「エンジェルス・イン・アメリカ」第1〜2話、面白かったです。
俳優陣がみな上手すぎて、それがちと怖かったですけど。

ドラマや映画、小説、マンガにおいて、ゲイという設定のキャラクターが出てくることは、今の時代、もはや珍しいことではなくなりました。がしかし、彼らの多くはキワモノ/イロモノとして描かれていることが多く、ごく普通の人物として重要なポジションで登場してきた作品を挙げようとすると、すぐにはなかなか出てきません。

そうだな…映画だったらジェニファ・アニストン主演の「私の愛情の対象」ですか。ジェニファがゲイの男性に恋をしてしまい、実らないとわかっていてもどんどん好きになっていく…というせつない筋書きの映画でして、ジェニファの片思い相手であるジョージが、ごく普通の人として描かれていたため、私はおそろしくリアルに感じました。

あとはラッシー主演の「人生は上々だ」か。あのラッシー(ラッセル・クロウ)がゲイ役なので、ビックリしちゃう人は多いでしょう。そんなラッシー演じるジェフのセリフに、「ゲイばかりの土地はイヤだ。女や老人、子供だっていないと」というのがあって、これを聞いたときはじ〜んとしてしまいましたよ。

マンガだったら「ニューヨーク・ニューヨーク」(羅川真里茂)かな。これを読んだときは、「リアルかつ一般的なゲイが主人公」のマンガが、とうとう日本のメジャーな少女マンガ誌に出てきたかと驚きました。日本には以前からボーイズラブというジャンルがあります。でもそれらに求められてるのは、リアルというよりは夢――ある意味SFでパラレルな世界であり、その中で「ニューヨーク〜」は、リアルなゲイでドリームを描くことに初めて成功した金字塔的作品だったと、私は思っています。

主人公ふたりはごく普通の青年で、第1巻だったかな、ある女の子が主人公に向かって「あなたゲイなの?なんてもったいない!…ゲイが素敵に思えるのは、女性を性的な目で見ないからなのよね」(うろ覚え)というセリフに、激しく同感。

そんなことを思い出しながら、「エンジェルス・イン・アメリカ」を観てまして――あのアル・パチーノがあんな普通のゲイ役を演じるなんてなあ…また金字塔作品に出会ったのかと思っちまいましたよ。

ごく普通と云っても自分勝手な黒幕弁護士で、キョーレツな個性を放ってる役なわけですが、女嫌いの男狂い、あるいはキワモノ/イロモノとして描かれていないので(今のところ)、私にはゲイとして普通に見えます。結婚した後にゲイと自覚したジョーも、普通の人だったし…う〜むリアルだったなあ。

こんなリアルなゲイが主人公のドラマって、米国でもあまりないみたいだから、日本のTVドラマではまだまだ先の話なんでしょうね…。

追記:
ちなみに小説では、「硝子の街にて」シリーズのロッドですね<私が普通の人として描写されてるなと思うゲイ

重すぎます!

2004年12月4日
更新したくても繋がらない…。

重くなるなら、リンク先の更新表示はいりません。
もう勘弁して下さいまし。
とうとうWOWOWで始まりますね。

↓「エンジェルス・イン・アメリカ」(WOWOW公式サイト)
http://www.wowow.co.jp/angels/

ほかの場所でもちょろっと書いたのですが――80年代の米国が舞台、エイズ・同性愛・人種・宗教などの問題を描いたドラマミニシリーズで、海の向こうではかなり話題になっていました。今年のエミー賞(実は86部門もある)で21部門ノミネートされ、11部門をゲットしたドラマ…そりゃアル・パチーノ主演でメリル・ストリープまで出てりゃ、ほかにヘタな俳優は配せないでしょうよ。

(以下、WOWOWの公式サイトより引用)
物語の舞台は、1980年代のニューヨーク。AIDS(後天性免疫不全症候群)に生活を一変させられる同性愛者たちとその家族。彼らが繰り広げる苦悩と葛藤、絶望と希望のドラマが、現実と幻想が交錯する奥行き豊かな劇的空間で展開され、政治・人種・宗教などアメリカ社会が抱えた諸問題までもが照射されるヒューマン・ストーリー。人生の価値が何かを問い、ストレートな感動を呼ぶと同時に、見る者を考えさせる空前絶後の知的エンターテインメント、それが「エンジェルス・イン・アメリカ」である。

80年代、レーガノミクスでまだエイズが同性愛者のガンだと根強く思われていた時代、悩める米国の姿、豪華キャスト&スタッフということもあり、必ず見ようと思ってます。

このドラマミニシリーズ、キャストだけでなくスタッフ陣も実に豪華で――衣装担当がアン・ロスだと知ってビックリしましたよ。私、彼女の大ファンなんです。彼女の担当した映画を観ては、その衣装に「素晴らしいな〜」と唸りっぱなし。たとえば、アシュレイ・ジャッド主演のラブコメ「恋する遺伝子」。いままで素敵な衣装を着たことのなく、ちょっと田舎臭かったヒュー子ちゃん(ヒュー・ジャックマン)に、シンプルかつおしゃれな衣装を与え、都会的なカッコよさをプラスしてくれました。ええ、もんのすごく嬉しかったですよ!そのほかにもいろいろとある担当作の中で、特に印象的だったのが「リプリー」でのマット大西くん。彼に黄緑パンツを穿かせ、さらにダサくさせたその力量(?)には心底唸りましたよ。黄緑をチョイスしたのは大西くんらしいですが。

とにもかくにも土曜日が楽しみです♪
←左から「我が永遠の憧れの人」ことナスターシャ・キンスキー、真ん中がトムトムが台頭してくるまで若手人気No.1だった(かもしれない)ロブ・ロウ、右がイェール大生で学業専念中だったにも関わらず、本作に惚れて出演をしたという才女ジョディ・フォスター。みなさん、若いっすね〜〜!…公開当時、予備知識まったくナシで観に行ったのですが、その設定のスゴさにウブな私はビックリしたもんです。で、最近このDVDが紀伊国屋書店(シネフィル・イマジカ)より再リリースされまして、前回買い逃したこともあって「今度こそは!」と慌てて購入、イソイソと中を見てみれば――なんともいえない素敵なポスターがついてたり、その裏に貴重な話が記載されていたりと、たいへん愛情のある作りにビックリ。シネフィル系のDVDって、いつもこんな感じなのでしょうか?…廉価版に慣れた目にはメチャ眩しいゴーカさでしたよぅ!

「ホテル・ニューハンプシャー」The Hotel New Hampshire(1984・英/加/米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0087428/
監督:トニー・リチャードソン
脚本:トニー・リチャードソン
出演:ジョディ・フォスター、ロブ・ロウ、ボー・ブリッジス、ナスターシャ・キンスキー、セス・グリーン、他
上映時間:109分

ストーリー:
教師であるウィン・ベリー(B・ブリッジス)は、優しい妻、ゲイの長男フランク、活発な長女フラニー(J・フォスター)、姉を愛する次男ジョン(R・ロウ)、身長が伸びない次女リリー、耳が不自由な三男エッグ(S・グリーン)とともに、「クマのいるホテルを経営をすること」が夢だった。ある日、ジョンは学校跡地を買い取り、念願のホテル経営を始める。だが次々と不幸が訪れ、困難な状況に陥ってしまう一家。そして――

「人生はおとぎ話。夢は儚く逃げるけれど、それでも人生は続いていく――」(惹句より)

あるとき突然、人生最大の悲しみや困難がやってきて、叩きのめされ打ちひしがれ、もうダメだ、立ち直れないと思ってみても、時間が経てばおなかはすいちゃうし、毎日はごく普通にどんどんと過ぎていく。仕方ないよ、だって人間だもの――と、相田みつを的思想に到達する瞬間って、何十年と人間やってれば、誰しもにやってくるんじゃないんでしょうかね?どうでしょ?それとも私だけ?

80年代、日本でも流行った作家ジョン・アーヴィングの「ホテル・ニューハンプシャー」を映画化した本作。ウェス・アンダーソンの「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」を観たとき、「『ホテル・ニューハンプシャー』のマネやんかっ!」と思ったのですが、私のまわりでそれを指摘した人は皆無でした。あ〜あ…いまとなっては完全に忘れ去られた作品ってことか。

超個性的なメンバーとはいえ、一家は幸せそのもの、家は庭付き一戸建て、大きな犬がいる――そんな絵を描いたようなごく普通のアメリカンファミリーだったベリー一家。夢であるホテル経営に乗り出してみたものの、次々と苦難と悲しみが襲い掛かってきて、いつしか普通ではない境遇へと陥っていく。

(以下、ネタバレあるのため、本作をご鑑賞予定の方はお気をつけ下さい)

ゲイであるため、ボコられる長男。
レイプされ、のちに過激派とねんごろになる長女。
長女を愛し、近親相姦となるヘタレ次男。
べストセラー作家となったが、自殺にいたってしまう次女。
優しい母とともに飛行機事故で死んでしまう難聴気味の三男。
発作で突然死の祖父。
失明してしまう父。
自分に自信がなく、クマの着ぐるみで自己を隠そうとする使用人。
結局、ホテル経営が軌道に乗らないべリー一家。

…と書くと、ジェットコースター悲劇で重め、なんだか暗い映画のように見えますが、実はトニー・リチャードソンらしいシニカル風味なコメディドラマで、重いどころかフワフワ…摩訶不思議な浮遊感に包まれた演出と映像、時折り挿入されるブラックなユーモア、淡々と不幸がやってきては流れていく怒涛の展開、不幸の重さと反比例する軽い仕上がり感――そして、個性的な一家による奇妙な人生ストーリーを、ごく一般的な家族による普遍的な人生賛歌ストーリーに見せようとしているところが、この映画(および原作)の最大のポイントになってるかな、と。

ただし。時間軸がよくわからなかったり、悲劇連鎖の速度についていけなかったり、倫理観がぶっ飛んでたり、補足説明的なものがほとんど描写されないために、観る側のイマジネーションが他作より必要となってしまう傾向があったりと、人によってはつまらない(あるいはニガテ)、観る人を選んでしまう作品になってるとも云えるかな。よって、手放しではオススメしません。それでもウェス・アンダーソンが「テネンバウムズ」でやろうとしたことを思えば、それがたとえ一部の層だったとしても、ある程度の影響力はあったんだろうなあ。…と思いたい。

ボー・ブリッジス演じる父親の「長いものに巻かれていけば、どうにかなるさ」という楽天的な性格が羨ましかったり、レイプされた後、次男からなにか欲しいものは?と訊かれ、「昨日までの私を」と答えた長女のセリフが痛かったり、背が伸びなくても実は誰よりも大人だったかもしれない次女の最期など――たぶん、観た人にはなにかしら心に残るエピソードがあるはず。私がず〜〜っと心に残っていて忘れられなかったのは、過激派の女の子と次男の話。「明日死ぬから、その前に経験しておきたい」と云った彼女、そしてその直後――いやもうホント、ずっと残ってましたよ。

俳優陣については…ナイスキャスティングだな、と。なかでも当時はちょっと太めだったジョディ・フォスター。昔からこういう役が多いせいか、あらためて観直してもやはりあのシーンは目に痛く、ほかの女優さんだったらここまで思わなかったでしょう。そして当時19歳くらいでブイブイ云わせてたロブ・ロウ。いや〜実にお美しい!…軟弱ヘタレぶり、最高ですわ♪

そして今回、再見したことで新たに知ったことがひとつ。
カワイイ三男エッグを演じたのが、あのセス・グリーン(当時10歳)だったとは!

↓あのセス・グリーンさん(IMDb)
http://us.imdb.com/name/nm0001293/

クレジット見てビックリしましたよう!…実はかなり好きな俳優さんのひとりなんですが、そっか〜…これがデビュー作だったのね…。ちなみにジョディのプロダクション「EGG PICTURES」は、彼が演じたエッグがその名の由来なんだそーです。「へ〜」ボタンひと押し。

人生、山あり谷あり。どん底から一気に浮上することだってある。苦しくても希望がないわけじゃないし…まあ、なんとかなるさ!という人生論を、シニカルかつふわ〜んと描いた摩訶不思議な感動作。ただし、観る人を選ぶので注意。

もし本作をリメイクするなら、次男は「トロイ」でのヘタレぶりが麗しかったオーランド・ブルームがいいなあ…。

師走突入

2004年12月1日
今年最後の月ですねぇ…はあ…。

今月は先月より更新が出来そうです。もともと「(ほぼ)毎日更新」を目指して始めたブログなので、適度に頑張っていきたいと思ってます♪

あとは、ままりん(母)の年賀状作成の時間をいかに避けるかが問題か。う〜む。
←日本人なら誰もが知ってるんじゃないかと思われる、香港の大スターことジャッキー・チェンさん(50歳…ああ、走馬灯が…)。ここ連日のヨン様に対するTV報道を見ていて思ったのですが、ジャッキーが大人気だった80年代初め頃、彼に対する歓迎ぶりもかなりすごかったんですよねぇ。結婚するってウワサが立ったとき、自殺した人もいたくらい。で、さすが香港スターのジャッキー、「夜のヒットスタジオ」に出て歌まで披露してくれたことがあるんですよ。あ、夜ヒを侮ったらダメですよん。あのU2だって出演して生で演奏してくれたんですから!(でもギターかベースの音が出なくて最悪だった…今でも怒ってる私)

11月の当ブログ内「THE MOST ATTRACTIVE MAN」(ATTRACTIVE…誘引力のある)は、ジャッキー・チェンさんに決定!

主演作「80デイズ」が現在公開中、さらに今年は初夏にリリースされた「メダリオン」にて、日本で公開された出演作が50本(でしたっけ?)に達したという記念すべき年でもあり――ファンとしては感慨もひとしお、その長年の功績を称えまして、極東の田舎より表彰したいと思います。オメデトゴザイマース♪

そうですねぇ…20年間の思いと云いますか…私がジャッキーのことを語り出したらとまらないことは、一部の人にはバレバレだと思いますが、私に限らず、彼に対して特別な思いのある人は多いんじゃないでしょうか。

↓「ジャッキー・チェンを語る」(2003.10.03の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20031003.html

私にとって彼は小学生の頃からのヒーローで、出演作は(ほぼ)全作観たし、「プロジェクトA」の半券はいまだに大切に保管してあるし、ジャッキーの歌だって歌えるし(「プロジェクトAのテーマ」は広東語で歌えます♪これ自慢!)、この前はレンタルビデオ屋さんで「蛇鶴八拳」のポーズして、いもりん(妹)に怒られたばっかりだし(自慢か?)…とにかく私はジャッキーが大好きです。

そういうわけで、公開初日に「80デイズ」を観に行ったのですが、想像してたより面白かったと云え、やはりフクザツな思いはありましたね…。

↓「80デイズ」の感想(11/8の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20041108.html

出来はたしかに良くないです。それでもジャッキーが頑張っている以上、私はゲタを履かせたいですよ。これより出来の悪いオールスター映画なんて過去にいっぱいあったし。…ただ、ハリウッド映画におけるジャッキーの限界を感じてしまったのは事実。ジャッキーの年齢的問題というよりハリウッドが限界なんです。…もちっと違う脚本を書いてくれたっていいのに…。う〜む…。

ところで。←でリンクしているまりゅうさんも「80デイズ」のラストにはNGシーンがないという話をしておられましたが、実はジャッキー映画にかかせないNGシーンって、もともと彼のオリジナルアイデアではないんです。

ジャッキーが「キャノンボール」シリーズに出た際、ハル・ニーダム監督がエンドロールにNGシーンを挿入するのを見て、それをマネしたんです(大昔の「ロードショー」でジャッキーがそうインタビューで語ってました。この私が云うんだから間違いない!)。よってNGシーン挿入は「プロジェクトA」からなんですが――ハリウッド版ジャッキー映画になると、これがイマイチなんですよね…。ジャッキーの発音ネタが多く、吹替版ではそれをそのまんま声優さんがアテるから、笑いにどうしてもムリが出てしまうし、アクションNGは「きゃああああ!ジャッキー、だ…だいじょうぶなの〜〜!?」ってのがない。う〜む。

そんな風に思ってるジャッキーファンは、きっと多いことでしょう。NGシーンまでイマイチな出来なのはちとツライところですが、それでもやっぱり私は――今のチビっ子たちにジャッキー映画を見てもらいたいです。ジャッキー映画は、昔と比べて吹替版で公開されることが多いです。ジャッキーの黄金時代を知ってるお父さんが、息子と一緒に映画館へ行き、そこでジャッキーがいかにスゴイ俳優なのかを息子に向かってエラソーに語って欲しいし、その姿を映画館で目撃するのが私のささやかな夢で――いつか絶対そんな親子を見かけるだろうと思いつつ、これからも私はジャッキー映画を観に映画館へと足を運ぶでしょう。

以上、11月の「最も魅力的な人」でした♪
←今年の夏公開された映画「サンダーバード」。私はサンダーバードというよりプリンプリン(物語)世代なので、TV放送版は見たことがありません。それでも期待して観に行ったのですが、お子ちゃま向けな映画になっていてビックリ。そしてこれを製作したのが、英国のワーキング・タイトル・フィルムズ(以下、WT社)とわかり、さらにビックリ。慌ててWT社のオッシャレーな公式サイトへ行ってみれば、他のオッシャレーなロマコメ映画とともに、でかでかと「THUNDERBIRDS」の文字を発見し――あ〜あ、これがいつもなら「『ノッティング・ヒルの恋人』『ラブ・アクチュアリー』のワーキング・タイトル・フィルムズが贈る〜…」な〜んて、配給会社だって大々的に宣伝するだろうに、この映画じゃそれもムリだよな〜と思ったのでした。

英国のWT社という映画制作会社をご存知でしょうか?

(以下、メンドクサイので「サンダーバード」公式サイトより引用)
↓「サンダーバード」日本公式サイト
http://www.thunderbirds-movie.jp/index2.html
Working Title Filmsは1982年ティム・ビーバンとエリック・フェルナーによって創立され、70作品以上の映画を製作、4つのアカデミー賞、20の英国アカデミー賞、その他カンヌ映画祭やベルリン映画祭で数多くの映画を受賞。2004年に英国映画界における貢献を称えられてマイケル・バルコンBAFTA賞を受賞。

Working Title Films社作品に、ヒュー・グラント出演、リチャード・カーティス脚本の「フォー・ウェデイング」、「ノッティング・ヒルの恋人」、「ラブ・アクチュアリー」などがある。「ラブ・アクチュアリー」はリチャード・カーティスの監督デビュー作品でもある。
…って、な〜んだ、WT社の公式サイトにあるプロフィールをまんま日本語訳しただけやんけ。

公式サイト→http://www.workingtitlefilms.com/

そんなWT社の一般的に思われているだろうイメージを挙げてみると、以下の通り。

1.英国を舞台とした愉快でおしゃれなラブコメを作ってる会社
2.看板俳優はヒュー・グラント、同じく看板脚本家はリチャード・カーティス
3.英国系製作会社としては、1番のヒットメイカーである

あともうひとつ挙げるなら――

4.原作付きの映画を丁寧に仕上げている

…といったところでしょうか?
そんなWT社も、実はコーエン兄弟の「ファーゴ」や、「ビッグ・リボウスキ」「エリザベス」「ジョニー・イングリッシュ」といったロマコメ以外の作品を数多く手がけてたりするのですが、意外とそれが知られていません。どうしても「英国のオッシャレーなロマコメ」のイメージが強いようで、それにウンザリしたWT社が、とうとう先日「もうラブコメは作らないもんね〜」と宣言してしまいました。

↓That’s enough, actually(Guardian Unlimited.co.uk)
http://film.guardian.co.uk/news/story/0%2C12589%2C1350919%2C00.html

いろいろ理由があるようで、WT社の言い分を私的に要約すると(内容だけ確認したい人はソースをご参照下さいまし)――

昨年から今年にかけて「ラブ・アクチュアリー」が世界的に大ヒットしたものの、「サンダーバード」は大失敗を通り越して、悲惨な結果となるわ、看板俳優であるヒュー・グラントが出ない代わりにポール・ベタニーが主演した「WIMBLEDON」は鳴かず飛ばずだわ、現在ヒット中で、英国産映画としては最大の成功を収めるだろう「ブリジット2」も、実は酷評の嵐だわ――と、差し引きするとなんだかショッパイ1年になりそうなんだよね…。で、リチャード・カーティスがまた「ラブ・アクリチュアリー」を作るような男とは思えないし、ヒュー・グラントは「もう引退したい」としょっちゅう云ってて、引っ張り出すのも困難だし…てか、ウチはロマコメ以外の映画も作れるし、今までだって頑張っていろいろ撮ってるんだよ。来年以降は「高慢と偏見」を始めとして、ニコール・キッドマンが出る映画だってあるし…「サンダーバード」はコケたけど、これも勉強のうちと思ってる。とにかくウチはロマコメ以外でも勝負できるし、これからはそんな映画会社にしていきたいわけ!…ってことで、ヨロシク!

…ってな感じでしょうか。

ラブコメ好きの私としましては…そうですね、基本的にヒューは好きでもカーティスは好きじゃないし(キライでもない…つまりどーでもいい)、WT社の傑作は「アバウト・ア・ボーイ」(実は2002年度私的No.1作品)だと思ってるクチだし、ロマコメは英国産より米国産のほうが好きだし、ただまあ…英国的なシニカルさがそれなりに感じられるロマコメがあんまり観られなくなるのは、それはそれでちょっと淋しいかな?程度です。

英国的なシニカルさがそれなりに感じられるロマコメ…と「それなり」を強調して書いたのは、特有のシニカルさを本気で出してるようには見えないから。あ〜んな階級社会な英国なのに。まあ、オシャレ専科がウリなのかもしれませんが。

脱ロマコメ路線をとりあえず打ち出してみたWT社が、はたしてこれからどうなっていくか――極東の田舎から興味深くウォッチしていきたいと思います。

ヨグ、狙われる

2004年11月27日 音楽
←え〜っと、左のダイアナ金髪男がジョージ・マイケルさん(以下、ヨグ)。今年は織田裕二効果というか、例年以上に彼の曲である「Last Christmas」が流れているクリスマスシーズンですが、昔はWHAM!でこんなアイドル業をやってたんです。日本でも絶大な人気を誇り、「邦楽はチェッカーズ、洋楽はWHAM!」と云われたほど。恥ずかしながらこの私めも、一緒にバカ踊りするほど好きでした。彼はただのアイドルではなく、作る曲の完成度はどれも高く、シンガーとしての歌唱力もバツグンということもあって、「天才」という名を欲しいままにしてました。今は「スキャンダル大王」ですけどね…。

またもや「ケニー・ゴス」で検索されている当ブログ。
こりゃヨグがまた何かやらかしたに違いない!とばかりに、Yahoo!ニュースで調べてみたら――ありましたよ、彼の話題が。

↓「ジョージ・マイケル、ストーカーが自宅に侵入」(BARKS)
http://www.barks.jp/news/?id=1000003923

以下、引用
ジョージ・マイケルの自宅に、最近、女性ストーカーが2度も侵入していたことが明らかになった。この女性は、1度目に押し入ったときにジョージの個人メール・アドレスを見つけ出し、山ほどのメールを送りつけ彼を悩ませていたという。

BBCオンラインによると、10月28日、ロンドンのハムステッドにあるジョージの自宅に女性ファンが侵入。本を盗み出そうとしたという。ジョージはそれを警察に通報し、女性は尋問を受けたものの、彼が盗難の罪で訴えることを控えたため警告が発せられるだけで終わった。しかし彼女はそれに懲りず、その夜にジョージの家を再訪し彼にコンタクトを取ろうとしたという。ジョージはその後すぐに、少数の友人しか知らない自分のメール・アドレスがこの侵入者に知られてしまったことに気づいた。

しかし被害はそれだけで済まず、同じ女性がその8日後、再び家に押し入ろうとしたのが発見されたという。今回、この女性ストーカーは、警察が到着する前に逃走している。

『Daily Mirror』紙によると、ジョージは彼女が次に何をしてくるのか心底恐れているという。彼の友人は同紙にこう話している。「ジョージは、彼女から山のようなメールを受け取ってる。彼女を止めることができないんだ。次に何をしてくるのか、本当に恐れているよ」

1度は穏便な態度を取ったジョージだが、現在は警察と相談し法的手段に訴えることを検討中だという。

ジョージ・マイケルは昨年、4日間に渡り別の女性ストーカーが家の床下に隠れていたという恐怖を味わっている。

Ako Suzuki, London
……またか。その前はドロボー侵入だったし。

↓現場であるジョージ邸(Oprah.com)
http://www.oprah.com/foodhome/home/spaces/slide/20040526/spaces_slide_20040526_gm_01.jhtml

男ふたりが住んでるとは思えぬカワイイおうちですが、セキュリティはどうなってるのでしょうか?

ロンドンのハムステッドにあるジョージの自宅に女性ファンが侵入。本を盗み出そうとしたという。

↓それってここにある本ですかね?(Oprah.com)
http://www.oprah.com/foodhome/home/spaces/slide/20040526/spaces_slide_20040526_gm_04.jhtml

アンティーク本ねぇ…ご本人はまったく読んでなさそうですが。

ストーカーが女性ということで、「ヤツはゲイなのに、なぜ女に追われるのか?」と、みなさんはお思いになるでしょう。

実はヨグのファン層はゲイがメインじゃないんです。女性ファンのほうが多く、いまだに「セクシー!ジョージ!」と云われてます。私は云いませんよーだ!ゲイと云ってもバイに近いし、あの歌声だし、昔のファンだって大勢いるし、同じゲイでもエルトン・ジョンのように更年期障害でヒステリー起こして、誰かの悪口を云ったりすることも(あまり)ないし、すったもんだの末に今年出たアルバムは、なんだかんだ云ってヨーロッパではよく売れてたみたいだし…それなりの人気はあるんですよねぇ。ただ近年はスキャンダルが多すぎて、ファンとしてはツライところ。もう少し、アーティストとしての面を評価してもらいたいものです。

…とゆーわけで、ソニーさん!
ヨグをなんとか口説いて、WHAM!の中国公演ビデオをDVD化してくれませんかね?…待ってる人はそれなりに多いと思うけどニャ…。

About Her 3

2004年11月26日 エッセイ
数年後、仕事に追われ休みのない状態だった私に、一本の電話が入った。

クタクタに疲れて帰り、ひと息ついたところに、母から「***さんから電話よ」という呼び出し。なんで今ごろになって彼女からの連絡が?と思いつつ、受話器を耳に当てた。

「秋林、久しぶり〜♪…あのね、元気かな〜と思って…。なんだか忙しそうだし…」

そんな場当たり的な電話をかけてくるような人ではない。なにか聞いてもらいたいことがあるに違いない。そう察した私は、疲れているだけにさっさと用件を済ませてもらうと、声を聞いておおよその見当がついたこともあり、こう切り出した。

「うん、とっても忙しいよ。…で、なに?結婚でもするの?」

「うん♪」

ここで「おめでとう」と云って切ってしまいたかったが、なんだかまだ聞いて欲しそうな彼女のそぶりが電話を通して感じられ、またおめでたいことでもあるため、とりあえず角が立たないよう当たり障りのないことを尋ねてみた。

「おめでとう。相手はどんな人?」

すると彼女は――

「男の人♪」

この回答を聞いた瞬間、彼女に対する積年の思いが噴出、憤怒の河を一気に渉った私は、「ふ〜ん、よかったね♪」と答え、それ以上訊くことはしなかった。だがそれでもまだ喋り続けようとする彼女は、「忙しいと思うけど、結婚式出てもらえたらって…」と云ってくる。疲れてるときに彼女の甲高い甘ったるい声は、ただただ耳につらい。うんざりし「わからないわ。でもとにかくおめでとう。じゃ!」と電話を切ってしまった。

結局、彼女から招待状は来なかった。
現在も連絡は取り合っていない。
たぶん、幸せに暮らしているのだろう。

なんで合わない彼女と「友達風な付き合い」を長々としてしまったのか。実は彼女と興味の対象がいつもまったく違ってたわけではなく、その対象が同じだったときは電話をよくかけ合ったりした。ただ会うとなると話は別で、彼女と一緒にいるとストレスでおかしくなりそう、早くその場から逃げ出したくてたまらない自分がいた。彼女の話は、私にとって面白くない/興味のないものばっかりだったが、ほかにもそんな話をする人は数多くいる。「話がつまらないから、興味がないから」という理由で人をバッサリ斬るなんてこと、自分は基本的にしないタイプのはずだ。でもなんで彼女に付き合ったんだろう?

それはたぶん――だれも彼女の相手をしないんじゃないか、だったら可哀想だなという彼女への哀れみを含んだ気持ち、またもしかしたらいつか親友となるときが来るかもしれないという思いが、私の心の中のどこかにあり、多少なりとも期待をしてしまったからだろう。そして、私がとことんチャレンジャー気質だったからだろう。

なにげない彼女の言葉で傷ついたことが何度もあった。でもこれだけすべてが合わない以上、私も同じように、彼女を何気ない言葉で傷つけていたはずだ。その点に関してはお互い様であり、謝るつもりはない。彼女だって、自分のブログやサイトで私のことを書いているかもしれない。でももし、そこに私の悪口が書かれてあったとしても、私は流して読むことができるだろう。彼女がどんな人間であるかわかっているから。自分をつらくしてまで無理をする必要はないから。そして相手にはもうしないから。

いまでもたまに、彼女を思い出すことがある。

彼女と「お友達付き合い」をしている人は――いったいどんな思いをしているのだろう?

About Her 2

2004年11月25日 エッセイ
相変わらず内容のない手紙が、次から次へと届く。

それでも、彼女が3通書いたなら私は1通書くというペースを保っていた。私の目にはもはやただの記号としか映らない便箋上の文字――心のない文章を書くことがこれほどつらいものとは。彼女に対し、心の中では「文通やめようよ」と云えるのに、現実ではなかなか云えない。…困り果ててしまった。

そんなある日、いつものように届いた手紙を読み――そのまま硬直した。

「観光したいから家に5日ほど泊めて欲しい」

どう断ろうかと悩んだが、もしかしたら意外といい人でなにげに気が合うかもしれないと、断れない上にポジティブシンキングな私は、万に一つかもしれない可能性に賭け、OKの返事を送り、数日後には彼女を家に泊めていた。

その5日間は地獄となった。

つまらない、興味のない話がつらかったのではない。彼女の「気遣いのズレ」と「図々しさ」と「よくわからない無邪気さ」に辟易し、心底疲れてしまったからだ。図々しいだけの人ならイラつくぐらいで済むが、中途半端な配慮をする――つまり、ある程度気遣いというものを知ってる――人が、よくわからない無邪気さも以って振舞ってくるほど、相手をしていてつらいものはない。

地獄の一丁目を通過中の3日目、彼女がお風呂に入っている間、私はとうとう学校の友人に電話をかけた。誰かの声を聞きたくて、話を聞いてもらいたくて仕方がなかったからだ。この数分間がなかったら、私はキレていたかもしれない。

5日後、彼女が帰った。
玄関でドアを閉めたとき、涙が出て止まらなかった。

彼女はその後も「泊めてくれ、観光をしたい」と云ってきた。いろいろ言い訳をつけて数回断ったが1回だけ断れず、また同じような地獄を味わった。

それにしても数々のウソくさい言い訳に、なぜ彼女は気付かないんだろう?…いや、彼女はバカじゃない。気付いてるはずだし、私の態度はかなりつっけんどんだし、ろくに返事も書かないし、考え方も好みも生き方も違うとお互い感じてるはずだ。

彼女はなぜ――私に執着するのだろう?
もしかしたら、本人が云うほど友人が少ないんじゃないだろうか?

それから数年後。
とりあえず付き合いが続いていた彼女に誘われ、なぜか彼女の妹さんの家に泊まることになった。

妹さんが迎えに来るまでの時間、駅内の喫茶店で私たちはお茶を飲んでいた。自分たちの席は禁煙席だったが、すぐ隣のテーブルは喫煙席だったため、隣から遠慮のない煙がやってくる。彼女は「もう!やんなっちゃう!煙ってサイテーよね!」と、よく通る高くて大きな声で云いながら、手を団扇のようにして煙を避けた。以前一緒に道を歩いていたとき、「イヤね、歩き煙草って!」と、煙草を吸いながら歩いている人に向かって大きな声で云い、私をハラハラさせた彼女。この人は本当に煙草が嫌いなんだと思ったが、まさかこれほど嫌いだったとは。私は煙草を吸わないし、正直云うと好きではない。だが、喫煙席に座ってる人を非難する気はない。そこで煙草を吸う権利が、その人にはあるからだ。

さらに彼女は出てきた紅茶に文句を云った。つくづく文句の多い人だと思いながら店を出、待ち合わせの場所へ行き、妹さんを待った。数分後、車で迎えに来てくれた妹さんは彼女ソックリで、もしかして性格も同じなのかと私をゾっとさせた。だが話してみると、非常にサッパリとした人で、私と気が合うタイプだった。挨拶もそこそこに私たちを乗せ、車を発進させた妹さんは、しばらくして煙草を吸い始めた。すると彼女は「ちゃんと煙草を吸うって、秋林に云いなさいよ!」と怒り出した。私に配慮して窓を開けてたし、なにもそこまで怒らなくたっていいのに…と思いつつ、あらためて許可を求めた妹さんに対し「あ、いいですよ、構いません」と返事をした。

数分後、妹さんの家についた。
部屋に煙草と灰皿が置いてあり、それを見た彼女は「あ〜、私も1本吸おうっと!」と云い、煙草を吸い始めた。その言葉と行動がすぐには信じられず、「え?煙草吸うの?」と訊くと、返事は「うん♪」。他人の煙がイヤで、マナーに厳しい人だったのかもしれないが、私には彼女のそういった「気遣いのズレ」と「図々しさ」、さらに「よくわからない無邪気さ」が、どうしてもイヤでたまらなかった。

彼女がシャワーを浴びているとき、私は意を決して妹さんに「あのね、私…あなたのお姉さんといるのがつらいの。肉親として、いつもどうやってお姉さんと付き合ってるの?」と訊いてみた。すると妹さんは――「秋林さん、大変だと思う。もし妹じゃなかったら、お姉ちゃんの相手なんかしてないもん。お姉ちゃん、友達少ないし…ゴメンなさいね秋林さん、付きあわせちゃって。でも、お姉ちゃんって秋林さんのことを友達である同時にライバルだと思ってるみたい」。

――ライバル!?
なぜライバル?私は毛頭思ってないのに。

考えてみれば、彼女の話は「私ってこんな人」「みんな私のマネしちゃってイヤになる」な話が多く――ただの自慢かと思っていたそれらは、「私ってこんなにスゴイのよ」という彼女なりの私への牽制球のつもりだったということか。「私って、ハイレベルな友人しか持ちたくないしぃ」と云われたときは心底呆れたが、私がそれを羨ましいと思うとでも?…なんだか急に彼女が気の毒になってしまった。

そしてその後、彼女との付き合いはようやく疎遠になった。

さらに続く。

About Her

2004年11月23日 エッセイ
もうかれこれ10年近く、連絡の途絶えてる友人……らしき人がいる。

高校時代に知り合った彼女とは、なんでも話し合える親友というわけではなく、それどころか手紙を通してのお付き合い――つまり、実際に会ったことのない文通相手、それも向こうから「文通して下さい」と云われなければ、成り立つことはなかった付き合いだった。当時の私は、人からの頼みになかなかNOとは云えない女子高生で、そんな風に頼まれればやはりどうしても断ることができず、「いいですよ」と返事をしてしまった――それがこの後何年も続くこととなる苦行の始まりとは思いもせずに。

たとえ遠くに離れていても相手は同い年の女の子、なにかしら盛り上がる話はあるだろうと、筆不精な手でペンを持ち、彼女宛の手紙なるものを数通したためてみた。がしかし、たいへん筆まめで、何枚も何通も書いてくる彼女からの手紙は、そのどれもこれもが私の興味をまったくそそらない、つまらない自慢話が書き連ねてあり、次第に私にとって見るのも読むのも苦痛な、封筒に包まれてやってくるストレス爆弾となってしまった。

そんな手紙にどう返事を書けと?…仕方がないので、彼女の興味がありそうな話を書いてみた。だが返事はそれにあまり触れられてはおらず、学校であったこと、友達が自分をどう見ているかということ、好きなマンガ(=私がまったく読まないマンガ)の話が延々と書かれていた。なんでこんなことを何枚も書けるのだろう?――もうウンザリだった。

1年後、卒業が間近となった。縁を切る最大のチャンス到来である。私はそのまま返事を書かずに、県外の大学へと進むため引越しをしようとした――が、バカな私は彼女のリクエストに答え、新住所を教えてしまった。「後悔先立たず」とはまさにこのこと、大学へ進学した後も、彼女からの手紙を受け取ることになってしまったのである。

明日に続く。
←主演はハリ・ベリーさん(38)。溜息が出るくらいキレイな女優さんなのに、どーして彼女ってば男運がナイんでしょねえ?…ビッグなお世話か。そして、悪役演じるはシャロン・ストーン。主演作である「クイック&デッド」が昨年ようやくDVD化され、観てみたところ――ラッシーと演じたラブシーンが見事にカットされてるじゃありませんかっ!…で、その理由というのが、シャロン・ストーンの「(もう)肉体で売りたくない」という鶴の一声によるものだとかなんとか…。……。いまさらなに云っとるんやいねっ!?ダァラんねぇかっ!?(訳:「いまさらなに云ってんのよ!?バッカじゃないっ!?」)…怒ると金沢弁が出る私。

世の中が「ハウルの動く城を観よう!」と云ってる中、いそいそと本作を観に行って参りました。

「キャットウーマン」CATWOMAN(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0327554/
日本公式サイト→http://www.jp.warnerbros.com/movies/catwoman/
監督:ピトフ
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス、ジョン・ロジャース
出演:ハリ・ベリー、シャロン・ストーン、ベンジャミン・ブラット、ほか

ストーリー:
化粧品会社の広告デザイナーとして働くペイシェンス(H・ベリー)は、発売予定の若返り美顔クリームに重大な副作用があることを知ってしまい、そのまま殺されてしまう。だが不思議な猫の力によって、ペイシェンスはキャットウーマンとして蘇り、内気でダサイ女性から、猫の特殊能力を持つ大胆な女性へと変貌する。そして――。

たとえ世の評判が悪かろうと、ハリ・ベリーがドロンジョ様状態だろうとそれなりに期待をし、ティム・バートン版「バッドマン・リターンズ」を再見までして、復習はバッチリ準備オーライで観に行ったのですが。

え〜〜〜〜!?
ゴッサム・シティが舞台じゃないの〜〜〜!?


てっきりバットマンワールドにどっぷり浸かってるストーリーだと思ったら、な〜んのことはない、ただのパラレルなスピンオフ企画に過ぎなかったときたもんだ!…せっかくレンタルビデオ屋さんに行って、シューマカー版「バットマン」までも借りてシリーズを再見したのにぃ!時間(とお金)返してちょーだいっ!でも、出来の悪さをある程度予測しておきながら、「キャットウーマン」にこれだけ力入れてたヤツも珍しかろう…。

主人公の名前がペイシェンスなんて…そんな、よりにもよってヒゲオヤジ8年ぶりのアルバムと同じ名前じゃなくたっていいじゃん!(←かなり個人的な言い分)…でも日本名なら、さしずめ「忍さん」ってところでしょうかね?

で、そのずっと負け犬人生を送っていた忍さんが、本人の知らないそして思いがけない審査によって、キャットウーマンに抜擢、勝ち犬ならぬ勝ち猫(でも酒井さんの定義だと結局は負け猫か)人生を歩むことになる――ってなストーリーだと思うのですが、なんつーかその…けっして長いとは云えない約100分のランタイムが、あんなに長く感じたのは…コスチュームをまとったキャットウーマンが現れ、悪者をしばき倒すのにたいへん時間がかかったこと、そして彼女がいざ現れても、悪と戦う宿命を背負ったわけでもない、かと云って悪行三昧なダークさがあるわけでもない、実に中途半端な「いったいコイツ何者よ!?」な存在に終始してしまったから、でしょうか。

個人的な疑問としては――キャットウーマン時の忍さんは、ちゃんと「自分はペイシェンス・フィリップスである」ってことをわかってる(=ペイシェンスとしての理性が残ってる)んでしょうか?…そして、キャットウーマンになったことに対する苦悩なんてナイんでしょうか?…いつの間にかキャットウーマンになって、すんごい能力が身について、夜も安全に楽しく徘徊できて、ハデなコスプレでムチまで振れちゃって、もう嬉しくって仕方がない♪ってな感じなんですけど、本来の自分を失くしてまで、それって面白いことなんでしょうか?…そういった心理描写がほとんどナイだもんなあ。

内気でダサい女性だろうと、キャットウーマンになる前の忍さんのほうが私の目には魅力的に映ったんですけどねぇ。私…眼科行ったほうがいい?仕事ぶりはともかく、あんな可愛い忍さんなら(またハリ・ベリーが可愛いんだ、これが)、恋のチャンスはいっぱいありそうな気がするんだけどなあ…。「云いたいことが云えない」ってことが、そんなにでっかいマイナス要素なのでしょうか。忍さんみたいに云えない人は、いくらでも(私含めて)いっぱいいるのになあ…。

シャロン・ストーンは、ナルホドなキャスティングだと思いますが、私にとって正直どうでもいい話。それより気になったのは、キャットウーマンが相手だから敵が生身の人間のままではいくらなんでも分が悪かろうと、あのクリームにあんな副作用を追加したこと。なんというご都合主義よ!…ってか、そんなクリーム、いくらなんでも企業が売るわけないでしょーがっ!くわっ!

忍さんといい仲になる刑事役に、ベンジャミン・ブラット。彼もまたツッコミがいのあるキャラクターを演じてましたねえ…。相棒がいない、常に単独行動の(FBI捜査官でもなんでもない)刑事なんて、極東のギャルだっておかしいと思うナリ。ビバ!ご都合主義!

シャロンの手先役にバイロン・マン。予想通りの役柄でしたが、彼が好きな私にはそれでも嬉しかったです。

アクションに至っては――すみません、なにが起こってるのかよくわかりませんでした。カット割り多すぎ+ガチガチCGによる効果(…)で、なんだか対戦格闘ゲームみたい。それもヘタすりゃ、プレステ(2ではなく1)ゲーム「ソウルエッジ」のほうが滑らかも…よ?

ハンサムな刑事さんことベンジャミン・ブラット(私はまったく好みじゃない)と、キャットウーマンとして自由に生きることのどちらかを選ぶなら、なんだかベンジャミン・ブラットを選ぶ人が多いような気がする、久しぶりに力の入ったラジー候補まっしぐらな作品。

それにしてもこのトホホ感。以前経験したよな〜と思ったら、「スーパーガール」を観たときと同じものだと判明。「カワイイ女の子とおばさんによる男の取り合い映画」になってない分、本作はまだマシなのかもしんない…と思うことにするか。
宮崎アニメ作品(映画)を好きな順で書いてみると。

1.「ルパン三世 カリオストロの城」
2.「紅の豚」
3.「天空の城ラピュタ」
4.「となりのトトロ」
5.「風の谷のナウシカ」

…となります。
「カリオストロの城」公開当時、モンキー・パンチ先生は「カップラーメンの似合うルパンになってしまった」と嘆かれたそうですが、私ゃこの映画(とルパン)が大好きですっ!くわっ!

はたして「ハウルの動く城」はどうなるかニャ…。
土日祝の午前中はお子様が多いだろうと思い、来週水曜日の夜に鑑賞することにしました。もちろん、レディースデイ♪

「カリオストロの城」といえば――以前このブログで、英語字幕のヒドさについて嘆いたことがあります。著作権問題のためルパンがウルフという名前に変わっていたり、次元がルパンを「BOSS!」と呼んでたり、やたらト書きが多かったり、クラリスがルパンに向かって「I’ll love you,forever!」と云ってたり…そりゃヒドイもんでした。そんなヒドイ字幕に海の向こうのファンも怒り心頭だったらしく、いろいろ働きかけがあって、現在米国でリリースされているDVDには、改善された英語字幕が付いています(著作権問題も解決し、ルパンは晴れて「LUPIN」と呼ばれてます)。字幕で観る米国人なんて少数派でしょうが、それでも日本人としては、やっぱりより良いほうで観てもらいたいですよ。ちなみに、英語吹替も以前に比べたら雰囲気がよくなっているそうです。みいりんさん、いつぞやはありがとうございました♪

「ふぅ〜じこちゃわぁああああああああぁあんん〜〜〜っ♪」
      ↓
"Fujicaaaaaaaaaaake♪"
(koとcakeをかけて「フジ(コ)ケーキ」と呼んでいる。愛する人を甘いものに例えるから。映画「ミート・ザ・ペアレンツ」で、デ・ニーロオヤジが娘パムに向かって、「パムケーキ♪」と云ってたっけニャ…)

ただねぇ…日本版DVDには改善版ではなく、なんでかあのヒドイ英語字幕がそのまんま付いているんですよ…。

うちの近所に住む外国人(お友達)の間で、宮崎アニメは大人気です。でも彼らにDVDを貸す際、わざわざ「英語字幕はいいかげん。本来の雰囲気ダイナシだから、字幕ナシで観てちょーだい。充分理解できるストーリーだから大丈夫!」と云わなければならないのがちょっとねえ…。

日本が誇る宮崎アニメを最悪な字幕で観て欲しくないのに、まさか日本オリジナル版がそのまんまだとは。う〜む……。
←映画「恋愛適齢期」にて、ダイアン・キートンをめぐり、ジャック・ニコルソンとラブトライアングルの一角を担ったキアヌ・リーブスさん(40歳)。私がこの映画で唸ったのは日本版トレイラーの出来。映像とともに流れた「愛はかげろうのように」が、キートンの可愛らしい仕草とたいへんマッチしていて、素晴らしかったなと。そのほか、上手い惹句、「さわやか光線ビビビ!」状態がなんとも目に眩しいジュリアンことキアヌ――ここまであからさまに女性狙いうちなトレイラーを作るあたり、逆に潔さを感じるとゆーか…配給会社も上手いよなと感心してしまいました。でもキアヌが「ジュリアン♪」と呼ばれるたびに、「あのキアヌが!?」と心の中で大笑いしてたのは、私だけじゃあるまい…。けっこう気に入ってるけどさ。

キアヌ・ウォッチャー事務局からのお知らせです。

■「キアヌ・ウォッチャー事務局」とは
「キアヌのことは好きだけど、『キアヌ様♪うふ♪』と云う気はさらさらない。でも新作が公開されると観たくなる…とゆーか観なくては!と思ってしまい、観たら観たで今度はなにかひとことふたこと云いたくなる」という極東ギャルによって、2004年春、勝手に発足された不定期活動体。活動内容はたった1つ――「キアヌを生あったかい目で末長く見守ってあげる」こと。現在、傍観者募集中。

↓キアヌ・ウォッチャー事務局便り(1)
http://diarynote.jp/d/25683/20040616.html
↓キアヌ・ウォッチャー事務局便り 2
http://diarynote.jp/d/25683/20040814.html
↓キアヌ・ウォッチャー事務局便り 3
http://diarynote.jp/d/25683/20040929.html

10月下旬くらいでしょうか、「オータム・マッキントッシュ」の検索で当ブログにやってこられた方が大変多く、「なんで?どうして?」と思っていたら――友人いわく「日本の映画雑誌にこのふたりの仲睦ましい写真が載ってたからなんじゃない?彼女のことを知りたいキアヌファンが検索して、アンタのブログに行き着いたんだと思う」。

……ニャるほど。

実は私――アクセス解析で時事ニュースを知ることがたびたびあります。よっぽどのファンじゃないと知らないだろう「ケニー・ゴス」で検索されたときは、ジョージが問題発言をしたことを、最近では「荻島真一」で、彼の訃報を知りました。むむむむむ…。

で、本題のキアヌですが。

彼主演の来年公開予定作品は「Constantine」と「暗闇のスキャナー」の2本――そのほかに、主演ではありませんが「Thumbsucker」というコメディ映画があります。いったいどんな映画やら?と思っていたところ、最近ようやっと情報が(ちょっぴり)入ってきたので、今回の事務局便りは「Thumbsucker」について語ろうかと。

ただ〜し。確かな情報を求めるならば、キアヌ系ファンサイトで収集したほうがよいです。たぶん日本ファンサイトあるんじゃないかニャ?当事務局のスタンスがアレな以上、あまり信用しないで下さいまし。

↓「Thumbsucker」(Ioncinema.com)
http://www.ioncinema.com/beta/movie.php?id=706

インディペンデント系。公開はどうやら来年1月のサンダンス映画祭の模様。Walter Kirnの同名小説が原作で、両親とはあまり上手くいってない、指しゃぶりがいつまでたっても治らない少年が、歯医者と矯正コーチとともにそれを克服しようとする、コメディ要素のあるドラマらしいです。主演はLou Taylor Pucciくん(19)。監督はマイク・ミルズで、これが初監督作なようです。日本で公開するかは未定…でもキアヌが出ている以上、どこぞの配給会社が買い付けるんじゃないですか?

↓Lou Taylor Pucci official site
http://www.loutaylorpucci.com/
(「Thumbsucker」のスチールらしき、キアヌとのツーショットな映像アリ)

サイト見た限りでは、青春映画の要素が強いような感じですね。原作者はティーンエイジャー論を新聞などで書いてるらしいですし(注:未確認情報です)。肝心のキアヌは…え〜っとペリー・ライマンという歯医者さん役です。また医者か…。そしてコーチ役は、ここ最近コメディ映画で引っ張りだこ、ベン・スティラーとは3作続けて共演しているヴィンス・ボーン。あとベンジャミン・ブラットの名前もあります…が、役どころはイマイチわかりません。

ふむ。コメディ映画に脇役で出るキアヌ、か。キアヌ・ウォッチャーとして、とりあえずチェックはしておこうと思います。

そのほか、本決定してるかどうか怪しい情報として、スパイク・リーが監督するスリラー作「The Night Watchman」に主演するとかしないとか…。

スパイク・リー監督作にキアヌ・リーブスとな!?

………。
……あの…ホントーにキアヌでいいんですか?>リー監督

以前、リドリー・スコットの次回作(と云われている)「Tripoli」にキアヌが主演するという情報が流れたときも、「リドリー・スコットにキアヌ!?」とビックリしたもんですが、今回はそれ以上かも…。本決まりじゃないだろうし、とりあえずこの件もまた生あったかい気持ちでチェックしていこうかなと思います。

以上、キアヌ・ウォッチャー事務局便りでした♪

追記:
本決まりみたいです。
↓「キアヌ・リーヴス、スパイク・リー監督映画へ出演決定」(FLIX movie site)
http://www.flix.co.jp/v2/news/N0005670.shtml

■「オータム・マッキントッシュ」の検索で来られたみなさま
↓私が彼女に関して知っていることは以下の通りです(2005.6.8の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050608.html

←このお姿が来年公開予定の「ネバーランド」に1番近いかニャ?
え〜っとジョニデ話の続きです。でもこれだけ「ジョニー!ジョニー!」と云っておきながら、実は私め――彼の大ファンというわけではありません。正直云うと、好みのストライクゾーンからハズレております。でもなんでか気になっちゃう俳優さんでして…それはたぶん、私が昔っからドカベン岩鬼タイプ――つまりストライクど真ん中の絶好球が打てないからなんでしょうねぇ…。それでも三振…し〜ん…。

昨日ご紹介したジョニー・デップ扮するワンカさんの衝撃お写真ですが。

いろいろ調べてみたところ、「Charlie and the Chocolate Factory」でのワンカさん役は、ジョニーだけが候補だったのではなく、ほかにもいろいろな名前が挙がっていた模様です。

スティーブ・マーティン、ロビン・ウィリアムズ、クリストファー・ウォーケン、ニコラス・ケイジ、マイケル・キートン、などなど。

……ふむ。この中だったらクリストファー・ウォーケンがmyイチオシかニャ?そう思いません?>蛍風さん…でもやっぱジョニーがいいかな、と。

で、チャーリー役が英国出身のフレディ・ハイモアくん(「トゥー・ブラザーズ」にも出てましたね)。実はジョニーと彼は、すでにお正月公開予定のジョニー主演最新作「ネバーランド」にて共演済みです。なんでも監督のティム・バートンが、チャーリー役にフレディくんを配した際に「ネバーランド」で彼と共演しているジョニーを見て、「ワンカはジョニーだ!」となったのだとか。よくわかんないです…>監督

↓2005年1月15日公開予定「ネバーランド」日本公式サイト
http://www.neverland-movie.jp/
(「ピーター・パン」誕生の背景にあった愛のドラマ、とのこと)

先週、この映画のトレイラーを映画館で見ました。透明感溢れる感動作といった雰囲気で、今年初夏に実写版「ピーターパン」を観て思わぬセクシャルダメージを食らった私めも、江戸の仇を長崎で討つべく、本作を鑑賞予定リストに入れています。前売り券だって買いますよ、「『12ヶ月間ジョニーといっしょ!』カレンダー付き前売り券発売中!」(公式サイトより)なんだもん。

ちなみにジョニーは、この作品で「彼独特のイノセントな持ち味で、気品に溢れた優しい紳士」(eiga.comより)を演じてるそうで、作品もかなり高い評価を受けています。「気品に溢れた…」と云われても、ジョニーasワンカのカラフルトンチキぶりが目に焼きついたせいか、なんだかピンときません。でもこんなベタな感動作に出るなんて、さすがのジョニーも「フツーにいい人」役を演じてみたかったんでしょうかねぇ…。ワンカなジョニーこそ「ジョニーたる所以」だと思うんですが。
まあ、どんな役でも演じきれる人なので、ワンカさん役でどんなにラリパッパしても、ラジーはギリギリ回避しちゃうんじゃないか、ヘタすりゃ大ウケして絶賛されるんじゃないか、そして感動作では堂々オスカーを獲っちゃうんじゃないかと、いまからヒヤヒヤドキドキしています。
←現在、主演映画「シークレット・ウインドウ」が公開中のジョニー・デップさん(41)。先日もちょろりと語ったように、彼は男性より女性ファンが多く、また日本では昔から絶大なる支持を得ている俳優さんです。お顔立ちはハンサムさんですが、彼はそれほど背が高いわけでも、またマッチョでもなく、肩幅だって広くない、ごくフツーの中肉中背、ヘタすりゃ日本人の俳優のほうがスタイル良かったりする人。それでもこんなに人気があるのは、多少ソリッド気味ながら、どんな役でもこなしちゃうその演技力、「まるで***みたい」と他の俳優を出して形容することがない、つまり彼にしかない独特な雰囲気を持つところが魅力…ってか、簡単に云えば――世の中にはこーゆーアウトサイダーなタイプに弱い女がマジ多いってこと!野郎にはわからんだろうて…。

■参考:ジョニー主演映画の感想
↓「妹の恋人」
http://diarynote.jp/d/25683/20040615.html
↓「シークレット・ウインドウ」
http://diarynote.jp/d/25683/20041030.html

昨日、「夢のチョコレート工場」のリメイクである、ティム・バートン監督作でジョニー・デップ主演「Charlie and the Chocolate Factory」について語りました。まりゅうさんに…。

ポスター自体は、今月上旬に公開されておりまして、私めもその時に「ふ〜ん」と見てたんですが、残念ながらあれではジョニーの顔がわからんやんけ!と、昨日長く語った手前、なにかしらジョニデasウィリー・ワンカな画像はないものかと探してみたら――

↓ちなみに、これが「あれ」なポスター
http://www.darkhorizons.com/news04/p-wonka.jpg
(たしかにジーン・ワイルダー版より邪悪な雰囲気)

↓「Charlie and the Chocolate Factory」について(eiga.com)
http://www.eiga.com/cgibin/chart/chart.cgi?id=0061
(日本語です)

どうやらすでに英国「The Sun」にて、ジョニーのワンカなスチール写真がスっパ抜かれたらしく、探せばそれなりに出回っていると判明いたしました。

↓New WILLY WONKA Character Pics Online!(dtheatre.com)
http://www.dtheatre.com/read.php?sid=2811

!!!!!!!!!!!

これが――ジョニデぇえ!?
ひゃ…ひゃくねんの恋もどっかのお山にすっ飛んでしまう、その表情&おポーズに――…さすがの私も久々に驚愕のバッケンレコードを更新してしまひましたよ…。ジャック・スパロウのときは「ジョニデらしいねぇ♪」で終わったのにぃ。バートン&ジョニデのコンビなら、このくらいは朝飯前なのかもしれませんが、このままだと本気でファンにとっては踏み絵映画になりそうです。ちなみに私はヘーキなタイプ。ジョニーってば、いつものようにトルク全開ぶっ飛し状態でダイジョブなのかニャ…。

人生の黄昏時

2004年11月14日 TV
昨夜たまたまNHK放送のドラマを観ていたら、そのストーリーが映画「黄昏」(1981)にソックリ…いえ、そのまんまだったので、慌てて新聞のTV欄で確かめたところ――タイトルが「輝く湖にて」となってまして、即座に理解しました。なるほど…日本版リメイクってことね。

↓「輝く湖にて」(NHK公式サイト)
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main1113.html#04

↓「黄昏」On Golden Pond(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0082846/

ノーマン(ヘンリー・フォンダ)→健蔵(杉浦直樹)
エセル(キャサリン・ヘップバーン)→静江(八千草薫)
チェルシー(ジェーン・フォンダ)→恵(真矢みき)

1時間15分にまとめるためか、健蔵とガキんちょの交流シーンなどかなり端折ってありましたが――全体通してみれば、頑張って雰囲気よく作られていたのではないでしょうか?…そりゃキャサリン・ヘップバーンと比べたら、日本のどんな大女優がエセルを演じたってかなわないでしょうけどね。

そして、杉浦直樹がヘンリー・フォンダが被ってたのと同じタイプの帽子を被っていたことに、「おお!」と注目してしまいましたよ。実は「黄昏」でヘンリー・ファンダが被っていた帽子――キャサリン・ヘップバーンがヘンリー・フォンダにプレゼントしたものだそうで、しかもスペンサー・トレイシーの遺品なんだとか。その話を知ったとき、かなりじ〜んときてしまったのでした。

そしてヘンリー・フォンダとジェーン・フォンダと云えば、長い間仲たがいをしていた親子でもあり――父と娘の和解というか、心の交流を描いた作品でもある「黄昏」を観たとき、これまた私の心の中にいろいろな思いが駆け巡ったのでした。

ふたりがプライベートでも和解に至り、ヘンリーにどうしてもオスカーを取ってもらいたいジェーンが映画を企画、キャサリン・ヘップバーンの共演を取り付け、そして実際にヘンリーが主演男優賞を受賞したとき――壇上のジョーンが病床のヘンリーに向かって云った言葉――「パパ!いまからオスカーと孫を連れて行くわよ!」。またもやじ〜んときてしまったのでした(このエピソードは後日知りました)。

ただやっぱり「黄昏」を観て思うのは、キャサリン・ヘップバーンがいかに素晴らしい女優だったか、ということ。何度観ても唸ってしまうんですよね。実際、彼女は「黄昏」でヘンリーと一緒に4度目の主演女優賞を得ていて、これまた当然至極な受賞なわけですが、彼女自身はあまり「黄昏」を気に入ってないのだとか。なんでも、彼女が1番のお気に入りだった湖でのシーンが、編集の時点でカットされたからだそうで(と、当時の「ロードショー」に書いてあった)、快活かつ奔放だけどかなり手厳しかった彼女らしいエピソードだなと思ったものです。

というわけで、「黄昏」を早くDVD化して下さいっ!←この前、リクエストは控えるって云ったくせに!

「ツイステッド」

2004年11月11日
←違う映画ですが、パッケージは大して変わらないので許してプリーズ。主演はアシュレイ・ジャッドさん(36)。現在公開中の「キャット・ウーマン」の主演オファーは、ハリ・ベリーではなく、最初彼女に打診されたという話は有名ですよね。でも結局「ツイステッド」を選択したアシュレイさん――後悔はないだろうと思ったら、ハリ・ベリーのキャットスーツ姿が出回った頃、「やっぱりやればよかった」という弁が伝わってきました。でもあちらもかなり……な状況。どっちを選んでもトホホ…は免れなかったでしょうねぇ。

「ツイステッド」(2004・米/独)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0315297/
日本公式サイト→http://twisted-movie.com/
上映時間:97分
監督:フィリップ・カウフマン
脚本:サラ・ソープ
出演:アシュレイ・ジャッド、サミュエル・L・ジャクソン、アンディ・ガルシア、デビッド・ストラザーン、他

ストーリー:
サンスランシスコ市警殺人課の捜査官に抜擢されたジェシカ(A・ジャッド)は、夜な夜な男をひっかけては彼らと一夜限りの関係を持っていた。幼い頃に遭遇した事件によるトラウマや、仕事のストレスなどで、毎夜酒を飲んで気分を紛らわせるジェシカ。父親代わりのミルズ(S・L・ジャクソン)は、彼女を心配しながらも厳しく指導していた。そんな中、ジェシカが過去に関係を持った男が他殺体で発見される。そしてその日以降、関係を持った男たちが次々と殺されていき、ジェシカは疑われてしまう。だが、殺人のあった夜の記憶がない彼女は、自分の潔白を信じられないでいた――。

ああ……どこからか、チェッカーズ「ONE NIGHT GIGORO」のイントロが流れてくる…。

♪ちゃらららららららっらら〜ん ちゃららららららら〜ん ちゃららららららららら〜ん…ちゃららららららら〜ん きるぅゆ…バシッ!

…と、アシュレイ・ジャッドの後頭部を思いっきりスリッパで引っ叩いてやりたくなりましたよ(引用:「とんねるずのみなさんのおかげです」)。でも彼女のせいじゃないナリ。

なんつーかその…作品自体が「アホか!?」ってな展開を見せるため、主演であるアシュレイ・ジャッドが熱演すればするほど、彼女があん!ぽん!たん!に見えてしまってどーしよーもなく、私ゃマジでアシュレイが可哀想だと思っちまいました。これってつまり――脚本がバカってことでいいのかしら?

伏線もなにも、すべてがわかりやすくて困っちゃうとゆーか…フツーならば伏線はさりげなく張っておくものだとゆーのに、これがなんと火曜サスペンス以下。誰でもわかりやすく、かつ何度も繰り返して張ろうとするなんて――アホかっ!…私がアシュレイなら***がおかしいってすぐ気付くつーのっ!…捜査のイロハはパーペキの敏腕刑事でも、自分のことになるとまったく気付かないなんて――まるで「女はみんなそうなんだから〜」と云われてるみたいでムカつく。

それでも私は、「真犯人はいるの?」「もしかして本作も主人公が『そっち系』?」←わかりづらい表現ですみません、ネタバレしたくないので…。「もしかして精神科医がなにかやらかしてる?」と(配役でなんとなく予想がつきながらも)いろいろ想像し、途中までは真剣に観てたのですが――教官っ!…主人公を含めて容疑者が数人出てくる中、唐突に「コイツが犯人だ!」と云われたって、私にはその人たちがなんで容疑者なのかわかりましぇん!…だって動機がナイじゃんっ!そしてマヌケで小者過ぎるじゃん!…ってか、みんなムリがあるじゃああんっ!どこが敏腕なんじゃああああ!?(←本宮ひろ志風)

ただし。アシュレイ・ジャッドの年齢相応な目元アップから始まるプロローグの雰囲気はナイス。しかも、シワをすべて修正していないところがエライなと。彼女はよくサスペンス系の映画に出演してますが、その理由として、日本女優でたとえるなら賀来千賀子、つまり――スリム美人な上、目を見開いて『ひぃいいいいいぃいっ!なんで私が!?』ってな表情がバツグンだからだと思うんですが、どうでしょう?

――以上、つかみは上々、雰囲気なかなか、でも観る側に対して丁寧すぎるサスペンスは、キャラクターだけでなく、作品全体まで頭わる〜く見えてしまう場合がある、という典型的作品。サミュエル・L・ジャクソンは、もはや単枠指定俳優なので別としても、アンディ・ガルシアはまたもや記憶に残らず。

あ〜あ。フィリップ・カウフマン4年ぶりの新作だって云うから観に行ったのになあ…。

ところで。本編でアシュレイが持ってた「柔スティック」(Japanese Stick)ってナニ??…ネーミングからして、ジャパニーズなアイテムなの??…でも私、知らないんだけどニャ…。

今月の傾向

2004年11月10日 日常
ピ〜ンチ!

今月はブログ更新がキビシイ状態です。

仕事が忙しくて帰りが遅い…のは、いつものことなのでダイジョブ。ただ、私が使ってるPCは家族共用なため、ままりん(母)が使う頻度が高くなれば、おのずと私の使用時間が少なくなり――どうやら今月はそんな月となってしまいそうです。時間がナイというより、時間が作れない状態。

映画感想は、もともと観たものすべてを書くタイプじゃないのでいいんです。でも、すちゃらか話が書けないのはツライ…。

と云うわけで、今月はちびちび細切れ更新となります。

以上、お知らせでした♪

そっか〜…ロバート・カーライルの「ヒットラー」(米国で放送されたTVムービー)って、日本でもリリースされたんですね。

「80デイズ」

2004年11月8日
←数々のスターがチョイ役で出てくるオールスター映画。この手の映画の中では、「80日間世界一周」(1956)が1番好きな作品です。当時は豪華キャストと云われても「??」でしたが、子供心にすんごく楽しかったんですよねぇ。なので、「キャノンボール2」が公開されたとき、お年玉使って観に行ったのですが…いや〜、田舎の小学生にジャッキー・チェンはわかっても、サミー・デイビスJrなんてわかるわけなく、鑑賞後に本屋さんに寄り、「ロードショー」読んでお勉強しましたよ。そのせいか、いまだにリチャード・キールは「007のジョーズ」ではなく、「『キャノンボール2』でジャッキーの相棒だった人」というイメージです。ジャッキー映画で育った人って、そんな人多くありません?

「80デイズ」Around the World in 80 Days(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0327437/
日本公式サイト→http://www.herald.co.jp/official/around_the_world/index.shtml
上映時間:121分
監督:フランク・コラチ
脚本:デヴィッド・ティッチャー、デヴィッド・ベヌロ、デヴィッド・ゴールドスタイン
出演:ジャッキー・チェン、スティーヴ・クーガン、セシル・ドゥ・フランス、ジム・ブロードベンド、他

ストーリー:
19世紀の英国。王立科学アカデミーからバカにされている発明家フォッグ(S・クーガン)は、「80日間で世界一周できる!」とアカデミー長官ケルヴィン卿(J・ブロードベンド)らの前で云い放ち、成功できるかの賭けに乗ってしまう。そして、ひょんなきっかけで助手となったパスパルトゥー(J・チェン)と世界一周の旅に出ることになるが、パスパルトゥーには隠された秘密があった――。

わはははははははは!
正直心配してたんだけど……これがなかなかどーして、けっこう楽しいじゃないの♪
日曜日に子供連れて観に行ってあげてよう!>世のお父さんたち

ただ〜し!原作(と云っていいんだか…)のジュール・ヴェルヌのテイストを求めたら大失敗をしてしまうので、本作はジャッキー映画として観ることをオススメします…とか云ってる私めも、実際に観るまでは「ジャッキーがフランス人役なんてムチャ云うよニャ〜」とか思いながら、彼自身は脇役に徹してる、ごくフツーのリメイク映画なんだと信じきってたんですよ。そしたらばですね、主役であるはずのフォッグより助手パスパルトゥーが大フィーチャー、「80日間世界一周」のマテリアルをちょこっとだけイタダキした、「どこ切ってもジャッキー」の、まるでジャッキー金太郎飴映画じゃあ〜りませんか!…しかも製作総指揮/スタント演出までしてるときたもんだ!

どうやって国々を移動するのか、手段はなんなのか――そのハラハラさは(ほぼ)ナシ…ってか、ゴーカイに端折ってます。その代わり、行く先々でのチン騒動、小道具アクション、お約束の悪の集団との対決が長〜く描かれているため、ヴェルヌを期待した向きからは「え〜それでいいの〜?」ってな声が聞こえてきそうですが――いいんです!だってこれ――ジャッキー映画だもん!

ただねぇ…他のジャッキー映画でも観たようなキャラクターの秘密とストーリーに、ムリヤリ「80日間世界一周」の設定を入れ込むなんて、もしかしてジャッキーもハリウッド同様にネタ切れ状態なのかと、ちとフクザツな思いがよぎってしまいましたよ…。

そしてジャッキー映画ではあっても、正確に云うと実は3つの要素が足りなかったりします。

(以下、多少ネタバレ…って、そんなネタバレを気にする映画ではないと思いますし、カメオに関してもハデに宣伝されてますので、注意書きする必要はないかな?と思うのですが、念のためアテンション、プリーズ)

1.「ギャアア!死んじゃったらどおすんのよう〜!?>ジャッキー」なアクションがない
2.すっぽんぽんギャグがない
3.エンドロールにてNG集がない
(1はもう仕方ないかな…)

それでも「シャンハイ・ヌーン」「シャンハイ・ナイト」がお好きな方には、けっこう楽しめる映画に仕上がってるのではないでしょうか?…どんなに世の評判悪くても、ジャッキーの映画が好きな日本人には楽しめる仕上がりかと。ちとアクション控えめなのと、CGがイマイチなところがありますけど、気になるというほどではナイです。

主な俳優陣の中でチェックしたのは、モニクを演じたセシル・ド・フランス。「スパニッシュ・アパートメント」のイザベルと気付かず、個人的にちとショックでした。あとはブリジットのパパことジム・ブロードベンド(ケルヴィン卿役)。こんなベタな役をベタベタに演じれるあたり、さすがですよね。

ちなみに私は日本語吹替版で鑑賞。ここしばらくハリウッド産のジャッキー映画をずっと字幕版で観てたせいか、石丸博也が広東語を喋るシーンが出てきたのにはビックリしましたよ。そんな不思議さを体感したい人、ジャッキー映画好きな人、またジャッキー映画に関わらず、この手の映画は意外に吹替版のほうが楽しめたりするので、個人的には吹替版をオススメします。世のお父さんたちには、子供を連れて観に行って欲しいな〜。

で、カメオなんですが。
監督コラチとジャッキーつながりばっかという気がしますが、いかがなもんでしょ?

ジャッキーつながりで云うなら、サモ・ハン・キンポーだけじゃなくユン・ピョウも出して欲しかったな…。

コラチつながりで云うなら、ロブたん♪を出すならアダムたん♪も出して欲しかったな…。ママのキャシー・ベイツも出てたしぃ。

そのほか、1番お高そうなアーノルド・シュワルツェネッガー、絶対出てくるだろうと思ったジョン・クリーズ、オーウェン&ルークのウィルソン兄弟、あんまり知られてないマーク・アディ…といったところでしょうか。正直、ものすご〜いビッグという俳優はいなかったような…。尚、本作における私個人のベストカメオは、ロブ・シュナイダーですっ!

20年前はジャッキーがチョイ役ゲストだったことを思えば、多少規模は苦しいと云っても、こうやって彼がメインのオールスター映画が公開されたことはやはり感慨深いし、楽しい作りのジャッキー映画になってると思うし、同じハリウッド産でも「シャンハイ」シリーズや「ラッシュアワー」シリーズとは違い、浮かない顔のジャッキーがあんまり出てこないところが新鮮だし――ただ、何作かハリウッド産ジャッキー映画を観ていて思うのは、もう少しマンネリを脱した脚本がジャッキーの手に渡らないかな?ということ。う〜む。

ジャッキー映画として観れば充分に面白い、カメオはそれなり(おカネもらってる以上、シュワちゃんもちゃんとバカやってくれる)、細かいことは気にしない、ムリ・ムチャをゴーカイに笑い飛ばせる人にオススメ。

あ〜あ。私もジャッキーをお供にして冒険してみたいな〜…(←疲れてるらしい)。

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