←昨日の日記でちょこっと書いた「ビル&テッド」がこれ。

「ビルとテッドの地獄旅行」
DVD ポニーキャニオン 2000/09/20 ¥4,700

右にいるのがキアヌ・リーブスさん(当時24〜25歳くらい)。
ね?…思いっきりバカでしょ?

「地獄旅行」は「ビル&テッド」シリーズの第2作でして、第1作目の「ビルとテッドの大冒険」はなぜかDVDリリースされていません。「リバース・エッジ」ですらDVDになってるのにぃ!

内容は、やっぱりバカやってるふたりの話です。ただ、第1作目がアニメ版が作られるほどヒットしてブームになったおかげで(米国内だけですが)、作りが多少ゴージャスになっています。でもたいしてヒットしませんでした。B級バカ映画は、中途半端ゴージャスよりも徹底的チープなほうがよい、ということでしょうね。

ちなみにこの映画が日本で公開されたのは1991年で、実はこの年に公開されたキアヌ出演作はほかにも「マイ・プライベート・アイダホ」「ハートブルー」という作品がありまして、これらジャンルやイメージがまったく違う3本の作品が、ほどんど期間をあけず立て続けに公開されたため、当時の私は「いったいキアヌはどーゆー路線とイメージで売りたいのか?」と軽いめまいを感じたものです。

尚、今後控えているキアヌ出演作は、J・ニコルソン&D・キートンの「SOMETHING’S GOTTA GIVE」(これは脇役で医者役だそーだ)、アメコミ「ヘルブレイザー」を映画化した「CONSTANTINE」(黒魔術師な探偵役だそーだ…原作通りに髪をブロンドにするかもしれないと云われてましたが、結局地毛で撮影中)、リドリー・スコット監督作でラッシーが降板した「Tripoli」(トリポリ戦争で活躍した米国陸軍将校ウィリアム・イートン役だそーだ)。…やっぱりめまいが…。注:現在、キアヌはこの映画の主演クレジットから外れています…ってか、製作自体が怪しくなってます。

あ〜…ま〜たキアヌで語っちまったい!
以前「ジャッキー・チェンのことなら、いっくらでも語れる」って書いたけど、キアヌもそうなんだよニャ〜…。ってことは――なに!?私ってもしかしてキアヌのことが好きなの??(ガーン!)

では、また♪
「ゾルタン★星人」Dude, Where’s My Car?(2000・米)
DVD→ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2003/04/11 ¥1,990
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0242423/
監督:ダニー・レイナー
脚本:フィリップ・スターク
出演:アシュトン・カッチャー、ショーン・ウィリアム・スコット、ジェニファ・ガーナー、他

ストーリー:
ある朝、起きてみるとすっかり前夜の記憶をなくしていたジェシー(A・カッチャー)とチェスター(S・W・スコット)。とりあえず家を出てみたが、なぜかジェシーの車がなくなっていた。とりあえず車を探しに街へ出たふたり。だが、謎の美女軍団に追っかけられたり、男どもから身に覚えのない大金を返せと詰め寄られたり、宇宙人マニアにつかまったりと、サッパリ状況がつかめない。はたして車は見つかるのか――。

ぎゃはははははは!
ホント、米国人ってこーゆー映画が好きね〜!

「アメリカン・パイ」などで人気のショーン・W・スコットと、そのルックスと話題性で人気、かつデミ・ムーアの若いツバメとしても有名なアシュトン・カッチャー主演による、青春バカチン映画。日本未公開。

タイトルやパッケージからしてもう「男ふたりがすったもんだ起こす、しょーもない青春バカチン映画」だとわかっちゃうので、マジで「駄作!」と怒らないよーに!…でもまあ、もしこの映画が日本でフツーに公開されてたら、1800円出して観るのは正直かなりツラかったかも。

で、本編観なくても、なんでタイトルだけで「能天気男ふたりの青春バカコメディ」と予想がつくのかと云えば――原題の「Dude, Where’s My Car?」――これを日本語訳してみると「なあ、オレの車どこ〜?」(←語尾を伸ばすのがポイント)ってな感じになるのですが――この中の「Dude」(デュード…「なあ」「よう」といった呼びかけみたいな感じかニャ?元々は「男」とか「野郎」とかいう意味だったと思う…たぶん)が最大のポイントになるかニャ?

そのむか〜し、15年ほど前、低予算B級青春バカチン映画で「ビル&テッドの大冒険」(いまやそのジャンルの金字塔的作品だよニャ)という映画が大流行しました。主人公であるバカ高校生ビルとテッドは、この「Dude!」(そのほか「Excellent!」「Wow!」「No way!」「69!」など)を含んだセリフをガンガン喋ってまして、しかもその口調が実にタル〜い感じだったために、ふたりのおバカぶりはさらに強調されていました。

そんな「ビル&テッド〜」のスピリットが、この「ゾルタン〜」にも感じられます。ショーン&アシュトンは、まんまビル&テッド。「Dude!」連発だわ、タルい口調だわ、チープ感がプンプンするわ、バカでノーテンキだわ…。よって今作は「男ふたりの青春バカチンもの」(または「Dudeもの」)というジャンルにおいて、まさに王道を踏んでいる作品だったりするわけです。

ちなみに、「ビル&テッド〜」でテッドを演じたのは、いまやすっかり「マトリックスの人」になってしまった、あのキアヌ・リーブス。このキョーレツなバカ高校生役のおかげ(+本人の雰囲気と話し方)で、10年くらい前(=「スピード」以前)までのキアヌのイメージは「もしかしてバカ?」でした(彼の親友、故リバー・フェニックスいわく「あの映画でのキアヌが、彼の地に一番近い」)。日本人の私なんかも、当時「キアヌのマネできる〜♪」と云っては、「うわ〜お!」「でゅ〜ど!」「えくせれんと!」などと連発したものです(結局私もバカ)。でも日本では「マイ・プライベート・アイダホ」という映画のせいか、「キアヌ=腐女子向け美形」というイメージも根強く、そのため当時の日本の映画雑誌に載っていたキアヌの写真は、テッドのイメージとはほど遠い、やたらと耽美的なものが多かったです。

キアヌの話はそれくらいにして。
話を「ゾルタン〜」の内容に戻すと――「青春バカチン映画」としては、それなりの出来かニャ〜と。数あるシーンの中で個人的に興味深かったのは、プールサイドの場面かニャ?…「クラブ・トロピカーナ」やるんだったら、アシュトンかショーンに白ビキニパンツを穿かせないとダメじゃんか〜〜〜っ!

ま、こーゆー「バカ男ふたりが主人公」の映画では、のちにそのどっちかがギャラ高スターになるというケースが多いため(「ビル&テッド」のキアヌ、「ウェインズ・ワールド」のマイク・マイヤーズとか)、今からどっちがどーなるか楽しみです♪

でも…この映画の続編できるって話はどこにいっちゃったのかニャ〜??

「Patience」

2004年2月6日 音楽
ジョージ・マイケル CD ソニーミュージックエンタテインメント 2004/02/18 ¥2,400未定

…とーゆーわけで、私が本気で「コイツは天才だ」と思ってる唯一のアーティスト、ジョージ・マイケル(以下ヨグ)の新アルバムがこの春に出ます。

ウソじゃありません。本当に出ます。
発売元のソニー・ミュージックによると、発売日は2/18ではなく、いまのところ3/17のようです(…たぶん)

もしかしたら新譜が出るかもしれないという話は、私の耳にも入ってきてたのですが、ことヨグのリリース話に関しては、ここ何年も裏切られ続けてきたという歴史があるだけに、正直云って半信半疑状態でございました……が、やっぱり本当に出るみたいです。

↓「ジョージ・マイケル、ソニー復活第一弾完成!」(CD journal.com)
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=5932

↓「George Michael Artist Information」(ソニー・ミュージック)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/GeorgeMichael/

……リリース元がソニーでやんの。
あれだけすったもんだ裁判して、負けたくせにぃ〜。
でもソニーのほうだって、今までけっこうジョージで稼せてもらっただろうし…ま、お互いの利害が一致しての再契約かも。

そしてタイトルは「Patience(ペイシェンス)」。
「忍耐」ねえ…アンタの忍耐もそうだけど、こっちだって一時期「ジョージ・マイケルのファン」とカミングアウトするのが、マジで恥ずかしかったわよ…。

ちなみにアルバム収録曲は――

1. Freeek! (Radio Edit)
2. Cars and Trains
3. Precious Box
4. Please Send Me Someone (Anselmo’s Song)
5. John And Elvis
6. Shoot The Dog
7. Round Here
8. Through
9. Amazing
10. Flawless (Go to the City)
11. American Angel
12. My Mother Had A Brother
13. Patience

以前(2年前くらい?)、英国SUNのインタビューにて「新しいアルバムにはケニーのことを歌った曲がある」とノロケてましたが、その曲は何曲目でしょうか〜?(4曲目はエイズで亡くなった前恋人のお歌?)

尚、9曲目の「Amazing」が、ヨグの公式サイトで30秒だけ聴けます。

↓「Amazing」
http://www.georgemichael.com/nsamazing/amazingf.html

でも新譜出すなら、ツアーもやって欲しいんだけどニャ…。

そして…こら、ソニー!!
昔のWHAM!ビデオをDVD化せんか〜〜〜〜〜〜!!

…とゆーわけで、ヨグヨタ話でした。

では、また♪

♯「ジョージ・マイケルってだ〜れ?」という方
ジョージ・マイケルは、現在この世で最も歌が上手く、そして音楽IQの高い英国アーティストです(…駄作もありますが)。昔、WHAM!という2人組のアイドルをやっていた時代があって、30代以上の皆さんにはよく知られている人です(マクセルUD2のCFとか)。

方針変更

2004年2月5日
このサイトで新しくレビュー機能と「myテーマ」というものがついたので、ちょっと方針を変えてみようかニャ?

(映画系のお話についてです)

1.「映画ヨタ話」
ちょっとした話題やしょーもない話題などを書こうかな〜と。

2.「トレイラーよもやま話」
これはいままでと変わらず。話題は気になる新作のトレイラー(予告)やその出来、情報など。

3.「新作映画感想」
これも変わらず。現在公開中の映画についての感想をつらつらと書く予定。

4.「すちゃらか映画語り」
比較的古い映画や、公開時に観たけれど「新作映画感想」には書かなかった映画について語ろうかな〜と。とりあえず感想やその映画にまつわる話などがメイン。いままでの「すちゃらか映画レビュー!」とは違って、テーマ付けや比較はしません。

…こんな感じ。

去年からやたらと映画の話を書いてますが、趣味は映画だけでないので、日常ヨタ話、仕事の話、音楽の話、本の話なども、今までどおり書くと思います。

ま、なにを書くかはその日の気分次第だよニャ…。

では、また♪

あ。
「ニューオーリンズ・トライアル」の感想、追記しました。
…寝ながら書いたものは、やっぱ直さないと…。
私はタグを手打ちしてます>くろこさん、サイキさん

だってボタンを押下してもエラーになるんだもん。
ノートン先生のせい?

…と、これだけ書いて日記オワリ。

おやすみなさいまし〜。
現在公開中の「ニューオーリンズ・トライアル」(ジョン・グリシャム原作「陪審評決」の映画化)を観に行ってきました。

ネタバレしない程度の感想をば。

日本公式サイト→http://nt.eigafan.com/

「ジョン・グリシャムの法廷もの」ってのは、私の中でブランド化している上に、主演が贔屓にしているジョン・キューザック、そのほかの出演者が「お互いキャリアも友情も長いのに、今作でようやっと初共演」なジーン・ハックマンとダスティン・ホフマン…ってことで、実は個人的にものすご〜く楽しみにしていた映画だったのですが。

いや〜…面白かったです。
1月公開映画の中では今のところダントツ。

この映画は、今までの法廷ものにはない面白さがあるんだよニャ〜。

法廷ものの醍醐味ってのは、なんといっても「法廷での駆け引き」。今までの映画ならば、その駆け引きを繰り広げるのは、おもに弁護士や検事や陪審員、証人あたり。でも今作は、そのほかに「陪審コンサルタント」という、日本人にはよくわからない職業の男と、陪審員たちを動かそうとする謎(←目的がね)の人物が加わってくる。

銃製造会社を相手取った裁判で、被告側である銃製造会社の陪審コンサルタントと、銃によって夫を殺された原告側の弁護士に対し、ある人物が「裏工作で陪審員を動かす。だからこの評決を1000万ドルで買わない?」と両者に提示、揺さぶりをかける。すでに良心や正義のない悪徳陪審コンサルタント(G・ハックマン)と、劣勢のために己の理想を忘れそうになる弁護士(D・ホフマン)は、この申し出にどう対応するのか?陪審員No.9(J・キューザック)はいったい何者なのか?…そしてある人物の目的とは?…おおおお!ナイスアイディ〜ア!

ただし。元はタバコ訴訟の話だったのに、D・ホフマンが監督に提案して、銃販売訴訟の話になったそう。

↓「ダスティン・ホフマン インタビュー」(FLIXムービーサイト)
http://www.flix.co.jp/article.jsp?aid=A0000590

…ニャるほど。これはナイス選択かも。
原作が90年代初めに出版された小説なため、題材としてタバコ訴訟はタイムリーだったかもしれない。でも、いまとなっては銃問題のほうが話題になっているもんニャ〜…。そしてタバコ訴訟といえば、「インサイダー」という映画があったし。なので、私は銃販売訴訟でよかったと思ってるクチ。

それにしてもナイスキャスティングな映画だったっスね。

「人が良さそうで人畜無害な雰囲気を醸しているくせに、実はなにげにキーパーソン=ジョン・キューザック」
「他人より自分がすべてのゴーマン悪役=オーバーアクトなG・ハックマン」
「上下色の違うスーツがよく似合う庶民派で、正義感に溢れる弁護士=D・ホフマン」

…ってのは、私の中でベストな配役。とくに最近、「リクルート」でのアルパチで心底ガッカリしただけに、今作でのG・ハックマンとD・ホフマンは輝いてみえた。私は、こーゆー役を演じるハックマンとホフマンが一番好きなんだろうな。だって現代劇におけるオーバーアクトがニガテなくせに、ハックマンのそれがぜんっぜん気にならなかったんだもん。ショーン・ペンだと鼻について仕方がないのにね。またそんな達者な彼らが主役ではなく、あくまでもバイプレイヤーであるところがいいとゆーか…それぞれのキャラクターに手抜きのない説得力が出ていて、キャラ立ち必須な群像劇としても上手く出来ているな、と。

ただ人によっては、「ホフマン→地味すぎ、ハックマン→オーバーアクト」と思うかもしれない。なので、これはもう完全に好みの世界かと。

あと個人的に「ほほ〜!」と思ったのは、銃販売会社側の弁護士役のブルース・デヴィソン。こーゆー役(裏工作を「する」のではなく「される」、ちょっと小うるさい、でも結局フィルターな役)が、いつもホント上手いね。私がキャスティングしても彼を選ぶでしょうね。でもってお久しぶりのジェニファ・ビールス。もちっと出番があったらよかったんだけど…やっぱムリか。

マンネリになりがちな法廷もの…たとえば、陪審員ものならば名作「十二人の怒れる男」いう作品があるので、現代的な視点と要素を取り入れないと(比較されて)ツライ。だけど本作は、陪審員がどうやって選出されるのか、そして陪審コンサルタントとはいったいなんぞや?と、いままでなかったものを見せてくれたし、たとえ配役がベタでも俳優陣の演技は見事だったし、緊張感と力強い編集でぐいぐいと引っ張り、楽しませてくれたので、非常に私的ポイント高かったです。この映画、ものすごく好みかも。

ところで。陪審員の中にゴス系の女の子がいて、名前がリディア・ディーツ。それって…「ビートルジュース」でウィノナが演じたリディア・デイズにソックリなんだけど…やっぱゴス絡みのオマージュ?

「タイムライン」

2004年2月2日
現在公開中の「タイムライン」を観に行ってきました。
できるかぎりネタバレしない感想をば。

日本公式サイト→http://www.timeline-jp.net/

私は思いっきりグーニーズ世代なので、若者たちが主役だというタイムトラベル映画をリチャード・ドナーが監督したと聞けば――「中世へと旅立った若者たちに、次々と襲い掛かってくる試練と困難。ときどきケンカをしながらも、知恵と勇気そして友情を以って、彼らは解決していく」というワクワク冒険譚かと、世間の評判はともかく、正直ちょっとだけ期待をしてたんですが。

なんつーかその…ジャンルはまったく違うのに、観終わったあとの印象と云えば――昨年公開された「リーグ・オブ・レジェンド」や「ザ・コア」と同じだったよニャ〜…。

つまり――「スケールがやたらとでかいのに、軸となるストーリーがショボ過ぎてついていってない。セリフだけで展開されていくお粗末な脚本なため、全体的なつり合いがまったく取れていない。音楽だけが重厚で、エピソードはしょーもないわ、伏線は誰にでもわかるわ…って云うか、それ以前の問題として、あれだけいるキャラに誰ひとりとして個性や魅力がないってのは、いったいどーゆーことよ〜〜!?」。

いやもうツライのなんのって…。
ポール・ウォーカー演じるクリスは印象残らないし、女の子陣もフツー。個人的にはあの考古学教授(クリスの父)が、もっと面白い人物設定だったらよかったな〜と。「王家の紋章」のブラウン教授みたいな茶目っ気があったら、私的ポイント高かったのに。残念。

原作ありということだそうですが、設定やストーリーラインなんかいかにも「海の向こうの小説」ってな感じだよニャ〜…。なので、上手く脚本化しないと本気でショボくなる。音楽やCGは自然と重厚なものがメインになるだろうから、なおさらその差にガックリしちゃう。あ〜あ…。

それにしても…最初フランス語話してたくせに、いきなり英語を喋り出すフランス人にはビックリしたニャ〜…。そんな中途半端なことするくらいなら、最初から全員英語を話せばいいのに。そーすると「当時のフランス人が英語を話すか?」というツッコミは確実に出てくるけど、それはこの際、完全無視(ハリウッド映画のお約束ってことで)。

で。主演(らしい)ポール・ウォーカーですが。
たしかにハンサムくんです。かっこいいです。
でも――印象が薄いんだよニャ〜…。
個性とゆーかアクとゆーか、そういうものがない。

↓ポール・ウォーカーってこんな人(FLIXサイト「タイムライン」インタビュー)
http://www.flix.co.jp/article.jsp?aid=A0000577

というわけで――極東のアジアンギャル(←ツッコミ不可)よりひとつ、ポールに対して提案があるんですけど――

その中途半端な金髪はやめたら?
キレイな金髪にしたとしても、ブラピやレッドフォードみたいな美しさとは別の世界だし、かといってポール・ベタニーほどの個性や存在感はアナタには(まだ)感じられない。
なので、トムトムやヒュー子ちゃんのような、ちょっと濃い目だけど光が当たると穏やかに明るくなるブラウンヘアーにしたら?

絶対そのほうがいいと思うんだけどニャ〜…。

以上、新作映画感想でした♪

テスト

2004年2月1日
何件書くことができるのかニャ?

…で、削除したい日記はどうしたらいいのかニャ?
カラー設定で疲れました。
過去の日記をすべてテーマ分けしようとしたけど、途中で挫折しました。

もう寝よう…。
まったく…。

映画の日(1000円で映画を観ることができる日のことです)を使用して、4本観てやれと目論み――

1.「ブルース・オールマイティ」
ジム・キャリーのコメディ映画。とりあえず年越し分。

2.「ニューオリンズ・トライアル」
お正月映画第二弾。法廷がらみでサスペンス要素のある映画(←なんじゃそりゃ?)。とにかく楽しみにしていた作品で、ジョン・キューザック、ダスティン・ホフマン、ジーン・ハックマン出演。

3.「タイムライン」
タイムトラベルもの。歴史専攻の私にとって要チェックな映画。ギャガはマイケル・クライトン原作とハデに宣伝打ってるけど、私(あるいは同世代もしくはそれ以上の世代)に云わせりゃ、リチャード・ドナー監督作だってば〜。

4.「デッドロック」
とにかく必ず押さえておきたいウォルター・ヒル監督作。彼お得意の男臭い映画だと聞いて、楽しみにしていたのに…。

…の順で観ようと、1週間前から綿密にスケジュールを組み、朝一番でシネコンに飛び込んで(そしてカウンターまで走って)チケットをゲットしたとゆーのに。

3本目の「タイムライン」で心底疲れてしまい、4を観ないでそのまま帰ってきてしまいました…。はあ…。

映画をハシゴするときは、自分のコンディションを確認した上で「何本目にトンチキ脚本の映画を観るか」を決めないと、あとから相当シンドイ思いをすると痛感しました。

新作映画感想は、とりあえず近日中にまとめて書こうと思っていますが――それにしても…あ〜あ…1000円…もったいなかったニャ〜…。

では、また♪

お知らせ

2004年1月30日
♪ぴんぽんぱんぽ〜ん♪

このブログサイト「DiaryNote」が、2/1より新バージョンとなるにあたり、明日(1/31)12:00〜24:00頃の間で、利用できない時間帯や利用できない機能があるそうです。

ロムのみなさまはご存知ないのではないかと思い、僭越ながら私めがお知らせさせて頂きました。


さて。今日はこれからメールを書くぞ〜!


では、また♪
♯お試し版なので、過去の「すちゃらか映画レビュー!」(2003.6.7付)そのまんま+追記です。

←う〜む…やっぱまだ慣れてないから、レイフ・ファインズがいつものアヤシイ人に見えなくもない…。

「メイド・イン・マンハッタン」Maid in Manhattan (2002・米)
DVD→ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2003/12/19 ¥3,800
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0252076
監督:ウェイ・ワン
原案:エドモンド・ダンテス
脚本:ケビン・ウェイド
出演:ジェニファ・ロペス、レイフ・ファインズ、ナターシャ・リチャードソン、他

ストーリー:
NYの高級ホテルでメイドとして働くマリサ(J・ロペス)は、シングルマザー。裕福ではないけれど、息子のタイと幸せに仲良く暮らしている。そんなある日、内緒で宿泊客のブランド高級服を着たマリサは、同じホテルに宿泊中で未来の大統領候補とウワサされる、上院院議員候補のクリス(R・ファインズ)と出会う。そしてメイドとは知らずに、マリサに夢中になってしまうクリス。だがマリサは本当のことがなかなか云えない。そして――

映画の内容が内容なだけに、まずは「ジェニファ・ロペスの映画か〜…ま、ビデオで観ればいっかニャ?」と、普通ならビデオストレートになる作品を、なんでわざわざ映画館まで観に行ったのかという話から。

1.原案がジョン・ヒューズだったから
以前「フェリスはある朝突然に」のレビューをした際、その映画の監督で脚本も書いたジョン・ヒューズの最新作が気になり、IMDbで調べてみたら――この「メイド・イン・マンハッタン」に到達し、ビックリ仰天。J.LO映画にあのジョン・ヒューズが??…と、さらに調べてみたら――脚本も書き、なんと監督までする予定だったとか。なんで降りたの〜〜!?うわ〜〜ん!こんなおとぎ話なロマンティック・コメディ……お得意のはずなのに〜〜〜!!

ちなみにクレジットではエドモンド・ダンテスとなってますが、これはジョン・ヒューズの別ネーム。たとえクレジットだけでも、我が青春のジョン・ヒューズが原案――う〜む、これは見逃してはならん!…ってことで、鑑賞決定。

2.あのレイフ・ファインズがJ.LOの相手役だから
あのですね。レイフ・ファインズと云えば、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、オスカーにノミネートされたり、舞台ではトニー賞を受賞したりするほどの演技派俳優さんなのです。

出演作品はちょっと暗めでシリアスが多いため(「レッド・ドラゴン」での彼はイマイチだったけど、スッゴイものを――シルエットだけど――見せてくれたから許す!)、シリアス専科で深刻なイメージが漂っていて、あのヒュー・グラントいわく「シリアスはR・ファインズにまかせて僕はコメディに専念するよ」(それを聞いたファインズは笑ったとか)。私も「繊細でシリアスな演技させるなら彼」と思ってたんだけど…そんなファインズが…ベッタベタなロマンティック・コメディにご出演ですと〜〜〜!?

いったいどんな顔して演技するんじゃい!?…と溢れ出る好奇心が抑えきれず、また「とうとうあのレイフがロマンス映画に出るのね〜…これは記念に観ておかないと!」と、まるで初孫の七五三に同伴するおばーちゃんのような気持ちにもさせられ、思わず鑑賞決定。

で。そんなこんなで観に行ったのですが。

――え?
それなりに面白かったんですけど…この映画…やっぱダメなんですか〜!?

もうベッタベタな「身分違いの恋」をモチーフとしたおとぎ話なので、まともな評価は不可能。ラブシーンもリアルにせず、ちゃんと乙女ちっくにしてるあたり、大正解。そこんとこ「ニューヨークの恋人」(2001)に似てるかもしれない。

でもって、お約束の「応援する心優しい仲間たち」「ドレスアップしてダンス」「結ばれた次の朝、ベッドからそっと抜け出し、前夜を思い出にしようとする主人公」も描けてるし…おとぎ話としては、充分及第点はゲットしてるよニャ〜。

でもあえてモノ申すと…やっぱ相手が「未来の大統領候補の上院議員候補(現在は下院議員)」ってのがどうにも中途半端。どーせおとぎ話なら、どっかの国の王子様とか貴族とかにすればいいのに〜。だってたとえ未来の大統領候補でも、まだ下院議員でしょ〜?…そんな身分違いってこともないのでは?…マリサが「私はただのメイド。この恋はダメなのよ」と云っても、J.LOならガッツ出して下院議員をゲットしそうだよニャ〜。う〜む…。

ちなみに私がこの映画観ていて「おお!」と思ったのは、マリサの「訂正するのは失礼になるかと」という発言。お客はマリアと呼ぶ。でも「私はマリサです」と訂正しない。う〜む。ホテルウーマンだ!(客の服は着たけれど)…でもって、マネージャーを目指していてマジメに頑張ってる姿も描いている…けど、ラストのあれはちょっととんとん拍子過ぎるかも。ま、別にいっか。おとぎ話だし。

で。レイフ・ファインズですけど。
演技が上手だとか下手だとかより…なんかやっぱ観ていて不思議な気持ちになりました。
「彼女みたいな女性は初めてだ」「また会いたい」。……。こんな映画に出て、こんなセリフを話すアナタは――新鮮ですニャ♪>レイフさん

こういうベタなおとぎ話映画は、鮮度を落さないよう、相手役に新鮮な俳優持ってこないと本当にツライ。そう思えばファインズでよかったのかも。次はラッシーあたりがこんな役やってくれたら、観に行こうっと♪

♯こんな人にオススメ
「おとぎ話なラブストーリーが好き」
今日はディズニー実写映画トレイラーのよもやま話をば。

「Peter Pan」(2003・米)
IMDb→http://www.imdb.com/title/tt0316396/
公式サイト→http://www.peterpanmovie.net/
apple版トレイラー→http://www.apple.com/trailers/universal/peter_pan/index.html

現在まだ全米では公開中かニャ?
(2003年12月中旬あたりから公開してます)
あんまり日本までこの映画の話題が入ってこないので、よくわかんないんですけど…もしかして興行的にイマイチなのかニャ?

で。
「ピーター・パン」といえば、その昔、スピルバーグが監督した「フック」という映画がありました…が、ピーター・パンは見事なオヤジ(R・ウィリアムズ)。でも今作の場合は、子供が主演している通常の「ピーター・パン」です。そういえば私…子供がピーター・パンを演じている映画を観るのは初めてかもしんないな〜。

全体的に映像はとても綺麗なものの、でもなんだか…このピーター・パンを演じる男の子は…ちょっと…う〜ん…。

ピーター・パンというと、イメージ的にどーゆー男の子を想像するかと云えば。

1.小生意気な感じ
2.美形でもブザイクでもなく、とにかくフツーでソバカスがある
3.いわゆる典型的な西洋のガキんちょ

でも、この映画でピーター・パンを演じるジェレミー・サンプターくんは、「小生意気なガキんちょ」というより、なんだか中性的な美少年じゃないですか〜??…金髪で魅惑的な美少年って感じ。

これじゃあピーター・パンというより、タジオ(「ベニスに死す」)だよニャ〜…。とすると、フック船長がアッシェンバッハっすか?………。ううううう〜ん…。

ま、とりあえず日本で公開(春あたり)になったら、観に行ってみるか。

では、また♪
♯お試し版なので、過去の「すちゃらか映画レビュー!」(2003.12.30付)そのまんま+追記です。

「くたばれ!ハリウッド」The Kid Stays In the Picture(2002・米)
DVD→アミューズソフト販売 2004/03/26 ¥3,800
IMDb→http://www.imdb.com/title/tt0303353/
日本公式サイト→http://www.kutabare.com/kutabare/index.html
監督:ブレッド・モーゲン、ナネット・バースタイン
脚本(脚色):ブレッド・モーゲン
出演:ロバート・エヴァンズ、他

ハリウッドの伝説的プロデューサーであるロバート・エヴァンズの、俳優として映画界に入った頃から、プロデューサーに転身して大成功、その頂点からの転落、そして奇蹟の復活を遂げた現在までを、自伝「The Kid Stays In the Picture(邦題:「くたばれ!ハリウッド」)をベースに、ドキュメンタリー映像化した作品。

う〜む…上手い邦題だニャ〜…。

ロバート・エヴァンズって誰よ!?…って云われても、端的に説明できないのですが――「ローズマリーの赤ちゃん」「ある愛の詩」「チャイナタウン」「ゴッドファーザー」などのを生み出し、パナマウントを窮地から救った、ハリウッドにおける超個性的・超有名なカリスマ・プロデューサー…と云えばいいかニャ?

この映画を観る前に、とりあえず自伝を読んでみたら、これがなかなか面白くて(なにやら本国では、この自伝をエヴァンズ自身がナレーションしたCDが、数年前に売り出されたのだとか)。で、その映画が公開されるというので、観に行ってみたら――これもまた面白い作りのドキュメンタリー作品に仕上がってました。

だって――エヴァンズ本人が俺様口調でナレーションしてるんだもん!

ウワサに聞いてた彼の独特の口調って――こんな感じだったんだ〜…。へえ〜。

そして、ナレーションとともに映し出される過去の映像、切り張りしたかのような画面構成。実に上手い編集と構成だよニャ〜…。う〜む…思わず画面に集中しちったい!

ランタイムが短いので(93分)、各エピソードが短めで控え目になってしまったのは残念。でも、当時の映像で御大自らナレーションされると、「ま、いっか〜」という気持ちにもなる(細かく知りたければ、自伝読めばいいわけだし)。映画や自伝で語られていない、もっと黒い事実が隠されているんでしょうけど、それでも――魅力的な人物に見えちゃう。う〜む…さすがカリスマ。

ラッキーなことに、彼の手がけた作品のほとんどを過去に観てたため、私にとってはさらに面白い作品に仕上がってましたが、エヴァンズに興味のナイ人にはつまらなく思えるかも。

ただ、ドキュメンタリー作品として見た場合、画面構成と編集の斬新さ、あの独特な俺様口調によるナレーションはなかなか秀逸なので、映画にあまり詳しくない人・興味のナイ人でも、つい引き込まれて観ちゃいそうな仕上がりになってます。

ちなみに印象的だったエピソードは、ジャック・ニコルソンの話。ニコルソンが直談判するために、ハリウッドからいきなり一般人の家にやってきたら――誰だってビックリしちゃうよニャ〜…。

そして笑えたのは…ロバート・エヴァンズのIMDb情報。

↓ロバート・エヴァンズってこんな人(IMDb)
http://www.imdb.com/name/nm0263172/

ぎゃはははははははははは!
ご本人の写真がアニメ画になってる〜〜〜♪
ソックリ〜〜〜!
ぎゃはははははははははは!

尚、消化しきれない情報を補うためなのか、この映画の日本公式サイトがえらく充実してるので、ご興味のある人・映画好きな人は、一度覗いてみるといいかもしれません。

♯こんな人にオススメ
「昔はよく映画を観たんだよ〜(40代以上の人)」「ハリウッドで仕事がしたい」

ノミニー決定!

2004年1月28日
オスカーとラジーのノミニーが決定しました。

↓Oscar.com
http://www.oscar.com/nominees/nomineelist.html

↓razzies.com
http://www.razzies.com/

オスカーについては、ポール・ベタニーが助演男優ノミニーになれなかったので、これで心置きなく渡辺謙を応援できます。日本人として、「たそがれ清兵衛」のノミネートも嬉しいですし。でもラッシーが外れたのは残念だよニャ〜…。

主演男優はショーン・ペンに持ってかれそうだけど、個人的には絶対ジョニー!…え〜いい!!ジョニーなんだってば!!

ま、今年は「王の帰還」がどれだけ獲れるかが見所ではないでしょうか〜?

そして私的に興味大のラジーは…たぶん、「ジッリ」のJ.LOとベン・アフレックかニャ〜と(作品賞・主演女優・主演男優・ワーストスクリーンカップル賞は固いな〜)。監督賞は、あの候補から私が選ぶなら――ウォシャウスキー兄弟。昨年、「どーしてくれるよ!?」と思った作品がマトリックス続編2作だったからニャ…。

いちおう念のため書いておくと、ラジー(ゴールデンラズベリー)賞ってのは、その年最悪最低な映画に贈られる賞で、ノミネートされるだけでも不名誉だったりします。ノミニーになるのは、評価がスッパリわかれるような問題作(あるいは衝撃作)だとか、ごくフツーにつまんない作品といったものよりも、興行的に大コケした映画とか、語るも情けない本気でどーしよーもない映画とか、そういったものが多いです。

しっかし…ベン・アフレックって、昨年はマジで最悪の年だったよニャ〜。なんだかちょっと気の毒になってきちゃったナリよ…。


では、また♪

小ネタ日記

2004年1月27日
もうひとつの副業がらみで、昨日話題の大作を観て来たのですが…いやはや、すごかったです(とりあえずこれだけ)。

ときどき試写(←試写会ではない)で一足…というか二足早く観ることがありますが、この日記でその感想を書くのは、公開が始まってからがほとんどです(そのほうが読んでもらいやすいかニャ〜と)。なので、↑の大作については来月書こうと思います。

そういえば、先日ネットで「コナン・オブライアンショー」(もう日本で見れない)のログを覗いていたら、イアン・マッケランがゲストだった回のログがあって、これがなかなか面白かったです。

「ロード・オブ・ザ・リング」三部作における、イアン・マッケラン(ガンダルフ役)の撮影初日は、「旅の仲間」の最初――彼とホビットたちが出会うシーンで、撮影2日目は「王の帰還」のラストシーンだったそうです。

………。
順撮りしないのが普通とはいえ、見事にすっ飛んでるよニャ〜…。


そして、昨日のお試し版日記に書いた「セクレタリー」。
「ヒュー・グラントとジェイムズ・スペイダーが似ている」と書いてて気付いたんですが、ヒューの新作「ラブ・アクチュアリー」ってたしか…独身の英国首相(ヒューの役)が、秘書に恋する話じゃなかったっけ??…言霊が飛んじゃったかニャ…。

…とりあえず感想は来月ってことで。


では、また♪


>Dさん
こちらこそ、よろぴく♪
…D号の走りに期待してます〜♪

そしてメッセージ、ありがとうございました。
昨日はバタバタしてて、すっかり忘れてましたよ〜…。

「セクレタリー」

2004年1月26日
♯お試し版なので、過去に書いた「すちゃらか映画レビュー!」(2002.10.11付分)そのまんま+追記となっています。

うっわ〜〜い♪
やっとDVD化される〜〜〜〜♪

「セクレタリー」Secretary(2002・米)
DVD→ハピネット・ピクチャーズ 2004/03/25 ¥3,800
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0274812/
日本公式サイト→http://www.gaga.ne.jp/secretary/
監督:スティーブン・シャインバーグ
脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン、スティーブン・シャインバーグ
出演:ジェイムズ・スペイダー、マギー・ギレンホール、ジェレミー・デイヴィス、他

ストーリー:
内気なリー(M・ギレンホール)は、自傷癖のため入院をしていたが、退院。社会復帰をしようと就職活動を始め、とある個人弁護士事務所に秘書として採用される。だが、ボスであるエドワード(J・スペイダー)は風変わりで、毎回リーのタイプミスを赤ペンでチェックしては、辛らつな言葉を彼女に浴びせる。そんなエドワードの秘書教育に、最初は戸惑っていたリーだったが、次第にその行為に快感を覚えていく。そして――

……うっわ〜…。
主演俳優(M・ギレンホールとJ・スペイダーのふたり)の演技ひとつひとつ、そしてスクリーン上で展開されるストーリーに――思いっきり引き込まれちゃったよ〜…。

J・スペイダー(実は彼狙いで観に行った)が出てるので、絶対フツーの恋愛ものじゃないなとは思っていたのですが、ちょっと切り口が個性的なだけの、実はとても純愛なドラマだったのね〜。私はどんなジャンルでも、丁寧に作られてる作品というのがとても好きなので、かなりツボに入ってしまいました。

ただ〜〜し!ちょっとばかり注意が必要です。

この映画のポスターである江口寿史の画や、公式サイトの、まるでサンドラ・ブロックやメグ・ライアンのラブコメディ映画のような、可愛い雰囲気に騙されないように!…そんな軽いドラマではナイのです(でも重いというほどでもナイ)。

この作品では…ヒロインの自傷癖や、リーとエドワードのSM(と云っても、ムチやろうそくが出てくるような類ではありませぬ)的で、屈折し倒錯した性癖なども描かれています。なので、それらがダメだという人には受け入れられないでしょう。

でも今作の最大の特長は、不器用なふたりの純愛を、エキセントリックでセクシーでファニーに描いてるという点。映画全体をヘンタイにさせない絶妙なギリギリ感がとにかく素晴らしい。

…ま、これが理解できないという人は「理解できない」と切り捨てずに、「こういう恋愛ものがあるんだ」と認識したほうがスマートかと(う〜ん…フランス人みたいな云い方ナリ)。

…といいつつ、実は私も自傷癖に関しては得意でなく、始まって15分くらいまでは「ど…どうしよう…」と思ってたのですが、M・ギレンホール演じるリーの、「社会からちょっと外れた女性」から「ひとりの恋するたくましい女性」に成長していく姿、そして作品中に漂う好みがスッパリ分かれるであろう独特な雰囲気、S系弁護士エドワードを演じるJ・スペイダーの、「見た目はフツーで、優しいところもあるけど、実はヘンタイ」な男ぶりに、すっかりひきつけられてしまいました。や…やられた…。

「妊娠中か?」「妊娠の予定は?」…採用面接でいきなりこんなことを訊く、ちょっと鉄仮面なエドワード。クハラとしか思えない質問でも、事務的で能面なためイヤらしさは皆無。そんなエドワードの雰囲気と、初めて就職活動をするためなのか、セクハラな質問だとわかっていないリー。…う〜む…このシーンだけで、ふたりの相性の良さを観てる側に予感させる(女は敏感なのよん♪)。

セリフもそれほど多くはない。だけど、M・ギレンホールとJ・スペイダーの実に雄弁な目と視線、しぐさのひとつひとつ――それらは物語を静かに…そして時には劇的に展開させていく。

たとえ他人から見ればヘンタイな行為でも、それを求めてる人がいて、なおかつそこに愛があるのならば。これほどカンペキなパートナーはいないんでない?…うらやましい。SMとかいう手段を使っているけれど、云わんとすることは実にシンプルな映画だってことか。

個人的に唸ったのは、エドワードの自宅兼事務所の雰囲気。シビラを濃厚にした感じの家具や小物類が、えっちな雰囲気を助長してくれて…ナイス〜。美術さん、いい仕事してますね♪

主演のM・ギレンホールは、美人じゃないところがGood!…ちーとばかりおばさん顔な雰囲気がしないでもないけど、リーの役柄にはピッタリ。おどおどした目をしてたかと思えば、次のシーンではその目が据わってる。う〜む!素晴らしい!…思わず私も凝視しちゃった。

そして私がこの映画で一番心惹かれたのは――やはりジェイムズ・スペイダー。

彼は80年代から活躍している俳優さんで、私も彼の出演している映画はよく観ました。「プリティ・イン・ピンク」(往年のジョージ・マイケルそっくりな髪型だったよニャ〜)、「レス・ザン・ゼロ」「マネキン」「セックスと嘘とビデオテープ」「僕の美しい人だから」…そして「クラッシュ」。出演作はまだほかにもあるけど、なんつーかその…彼の得意な役どころってのは(オファーされる役がそんなのばっかりなのかもしれない)、「外見はフツーだけど、中身はどこかヘン(ときどきヘンタイ)」。だからエドワード役に、彼以上のキャスティングなんて絶対考えられましぇん!

がしかし。今作ではちょっと困ったことが発生。

それはなにかと云うと――

スクリーンに映ってる彼はジェイムズ・スペイダーであると頭でわかっていても、時折なんでかヒュー・グラントに見えてしまうのよ〜〜〜〜〜!!

――なんでなんでなんで〜〜〜!?(>私)
どう見たって、ヒューよりも顔は小さいし、シワは少ないし、声音も素敵だと思うし(ヒューは、スカした声での英国訛りがチャームポイントだけど)…なんてったって目がタレてない!!…ぜんぜん違うはず!

なんでヒューに見えちゃったんだろう〜?…ヒューとスペイダーの映画はそれぞれ昔からけっこう観てるけど、似てると思ったのは初めてナリよ〜…。髪型のせいなのかニャ〜?

↓「セクレタリー」でのJ・スペイダー(uk公式サイト)
http://www.secretarythemovie.co.uk/html/gallery06.html

↓「トゥー・ウィークス・ノーティス」でのH・グラント(日本公式サイト)
http://www.warnerbros.co.jp/twoweeksnotice/cast.html

――どう思います?
やっぱそんなこと思ったのは私だけなのでしょうか〜?

ところで。
この映画が始まる際、配給会社や字幕翻訳者の名前が出てきたのですが、そのクレジットがヘンだったので目が釘付けになってしまいました。「配給:ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ」はわかるのですが――「宣伝:ギャガシネマ風」ってな〜に?…なんで「風」がつくの?…「風組」ってこと?「雪組」とかもあるの?(←宝塚「風」)

♯こんな人にオススメ
「ちょっとクセのある恋愛映画を観てみたい」「大人の女性」
なんつーかその…新バージョンのお試し版なんですけど。

↓現在こんな感じ(「すちゃらか映画レビュー」しか書いてません)
http://diary.note.ne.jp/d/25683

左上の「Diary note」がグレーなので、どーしても全体的にグレー主体になっちゃうんだよニャ…。自分でバナー貼っていいみたいだけど、私にはそんな場所(HP)もなければ、テクもない…。

私自身がバージョンアップしないと、カラー指定はグレー主体のまんまか。

今度、Dさんやりょうさんに教えてもらおうかニャ…(…ぼそ)。
そしてテキストは、どんぐり先生の「オタクな話」。

もしこのページの色調がいきなり変わってたら――「秋林さん、バージョンアップしたわね」と思って下さいまし(ちなみに現在はver.1です)。


では、また♪
♯お試し版なので、過去の日記(2003.11.29)に書いた内容そのまんま+追記です。新規に書いてデータなくなっちゃったらもったいないんだもん…。

「エデンより彼方に」Far from Heaven (2002・米)
DVD→ハピネット・ピクチャーズ 2004/01/22 ¥3,800
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0297884/
日本公式サイト→http://www.gaga.ne.jp/eden/
監督:トッド・ヘインズ
脚本:トッド・ヘインズ
出演:ジュリアン・ムーア、デニス・クエイド、デニス・へイスバート、シビル・デイビス、他

ストーリー:
1957年米国・コネチカット州。大企業の重役を夫に持つ、絵に描いたような良妻賢母であるキャシー(J・ムーア)は、女性なら誰もが羨む生活を営んでいた。だがある日、ちょっとしたきっかけで彼女は夫・フランク(D・クエイド)の大きな秘密を知ってしまう。そして、その日からキャシーの人生は大きく変わっていく――

――ふむ。
…丁寧に作られたメロドラマだな〜…。
ちと感心してしまいました。

以前似たようなことをちょろっと書いたけど、この作品も完全に出来上がったストーリー系なので、先だって読めるし、劇的な展開になるわけでもない。人によっては「共感できない」だの「ヒネリがない」だの「ありきたり」だのと感じるだろうけど――ええ〜〜〜いい!そんなことわかっとるわい!!百も承知だっつーの!!

じゃあ、私はこの作品でなにを楽しんでいたのかというと――たとえば、スクリーンいっぱいに描かれた、古き良き時代の美しい色彩。50年代のメロドラマにオマージュを捧げ、アート的な雰囲気を醸しつつも…なぜかフランス映画のようなスノッブさが感じられない品の良さ。50年代を生きる女性が自我に目覚めるまでを、心情の移りゆくさまと当時の米国社会を丁寧に絡めて描いたストーリー。

そしてなんといっても、主演のジュリアン・ムーアの魅力と演技力…かな?

今年「めぐりあう時間たち」という映画でも、同じような自我に目覚める主婦役を演じてましたが――ジュリアン・ムーアって、演技派だと認識はしてたけど、こんなに素晴らしい女優さんだとは思いませんでした。

わかりやすい演技やオーバーアクトをする女優さんは、いくらでもいます。
でも…表情やセリフだけで勝負しない、一見すると能面にも思える演技で、変わりゆく心情を表現することができる女優さんってのは――なっかなかいないんじゃないかニャ〜?
ま、今作はちょっとオーバーアクトなところがありましたが…そういった演技ができる人だから、こういうちょっとレトロなメロドラマがよく似合うし、評価もされるんだと思う。

以上、そういったことを理解…というより認識できる(あるいは「なんとなくわかる」と感じる)人以外だと、この映画は、ただ長くダラダラとしたものに感じるかも(もちろん理解できる人がエライというわけではありません)。

(以下、夫・フランクの秘密が語られてますのでご注意)

ただね〜…個人的なシュミを云うならば――その…実は自分は男色家(←映画に合わせてレトロな表現にしてみました)であると、デニス・クエイド演じる夫・フランクが自覚するきっかけとなった浮気相手なんですけど…ハッテン場で見つけた若いにーちゃんではなく、たとえば会社の上司だとか(「ああ!長年仕事をともにしてきたけれど、彼へのときめきをどうしても抑えられない!」とかなんとか)、同僚だとか(この場合は、同僚のほうがフランクのことがずっと好きで、突然「愛してる!」と愛の告白をする)だったら、私的ポイントが高かったのに。ただそうなると、日本のお昼にやってるメロドラマと同じレベルになってしまうし、マニアな愛憎劇にもなっちゃうから…やっぱ若いにーちゃんで良かったのかも。

ほかの配役に関しては…う〜んそうだニャ、もしこの作品が10年早く作られてたら――レイモンド役は、デンゼル・ワシントンだったでしょうね。

そしてメイドのシビルを演じた女優さん――どっかで見たことのある女優さんだニャ〜と思ってたら、「ニューヨークの恋人」(2002)で、ヒュー子ちゃん演じるレオポルトに「犬のウンチをさっさと拾いなさい!」と云ってた女性警察官だってことに気がつきました…って、「ソラリス」の感想書いたときと同じこと書いてるナリね…(詳細は7/18の日記)。

しかし…よくまあこの時代に、こーゆーレトロなメロドラマを作ったもんだニャ〜。スゴイと感心したら、製作総指揮はスティーブン・ソダーバーグ&ジョージ・クルーニーでした。………。

追記:
夫役のデニス・クエイドも印象深かったです。
彼の出演シーンを見るたび、「メグ・ライアンともこんな修羅場を?」とつい…。…う〜む。
そして、昨年下半期に観た映画の中で一番ドキドキしたキスシーンが、この映画でのデニス・クエイドとおにーちゃんのでした。…う〜む。

そーいえば監督のトッド・ヘインズって…ゲイだっけ〜…。

NANONANO

2004年1月25日
ロボット作家でイラストレーターでもある宮島浩一さんが、自作携帯ストラップをweb公開(と販売)しておられまして、その作品のあまりのかわいさにmy瞳孔は開きっぱなしです。

↓NANONANOオリジナル
http://www.nanonano.jp/

いや〜ん♪
カワイイ〜〜〜〜♪

その素材のほとんどが、いまでは使われない電子部品だそう(現在生産されているタイプだと、小さくすぎて使えないのだとか)。品番剥き出しなパーツがGood♪…こういう宮島さんの世界は、男の人にはツボかも。

ストラップのうち、ネズミロボットはちょっとウケ狙いな感じがしますが、下のほうにあるR2-D2みたいなロボットは、宮島さんらしい雰囲気バリバリ。なんつーかその…ジャンルは違うけど、漫画家・鳥山明先生のオリジナリティに似ています。「この人にしかできない」って感じ。私はそういうのにとっても弱いです。

尚、バンダイ社から一般市場向けにリリースもされているようですが、なんとなくweb販売のほうがカワイイ感じがします(…私の欲目か)。

1匹だけだと淋しいので、2匹欲しいニャ〜♪
どれにしようかニャ〜〜♪

わ〜〜〜い♪
見てるだけで楽しいよう〜〜〜〜♪


では、また♪

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