

↓「キアヌ・ウォッチャー事務局事務局プチ便り(号外)」(4/13付日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050413.html

キアヌのファン(もしくは私のようなウォッチャー)のみなさんならば、よくご存知だと思うんですが、キアヌのゴシップと云えば、いままでもたっくさん、いっろんな、さまっざまな女性(から男性まで)が登場してきました。がしかし、どの女性も「あり??マジで?」というような人ばかり。ダイアン・キートン除く…ってか、あれは完全にガセでしたけど。

がしかし。

今回のお相手であるリン・コリンズちゃん(次回作で共演)はキュートですよ〜♪

↓リン・コリンズちゃん(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/granitz/2546/LynnCollin_Vespa_3322804_400.jpg

いや〜、キアヌをウォッチしてきて早××年。こんなカワイイお嬢さんを連れているキアヌは初めて見ましたよ!ホント!ホント!女の子と一緒にいて幸せそうに笑ってるあたりも初めて見た!…おてて繋いじゃって、やるじゃ〜ん♪

↓おてて繋いでやるじゃ〜んな、一連のお写真
URL消しました。削除依頼が来たわけではありましぇん。ただなんとなく。
(身長差がかなりあるとゆーのに、リンちゃんと脚の長さが同じに見えるところがポイントかと)

しかし…キアヌは昔から厚着男でしたが、もちっとカラーコーディネイトを考えりゃいいのになあ。しかもちょっと太ったな…警告したのにぃ!

リンちゃんに彼氏がいるという話もあるし、トムトムとケイティ・ホームズみたいとも云えるし…まあ、いつまで続くかはわかりませんが、とりあえず事務局でもチェックしていきたいと思います♪

…以上、プチ便りでした♪
←これを観たかったのは、塀内真人(現・夏子)の漫画「おれたちの頂」に、影響を受けたからです。「おれたちの頂」は、その昔少年マガジンで連載されたマウントクライミング漫画でして、かなり粗っぽく強引な(ところが実に塀内先生らしい)部分はあれど、まったく違う性格を持つ邦彦と恭介が、極限に立ち向い、さまざま困難を乗り越え、難攻不落の山々を征していく姿、彼らのパートナーシップ、山に対する愛情がストレート真っ向勝負で描かれおり、当時は涙涙で読んだものです。山登りはしない私が、いまだにクライム用語を覚えてるあたり、この漫画の影響は自分の中でかなり大きかったようですね…ってか、塀内作品は昔のほうが断然面白かった、この「おれたちの頂」と「フィフティーン・ラブ」と「涙のバレーボール」は、スポーツ青春漫画の名作だったよなあ…(遠い目)…って、そう思う方は他にいらっしゃいませんか?

山岳文学だけでなく、ノンフィクション文学としても傑作と云われている大ベストセラー、ジョー・シンプソン著「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」が映画化されたというので、観に行って来ました。

■「運命を分けたザイル」Touching the Void(2003・英)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0379557/
日本公式サイト→http://unmei-zairu.com/
監督:ケビン・マクドナルド
脚本:ジョー・シンプソン
出演:ジョー・シンプソン、サイモン・イェーツ、ブレンダン・マッキー、ニコラス・アーロン、他
上映時間:107分

ストーリー:
1985年6月、野心溢れる若き英国人クライマー、ジョー(B・マッキー)とサイモン(N・アーロン)は、ペルーのアンデス山脈で難攻不落の標高6600mシウラ・グランデ峰に挑み、困難に遭遇しながらも登はんに成功する。だがその後、帰ルートにて最大の試練が彼らを待ち受けていた――。

「ジョーとサイモンの当事者ふたりが状況を語り、それと同時に俳優たちによる再現ドラマが展開する」という、ジャンル的にはドキュメンタリーだけれども、俳優たちの演技、ロケーション、そして撮影がたいへんリアルで素晴らしいために、その部分だけで充分映画として成り立っている…という不思議な作品。

ドラマオンリーな「クライマー映画」にすることだって可能だったのに(実際、トム・クルーズ主演で映画化の話があったそう)、インタビュー+ドラマ構成のドキュメンタリーにしたため、「最終的にふたりが助かったのかどうか」というドラマの部分でハラハラドキドキしたくても、スクリーン上で当事者ふたりが語ってる以上、ふたりは助かったんだと確実にわかるわけで――そのドキドキ臨場感&緊張感はどうにも薄れてしまう。

よって、純粋にドラマ部分を楽しみたい人には少々興がさめる作品であり、事実、私も途中まで「なんか入り込めないなあ」と思ってたのですが。

ジョーがたったひとりぼっちでクレバスに取り残され、なんとか脱出、でも地上で動けずにいる――その彼の心情を語るナレーション(しかも本人)を聞いているうちに、これはどんな俳優でも演じ切れない、生と死の狭間、その極限を超えてきた当事者にしかわからない心理状態だろう――そうなると今度はスクリーンに映し出されるものがおそろしくリアルに見えてくるようになり、結果、ドラマ+ドキュメンタリーという手法を選択して良かったのではないかと思うに至りました。

通常のドラマ映画として製作されていれば、描かれる感動は誇張されたものになる。でも本作が選択したのは、誇張のない事実とふたりの真の思いを描くこと。スクリーンを見ていると、それがよく伝わってきたナリ。

俳優たちのセリフのない演技だけでなく、登はんとクレバス描写がたいへんに素晴らしく、きっとこれらの撮影にも誇張のないリアルさがあるんだろうなあ、撮影は困難を極めたんじゃないだろうか……と、ドキュメンタリーの奥深さとともに、製作側の情熱が感じられた1本。

本屋さんにて

2005年5月18日 読書
「スラムダンク」。
湘北ならば花道とミッチー、他校では牧が好き。
…仙道じゃなくて牧ってところが、実に私らしいなと。
←これ、大好き♪
ワーナーからトール版で出してくれませんか?
ちなみにUS版DVDには特典として、製作スタッフによる解説、ロジャー・エバートによる解説、計2種の音声解説が入っています。なんで映画評論家のロジャー・エバートが解説してるのかと云うと、彼の1998年のベスト1が「ダークシティ」だからだと思うんですが――日本でもその解説付きDVDを出してくれないかなあ。

ここ数日、ギブスンの話を書いてる理由なんですが。

先週末、本屋さんで「パターン・レコグニション」(これ、サイバーパンクじゃなくサイバースリラーで、舞台も現代なんだそう)の平置きを見ちゃって、買うかどうかで悩み、そのまんまレンタルビデオ屋さんに行ってしまったせいだからと思われます。

で、結局――

「JM」→「マトリックス」→「ダークシティ」→「ガタカ」→「マイノリティ・リポート」

…という順でSF映画鑑賞してしまいました。
(DVD持ってないのは「JM」と「ダークシティ」)

自宅でDVDハシゴ。
う〜ん、ちょっと暗いかも。

なお、ついでに語りますと――当ブログのカラー設定は、シビラというよりはギブスンを意識しています。

↓ウィリアム・ギブスン公式サイト
http://www.williamgibsonbooks.com/

この色合い、大好きなんですよ♪…てへ♪

「JM」

2005年5月15日
←みなさま――覚えておられますでしょうか?…今から約10年ほど前に、「『スピード』のキアヌ・リーブスと北野武が初共演!」と、我が日本でも鳴り物入りで公開されたこの作品のことを。今となっては完全に忘れ去られた本作ですが、当時の私めは、ウィリアム・ギブスン作「記憶屋ジョニィ」(短編小説)をベースにしていること、そしてギブスン自ら脚本を書いているということに大期待し、初日の初回、「サイバーパ〜ンク!」と口走りながらチケットを握りしめ、最寄り映画館まで観に行ったんですよ。そしたらね…I want ROOM SERVICE ! ………。涙出ました…。

■「JM」Johnny Mnemonic(1995・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0113481/
監督:ロバート・ロンゴ
脚本:ウィリアム・ギブスン
出演:キアヌ・リーブス、北野武、ディナ・メイヤー、アイス・T、ドルフ・ラングレン、他
上映時間:107分

ストーリー:
近未来。自らの脳にチップを埋め込み、依頼された情報をそのチップに記憶させて運ぶ「運び屋」のジョニー(K・リーブス)は、北京である重要なデータを運ぶ依頼を受ける。だがそのデータは重く、ジョニーのチップ容量は完全オーバー。さらにDLするためのコードも失い、彼の生命は次第に危うくなる。そんなジョニーをヤクザのタカハシ(北野武)が執拗に狙う。ジョニーが記憶したデータはいったい何なのか――。

「サイバーパンクは死んだ。だが、俺の中で生きている」

が、全世界のキブスンファンの間で合言葉となってしまった本作。ギブスン自ら脚本化したんだから、ファンはもうなにも云えない。ええ、たしかに私の心の中でも生き続けてましたよ、でも相対的な面で死後硬直が続いちゃったことは事実。「マトリックス」までの約4年間、かっちんこっちん状態だったよなあ…(遠い目)。

ギブスンの脚本だけが問題なんじゃない。80年代に流行ったこの手のSF作品は、現代において映像化するならば、設定なりストーリーなりをその時代(=製作時)に即して再翻訳(再構成・再構築というか)をしないと、たいへん古臭いものになる。もともとぶっとんだ設定だしね。…いかにスタイリッシュにまとめるか――監督やクルーのセンスが最大限に要求される中、それがまったくないとなると、悲惨な結果が目にみえてくる。

たとえば「ターミネーター」や「マトリックス」だって、よくよくみれば実にB級臭い内容なのに、監督のジェイムズ・キャメロンやウォシャウスキー兄弟が、アイデアに自らの持つセンスを乗っけてA級に押し上げてる。みんな熱狂したでしょ?「マイノリティ・リポート」なんて、(好き好きはあるでしょうし、ディック臭はかなり控え目にもなってるけど)スピルバーグとクルーが丁寧に設定を再翻訳し、練り上げてるかがよくわかったもの。でも「JM」には、それらがカケラも感じられないだもんなあ…。

で、なにが当時の私にとって1番ショックだったかって、キアヌでもなく、世界のキタノでもなく、アイス・Tでもなく、ラングレンでもなく、ウド・キアでもなく、結局のところ――電脳空間(と書いて「サイバースペース」とルビを打つ!)の描写がたいへん陳腐だったってこと。もともと「記憶屋ジョニィ」には電脳空間が描かれていないため、ギブスンが追加したんでしょうが…あんなダッサイ空間だったわけ?…あんまりじゃんよう〜!だから「マトリックス」では余計に感動させられた私。

ストーリー(原作とは違う内容になってる)もなあ…悪くないんだけど、エピソードが単発すぎて弾まない。アクション映画にしたかったとか?…でもいったいどこが見所だとゆーのだ!?イルカか!?

キブスンの小説を読んだことがある人ならば、キャラクターやセリフ、小道具などで頷く部分がある。だけれども読んだことのない人にはチンプンカンプンだったのでは?…千葉市(と書いて「チバシティ」とルビを打つ!)って?筋肉増強移植ってナニ?あのカラフルなツメはいったい?なんでイルカ?…ってか、ほとんどイミなかったし。

そして今となっては一番のツッコミどころなのは、なにも人間の脳にそんなもの入れなくなって、ディスクに入れて持ち運べばいいじゃん、インターネット使ってボタンひとつポチっとな、で送信できるじゃん…ってところでしょう。でもね、人間の肉体を媒体にするところがギブスン節の特徴であり、原作だって80年初頭に出版されたSFなんだから、時代ががるのはどうしても仕方ないわけであって…ってか、あの当時はクールだったの!…ってことにしてちょうだい…。

いまの言葉でジョニーさんの設定を翻訳すると、ジョニーさんの脳は、DLにパスワードが必要な320GB限界のハードディスクになっている(いまや東芝製HDD-DVDレコーダーが600GBの時代…せめてギガをテラにしたら良かったかも…って、10年前だから仕方がないか)、その手術を受けるにあたってジョニーさんは、自分の幼い頃の記憶を犠牲にしている(なので昔の記憶がない)…という感じでしょうか。私だったら、この「昔の記憶を犠牲にしてる」ってところを幅広げて話を作るけどなあ。なんでサラっと説明するだけにしたんだろう?

――ああ、なんてこと!
こんな忘れ去られた映画について、長々と書いてしまったじゃない!…早急にまとめに入らねば。

サイバーパンクや近未来SFってのは、「凡庸なストーリーでセンスなし」だと非常にしんどい、そういえば基本的に凡作が少なく、「傑作・駄作・珍作」に分けられるカテゴリだよな、こりゃ当たりハズレが大きいはずだ…と思い知らされることになった作品。

ちなみに「JM」の翌年、懲りもせず「バーチュオシティ」を観に行き、見事玉砕。でも「バーチュオシティ」は、いま観ると別の意味でたいへん面白い作品だと思うので、物好きな方は「JM」と合わせてどうぞ。

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