う〜ん…。

「春は私をマニアックにさせる」とこの前書いたように、なんだか今月のmy日記は、マニア街道まっしぐらって感じだニャ…。

しばらくこんな感じが続くかもしれません。

むむむむむむむ…。
←公式ポスターは、コリン・ファレルの「フォーン・ブース」みたいな雰囲気だったけど、これだとなんかフィリップ・K・ディックっぽい感じがするな〜。

ベン・アフレック主演「ペイチェック 消された記憶」を観に行ってきました。

公式サイト→http://www.paycheck.jp/

これって、別にジョン・ウーが監督しなくたって…とゆーか、フィリップ・K・ディック原作じゃなくたってよかったんじゃないの?

なんつーかその…「困ったときのフィリップ・K・ディック」とゆーか、彼のマテリアルをとりあえずイタダキしちゃって、こんなの作ってみましたって感じがプンプンする。

私はセンス・オブ・ワンダーを持ってない上に、ディックの作品だって数えるくらいしか読んでないので(←でリンクしてるtkrさんは、このあたりとてもお詳しいような気がする)、あんまりエラソーなこと云えないけど……アクションはボンド映画をヌルくした感じだわ、登場人物はみな頭悪いわ、ストーリーは「マイノリティ・リポート」を低予算にしてセンスをさっ引いたような感じだわ、近未来SF描写は今さら状態でオリジナリティがないわで、結局どっち(ジョン・ウー、ディック)の魅力も感じられなかった。

でも、ディックの短編SFってけっこう当たり外れがあるから、原作自体がイマイチだったのかもしれないし、脚色がとことんヘタな脚本家だったのもしれないし、単にジョン・ウーにSFセンスがなかったのかもしれないし――ってダメだ……弁護するつもりだったのに、なんだか全部そうだったんじゃないかと思えてきた…。

19個のガラクタで逃げるというのは――鮮度はないにしても――それなりに面白い。けど、主人公が誰から逃げて、その誰がどんな黒幕なのかが最初からわかってるだけに、いったいいつまで彼らの騒動に付き合わされるだろうと冷めた目で観ちゃったよ〜。

主演のベン・アフレック…こーゆー「逃げて自分を探す男系SF映画」で主役をカッコよく演じてみたかったのかもしんない。でもなんだかいつもよりバカに見えちゃった。もしこれが最初の予定通りに、マット大西くんが演じてたら、もちっと違って見えたかもしれない…けど、映画の雰囲気(と出来)を考えたら大西くんではツライか。

ちなみに一番ハラハラさせられたのは、人工の風がベンの髪をくしゃくしゃにするシーン。あれで飛ばなかったんだから、やっぱ彼はヅラではないのかも…。

ま、そこそこ楽しめるけど、ディックファン、ジョン・ウーファンにはツライかもしれない作品。どっちのファンでもない私には、「頭わる〜い」で終わってしまい、なんとなくベン・アフレックの今後が心配になってしまった作品。…でもなんでか嫌いではなく、けっこう楽しく観てしまったってことはナイショにしておこう…。

追記:
1.まだディック原作のSF映画が企画されてる模様。ちなみに主演候補はキアヌ・リーブス…ってことは、キアヌ・ウォッチャーとしてチェックせねば!

2.この映画の脚本家は「トゥームレイダー2」も書いてて、次回作は「MI:3」。トムトム…ダイジョブなのかニャ…。
←友人Eからもらった米国土産ならぬ東京土産(…)が、この「ベレッタM92F」。

………。
あの…花ならまだ五分咲きの乙女になぜモデルガンを?
いったいどーしろと??

う〜ん…。

「ジョン・ウーごっこ」しようにも、秋林家では白い鳩なんて飼ってないし、「リベリオンごっこ」しようにも、詰襟長ランなんて持ってないし、「エル・マルアッチごっこ」しようにも、ギターケースなんて持ってない(っつーか、マルアッチはベレッタ使いではありません)。

ボンドもルパンもベレッタなんて使ってないし…(たぶん)。

う〜ん…困ったニャ〜…。

消しちゃった…。

2004年4月18日
間違って日記を消しちゃった〜。
あ〜あ。

「初体験/リッジモント・ハイ」について書いたんだけど(「映画史上偉大なキャラクター100人」で9位に「リッジモント・ハイ〜」のジェフが選ばれた記念で)…私すっごく勘違いしてたかも。女装して寮に乗り込んだのは、違う映画かもしんない…でもフィービーが出てたはず。ま、とりあえず「リッジモント・ハイ」のDVDは買わねば!
←この頃(たぶん2002年)のメグはまだよかったのに、最近の彼女の顔ときたら相当ヤバイことになってる。なんであんなに顔をいじっちゃったのか…。

メグ・ライアン主演「イン・ザ・カット」を観に行ってきました。

日本公式サイト→http://www.inthecut.jp/

誰も褒めそうな映画じゃないので、とりあえず、褒めることができる…とゆーか、感心した点から書いてみるか。

ます、惹句(宣伝コピー)「触れて。そして壊して。」に感心。とくに斬新というわけではないし、なんだかBL系マンガ雑誌の表紙に書かれてそうな惹句ではあるけれど、まあギリギリ上品に留まったかなと。私だったら「女はそれが我慢できない」って、品なく(…)まとめそうだもん。

儚げで妖しいタイトル字体、挿入歌「ケ・セラ・セラ」、女性が歩いてたり、庭にいるだけなのにどこか非現実的…とゆーか、曖昧で夢うつつといった感のある映像……その観客をどこか遠くへ連れて行ってしまうんじゃないか三位一体タイトルバックに感心。オープニングってやっぱ大切だしね。映像や雰囲気に関しては、監督・脚本のジェーン・カンピオンのセンスを買いたい。

…と、まあこれくらいは褒めておいて。

サスペンス/ミステリーのカテゴリに入ってるこの「イン・ザ・カット」ですが、サスペンス好きの人が本作を期待して観ると、思いっきり返り討ちに遭ってしまうことでしょう。だって、ストーリーライン・伏線・キャラクターなどそのすべてが、ことごとく凡庸極まりないんだもん。

殺人犯かもしれないと疑いつつも男に心引かれる主人公、行動心理キーワードがスラングと詩、犯人の手がかりはタトゥーのみ、主人公に付きまとうあやしげな元恋人(お約束なケビン・ベーコンときたもんだ!)、なにげに複雑な家庭事情、やっぱりねのクライマックスと犯人像……ああああああああ…もうヌルいったら!

よって本作も「ミスティック・リバー」と同様、ミステリーやサスペンス部分より、ドラマ(対立する人間同士の間に生ずる葛藤や事件。劇的葛藤――三省堂提供「大辞林 第二版」より)部分が重視される作品。そうなると私の場合、おのずと評価は「主人公やそのほかの登場人物の心理に、どれだけ自分が共感するか」ってことに左右されちゃう。

じゃあ共感できたのか?と訊かれると…これがまた困ったことに、主人公フラニーより、演じたメグ・ライアンに共感しちまったい。

なんつーかその…一定の距離を置きたがるフラニーの気持ちはわかるけど、あそこまで女の性(さが)を見せられると引いちゃうというか、まだ私には存在しない愛欲心理なので、フラニーが四六時中そればっか考えてる性(せい)の国の住人に見えちゃった。同じように女の性(さが)を描いても、「チョコレート」のハリ・ベリーとはでっかい差があったよニャ〜…。

で、そのフラニーを演じたメグですが――正直云って、彼女よりもっとフラニーに適した女優がいたと思う。なにもメグでなくたってよかったと思う。だけど、「この映画に出たかったの」というメグの気持ちはよくわかった。イメージを変えたいんじゃなくて、ラブコメばかりではなく、こんな映画も出てみたいってことだよね…。

「ラブコメでは役を作らなくてはいけない。だけど今回は役になりきればよかった。役を作って提供する代わりに、ただそこにいればよかった」。うん……「イン・ザ・カット」観てたら、それがよくわかったよ…。

脇役陣では、いかにもな配役をされたケビン・ベーコンが(やっぱり)印象的。いくつになっても顔が変わらない恐るべき彼ですが、今回はとくに青年っぽく見えちゃって…う〜む、これが作中で一番コワかったことかも。

妹役のジャニファ・ジェイソン・リーは――金髪だったから最初彼女だと気付かなかった――相変わらず上手い女優さんで、もちっと役柄に恵まれたらいいのにな〜と。

世における今作の評価はとても低いし(私もそう思う)、ヒットしなかったけど、たぶんメグにとっては後悔のない作品――だけどそれでは映画としてつまんないし、またそれで成り立ってもらっても困る。でもカンピオン監督の演出うんぬん、メグうんぬんという以前に、原作がそーゆー内容なんだから仕方ないってのもあるか。なので、つくづく残念に思ってしまった1本。

しかし…この映画を思い出すたびに、頭の中で「ケ・セラ・セラ」が鳴り響く――これにはマジ参っちゃったな〜…。
…とゆーわけで、本日、US版DVD「Master and Commander: The Far Side of the World」の予約をamazon.comでしてきました。到着は5月初めあたりになる…のかニャ?

ただ、でっかい問題があります。
秋林家のお茶の間PCはDVDドライブがついてないので観れないんです。
あ〜あ…ま〜た釜がないのに米を買っちまったい。

ちなみに、UK版にしなかったのは、単にパッケージがUK版よりUS版のほうがカッコよかったから、です。

■テレビ映像方式
英国を始めとするヨーロッパ、豪州など…PAL方式
米国、日本、韓国など…NTSC方式

■DVDリージョンコード
英国を始めとするヨーロッパ、日本など…リージョン2
米国・カナダ…リージョン1

以前、ヒュー子ちゃんの「オクラホマ!」DVDの話をしたときにも出ましたが――UK版DVDは、リージョンコードが一致してもテレビ映像方式がPAL方式なので見ることができず、逆にUS版DVDは、テレビ映像方式が同じNTSC式だけど、リージョンコードが一致しないので見ることができません。

解決方法としては――

1.PCで観る(UK版・US版)
2.PAL/NTSC認識DVDプレイヤーと変換機を購入する(UK版)
3.ビクターから出てるらしいPAL→NTSC変換DVDプレイヤーを購入する(UK版)
4.リージョンフリーDVDプレイヤーを購入する(US版)

で、考えてるのは――

1:現在ムリ。PCを買い換えたり外付けDVDドライブを付ければダイジョブだけど、PC画面ってのがちょっと淋しい。
2:画質が落ちるので、できれば避けたい。
3&4:安上がり。やっぱTVのでっかい画面で観たいし。

でも一番欲しいのは「リージョンフリーで、PAL→NTSC変換も付いてるDVDプレイヤー」。そーゆーのってナイんでしょうか?

ま、どれにしてもお金がかかっちゃうか…はあ…。

追記:
サイトでゲームを発見してからとゆーもの、アケロン号撃沈を日課としてます。これがまた萌え…いえ、燃えちゃんだよニャ〜♪>夜霧のネオンサインさん
雑誌で見かけて以来、欲しくてたまらなかった「Flip Flap」(TOMYより発売1,890円也)を購入しました(茶色の植木鉢タイプ)。

水も肥料も電池もいらない「ふたば」でして、陽の光や室内灯などに反応して葉っぱが揺れます。その姿が可愛くてたまりましぇん〜♪

↓公式サイト(TOMY)
http://www.tomy.co.jp/flip_flap/

なんだか見てるだけで、とってもしあわせを感じる私なのでした〜♪(←「きょうのわんこ」風に)

米国迷子

2004年4月15日 日常
←このビル・マーレイお得意の顔ったら!…もうだ〜い好き♪

もうひとつの副業の兼ね合いで、先日(と云ってもけっこう前)「ロスト・イン・トランスレーション」(昨秋「トレイラーよもやま話」で取り上げ済)を観に行ってきました。公開が始まったら、お金出してもう一回観に行くつもりなので、感想はそのときにでも書こうかなと思っております。

で、この「ロスト〜」。みんなどんな感想を持ったのかなと少し気になったので、ネットや映画サイトでupされている一般人の感想を読んでみたら――日本・海外ともに評価は真っ二つな状態。…やっぱりね〜…。でも面白いことに、現在日本を離れて海外に住んでいる日本人がやたらと褒めていて、日本に住んだことのある外国人が「気持ちはわかるけど、日本人をちょっとバカにしすぎ」と云ってたりする。う〜む。

そういえば、故郷の米国から最近戻ってきた友人Eも、観た感想は後者だったと話してたよニャ〜…。

で、その友人E。久しぶりに故郷の米国に帰ってみれば、昔は気にならなかった…とゆーか、逆にそれがトーゼンだと思っていた米国人の自己主張というものが急に耳障りになり、心底ウンザリし、帰郷2日目にして早や日本に帰りたくなってしまったのだとか。なんでも、日本に慣れてしまうと米国がうるさくて仕方がないんだそう。…ふ〜ん…。

そのしみじみ語るEの姿はとても印象的で――母国にいて異邦人な自分を感じるってのは、やっぱ海外に住んだことのある人にしかわかんない感覚なんだろうな〜と、そんな彼を見てしみじみ思ってしまった。Eの場合は、ふとした瞬間にそんな逆カルチャーショックを感じてしまったんだろうけど、Mちゃん(豪州人)は、帰るといっつもそのショックを感じるんだそう。ふ〜ん…。

ま、とりあえず今週末はブジ帰ってきたEのために、「お帰りなさいキムチ鍋大会」をMちゃんと催す予定。サラダのブロッコリは――トーゼン、茹でて出す!

では、また♪
←DVD版のパッケージは江口寿史のイラストですが、ビデオ版は主演ふたりの写真になってるとか。

先日、そのビデオ版を確かめてみようと、レンタルビデオ屋さんに行ったら、やっぱりと云うか、どこにあるのか分からなかったので、仕方なく店員さんに訊いてみたところ――「『セクレタリー』ですか?もっとタイトル長くありません?」と逆に聞かれ、参考にとPCデータを見せてもらったら――アダルトものカテゴリで「◎□▲※セクレタリー」とかなんとか…。………。え〜い!「セクレタリー」はロマンティック・コメディだっつーの!しかも置いてないし!プンプン!

↓「セクレタリー」の感想
http://diarynote.jp/d/25683/20040126.html

ちなみに、この「セクレタリー」のDVD版には、日本語吹替も付いておりまして、実は今回私が購入にあたり一番気にしたのがそれでした。「ジェイムズ・スペイダー演じるヘンタイ弁護士は、いったい誰がアテるんだろう?」とワクワクしながら、吹替版を観てみたら――そのヘンタイ弁護士役はなんと!井上和彦さんではあ〜りませんか!…うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ♪

スペイダーに井上さんではちと男前過ぎるかもと思いながらも、やっぱりあの声であ〜んなことやこ〜んなことを云われれば、つい顔がニヤけてしまい――気が付くと巻き戻しては再生を繰り返してました。……。

というわけで、井上和彦さんの声が好きな方がいらっしゃいましたら――この「セクレタリー」は必見…とゆーか、必聴かと♪…イヒ♪

では、また♪

疲れた…。

2004年4月13日 日常
「10ミニッツ・オールダー」の感想をなんとか書きました。
つ…疲れた…。

あとこのブログでB’zのこともけっこう書いてるので、←左にある日記テーマに「B’z語り」を追加しました。

……あ!蛍風さんの日記が更新されている♪
最近更新が少なかったので、お忙しいのかな〜と思っておりました。
ビッグタイトルが続いてますし…どうかお体ご自愛下さいませ。

では、また♪
近所のミニシアターで「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」を観に行ってきました。

「イデアの森」が終了して10分後に、この「人生のメビウス」が始まったのですが、観客は「イデア」の半分くらいにまで減っていました。映画好き、あるいは映画マニアぐらいしか観に来なそうな作品なので、面白かったら「メビウス」も続けて観ようと思った人は多かったはず。…ま、そのメゲた気持ちはわからんでもない…。

■「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」Ten Minutes Older: The Trumpet(2002・英/独/西班/和蘭/芬蘭/中)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0304808/
日本公式サイト→http://www.10minutesolder.com/
監督:アキ・カウリスマキ、ヴィクトル・エリセ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ヴェンダース、スパイク・リー、チェン・カイコー(陳凱歌)

ストーリー:
「人生の意味」「結婚・誕生・進化・孤独・死・運・郷愁」について、7人の監督がそれぞれ上映時間10分で表現する短編映画集。

上映時間と予算が同じでも、「イデアの森」よりストーリー性のある作品が多く、好きな監督も多かったので、それなりに(「イデア」よりはずっと)楽しく観れました。…デートで観る作品ではナイけど。

1.「結婚は10分で決める」Dogs Have No Hell アキ・カウリスマキ
ストーリー:留置場から釈放となった男は、事業を起こすためシベリアへ行くことを決心。ひとりではなく愛する女を連れて行きたい男。シベリア行きの列車が発車するまでに、彼は愛する女と旅立つことができるのか――。

多少の設定の違いはあれど、主演のふたりに出演バンドが「過去のない男」そのまんま、アキ・カウリスマキのスカシっぷりもそのまんまな作品。10分でも100分でもやっぱりいつものアキ・カウリスマキ…だけど、ショート・フィルムになると、なんとな〜くフツーに見えてしまう。男がレストランバーに入ったとき、「もしかしてお寿司を注文すんの?」と思ってしまったあたり、我ながら毒されてるかも。なお、アキ・カウリスマキ監督作を過去に観たことがない人は、作品に置いていかれる可能性大なのでご注意。

2.「ライフライン」Lifeline ヴィクトル・エクセ
ストーリー:静かな午後。ベッドに生まれたばかりの赤ん坊が寝ている。だが赤ん坊の腹部から血が流れ、シーツが滲んでいく。母親は隣で寝ているが、事態に全く気付いていない。時だけが流れていく――。

ひっさしぶりのヴィクトル・エクセ監督作。10年に1本という感じなので、私も一番期待しておりました…が、これもショート・フィルムのお手本のような作品。

3.「失われた1万年」Ten Thousand Years Older ヴェルナー・ヘルツォーク
ストーリー:ブラジルのアマゾン奥地に住むウルイウ族。長く文明を拒んでいた彼らだったが、20年前に初めて外部と接触、瞬く間に彼ら部族の中に文明が入り込んできた。そして20年後の現在、彼らはどのような暮らしをしているのか――。

ドキュメントもの。NHKスペシャル・人生のメビウス版といった感じか。最小限度のナレーションもあり、いっちばん分かりやすいかもしれない。最速の進化を受け入れた彼らの末路……少しせつなくなってしまった作品。

4.「女優のブレイクタイム」Int. Trailer Night ジム・ジャームッシュ
ストーリー:10分の休憩のため、トレイラーに入って来た女優。だが、次から次へとチェックのためにクルーがやって来る。そして出番――。

あ!クロエ・セヴィニーじゃん!…と、やっとよく見かける女優が登場。う〜む、意外に彼女はクラシカルな格好が似合う。ストーリーは「女優の休憩って云ったって、ろくに休めないんだから」という内容だったので、結局こっちも女優と一緒に淡々と流して観てた。それにしたって、もちっと邦題がなんとかならなかったものか。

5.「トローナからの12マイル」Twelve Miles to Trona ヴィム・ヴェンダース
ストーリー:車に乗ってトローナにやって来たひとりの男。間違ってドラッグ入りの菓子を食べてしまい、病院に来たのだったが、あいにくトローナ病院は休診だった。他の病院を求めるために、男は車で再び走り出す。だが、しばらくして最悪の「トリップ」が彼を襲い始める――。

私、これ好き。10分のドライブ中に彼が経験する、死と現実と摩訶不思議な世界――そしてその狭間。見事に表現されていたので、思わず唸ってしまった。なんとなく身近に感じた作品。

6.「ゴアvs.ブッシュ」We Wuz Robbed スパイク・リー
ストーリー:2000年のアメリカ大統領選挙で敗退したゴア陣営が、なぜ敗北が決定したのか、その決定に至る10分間のやりとり・報道に対するブッシュ陣営の策略・裏取引についてを語る。

……いまこんなの見せられてもね…。去年マイケル・ムーアの映画を観ちゃったし

7.「夢幻百花」100 Flowers Hidden Deep チェン・カイコー(陳凱歌)
ストーリー:引越し業務が終了し帰ろうとしていた運送会社の一行は、フェンという男に「引越しを手伝ってもらいたい」といわれ、現場に向かう。だが、行った先は空き地だった。「金は払う」というフェンの申し出に、一行は家具を運び出すふりをし、仕事を終わらせようとするが――。

面白い!…素晴らしい!お見事!…観終わったあとのこの懐かしい感覚はいったいなんだろう?…中国らしい話なのに、不思議とどこか懐かしい――そんな気持ちになった。劇場内に笑いが起き、観客はみなフェンが精神的におかしい男だと思う。でもラストで思わず息をのみ、心は不思議な余韻で満たされていく――ああ、なんて素晴らしい!こんなショート・フィルムが観たかったのよ!…「イデアの森」「人生のメビウス」通して最高に面白かった作品。ありがとう!>陳凱歌監督

…以上、「10ミニッツ・オールダー」の感想でした♪
近所のミニシアターで「10ミニッツ・オールダー イデアの森」を観に行ってきました。

映画だろうと小説だろうと、面白い短編(ショートショート)がひっじょ〜に好きなので、我ながらマニアックな映画を観に行くもんだと思いつつ、とりあえず各作品をチェックしてきました。

■「10ミニッツ・オールダー イデアの森」Ten Minutes Older: The Cello(2002・英/独/西班/和蘭/芬蘭/中)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0318742/
日本公式サイト→http://www.10minutesolder.com/
監督:ベルナルド・ベルトルッチ、マイク・フィギス、イジー・メンツェル、イシュトヴァン・サボー、クレール・ドゥニ、フォルカー・シュレンドルフ、マイケル・ラドフォード、ジャン・リュック・ゴダール

ストーリー:
「時間をめぐる哲学」「人間と時間のかかわりとその謎」について、8人の監督がそれぞれ上映時間10分で表現する短編映画集。

「意識概念の森」だの「時間をめぐる哲学」だの――そんなことエンタテイメントの森の住人である私に云われてもねえ(なら観に行くなと云われそーだ…ごもっとも)。ゴダールたらベルトルッチたら、個人的にニガテな監督が多い「イデアの森」のほうは、やっぱりと云うか、私には手強くてシンドイ内容が多かったっス。

1.「水の寓話」Histoire d’eaux ベルナルド・ベルトルッチ
ストーリー:母国から逃げてきたひとりの青年。彼はイタリアのある田舎で水を求める老人に出会う。だが水を探し求めるうちにひとりの女性と出会い、恋に落ち、家庭を持つ。そして幸せな日々が続くが――

短編映画になるとやたらモノクロ映像と出会うもんですが、これはセピア映像。おかげで寓話らしさや優しい雰囲気がよく出ていて、いちげんさんでもとっつきやすい感じ。上手くまとめられていて、及第点は軽〜くクリアしている…とゆーか、ショートフィルムのお手本みたいな作品。

2.「時代×4」About Time 2 マイク・フィギス
ストーリー:廊下で繋がっているが時間軸は別である4つの部屋。画面が4分割され、それぞれの時間軸のもと、それぞれの画面で発生する出来事をひとりの男性を通して描かれる――。

この4分割画面に見覚えあるぞ…と記憶を辿ってみれば、CATVの映画チャンネル(WOWOWではない…忘れた)で観た、「タイムコード」と同じ手法……あ、そういえば監督が同じフィギスやんけ!…と分かった時点で、私の中では終わってしまった作品。10分ワンカット、お疲れさまです。でもいまさらこんなの見せられてもね。長編「リービング・ラスベガス」は素晴らしかったのに。

3.「老優の一瞬」One Moment イジー・メンツェル
ストーリー:チェコの名優ルドルフ・フルシンスキーの俳優人生を、10分に凝縮したコラージュ・フィルム。

フルシンスキーは94年に亡くなっているそう。日本でいうと「笠智衆の一瞬」って感じか。もちっと知名度のある俳優だと思い入れが出たのかもしれない…けど、逆に知られてない俳優だからこそ、普遍的な「時間の流れ」を感じられたのかも。

4.「10分後」Ten Minutes After イシュトヴァン・サボー
ストーリー:夫の帰りを待つ、ごく普通の女性。だが夫は泥酔状態で帰宅、彼女の云うことを聞こうとしない。そして夫は次第に暴れ出してしまい――。

凡作過ぎて、ありがちなショートフィルムだという印象が残っただけ。

5.「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」Vers Nancy クレール・ドゥニ
ストーリー:列車の中で、哲学者ジャン=リュック・ナンシーと若い女性アナが会話している。

こんなの見せられてもね…。フランス人論なんてフランス人以上に興味ないし。

6.「掲示されし者」The Enlightenment フォルカー・シュレンドルフ
ストーリー:キャンプ地にいるさまざまな人々。パーティを催したある家族は、妊娠した娘と再会し、ボーイフレンドを紹介される。父と母はどう対応するのか。そしてパーティの客は――。

「10分後」と同じ。哲学なテーマにオチを求めてはいけないってことか。8本中、1番タイトル負けな作品。

7.「星に魅せられて」Addicted to the Stars マイケル・ラドフォード
ストーリー:宇宙飛行士セシルは、80光年の旅を終えて地球に戻ってきた。肉体の老化は10分のみ。だが地球では長い時が流れ、すっかり変わっていた。そして、セシルはある人物に会うために出かけるが――。

面白い!素晴らしい!…まるで上出来のSFショートショートを読んでるかのよう。こんなショート・フィルムを観たかったのよ!解説書がないと、なにを云いたいのかまったくわからない、良く云えば現代美術、悪く云えば監督の自家発電になりがちなショート・フィルムで、さらに哲学的なお題まで課されているとゆーのに、本作はそのお題を軽くクリアした上に、観る側を意識した作りになってる(それが感じられたのは、あとベルトルッチの「水の寓話」ぐらい)。もしこれが長編映画だったら、セシルが会う人物は誰なのか見当がつくもの。だけど、10分勝負の短編映画は、そんな見当をする余裕なんて観客には与えてくれない。そしてそれがわかった瞬間、一気にせつなさが伝わってくる…。SFの面白さ、ショート・フィルムの面白さ…そして10分の重みと長さをズシリと感じた作品。

8.「時間の闇の中で」Dans le noir du temps ジャン・リュック・ゴダール
ストーリー:ゴダール作品、往年の映画、歴史映像などをコラージュ化し、「時間の闇=映画」こそが「永遠」というメッセージを残した作品。

あ〜〜〜〜〜〜〜………。
私にゴダールは語れないので、感想もなにもないんです……が、さすがコラージュの大御所なだけあって、なんだか夢に出てきそうな映像でございました。理解できないからつまんないとは云わないけど、しょせん私はエンタテイメントの森の住人。でもゴダールって、フランス語じゃなくて宇宙語を喋ってそうだよニャ〜…。

以上、「イデアの森」の感想でした。
「マスター・アンド・コマンダー」(以下「M&C」)の公開が(一部を除いて)終了してしまいました。

あのでっかいスクリーンでもう観れないんだと思ったら、とても淋しい気持ちになってしまったのですが、ここ最近「M&C」を取り扱った個人サイトを見かけるようになったので、これにはちょっと嬉しくなってしまいました。そして腐女子系サイトが多いあたり思わずニヤリ(念のため書いておくと、私は腐女子をバカにする人が心底嫌いです)。

で、今日はそんなサイトで見かけた「M&C好きに質問」をやってみました♪

↓「M&C好きに質問」
http://miya2442.hp.infoseek.co.jp/master/mcq.htm

1.お名前をどうぞ。(HN可)
秋林瑞佳(あきりん・みずか)

2.映画を観に行く前の印象は?
「よくもあんな宣伝打ちやがって!>ブエナ・ビスタ」

3.映画を観にいったきっかけは?
監督・出演俳優・原作…そのすべての大ファンだったから。
ずっと公開を待ってたもん。

4.映画を観に行った後、どう印象が変わりましたか?
「ほらみたことか!ぜんぜん(宣伝とは)違う映画やんけ!>ブエナ・ビスタ」
「ピーター・ウィアーに活劇はできないとほざいたヤツ!そこへなおれぃ!たたっ斬ってくれるわ!」

5.何回観に行きました?
……9回。

6.映画のどこが好きですか?好きなだけ語ってください。
すべて。これだけ丁寧に作ってもらえるなんて感無量です。

7.あなたにとって『マスターアンドコマンダー』とは?
これだけ揃ってる映画には二度と出会えないかもしれない…それほど思い入れのある作品です。

8.映画で、一番好きなシーンを挙げてください。
スティーブンが動植物を追っかけてるすべてのシーン。ジャックがブレイクニーにネルソン提督の本を渡すシーン。決戦直前の艦長訓示シーン。ジャックとスティーブンがキャビンでケンカしてるシーン。一番なんて決められないわ!

9.では一番好きなセリフは?
決戦直前での艦長訓示。
England is under threat of invasion, and though we be on the far side of the world, this ship is our home. This ship is England.

10.つい突っ込みを入れたくなるシーンはありますか?
手術して間もない体でスティーブンが海に入ってるシーン。でもあきれ返るほどスティーブンな行動だったので、ほくそ笑みました。

11.見ていられない!というシーンは?
ありましぇん。

12.あなたの好きなキャラクターを挙げてください。(上位3人まで)
ジャック・オーブリー、スティーブン・マチュリン、トマス・プリングス。

13.そのキャラについて語ってください。
ジャック→海と陸で能力に差があり過ぎなところが好き。愛してるわ♪
スティーブン→これほど興味深い人っていないと思う。愛してるわ♪
プリングスくん→映画では男前になれてよかったね♪艦長になれてよかったね♪(←ちょっと感慨深い…うるるるる)

14.逆に嫌いなキャラクターをどうぞ。(同じく3位まで)
だれひとりといません。

15.何故嫌いなのか教えてください。
いないのでパス。

16.船の上でのベストコンビを教えてください。
ジャックとスティーブン。

17.CMが問題になったりしましたが、ではあなたがこの映画にキャッチフレーズをつけるとしたら?
「英国海軍艦長と天才軍医が7つの海に乗り出す!」(←@niftyのマネ)

18.DVDの購入の予定は?
環境が整ったら。たぶんUS版になると思います。

19.原作は読みましたか?読んだ方は感想もどうぞ。
読んでます。一度読み出すと止まらないので困ってます。

20.サプライズ号に乗ってみたいですか?
乗ってみたい。

21.乗ってみたいという方、どういうポジションがいいですか?また乗りたくないという方、理由をどうぞ。
副長。

22.あなたは強制徴募によってサプライズ号の船員にされてしまいました。まず何をします?
磨き石でデッキを磨きます。押忍!

23.映画の最後でジャック艦長とプリングズ副長は別の船に乗ることになりますが、あなたならどちらについていきますか?
ラッキー・ジャックについてきます。スティーブンもいるし♪

24.映画でこんなシーンがあったら良いのに!というのはありますか?
スティーブンが艦内で頭ぶつけるシーン(あるいは海に落っこちるシーン)。ジャックがフローラに化けて、スティーブンと逃走するシーン。

25.この映画にはまって影響を受けたことなどはありますか?
帆船をみると解説したくなってしまう。歯医者へ行くとヒギンズを思い出してしまう。

26.好きな俳優さんはいますか?(この映画がきっかけでファンになったとかでも)
もともと好きな俳優(ラッシー&ポール)が、好きな役(ジャック&スティーブン)を演じてたし――そうだニャ、今回はプリングスくん役のジェイムズ・ダーシーが見っけものかな?…あとブレイクニー役のマックス・パーキスか。子役ズレしてなかったので好印象持ってます。

27.その俳優さんの、オススメ作品を教えてください。
ラッシー→「L.Aコンフィデンシャル」「グラディエーター」(裏「ハマーアウト」の冒頭)
ポール・ベタニー→「ギャングスターNO.1」(裏「ロック・ユー!」)
ジェイムズ・ダーシー→夏以降に「dot the i」が日本公開されます

28.M&Cの夢を見たことありますか?
ナイんですわ〜。残念。

29.あなたの身近なM&Cグッズを教えてください。(船の模型とかつい集めちゃったものとか)
船の模型(命名:サプライズ号)。amazonで収集した関連本。カメのぬいぐるみ(命名:オーブリー・ガメ)。

30.M&Cのキャラと、一日自由に過ごせるとします。誰と一緒にいたいですか?
ジャックと。うふ♪

31.一日だけM&Cのキャラになれるとしたら、誰になりたいですか?
プリングスくん。

32.続編希望しますか?
(難しいかもしれないけど)希望します。ただしキャストとスタッフは1作目と同じで。ああ…私が数値百億の財産持ちだったら…。

33.もし続編ができるとしたら、どんな話がいいですか?(このキャラを出して欲しい!とかでも可)
バビントンくんとダイアナ(もちろんキャサリン・ゼータ・ジョーンズ姐さんで)を出して欲しいっス。ダイアナに振り回され、アヘンチンキ飲んでるスティーブンが見たい♪

34.映画に物申す!
完璧ですが、短いです。
そーいえば、舞台となったあの時代(1805年は「トラファルガーの海戦」の年…この時代はmy専攻)だと、バルパライソはスペイン領だったそうなので、寄れないのでは?

35.最後に一言どうぞ。
英国人…とゆーか、イングランド人がとてもうらやましいっス。

「M&C好きに質問―女性向け―」を回答しようかと思いましたが、やめました。

一喝

2004年4月9日 日常
今日はお休みだったので、映画を4本ハシゴしてきました。

「イン・ザ・カット」→「シェイド」→「ペイチェック」→「マスター・アンド・コマンダー」(9回目)

…という順番で観に行ったら、いとまごい鑑賞となった4本目の「M&C」にて、突然事件が発生。

本編が始まってごくフツーに観ていたら、いきなり「赤・緑・黄」の三本の縦線がスクリーンに出始め、映画がダイナシ。劇場側は気付いてないようだったので、私の前の席のおねーさんが説明しにいってくれたのですが、状況は変わらず。……ついに激怒した私は外に出て、スタッフを怒鳴りつけてやりました。

…ったく!

最初から最後まで、配給会社から映画館にまで、すったもんだを食らわされる映画になっちまいましたよ……。

……はあ。
「マスター・アンド・コマンダー」(以下「M&C」)のおかげで、3月はマトモな映画鑑賞ができませんでした。

映画館に10回行ったうち、8回「M&C」観てるんだもん。
公開が終われば大きいスクリーンで観るチャンスなんてない…そう思うたびに、自然と足が映画館に向かっていました。

読書好きな人は、お気に入りの本を何度も何度も繰り返し読むでしょう?

――はあ…。
原作者のパトリック・オブライアンに、この映画を観てもらいたかったニャ〜…。

…とまあこのように、いまだ私の心の中にはでっかい余韻が残っているのですが、いいかげん他の映画にも目を向けねばならないので、今日は「私が観たいと思っている4月以降公開予定の映画」のことについて、つらつらと書いてみたいと思います。「観たい映画」というより、「私の住む田舎では上映されない or 田舎なので公開はとーぶん先の映画」ってのが多くなりそう。なお、大作・話題作はあえて外しました。

♯4月〜GW

1.「ドラムライン」
日本公式サイト→http://www.foxjapan.com/movies/drumline/
マーチング・バンドの青春映画。
…青春ものは押さえておきたいし、面白い題材だニャ〜と。

2.「スクール・オブ・ロック」
日本公式サイト→http://schoolofrock.moviefan.jp/
ジャック・ブラックがロックバカ一代を演じる学園コメディ。
この春、一番期待している作品。実に私好みなので、なんとしてでも公開して欲しいっス。…でも田舎じゃキビシイか。

3.「ゴッド・ディーバ」
日本公式サイト→http://www.god-diva.jp/
フランス産ヴィジュアルSF映画。まずはエンキ・ビラル(監督)のお手並み拝見。「ブレードランナー」好きとしてだけでなく、昨年は「リベリオン」という傑作があったので、この手の映画はいつも要チェックしてます。フランスでは大コケしたらしい……けど、フランス人の感性に合わないなら私には合うかも

4.「列車に乗った男」
日本公式サイト→http://www.wisepolicy.com/l_homme_du_train/
パトリス・ルコント監督最新作。私がチェックしないわけないでしょーが!

5.「ビッグ・フィッシュ」
日本公式サイト→http://www.big-fish.jp/contents.html
ティム・バートン監督最新作。とりあえず押さえておこうと。主演のユアン・マクレガーさんが(やっぱり)脱いでるってホントーですか?

あとはトム・ハンクスの久しぶり主演作「レディ・キラーズ」あたりかニャ〜…。

♯初夏〜

1.「花咲ける騎士道」
リュック・ベッソン製作・脚本なので、やっぱそーゆー評価になってるらしい作品(…)。とりあえず、ヴァンサン・ベレーズのファンファンぶりはチェックしておきたい。あとフランス語喋ってるペネロペちゃん♪

2.「dot the i」
日本公式サイト→http://www.dot-the-i.jp/
サンダンス映画祭で話題になった異色のラブストーリー。「セクレタリー」のこともあるので、この手の映画は要チェック。ちなみに「M&C」のプリングスくん(ジェイムズ・ダーシー)が出演してます。

3.「あなたにも書ける恋愛小説」
まさかこんな邦題がつくとは……。
ロブ・ライナーの最新作でケイト・ハドソン主演。彼最大の失敗作と云われてる(らしい)ラブコメ。実際にコケてたけど…いいもん!それでも観に行くんだもん!

4.「ヴェロニカ・ゲリン」
ケイト・ブランシェット主演作。ケイトの映画なら絶対チェック!………でも配給はブエナだってさ…(←まだ引きずってる)。

♯夏休み〜

1.「リディック」
え〜っとヴィン・ディーゼル主演のSF映画。よくカリスマと呼ばれてる彼ですが、私はそれほどには思えないので、この映画を観てそれを見極めてみたいな〜と。ホンネを云うと、来年公開予定の「ハンニバル」(カルタゴの英雄・ハンニバル将軍を描いた時代劇で、ディーゼルさんは主役のハンニバルを演じます)のほうが楽しみなんだけど。

♯日本公開未定

1.「スタスキー&ハッチ」
これは数日前の日記で語ったので、紹介は省略。

2.「ウィンブルドン」
米国では9月公開予定。日本ではいつになるんだろう?…秋以降では、一番期待している映画なのにぃ。過去何回も話題にしているように、キルステン・ダンストとポール・ベタニー主演のスポ根映画で、なにやらビジュアル強化のマトリックスなテニスを拝めるらしいです(あの友情を描いた小説「ウィンブルドン」の映画化ではありません)。もともとポールの役はヒュー・グラントを想定して書かれたらしいのですが、結局ポールになった模様。でもって「岡ひろみ=キルステン・ダンスト」「宗像コーチ=ポール・ベタニー」ってホント?

3.「Sky Captain And The World of Tomorrow」
ジュード・ロウ主演のレトロSF映画。すっごく期待してます。観たいです。だから夏休みに公開して下さ〜〜い!

↓この映画に関する過去の日記(トレイラーよもやま話)
http://diarynote.jp/d/25683/20040113.html

以上、ほかにもいろいろ出てくると思いますが、今回はこのへんにしておきます〜。

では、また♪
←江口寿史によるこのパッケージの絵柄は、公式ポスターをそのまんま使用しています。でもそれは日本だけで、海外版はもっとえっちな雰囲気ですね。

マギー・ギレンホールは、カワイイというよりファニーフェイス系。
こーゆー雰囲気の若手は貴重だよニャ〜…。
(最近だと「アダプテーション」に出演してます)

「セクレタリー」の感想→http://diarynote.jp/d/25683/20040126.html

昨年公開されたロマンティック・コメディで、個人的に1番好きだったのが、この「セクレタリー」。先月25日にようやくDVD発売されたのですが、予約することをコロっと忘れてたため、28日に「3月末まで3000円以上送料無料キャンペーン中」のい〜でじ映画館を使ってネット注文したら――なんでかキャンセルを食らってしまいした。

発売されて1週間も経ってないのに、キャンセルしてくるとは一体どーゆーことよ〜〜!?

ちなみにamazonで注文し直したら、3日で届きました。
………。

で、昨夜そのDVDを観てたらですね――いや〜…以前「ジェイムズ・スペイダーがヒュー・グラントに見えてしまう」なんて書いちゃったけど、こうやって観てみると…ぜんぜん似てないやんか!

なんであのとき、ヒューに似てるって思ったんだろう〜??
(ヒューというより、市村正親って感じだよニャ〜)

↓ジェイムズ・スペイダー(IMDb)
http://www.imdb.com/name/nm0000652/

↓市村正親(公式サイト)
http://www.ichis.com/index.html

…髪型のせいかニャ?
彼は前髪を下ろしてることが多いのに、この「セクレタリー」では珍しく前髪が短くて、それがヒューっぽい髪型に見えてしまったからかもしれない。う〜む。

で、DVD特典として、主演ふたり(M・ギレンホールとJ・スペイダー)のインタビュー映像が付いてたので見てみたら――マギーはかなり楽しく話してて、インタビュアーもつられるようにノリノリだったのに対し、スペイダーのほうはと云えば、ひっじょ〜に神経質でまじめな感じ。インタビュアーも訊きづらそうでした。

そんな風に対照的なふたりだったのですが、見ていて感心したのは、スペイダーが本当にグレイ(「セクレタリー」での役名)を理解しきってたこと。私もグレイが哀れなんて少しも思いませんでしたよ〜>スペイダーさん

運がないのか、(彼が云うように)ギョーカイから孤立しているからなのか、いつも普通じゃない役を演じてるためなのか、ルックスがパっとしないせいなのか――知名度や評価が(日本では)とても低い彼。「知ってたけど特別上手い俳優だと思ったことがない」という方には、この「セクレタリー」をオススメさせて頂きます。彼以外には考えられないというほどパーペキに演じてますし、いままで出演した中でも最高レベルの演技が見られる作品だと思います。ただ、作品自体にかなりクセがあるため、好き嫌いがスッパリ分かれてしまうことが難点かもしれません。

以上、「ジェイムズ・スペイダー弁護してみよう日記」でした♪

では、また♪
以下の理由(前置きひっじょ〜に長し)のため、昨日の日記に追記を致しました。

突然なんの話をするんだと思われるかもしれませんが、私は左利きが大好き。その昔、自分も左利きになりたくて努力したことがあったり、職場で左利きの人を発見したならば、その人のところまで突進し、「もしかして左利きですか?」「包丁はどっちで持ちます?」と嬉しそうに訊いてしまうほど、好きです。

そのせいか、映画などを観ていて左利きの俳優が出てくると嬉しくなり、その俳優に対して「左利きだから」という理由で好印象を持ってしまうことがしばしばあります。

たとえば。

「8 mile」のエミネムなんて最初はどーでもよかったのに、彼が左で詞を書いてる姿を見たとたん、彼の好感度が急上昇。

「こちらブルームーン探偵社」でブルース・ウィリスが左でメモをよく書いていたので、ブレイク後に出演した作品で左利きなところを観たときは、「あ、やっぱり〜」と思ったり。

贔屓のヒュー子ちゃん(ヒュー・ジャックマン)が左利きと知って、大喜び。「恋する遺伝子」で「左で投げられるよ〜ん」と自慢してたシーンを観たとき、「もとから左利きやんか!」とついツッコミしたり。

本来は左利きなはずのニコール・キッドマンが、「めぐりあう時間たち」にて、右手を使って小説を書いてる姿を見て「あれ?」と不信に思ったり(彼女の演じたヴァージニア・ウルフが右利きだったとのこと)。

…というわけで、もし左利きの俳優を新たに発見したら、忘れないように書き記しておこうと思います。

「恋愛適齢期」

2004年4月5日
以前「トレイラーよもやま話」でも取り上げた、「恋愛適齢期」を観に行ってきました。

日本公式サイト→http://www.warnerbros.co.jp/somethingsgottagive/

!注意!多少ネタバレの可能性あり(その部分は配慮します)。

私、大勘違いしてましたよ〜…。今作を「ジャック・ニコルソンの映画」だと思って観に行ったら、これがどっこい「ダイアン・キートン(+ジャック・ニコルソン)の映画」だったんだもん。あまりにも素晴らしく彼女の魅力が引き出されていたので、私ゃ素直に感心致しました。58歳でこんなにカワイイとは。本作は彼女にとって宝物のような作品になったんじゃない?

みんな大好きジャック・ニコルソンは――彼が体張ってあ〜んなことやこ〜んなことをやっちゃう…それって今となっては別に特別なことではなくて、彼が出てるここ最近の映画では最大のウリになってるし、観てる側だってしっかり期待してる。実際、この映画でも充分楽しませてくれたけど……なんかもう「ジャックなんだから面白くって当たり前」って気がしてきた。彼が悪いのではなくて(そんなこと云うつもり毛頭ない)、なんつーかその…彼のそういった面白さがごく普通とゆーか、完全にアベレージとなる前に、「力が入ってるジャック・ニコルソン」をまた見せてくれないかな〜…と思っちゃったんだよニャ…。自分がいかにゼータクなこと云ってるのかってことは、よくよくわかってるんだけど。

監督兼脚本のナンシー・メイヤーズは、最初から「エリカ=ダイアン」「ハリー=ジャック」というイメージで脚本を書いてたんだろうな〜。なにやら自伝的要素もあるらしいけど、ダイアン・キートンといえばやっぱタートルネックだし、ジャック・ニコルソンといえば「若い子好き」(←あくまでもイメージね)。ふたりとも年代的につり合ってるので無理がなく楽しそうに見えるし、期待通りに動いて、演技して、笑わせてくれるし……う〜む、久しぶりに偏差値の高いロマンティック・コメディを観たという感じ。

この世にはロマンティック・コメディをバカにしたり、「なんで面白いのかわからない」なんていう人もいるので、この際だから云っておくと――あのね、ロマンティック・コメディほど難しいジャンルってないの!…現実的な舞台で非現実的なことをやり、お約束を必ず踏まえながらもそれらを陳腐にせず、観客を笑わせ、感動させ、ホロリとさせ、最後まで引っ張っていかないといけないんだから。

…なら、この「恋愛適齢期」は、それらすべてを踏まえてる作品なのかと云うと――う〜ん…ちとキビシイ。「最後まで引っ張っていく」という力がイマイチ足りなかったような気がする。簡単に云うと、途中でダレちゃったんだよニャ〜…。上映時間は128分か…でもそれ以上に感じちゃった。芸達者なふたりの演技だけを観る分にはいいけど、それだけじゃあゲップが出ちゃう。もちっとテンポよくできなかったのかな…。

で。20歳以上年齢差のあるエリカに恋するというペタジーニを地でいく男、ジュリアンを演じたキアヌ・リーブスさんですが。え〜い!ちょっと語らせてくれ〜い!

この映画を観ていて私――ようやく気付きました。

私はキアヌは好きだけど、「キアヌ様♪うふ♪」と云う気なんてさらさらない――でも新作が公開されると観たくなる…とゆーか「観なくては!」と思ってしまう…そして観たら観たで、なにかひとことふたこと云いたくなる…そうつまり私は――キアヌファンではなく、キアヌ・ウォッチャーだったんだよニャ〜。

で、そんな年季の入ったキアヌ・ウォッチャーから云わせてもらうと、このジュリアン――キアヌがジュリアンと呼ばれるたびに「くくくく♪」と笑ってしまった…だってあのキアヌが「ジュリアン」だよ!?――は、キアヌの特性を最大限にいかした役だなとつくづくそのキャスティングに唸ってしまった。ナンシー・メイヤーズ、よくわかってるじゃん!

小奇麗な格好をしてさわやかに笑うと、普段のキアヌとは正反対「山の手のお坊っちゃん」に見えてしまう(こんな感じね→http://www.imdb.com/name/nm0000206/)…そんなキアヌ・マジック爆裂!…そして久しぶりに見せてくれたあの独特な無色透明感……いや〜、いくら「ちゃんとオーディション受けてこの役を得たんだ」と云っても、ご本人(およびエージェント)は「こりゃ特性にドンピシャだ」と思ったことでしょうね。たとえどんなにご本人と正反対(…)な役柄でも。

ジュリアンにリアル感がないという人がけっこう多いみたい…ま、気持ちはわからんでもないけど、この手のロマンティック・コメディには非リアル感が必要。つまり「こんな男いねーよ」な男が必要ってこと。しかもその若い男演じるキアヌ(もうすぐ40歳)が摩訶不思議な雰囲気を持ってる人なので、なかなかいい具合だと思うんだけどな〜。ポール・ウォーカーだと裏ではブイブイ云わせてそうな感じだし、オーリじゃ若すぎるし。

とゆーわけで、本作は「キアヌに騙されたい人必見の映画」でもあるので、久しぶりにキアヌ・マジックを感じたい人は要チェック。

ただ〜し!ジュリアンにはひとこと云いたい。

<以下、ネタバレ>
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クライマックスのパリで彼はエリカを諦める。そのときの口上が「彼女を見てたら、ハリーを愛してるんだとわかった」。……遅すぎるっつーの!…エリカがエリカ自身とハリーの関係を描いた「Woman To Love」を書き上げたとき――アナタ「君の最高傑作だよ」と褒めてたけど…なぜそのときに、エリカがハリーのことを愛してるってことに気付かない?…あんなバレバレな話なのにぃ!

…まあだからこそ、最後が盛り上がるってもんなんでしょうけど…私個人としては、なんか最後の最後で甘い決着になっちまったな〜という印象を受けちゃった。ま、それを気にする人がどれだけいるかはわかんないし、そこまでジュリアンを重視することはないと思えば、それはそれでいいのかも。

♯トリビア
ジュリアン・マーサーという名前は、「Something’s Gotta Give」(原題でもある)という曲を書いたジョニー・マーサーから取ったそーです。

♯左利きフェチ友の会より報告
左利きリストに追加:ダイアン・キートン
…ちなみにキアヌも左ききです〜。
←ゴメン……私やっぱりヴィン・ディーゼルって、out of眼中(死語)だわ。だって…その…ごにょごにょごにょ…。

今日は道楽日和な一日で、「トリプルX」→「スピード」→「ワイルド・スピード」という順番でついWOWOWを観てしまいました。その中でも「ワイルド・スピード」は、初見となったのですが……これって、主演のヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカー以外にも、男前のミシェル・ロドリゲスとか、アジア系のリック・ユーンとか、けっこう見かける俳優が出てたのね。

車に興味がまったくなかったため、公開当時に見逃しちゃったのですが、いろんな車が(しかも日本車ばっか)これだけ出てくれば、車好きにはたまんないんでしょうね。でも、車オンチの私には「ふ〜ん…きっとこれってスゴイ車なんだろうな〜」で終わっちゃった。

それにしても、設定は違うけどストーリーがまんま「ハートブルー」ってのには、ついほくそ笑んじまったじょ!…キアヌ主演の「スピード」鑑賞後だったから、なおさらその印象が強かったナリよ〜。

ヴィン・ディーゼル(カリスマドライバー)→パトリック・スウェイジ(カリスマ野人サーファー)
ポール・ウォーカー(青二才おとり捜査官)→キアヌ・リーブス(青二才FBIおとり捜査官)

というわけ(?)で、車のことはサッパリわかんないのですが、けっこう楽しめたし、純粋にエンタテイメントを追求してるってこともあって、終わってみればなかなか私好みの映画だったなと。でも、これがもしロブ・コーエンではなくドミニク・セナが監督してたら、そこまでの印象が残ったかはわかんないし、たとえ映画全体が私好みだったとしても、私好みの男が誰ひとりといなかったってのは残念ナリ。ポール・ウォーカーは、40過ぎになったら私好みになるかもしんないけど。

では、また♪
←これ欲しいニャ〜…。

「ショーン・コネリーコレクション」
DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2004/05/26 ¥15,540

今日知ったのですが、なかなかDVD化されなかった70年代のショーン・コネリー主演作品が、5月にDVD-BOXでリリースされるようです(バラ売りもあり)。

「風とライオン」「王になろうとした男」「ロビンとマリアン」「盗聴作戦」「シークレット・レンズ」の5作品かあ……う〜む…70年代におけるショーン・コネリーの魅力がよく出てるラインナップだよニャ〜(ただし「シークレット・レンズ」だけは82年公開作品)。

「王になろうとした男」は――以前ちょこっとこのブログでも語ったけど――もともと監督のジョン・ヒューストンがハンフリー・ボガートとクラーク・ゲーブルで撮りたかったものの、構想に20年ほどかかったために主演はショーン・コネリーとマイケル・ケインになった作品。でもたとえそんないきさつがあったとしても、70年代のコネリー最高作でしょうね。

「ロビン&マリアン」は、初老のロビンとマリアンのロマンスがストーリーの軸になっているという、数あるロビン・フッド映画の中でもちょっと異色作で、ラストが少しせつないけど、マリアンと再会したときのコネリーの表情がとってもかわいく、しかもその顔がひっじょ〜に印象深かったため、個人的には好きな作品です。あの笑顔はホーント魅力的だったよニャ〜♪…ま、いまどきの映画に慣れていると、ちょっと物足りないように思える作品かもしれません。ちなみにマリアン役はオードリー・ヘプバーンです。

「風とライオン」は――ヒロイズムがよく出てた古典的な作品で(やっぱりと云うか、ジョン・ヒューストンが俳優として出演してます)、アクションが見ごたえあったな〜という覚えがあります。

残念ながら「盗聴作戦」と「シークレット・レンズ」は観たことがナイので、これを機にぜひ観ておきたいな〜。

今日は思いっきりマニアックな話になってしまいました。
それもこれも最近の著しいDVDリリースが原因です。でもこういったネタはとーぶん続きそう…そしてああ…財布がナイ布になっていく…。……。

では、また♪

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