「砂と霧の家」
2004年11月6日
←これは原作本。映画の主演はジェニファ・コネリー。かつてダイアン・レインがそうだったように、彼女も「アイドル→B級映画主演(脱ぎ系)→演技派として復活」路線を歩んできた女優さんでして、同世代の私としては、彼女に対して特別な思いがあります。艶やかでストレートな黒髪、吸い込まれそうなグリーンの瞳、どことなくせつない雰囲気――共演者のS・アグダシュルーが「『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で初めて彼女を見たときからファンだったのよ!」と語っていましたが、同じように思ってる男性陣は多いでしょうねぇ。でもまさか典型的ガリガリギリギリシニカル英国男のポール・ベタニーと結婚するとは。なんでアイツなんだ!?…と思った男も多かろうて。
「砂と霧の家」House of Sand and Fog(2003・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0315983/
日本公式サイト→http://www.sunatokiri.jp/
上映時間:126分
監督:ヴァディム・パールマン
脚本:ヴァディム・パールマン
出演:ジェニファ・コネリー、ベン・キングスレー、ショーレイ・アグダシュルー、ロン・エルダート、他
ストーリー:
夫が出て行き、仕事もない状態のキャシー(J・コネリー)は、父の遺産である海辺の家に、納税免除を受けながらひとりで住んでいた。だが行政の手違いで家を差し押さえられ、そのまま競売にかけられてしまう。数日後、元大佐で上流階級出身だったものの、イランから亡命してきて毎日の生活が苦しいべラーニ(B・キングスレー)が、わずかな財産をもって高値転売目的で購入、妻ナディ(S・アクダシュルー)息子の3人で暮らし始める。いつか人手に渡ると思いつつ、手に入れた家で居心地の良いひとときを過ごす一家。だがキャシーはそんな彼らから、思い出の家を必死に取り戻そうとするが――。
がーん。
や…やられた…。
「失って、初めて気付いた。求めていたのは、家(ハウス)ではなく家庭(ホーム)だったと…。」(惹句より)
ここまで丁寧に作られた正統派ヒューマンドラマを観たのは久しぶりでした。公式サイトで「最も美しい悲劇」と書かれている以上、ハッピーエンドにゃなるまいと思ってましたが、ここまでキッチリ悲劇にまとめてるとは。ハリウッドのメインストリームではまずお目にかかれない、インディペンデントだからこそできた作品なんでしょう。
同じヒューマンドラマ系とは云え、スタイルやストーリーはまったく違う「ミスティック・リバー」をつい思い出してしまったのは、本作も「米国の米国たる悩み」を抱え、横顔だけど素顔な(=普遍的な)米国を感じさせ、さらに「誰が悪いとは云えないごく普通の人たちが、ごく普通に生きていきたいと願ってるだけなのに、思いがけないことで歯車を狂わせてしまったそれぞれの姿」を描いているからでしょうか。どちらが好みかと云えば、私は断然「砂と霧の家」派で――念のため云っておきますが、優劣の問題ではなく、「砂と霧の家」のほうが私の心の琴線に触れたということです。
出てくるのは本当にごく普通の人たち――だからこそ、痛い。
ジェニファ・コネリー、ベン・キングスレー、ショーレイ・アグダシュルー……彼らしか考えられないオンリーワンなキャスト、大御所だろうと思ってた監督が、実はミュージックビデオ畑出身でこれが映画初監督作だというヴァディム・パールマンの、キャシーとべラーニ一家、それぞれの気持ちがよくわかる――どちらも応援したくなる心情描写のバランスの良さに、心底唸りましたよ。
本国イランでは上流階級だったのに、亡命先の米国では肉体労働者であるベラーニ。それでも民族の誇りだけは忘れない、ある意味プライドだけで生きてるような彼について来た、優しい妻(いい人なんだ、これが)と自慢の息子(本当にいい子なんだ、これが)。生活のために転売目的で購入した一軒家――住んでみると居心地がよく、異国の地でつかの間の「ホーム」を得た一家に対し、誰が「はやく立ち退け!」と思うだろう?
夫に去られ、仕事をすることもできないキャシー。不当な立ち退きを強いられ、誰にも相談できず、行き場所もない。「ホーム」を築こうとして失敗した彼女は、子供っぽくわがままで欠点もあるけど、それが逆にとても等身大で――こんな女性はゴロゴロいるだろうと思わせる。そんな彼女に協力する警察官レスター。彼は言動、態度、見た目も典型的な米国人。家庭に疲れを感じ、妻に愛情を持てなくなったごく普通の男でもあり――そんな状況下で、あんな傷ついた、しかも魅力的な女性(ジェニファ・コネリーの雰囲気がまたドンピシャなんだ、これが)に出会ったら、そりゃ行動は起こすでしょうね。なので、キャシーのために起こした行動はそれなりに理解はできる。ただ、それがとても逸脱してる上に米国人臭がするため、ベラーニ一家との対比が激しく、また彼が出てくるたび痛さを感じる人は多かったでしょう。でも彼は悪人じゃないんだよニャ…。
主要人物たちは基本的に善人、でもどこかしら欠点は持っている――そんな人間味を感じさせるキャラクター設定、オーバーアクトにならない、落ち着いた俳優たちのリアルな演技、悲劇へのトリガーとなった理由が「誰が悪い」とは云えない(あるいは「誰もがちょっとずつ悪い」)ものだけに、悲しくて痛くてたまらないラスト――たいへん素晴らしかったです。
でも…あんなに悲劇を押し出した宣伝だと、観に行く人は少ないだろうな…。
「砂と霧の家」House of Sand and Fog(2003・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0315983/
日本公式サイト→http://www.sunatokiri.jp/
上映時間:126分
監督:ヴァディム・パールマン
脚本:ヴァディム・パールマン
出演:ジェニファ・コネリー、ベン・キングスレー、ショーレイ・アグダシュルー、ロン・エルダート、他
ストーリー:
夫が出て行き、仕事もない状態のキャシー(J・コネリー)は、父の遺産である海辺の家に、納税免除を受けながらひとりで住んでいた。だが行政の手違いで家を差し押さえられ、そのまま競売にかけられてしまう。数日後、元大佐で上流階級出身だったものの、イランから亡命してきて毎日の生活が苦しいべラーニ(B・キングスレー)が、わずかな財産をもって高値転売目的で購入、妻ナディ(S・アクダシュルー)息子の3人で暮らし始める。いつか人手に渡ると思いつつ、手に入れた家で居心地の良いひとときを過ごす一家。だがキャシーはそんな彼らから、思い出の家を必死に取り戻そうとするが――。
がーん。
や…やられた…。
「失って、初めて気付いた。求めていたのは、家(ハウス)ではなく家庭(ホーム)だったと…。」(惹句より)
ここまで丁寧に作られた正統派ヒューマンドラマを観たのは久しぶりでした。公式サイトで「最も美しい悲劇」と書かれている以上、ハッピーエンドにゃなるまいと思ってましたが、ここまでキッチリ悲劇にまとめてるとは。ハリウッドのメインストリームではまずお目にかかれない、インディペンデントだからこそできた作品なんでしょう。
同じヒューマンドラマ系とは云え、スタイルやストーリーはまったく違う「ミスティック・リバー」をつい思い出してしまったのは、本作も「米国の米国たる悩み」を抱え、横顔だけど素顔な(=普遍的な)米国を感じさせ、さらに「誰が悪いとは云えないごく普通の人たちが、ごく普通に生きていきたいと願ってるだけなのに、思いがけないことで歯車を狂わせてしまったそれぞれの姿」を描いているからでしょうか。どちらが好みかと云えば、私は断然「砂と霧の家」派で――念のため云っておきますが、優劣の問題ではなく、「砂と霧の家」のほうが私の心の琴線に触れたということです。
出てくるのは本当にごく普通の人たち――だからこそ、痛い。
ジェニファ・コネリー、ベン・キングスレー、ショーレイ・アグダシュルー……彼らしか考えられないオンリーワンなキャスト、大御所だろうと思ってた監督が、実はミュージックビデオ畑出身でこれが映画初監督作だというヴァディム・パールマンの、キャシーとべラーニ一家、それぞれの気持ちがよくわかる――どちらも応援したくなる心情描写のバランスの良さに、心底唸りましたよ。
本国イランでは上流階級だったのに、亡命先の米国では肉体労働者であるベラーニ。それでも民族の誇りだけは忘れない、ある意味プライドだけで生きてるような彼について来た、優しい妻(いい人なんだ、これが)と自慢の息子(本当にいい子なんだ、これが)。生活のために転売目的で購入した一軒家――住んでみると居心地がよく、異国の地でつかの間の「ホーム」を得た一家に対し、誰が「はやく立ち退け!」と思うだろう?
夫に去られ、仕事をすることもできないキャシー。不当な立ち退きを強いられ、誰にも相談できず、行き場所もない。「ホーム」を築こうとして失敗した彼女は、子供っぽくわがままで欠点もあるけど、それが逆にとても等身大で――こんな女性はゴロゴロいるだろうと思わせる。そんな彼女に協力する警察官レスター。彼は言動、態度、見た目も典型的な米国人。家庭に疲れを感じ、妻に愛情を持てなくなったごく普通の男でもあり――そんな状況下で、あんな傷ついた、しかも魅力的な女性(ジェニファ・コネリーの雰囲気がまたドンピシャなんだ、これが)に出会ったら、そりゃ行動は起こすでしょうね。なので、キャシーのために起こした行動はそれなりに理解はできる。ただ、それがとても逸脱してる上に米国人臭がするため、ベラーニ一家との対比が激しく、また彼が出てくるたび痛さを感じる人は多かったでしょう。でも彼は悪人じゃないんだよニャ…。
主要人物たちは基本的に善人、でもどこかしら欠点は持っている――そんな人間味を感じさせるキャラクター設定、オーバーアクトにならない、落ち着いた俳優たちのリアルな演技、悲劇へのトリガーとなった理由が「誰が悪い」とは云えない(あるいは「誰もがちょっとずつ悪い」)ものだけに、悲しくて痛くてたまらないラスト――たいへん素晴らしかったです。
でも…あんなに悲劇を押し出した宣伝だと、観に行く人は少ないだろうな…。
珍しく時事ニュース系ネタです。
なんつーか、My予想通りに勝ってしまったブッシュさん。
私は米国民ではないですし、そしてブッシュさんの政策を支持してるわけでもないのですが、なんとな〜く彼が勝つんじゃないかと思ってました。
で、私が日参している大好きなブログにて、海の向こうの記者が書いた記事「Simple but Effective Why you keep losing to this idiot.」(「シンプルだけど、効果的――なぜこのバカに負けるんだ」)が紹介されておりまして、その中の「ブッシュが勝った理由」にニャるほどね〜…と大変頷いてしまったのでした。
↓ジョージのブログ(以前ご紹介した「ブッシズム」管理人さんのブログです)
http://georgebush.exblog.jp/
(記事の和訳が載っています)
↓フガフガ・ラボ内ブッシズム
http://www.fugafuga.com/bushism/index.html
↓「ブッシズム、再び」(7/22の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040722.html
「単純さ」ねえ…ニャるほど。
「ブッシュは好きじゃないけど、ケリーはよくわからん」という人が思ったより多かったってことか(私もそうだし)。もしケリーさんが、端的でわかりやすくスマート(頭が良い)なスピーチをする人で、そして背が高くてハンサムな人だったら……彼が勝利したかも?
↓ブッシュ次期政権の主要ポスト、関係筋などが予想(Yahoo!)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041104-00000471-reu-int
ラム爺続投、パウエルさん数ヵ月後退任予定、ライスさん退任希望か。ふ〜ん…。
とにかく(ほぼ)決定した以上、これであと4年はブッシュさんの政権なわけで……正直云うと、すごく不安です。
でもこのまま負けっぱなしでいるわけにはいかない民主党は、いつかマジでヒラリーさんを候補者として出してくるかもしんないなあ。
なんつーか、My予想通りに勝ってしまったブッシュさん。
私は米国民ではないですし、そしてブッシュさんの政策を支持してるわけでもないのですが、なんとな〜く彼が勝つんじゃないかと思ってました。
で、私が日参している大好きなブログにて、海の向こうの記者が書いた記事「Simple but Effective Why you keep losing to this idiot.」(「シンプルだけど、効果的――なぜこのバカに負けるんだ」)が紹介されておりまして、その中の「ブッシュが勝った理由」にニャるほどね〜…と大変頷いてしまったのでした。
↓ジョージのブログ(以前ご紹介した「ブッシズム」管理人さんのブログです)
http://georgebush.exblog.jp/
(記事の和訳が載っています)
↓フガフガ・ラボ内ブッシズム
http://www.fugafuga.com/bushism/index.html
↓「ブッシズム、再び」(7/22の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040722.html
「単純さ」ねえ…ニャるほど。
「ブッシュは好きじゃないけど、ケリーはよくわからん」という人が思ったより多かったってことか(私もそうだし)。もしケリーさんが、端的でわかりやすくスマート(頭が良い)なスピーチをする人で、そして背が高くてハンサムな人だったら……彼が勝利したかも?
↓ブッシュ次期政権の主要ポスト、関係筋などが予想(Yahoo!)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041104-00000471-reu-int
<国務長官>
パウエル国務長官が、数カ月程は現職にとどまり、後に退任すると予想されている。後任には国連大使を務めるジョン・ダンフォース元上院議員になる可能性が高い。
<国防長官>
ラムズフェルド国防長官は、米軍のリストラを進めるため1─2年間は続ける見込み。ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が初の女性国防長官に就任するとのうわさがあるが、同氏の同僚などによると、同氏は国防長官の職には興味を示していないという。
<大統領補佐官(国家安全保障担当)>
ライス氏続投の可能性もあるが、本人の意思での退任もありえる。同氏の友人によると、同氏は退任を望んでいるという。
後任としては、ハドリー国家安全保障担当大統領副補佐官および、ロバート・ブラックウィル国家安全保障担当大統領副補佐官の名前があげられている。
ラム爺続投、パウエルさん数ヵ月後退任予定、ライスさん退任希望か。ふ〜ん…。
とにかく(ほぼ)決定した以上、これであと4年はブッシュさんの政権なわけで……正直云うと、すごく不安です。
でもこのまま負けっぱなしでいるわけにはいかない民主党は、いつかマジでヒラリーさんを候補者として出してくるかもしんないなあ。
←以前ちょろっと話した「ホテル・ニューハンプシャー」のDVDが、この秋…とゆーか今月、紀伊国屋書店より再販されるようです。ハピネットからリリースされたときは、購入にモタついてる間に廃盤となり、結局手に入れず終い。大変悔しい思いをしました。しょーがない、中古でもいっかな〜と思ってたところに、この再リリースのお知らせが。いかにも「らしい」販社についほくそ笑みながら、ジャケットが総天然色になったことに大喜び♪わ〜い♪…ちなみにジョン・アーヴィングの小説を映画化したものでして、(当時としては)頑張って原作の雰囲気を出してたほうだと思います。そーいえば、あの頃はちょっとしたジョン・アーヴィングブームだったよニャ〜…。
←でリンクしている蛍風さんが、「実は(お客様を)チェックしてますよ〜」というお話を書いておられるのを拝読しまして――私の履歴画面に「マニアな質問してくるので注意」とか、「ハリボテ(立看板)によく触ってるので(お持ち帰りに)注意」(←盗むわけないでしょっ!)とか書かれていたらどうしよう…と、つい己を省みてしまいました。レンタルビデオ屋さんで、いったいなにやってるんですか?>秋林さん
↓こんなことしてます(8/3の日記…「ビデオ屋ウォッチング 7)
http://diarynote.jp/d/25683/20040803.html
とりあえず延滞は最近やっちゃった1回だけだし、ビデオはいつも巻き戻して返してるし、状態がひどかったら「チェックしたほうがいいですよ」と伝えてるし、ムカついてもハリボテにキック&パンチして、メリっとたたんでゴミステーションにポイなんかしてないし、「マトリックス レボリューションズ」の箱の中に「マトリックス リローデッド」があったときは、こそっと直してあげたし……むむむむむむ…。
そーいえば、ピザ屋さんでバイトしていた子から同じような話を聞きました。ピザ屋さんって、オーダーするときに電話番号を訊いてくるでしょ?…PCに電話番号を入力してお客さんの履歴を確認するわけですが――
「いつ配達が出たかの問い合わせ電話多し」
「注意!時間にウルサイ客」
「注意!Sサイズ1枚のみのオーダー多し」
「大量オーダーしてくれるお得意様」
「数回無料配達あり」
「サイドメニューの注文多し」
「注意!日本語あまり通じない客」
などなど、欄外にコメントが出てくるそうです。
(すべてのピザ屋さんがそうとは限りません…念のため)
店員さんって、なにげにお客さんのことを見てるんですよね…って、私もビデオ屋さんに限らず、お店では必ず店員さんをチェックしてしまうタイプなので、結局あいこなんですけど。でもお店によっては、レジで店員さんと駆け引きをしたりするので、腹の探りあいガチンコバトルをたまに展開してしまうか。…「要注意人物」になっちゃうってば…。
←でリンクしている蛍風さんが、「実は(お客様を)チェックしてますよ〜」というお話を書いておられるのを拝読しまして――私の履歴画面に「マニアな質問してくるので注意」とか、「ハリボテ(立看板)によく触ってるので(お持ち帰りに)注意」(←盗むわけないでしょっ!)とか書かれていたらどうしよう…と、つい己を省みてしまいました。レンタルビデオ屋さんで、いったいなにやってるんですか?>秋林さん
↓こんなことしてます(8/3の日記…「ビデオ屋ウォッチング 7)
http://diarynote.jp/d/25683/20040803.html
とりあえず延滞は最近やっちゃった1回だけだし、ビデオはいつも巻き戻して返してるし、状態がひどかったら「チェックしたほうがいいですよ」と伝えてるし、ムカついてもハリボテにキック&パンチして、メリっとたたんでゴミステーションにポイなんかしてないし、「マトリックス レボリューションズ」の箱の中に「マトリックス リローデッド」があったときは、こそっと直してあげたし……むむむむむむ…。
そーいえば、ピザ屋さんでバイトしていた子から同じような話を聞きました。ピザ屋さんって、オーダーするときに電話番号を訊いてくるでしょ?…PCに電話番号を入力してお客さんの履歴を確認するわけですが――
「いつ配達が出たかの問い合わせ電話多し」
「注意!時間にウルサイ客」
「注意!Sサイズ1枚のみのオーダー多し」
「大量オーダーしてくれるお得意様」
「数回無料配達あり」
「サイドメニューの注文多し」
「注意!日本語あまり通じない客」
などなど、欄外にコメントが出てくるそうです。
(すべてのピザ屋さんがそうとは限りません…念のため)
店員さんって、なにげにお客さんのことを見てるんですよね…って、私もビデオ屋さんに限らず、お店では必ず店員さんをチェックしてしまうタイプなので、結局あいこなんですけど。でもお店によっては、レジで店員さんと駆け引きをしたりするので、腹の探りあいガチンコバトルをたまに展開してしまうか。…「要注意人物」になっちゃうってば…。
「Ray」(トレイラーよもやま話 24)
2004年11月1日 映画ヨタ話
←今年6月に亡くなったレイ・チャールズ。ビリー・ジョエルいわく「レイ・チャールズはR&B、ソウル、そして本物のロックを定義した」。ビリー・ジョエル、いいこと云うじゃんよ〜…。
今日は、「コラテラル」で私のハートを鷲掴みにしたジェイミー・フォックス主演最新作のトレイラーよもやま話を。
「Ray」(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0350258/
公式サイト→http://www.raymovie.com/index.php
(トレイラーは上記サイトにあります)
今年亡くなったレイ・チャールズの伝記的映画。監督はテイラー・ハックフォード(ほう!)。主役レイ・チャールズを演じるのはジェイミー・フォックス。
米国では現在絶賛公開中――日本ではいつ公開になるんでしょ?…海の向こうでは、作品だけでなく主演のジェイミー・フォックスに対しても大変高い評価が出てまして、あの辛口(でもユーモアもある)映画評論家ロジャー・エバートがめちゃホメていたので、個人的にかなり気になってる作品です。もともと私は音楽モノが好きだし、レイ・チャールズはよく聴いてるし、なんと云っても主演はジェイミーだし。絶対観に行かねばと思っております。
ちなみに主演のジェイミー・フォックスは、もともとコメディ出身で、90年代初めに米国のお茶の間コメディ番組「In Living color」に出てたのだとか。…つーことは、ジム・キャリーやJ.LOと共演してたのか。そしてジュリアードではクラシックピアノを専攻。どうやら音楽の教養がある人のようです。
で、私が現在なにを悔しがってるかと云うと、彼の過去の出演作リストを見ても「あれ?出てたっけ?」と思うものばかりだという点。「アリ」「エニイ・ギブン・サンデー」…そして数ヶ月前に観たばっかの「シェイド」にも出てたとな!?…がーん。まったく覚えナシ。なんでこんないい俳優を私は見逃してたのよう〜!?ホワ〜イ!?…ビコーズ、青田買いがヘタだから。
なお「Ray」では、「誰もレイ・チャールズのようには歌えないから」ということで、歌はレイ・チャールズ本人の声を使っているのだとか。ただ、ピアノに関してはすべてジェイミー本人が演奏しているそうです。ナルホド。
監督はテイラー・ハックフォード。すんごく納得。彼が手がけた「ホワイトナイツ」「ラ・バンバ」などを思い出しつつ、「Ray」のトレイラーを観ていたら…とても雰囲気が出てきちゃったっスよ。音楽モノ、青春伝記モノ、愛のドラマなどがお得意の人ですよね。たとえ違うジャンルの作品を撮っても、音楽が重要な位置を占める作品が多いあたりが彼の特徴/特長かな?…意外なところで、キアヌの「ディアボロス/悪魔の扉」という映画(好きですね)も撮ってます。有名なのは「愛と青春の旅立ち」になると思うのですが、私は「カリブの熱い夏」のほうが印象的ですね。←マニアだ、マニア!
で、トレイラーを観てたら…うわ〜レイ・チャールズそっくり!!…いやはやビックリ。こりゃ鑑賞が楽しみになってきました。ただ伝記モノって、展開が駆け足になりすぎて、置いてけぼりを食らう可能性が高いのが難点なんだよニャ…。
う〜む…もしかしたら来年のアカデミー賞ではジェイミー・フォックスが「コラテラル」で助演男優賞、「Ray」で主演男優賞のダブルノミニーになりそうな雰囲気です。
今日は、「コラテラル」で私のハートを鷲掴みにしたジェイミー・フォックス主演最新作のトレイラーよもやま話を。
「Ray」(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0350258/
公式サイト→http://www.raymovie.com/index.php
(トレイラーは上記サイトにあります)
今年亡くなったレイ・チャールズの伝記的映画。監督はテイラー・ハックフォード(ほう!)。主役レイ・チャールズを演じるのはジェイミー・フォックス。
米国では現在絶賛公開中――日本ではいつ公開になるんでしょ?…海の向こうでは、作品だけでなく主演のジェイミー・フォックスに対しても大変高い評価が出てまして、あの辛口(でもユーモアもある)映画評論家ロジャー・エバートがめちゃホメていたので、個人的にかなり気になってる作品です。もともと私は音楽モノが好きだし、レイ・チャールズはよく聴いてるし、なんと云っても主演はジェイミーだし。絶対観に行かねばと思っております。
ちなみに主演のジェイミー・フォックスは、もともとコメディ出身で、90年代初めに米国のお茶の間コメディ番組「In Living color」に出てたのだとか。…つーことは、ジム・キャリーやJ.LOと共演してたのか。そしてジュリアードではクラシックピアノを専攻。どうやら音楽の教養がある人のようです。
で、私が現在なにを悔しがってるかと云うと、彼の過去の出演作リストを見ても「あれ?出てたっけ?」と思うものばかりだという点。「アリ」「エニイ・ギブン・サンデー」…そして数ヶ月前に観たばっかの「シェイド」にも出てたとな!?…がーん。まったく覚えナシ。なんでこんないい俳優を私は見逃してたのよう〜!?ホワ〜イ!?…ビコーズ、青田買いがヘタだから。
なお「Ray」では、「誰もレイ・チャールズのようには歌えないから」ということで、歌はレイ・チャールズ本人の声を使っているのだとか。ただ、ピアノに関してはすべてジェイミー本人が演奏しているそうです。ナルホド。
監督はテイラー・ハックフォード。すんごく納得。彼が手がけた「ホワイトナイツ」「ラ・バンバ」などを思い出しつつ、「Ray」のトレイラーを観ていたら…とても雰囲気が出てきちゃったっスよ。音楽モノ、青春伝記モノ、愛のドラマなどがお得意の人ですよね。たとえ違うジャンルの作品を撮っても、音楽が重要な位置を占める作品が多いあたりが彼の特徴/特長かな?…意外なところで、キアヌの「ディアボロス/悪魔の扉」という映画(好きですね)も撮ってます。有名なのは「愛と青春の旅立ち」になると思うのですが、私は「カリブの熱い夏」のほうが印象的ですね。←マニアだ、マニア!
で、トレイラーを観てたら…うわ〜レイ・チャールズそっくり!!…いやはやビックリ。こりゃ鑑賞が楽しみになってきました。ただ伝記モノって、展開が駆け足になりすぎて、置いてけぼりを食らう可能性が高いのが難点なんだよニャ…。
う〜む…もしかしたら来年のアカデミー賞ではジェイミー・フォックスが「コラテラル」で助演男優賞、「Ray」で主演男優賞のダブルノミニーになりそうな雰囲気です。
10月の「最も魅力的な人」
2004年10月31日 連載
←え〜っと、誰もが知ってるだろうハリウッドのスーパースターことトム・クルーズさん(42歳)。先日、美容院にてブ厚くて重い女性誌(「MORE」とかそのあたり)を読んでいたら、「いま話題の俳優たち」という映画俳優特集ページがあったので、どんなメンツが出てくるやらとパラパラめくってみたところ、ガエル・ガルシア・ベルナルやロドリゴ・サントロ、ジェイク・ギレンホールといったハリウッドでも注目株である若手俳優が数多く出てきて、「ナルホド、日本の女性誌も目の付け所を変えてきたわね」と感心していたら――ガエルくんとロドリゴの次に、いきなりトムトムがばば〜ん!…いくらスーパースターでも、彼らのあとにトムトムは正直キツイっスよ…。
今月の当ブログ内「THE MOST ATTRACTIVE MAN」(ATTRACTIVE…誘引力のある)は、トム・クルーズさんに決定!
正直云うと、現在いい感じで人気上昇中のジェイミー・フォックスにしたかったのですが、頑張って初の悪役をこなしたこと、ドタキャン付きとは云え、キャンペーン来日してくれたことによる合わせ技イッポン!で、トムトムに決めました。極東の田舎より表彰したいと思います。オメデトゴザイマース♪
で、「コラテラル」なんですけど。
この前「シークレット・ウインドウ」を観に行ったときには、まだ「コラテラル」のトレイラーが流れておりまして、そういえばなんでかトレイラー観てなかったよなと、ついじ〜っと観てしまったのですが…なんだかとってもネタバレな内容だったので、ビックリしましたよ。もちっと控えめのほうがいいと思うんだけどなあ。
この前書いた感想――実は中盤までの感想と云っても過言ではなく、正直云うと、私はラストやクライマックスが特別いいとは思ってないのです。はたしてあんな姿のトム・クルーズ(ラストバトルあたり)を観たい人はいるのかな、と。彼が(いつものように)頑張ってるのがよくわかるから、余計にその熱さが痛いとゆーか。でもそのトムトムの暑(熱)苦しさを、ジェイミー・フォックスの演技と存在で上手く相殺させてるところに、マイケル・マンという監督の上手さ…その手腕を感じてしまいましたよ。ふたりの男によるケミストリー映画を撮らせると、やっぱ上手いな〜と。う〜む。
トムトムは――「オスカー狙いがミエミエで、あざとさを感じる」と云う人がいますが、私に云わせりゃ「そりゃ欲しいよね〜、頑張ってるんだから」。なんかもうこうなったら、オスカーゲットするまで、あからさまにとことん頑張って欲しいものです。
ただ、ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)が、「マグノリア」で彼のために書いたあの性の伝道師役(暑苦しさを上手く利用してるなと至極感心)でもオスカーが取れなかった――アナタのことを、それこそ「アウトサイダー」の頃よりずっと見続けた極東ギャルが思うに…その暑苦しさは想像以上のネックになってるのではないかと。
本人は野心的で情熱家、映画に対しては子供みたいなところがあるんでしょうけど(だからスピルバーグとウマが合うのでしょう)、裏目に出ちゃうもんですねぇ…う〜む…。
彼が、加齢による渋さと枯れ具合、そして眼差しと笑顔だけで勝負しない自然な演技を身につけ、その熱さを昇華させたとき――もしかしたら今回初めて見せてくれた悪役より、「おお!これがトム・クルーズなのか!?」と感動させてくれるような気がします。…ヘタな役者じゃないんだし。
以上、トムトム論に至ってしまった(…)10月の「THE MOST ATTRACTIVE MAN」でした♪
今月の当ブログ内「THE MOST ATTRACTIVE MAN」(ATTRACTIVE…誘引力のある)は、トム・クルーズさんに決定!
正直云うと、現在いい感じで人気上昇中のジェイミー・フォックスにしたかったのですが、頑張って初の悪役をこなしたこと、ドタキャン付きとは云え、キャンペーン来日してくれたことによる合わせ技イッポン!で、トムトムに決めました。極東の田舎より表彰したいと思います。オメデトゴザイマース♪
で、「コラテラル」なんですけど。
この前「シークレット・ウインドウ」を観に行ったときには、まだ「コラテラル」のトレイラーが流れておりまして、そういえばなんでかトレイラー観てなかったよなと、ついじ〜っと観てしまったのですが…なんだかとってもネタバレな内容だったので、ビックリしましたよ。もちっと控えめのほうがいいと思うんだけどなあ。
この前書いた感想――実は中盤までの感想と云っても過言ではなく、正直云うと、私はラストやクライマックスが特別いいとは思ってないのです。はたしてあんな姿のトム・クルーズ(ラストバトルあたり)を観たい人はいるのかな、と。彼が(いつものように)頑張ってるのがよくわかるから、余計にその熱さが痛いとゆーか。でもそのトムトムの暑(熱)苦しさを、ジェイミー・フォックスの演技と存在で上手く相殺させてるところに、マイケル・マンという監督の上手さ…その手腕を感じてしまいましたよ。ふたりの男によるケミストリー映画を撮らせると、やっぱ上手いな〜と。う〜む。
トムトムは――「オスカー狙いがミエミエで、あざとさを感じる」と云う人がいますが、私に云わせりゃ「そりゃ欲しいよね〜、頑張ってるんだから」。なんかもうこうなったら、オスカーゲットするまで、あからさまにとことん頑張って欲しいものです。
ただ、ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)が、「マグノリア」で彼のために書いたあの性の伝道師役(暑苦しさを上手く利用してるなと至極感心)でもオスカーが取れなかった――アナタのことを、それこそ「アウトサイダー」の頃よりずっと見続けた極東ギャルが思うに…その暑苦しさは想像以上のネックになってるのではないかと。
本人は野心的で情熱家、映画に対しては子供みたいなところがあるんでしょうけど(だからスピルバーグとウマが合うのでしょう)、裏目に出ちゃうもんですねぇ…う〜む…。
彼が、加齢による渋さと枯れ具合、そして眼差しと笑顔だけで勝負しない自然な演技を身につけ、その熱さを昇華させたとき――もしかしたら今回初めて見せてくれた悪役より、「おお!これがトム・クルーズなのか!?」と感動させてくれるような気がします。…ヘタな役者じゃないんだし。
以上、トムトム論に至ってしまった(…)10月の「THE MOST ATTRACTIVE MAN」でした♪
「シークレット・ウインドウ」
2004年10月30日
←主演は、日本では昔っから根強い人気なジョニー・デップさん(41歳)。昨年公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン」では、その魅力が最大限に爆発、彼がいなかったらどうなってたべ?と思うほどあの映画を救っていましたよねぇ。誰もがジャック・スパロウに目を奪われたし、もちろん演技も素晴らしかったわけで――なのでオスカーは彼が受賞して欲しかったな〜と。で、そのジョニーさん。歴代彼女および現奥さま(正式には結婚してない)を見てると、ロリ好き…女性の好みは昔から変わらないようで、しかもみな私と同世代――あ〜あ、これで私が細身のロリ顔だったらな〜!…ちっ!
同日公開だった「2046」を抜き、国内興行成績(10/26付)トップに躍り出たジョニデ主演最新作を観てきました。
■「シークレット・ウインドウ」Secret Window(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0363988/
日本公式サイト→http://www.sonypictures.jp/movies/secretwindow/
監督:デビッド・コープ
脚本:デビッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン、他
ストーリー:
妻とは離婚調停中で、現在湖畔の別荘に住んでいる人気ミステリー作家モート(J・デップ)のもとへ、ある日ジョン・シューターと名乗る男(J・タトゥーロ)が現れた。彼はモートが自分の小説を盗作していると詰め寄り、脅してきた。見に覚えのないモート。だが、渡された小説を読んでみると内容はそのままだった。そしてその日から、男は不気味に現れてはモートに付きまとうようになり――。
先が読めた?
いかにもスティーブン・キングな感じ?
でも、ありきたりで唸るようなヒネリがない?
……あのね。
そうこう云う前に、これは――ジョニー・デップを観て楽しむ映画なのっ!!
くわっ!
…と云うほど、出っ放しジョニー状態の映画でして、彼の演技ひとつひとつをじっくり楽しめるように作られてる…じゃないと、ジョニーを配した理由がナイじゃんっ!てな具合。まさにキャスティングひとり勝ち映画。←なんじゃそりゃ?
一緒に観に行ったEいわく――
「相変わらずジョニーはオーバーアクトだね。でも彼はトム・クルーズのようにあまり暑苦しく見えないから不思議だ。出演作の選び方が上手いからなんだろう。得してるね。高身長でもマッチョでもない、どことなく母性本能をくすぐられる、チャーミングで個性派なハンサム。ここらへんが日本女性にモテる理由なんだろうなあ」。
激しく同感。
劇中、ジョニー演じるモートに対し、「もうカワイイんだから〜♪どうしようかなっ♪」とかなんとか云っていた郵便局の女の子のセリフに、さらに激しく同感。
ボロボロのローブを羽織り、カウチで丸くなって寝ているジョニー。
ボサボサ頭を掻きながら、家の中をうろつくジョニー。
机の上のものをゴソゴソ動かしてるジョニー。
車の中でボソボソひとりごちるジョニー。
ヘタそうに料理しているジョニー。
不安でたまらなそうなジョニー。
ワンコと戯れるジョニー。
メガネっ子ジョニー。
なんでこんなカワイイ男より、ティモシー・ハットンのほうがよいのだ!?>奥さん
という映画。以上!
…もちっと書くか。
キング原作の映画だということで、宣伝でもそのあたりを(いつものように)強調してましたが――残念ながら私はその小説を読んでないため、実際のところよくわかりません。でも観た感じ、それなりにキングらしい仕上がりになってる、アベレージな出来だと思うのですが…どうでしょう?…なにげに出てくるとうもろこしに、キングを感じた私は…ヘンでしょうか?
なんつーか、この夏WOWOWで放送された「キングダム・ホスピタル」や昨年の「ドリーム・キャッチャー」あたりもそうだったように、ファンでないものから云わせてもらうと、キングは前半までならばどの作品も面白く、つかみは上々。そのまま引っ張っていってくれりゃいいのに、クライマックスやラストで肩透かしを食らわせることも多いというイメージです。その肩透かしがたまらない人もいれば、ガッカリする人もいるわけで――私の場合はその中間かな?
そんな目でこの「シークレット・ウインドウ」を観ていたため、ひとりパニック状態なジョニーと、ジョン・シューターのオチがわかった瞬間、「ああ、そっち系の作品ってことか」としみじみキング原作を実感。わかりにくい表現ですみません。ネタバレしたくないもので。…もしこれがジョニーでなく、トム・ハンクスだのブラッド・ピットだのヒュー子ちゃんだのという配役だったら、かなりガッカリしたかも。机の上に転がってるものを手に取ったところで、「この人、これで何やらかす気?」みたいなギリギリ狂気が、彼らには感じられないから。なので、ジョニー主演によってかなり救われてる作品だな〜と。自分ダイスキーな雰囲気もこれまたピッタシ。
さらに救ってる要因として、シューターを演じたジョン・タトゥーロ。のらりくらりで「むあ〜ん」な口調(いわゆる南部訛り…←でリンクしている蛍風さんがレビューなさってた「コールドマウンテン」のレネの話し方なんかもそうですね。「ニューオーリンズ」ではなく「ヌォリンズ」だとか、だびゅあだとか)と話しながら脅すさま、それほど特徴のないルックスが、逆につかみところがなく不気味な雰囲気を醸していて――いや〜、上手かったです。
それにしても本作でのオチ…これってキングに関わらず、年に1作くらいゴーカな俳優が出演している映画でも観られるため、そのあたりに「そうきたか〜」を強く感じる人が多かったのかもしれないと、つい思っちゃったナリ。
たとえキング原作の「そっち系の作品」だとしても、私に云わせりゃ、雰囲気バツグンの俳優たちによって救われてる、それなりによくできた作品。張ってる伏線も嫌味でないし、クドくもない。ただ「面白い作品」というより「悪くない作品」――その言い回しが、はたして褒め言葉になるかどうかは微妙ですが。
しっかしティモシー・ハットンかあ…ほーんとひっさしぶりに見たよなあ。
同日公開だった「2046」を抜き、国内興行成績(10/26付)トップに躍り出たジョニデ主演最新作を観てきました。
■「シークレット・ウインドウ」Secret Window(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0363988/
日本公式サイト→http://www.sonypictures.jp/movies/secretwindow/
監督:デビッド・コープ
脚本:デビッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン、他
ストーリー:
妻とは離婚調停中で、現在湖畔の別荘に住んでいる人気ミステリー作家モート(J・デップ)のもとへ、ある日ジョン・シューターと名乗る男(J・タトゥーロ)が現れた。彼はモートが自分の小説を盗作していると詰め寄り、脅してきた。見に覚えのないモート。だが、渡された小説を読んでみると内容はそのままだった。そしてその日から、男は不気味に現れてはモートに付きまとうようになり――。
先が読めた?
いかにもスティーブン・キングな感じ?
でも、ありきたりで唸るようなヒネリがない?
……あのね。
そうこう云う前に、これは――ジョニー・デップを観て楽しむ映画なのっ!!
くわっ!
…と云うほど、出っ放しジョニー状態の映画でして、彼の演技ひとつひとつをじっくり楽しめるように作られてる…じゃないと、ジョニーを配した理由がナイじゃんっ!てな具合。まさにキャスティングひとり勝ち映画。←なんじゃそりゃ?
一緒に観に行ったEいわく――
「相変わらずジョニーはオーバーアクトだね。でも彼はトム・クルーズのようにあまり暑苦しく見えないから不思議だ。出演作の選び方が上手いからなんだろう。得してるね。高身長でもマッチョでもない、どことなく母性本能をくすぐられる、チャーミングで個性派なハンサム。ここらへんが日本女性にモテる理由なんだろうなあ」。
激しく同感。
劇中、ジョニー演じるモートに対し、「もうカワイイんだから〜♪どうしようかなっ♪」とかなんとか云っていた郵便局の女の子のセリフに、さらに激しく同感。
ボロボロのローブを羽織り、カウチで丸くなって寝ているジョニー。
ボサボサ頭を掻きながら、家の中をうろつくジョニー。
机の上のものをゴソゴソ動かしてるジョニー。
車の中でボソボソひとりごちるジョニー。
ヘタそうに料理しているジョニー。
不安でたまらなそうなジョニー。
ワンコと戯れるジョニー。
メガネっ子ジョニー。
なんでこんなカワイイ男より、ティモシー・ハットンのほうがよいのだ!?>奥さん
という映画。以上!
…もちっと書くか。
キング原作の映画だということで、宣伝でもそのあたりを(いつものように)強調してましたが――残念ながら私はその小説を読んでないため、実際のところよくわかりません。でも観た感じ、それなりにキングらしい仕上がりになってる、アベレージな出来だと思うのですが…どうでしょう?…なにげに出てくるとうもろこしに、キングを感じた私は…ヘンでしょうか?
なんつーか、この夏WOWOWで放送された「キングダム・ホスピタル」や昨年の「ドリーム・キャッチャー」あたりもそうだったように、ファンでないものから云わせてもらうと、キングは前半までならばどの作品も面白く、つかみは上々。そのまま引っ張っていってくれりゃいいのに、クライマックスやラストで肩透かしを食らわせることも多いというイメージです。その肩透かしがたまらない人もいれば、ガッカリする人もいるわけで――私の場合はその中間かな?
そんな目でこの「シークレット・ウインドウ」を観ていたため、ひとりパニック状態なジョニーと、ジョン・シューターのオチがわかった瞬間、「ああ、そっち系の作品ってことか」としみじみキング原作を実感。わかりにくい表現ですみません。ネタバレしたくないもので。…もしこれがジョニーでなく、トム・ハンクスだのブラッド・ピットだのヒュー子ちゃんだのという配役だったら、かなりガッカリしたかも。机の上に転がってるものを手に取ったところで、「この人、これで何やらかす気?」みたいなギリギリ狂気が、彼らには感じられないから。なので、ジョニー主演によってかなり救われてる作品だな〜と。自分ダイスキーな雰囲気もこれまたピッタシ。
さらに救ってる要因として、シューターを演じたジョン・タトゥーロ。のらりくらりで「むあ〜ん」な口調(いわゆる南部訛り…←でリンクしている蛍風さんがレビューなさってた「コールドマウンテン」のレネの話し方なんかもそうですね。「ニューオーリンズ」ではなく「ヌォリンズ」だとか、だびゅあだとか)と話しながら脅すさま、それほど特徴のないルックスが、逆につかみところがなく不気味な雰囲気を醸していて――いや〜、上手かったです。
それにしても本作でのオチ…これってキングに関わらず、年に1作くらいゴーカな俳優が出演している映画でも観られるため、そのあたりに「そうきたか〜」を強く感じる人が多かったのかもしれないと、つい思っちゃったナリ。
たとえキング原作の「そっち系の作品」だとしても、私に云わせりゃ、雰囲気バツグンの俳優たちによって救われてる、それなりによくできた作品。張ってる伏線も嫌味でないし、クドくもない。ただ「面白い作品」というより「悪くない作品」――その言い回しが、はたして褒め言葉になるかどうかは微妙ですが。
しっかしティモシー・ハットンかあ…ほーんとひっさしぶりに見たよなあ。
新潟中越地震「現地発」情報 地域別整理blog
2004年10月29日 時事ニュースデリカシーのないインタビュー、ショッキングな映像ばかりのTV報道より、よっぽどネットのほうが役に立ってますよね。
↓新潟中越地震「現地発」情報 地域別整理blog
http://blog.livedoor.jp/taroatwork/
募金をしたいのですが、どこが良いのかを見極めないと。
↓新潟中越地震「現地発」情報 地域別整理blog
http://blog.livedoor.jp/taroatwork/
募金をしたいのですが、どこが良いのかを見極めないと。
いやもう…まったく…はあ…。
基本的にほぼ毎日更新の当ブログなのに、ここ数日それが途絶えていたのは、購入したある不良商品について、製造販売元である某化粧品メーカーのCS品質管理担当者と、連日メールでやりとりをしていたからです。
ただでさえ夜は貴重な時間だとゆーのに…この三日間、長文メールを書いてばかりいました。
完全でない商品が店頭に並び、知らないままそれを購入、制服を汚してしまい、「不良だから交換して欲しい」とお客様センターのコミュニケーターに訴えれば、「そのままラップをかけて使えます」と答えるばかり。ようやく品質管理担当者からメールが来て、「どんな行き違いがあったのかわかりませんが、交換はさせて頂いております」だって!
しっか〜も!
「不良だと承知の上ですが、なにぶん品不足でしたし、店頭販売分に関してはお客様に確認を取って、それでもよいという方にはそのまま販売しておりました」ときたもんだ!(もちろん定価)
…そんな説明や確認なんぞ、受けてな〜〜〜いっ!
それ以前に、自社製品に対するプライドや責任がないってのはいかがなものか?
「ユーザーに甘えた販売」してどーするよ!?
地震災害で大変な目に遭ってる方がおられるとゆーのに、こんなこと云ってる私は、企業の人でしょうかね?(←まだ根に持ってるらしい…って、わかる人にしかわかんないか)
あ〜あ。
先ほど送ったメールに、明日どんな返事がくるのやら。
基本的にほぼ毎日更新の当ブログなのに、ここ数日それが途絶えていたのは、購入したある不良商品について、製造販売元である某化粧品メーカーのCS品質管理担当者と、連日メールでやりとりをしていたからです。
ただでさえ夜は貴重な時間だとゆーのに…この三日間、長文メールを書いてばかりいました。
完全でない商品が店頭に並び、知らないままそれを購入、制服を汚してしまい、「不良だから交換して欲しい」とお客様センターのコミュニケーターに訴えれば、「そのままラップをかけて使えます」と答えるばかり。ようやく品質管理担当者からメールが来て、「どんな行き違いがあったのかわかりませんが、交換はさせて頂いております」だって!
しっか〜も!
「不良だと承知の上ですが、なにぶん品不足でしたし、店頭販売分に関してはお客様に確認を取って、それでもよいという方にはそのまま販売しておりました」ときたもんだ!(もちろん定価)
…そんな説明や確認なんぞ、受けてな〜〜〜いっ!
それ以前に、自社製品に対するプライドや責任がないってのはいかがなものか?
「ユーザーに甘えた販売」してどーするよ!?
地震災害で大変な目に遭ってる方がおられるとゆーのに、こんなこと云ってる私は、企業の人でしょうかね?(←まだ根に持ってるらしい…って、わかる人にしかわかんないか)
あ〜あ。
先ほど送ったメールに、明日どんな返事がくるのやら。
「コラテラル」
2004年10月24日
←主演は、「俺ってカッコいいんだぞう〜」な映画を(セガール様とは違い)常にA級メインストリームで作り続け、そしてさまざまなジャンルに挑戦する野心を持ってるくせに、「MI-3」を作るあたりにパーペキな保険を感じさせる、ハリウッドスーパースターことトム・クルーズさん(42歳)。来日するたびに思うのですが、彼のファンに対するサービスぶりにはマジ頭が下がります。でも実生活では、ニコールとの電撃離婚、そして彼女が流産した子供のDNA鑑定をさせたりと(たぶん弁護士の指示でしょう)、ここ数年あまりいい印象がナイのですが――あの完璧に白く並びの良い歯を見せながらニカっと笑われると、つい騙されちゃうんですよねぇ。まあ俳優なんて騙してナンボかもしれませんが。
てっきりお正月映画にされるかと思ってた、トムトム主演「コラテラル」を観に行ってきました。
「コラテラル」Collateral(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0369339/
日本公式サイト→http://www.collateral.jp/
監督:マイケル・マン
脚本:スチュアート・ビーティ
出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット・スミス、マーク・ラファロ、他
ストーリー:
アメリカL.A。夢はリムジン送迎業でありながら、12年間もタクシー乗務員をしている平凡な男マックス(J・フォックス)は、ある夜ひとりの男性客を乗せる。その客はヴィンセント(T・クルーズ)と名乗り、5箇所を回って欲しいとマックスに依頼。ごく普通のビジネスマンと思われたヴィンセントだったが、最初の目的地で冷徹な殺し屋だと判明、マックスは彼に脅されながら、夜のL.A.をタクシーで走り抜けるが――。
いや〜…いい意味でマイケル・マンらしい映画でしたねぇ。
「タクシーを借り切って殺人行脚」なんて、よ〜く考えれば破綻してる設定なんですよ。そんなバレるリスクが高いことをわざわざしなくたって、トムトム演じるヴィンセントは自分で車飛ばしてまわりゃいいわけだし。もし最初の場所でバレなくたって、連続殺人になるから確実にニュースになるし、ずっと一緒に乗ってりゃ顔だって充分覚えられるだろうし、指紋だってバッチリでしょう。とても殺人エキスパートがやることとは思えない。
なぜヴィンセントはそんなことしたのか。
それは――L.A.という街のせい?
一匹狼で、人間ってのはちっぽけなもんなんだと、ことあるごとにうんちくをたれる孤独な殺し屋が、好きになれない、慣れてもいない土地に降り立ったとき――たとえリスクを負ったとしても、誰かと一緒にいたかったのか。そんな風に思わせるなにかが…L.A.にはあるのか。
フツーだったら「設定が破綻してるよ〜」と指摘して終わっちゃう作品でも、マイケル・マンの手にかかると、L.A.という街にジャズといった音楽が絡み――雰囲気上々の中、冷徹な殺し屋トムトムはどこか哀愁を帯び、悪いやつなのに憎めない、どんな過去を持ってるのかと気になってしまう魅力ある男としてスクリーンに浮かび上がってくる。↑のように勝手に背景を考えてしまうほど。初の悪役だということより、私はそっちのほうに感心しましたね。もともと上手い俳優だってことは、よくわかってるし。オーバーアクト気味なのはともかく。
…と云うようにトムトムが熱演してた本作ですが、私が目を見張ったのは実は彼ではなく、マックスを演じたジェイミー・フォックスのほうでした。
最大公約数的で平凡な、夢を持ってるけど本気でかなえようとしてない男マックス。ヴィンセントとは正反対、心根が優しい彼をジェイミーは上手く演じてたな〜と。女はこういう男にキュンとしちゃうんですよ。実際のこの人も、マックスみたいないい人なんじゃないか、演技ではなく彼の地なんじゃないかと思ったくらい。そう思わせる説得力と魅力に、彼は溢れていましたね。ちょっとオーバーアクト気味なトムトムとは好対照で――う〜むナイスキャスティング!…もしかしたら、オスカー助演男優賞いけるんじゃないの?
(以下、ネタバレ要素ありのためご注意下さい)
本作で「こりゃシビれた、クールだわ」と思った点は下記の通り。
トムトムがチンピラを撃ったとき。あのトドメ撃ちの冷酷さと云ったら!…「ラスト サムライ」では殺陣をみっちりやってバッチリ決めてた人だから、今回は銃を相当訓練したんだろうな。もちろんセンスだってあるでしょう。でもトムトムは努力の人だと思うナリ。
ふたりがタクシーでL.A.の街を走っているとき、突然狼が目の前に現れた。獲物を狙っている狼が前を通り過ぎるまで、車を止めて見守るマックス。その姿を後ろの座席から眺めるヴィンセント。L.A.に突然現れた狼はヴィンセントそのままだ。狼が狙いを定めている小動物はマックスだろう。自分の境遇を目の当たりにしながらそれでもマックスは穏やかで――ヴィンセントはそんな彼を見てどう思っただろう?…なんとも云えない不思議な一瞬。立場が違う、お互い共感しあうこともないだろうふたりが、ほんのひとときだけ思いを同じにしたかのよう。L.A.のような大都会で狼が実際に車道に出てくるかは疑わしいけど、嫌味でない、なんとも枯れた比喩は素晴らしいっス。あ〜、言葉にするのがもったいない!
マックスがヴィンセントの生い立ちを想像して話し出したときのヴィンセントの顔。きっと当たってたんだろうな…。
L.A.という乾いた都会、流れる音楽、天文学的に云えばちっぽけなんだろうふたりの男が出会い、一緒いた数時間内でのケミストリー……マイケル・マンも昔の作品に比べりゃその男臭い(ムサイとも云う)演出がずいぶんと洗練されたもんだと、つい唸ってしまった作品。…う〜ん、マンダム!
セリフやトムトムに多少の暑苦しさがあっても、私はさほど気にならず――それより、自分が男だったらもっと映画にシビれてたかもと、己のジェンダーを感じてしまいましたよ。やれやれ…。
あと「タクシー・ドライバー」(1976)なシーンがありましたので、映画ファンから「オマージュだ!」と云われそうですね。
でも…なんでジェイソン・ステイサムがあんなチョイ役でいたんだろう…。
てっきりお正月映画にされるかと思ってた、トムトム主演「コラテラル」を観に行ってきました。
「コラテラル」Collateral(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0369339/
日本公式サイト→http://www.collateral.jp/
監督:マイケル・マン
脚本:スチュアート・ビーティ
出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット・スミス、マーク・ラファロ、他
ストーリー:
アメリカL.A。夢はリムジン送迎業でありながら、12年間もタクシー乗務員をしている平凡な男マックス(J・フォックス)は、ある夜ひとりの男性客を乗せる。その客はヴィンセント(T・クルーズ)と名乗り、5箇所を回って欲しいとマックスに依頼。ごく普通のビジネスマンと思われたヴィンセントだったが、最初の目的地で冷徹な殺し屋だと判明、マックスは彼に脅されながら、夜のL.A.をタクシーで走り抜けるが――。
いや〜…いい意味でマイケル・マンらしい映画でしたねぇ。
「タクシーを借り切って殺人行脚」なんて、よ〜く考えれば破綻してる設定なんですよ。そんなバレるリスクが高いことをわざわざしなくたって、トムトム演じるヴィンセントは自分で車飛ばしてまわりゃいいわけだし。もし最初の場所でバレなくたって、連続殺人になるから確実にニュースになるし、ずっと一緒に乗ってりゃ顔だって充分覚えられるだろうし、指紋だってバッチリでしょう。とても殺人エキスパートがやることとは思えない。
なぜヴィンセントはそんなことしたのか。
それは――L.A.という街のせい?
一匹狼で、人間ってのはちっぽけなもんなんだと、ことあるごとにうんちくをたれる孤独な殺し屋が、好きになれない、慣れてもいない土地に降り立ったとき――たとえリスクを負ったとしても、誰かと一緒にいたかったのか。そんな風に思わせるなにかが…L.A.にはあるのか。
フツーだったら「設定が破綻してるよ〜」と指摘して終わっちゃう作品でも、マイケル・マンの手にかかると、L.A.という街にジャズといった音楽が絡み――雰囲気上々の中、冷徹な殺し屋トムトムはどこか哀愁を帯び、悪いやつなのに憎めない、どんな過去を持ってるのかと気になってしまう魅力ある男としてスクリーンに浮かび上がってくる。↑のように勝手に背景を考えてしまうほど。初の悪役だということより、私はそっちのほうに感心しましたね。もともと上手い俳優だってことは、よくわかってるし。オーバーアクト気味なのはともかく。
…と云うようにトムトムが熱演してた本作ですが、私が目を見張ったのは実は彼ではなく、マックスを演じたジェイミー・フォックスのほうでした。
最大公約数的で平凡な、夢を持ってるけど本気でかなえようとしてない男マックス。ヴィンセントとは正反対、心根が優しい彼をジェイミーは上手く演じてたな〜と。女はこういう男にキュンとしちゃうんですよ。実際のこの人も、マックスみたいないい人なんじゃないか、演技ではなく彼の地なんじゃないかと思ったくらい。そう思わせる説得力と魅力に、彼は溢れていましたね。ちょっとオーバーアクト気味なトムトムとは好対照で――う〜むナイスキャスティング!…もしかしたら、オスカー助演男優賞いけるんじゃないの?
(以下、ネタバレ要素ありのためご注意下さい)
本作で「こりゃシビれた、クールだわ」と思った点は下記の通り。
トムトムがチンピラを撃ったとき。あのトドメ撃ちの冷酷さと云ったら!…「ラスト サムライ」では殺陣をみっちりやってバッチリ決めてた人だから、今回は銃を相当訓練したんだろうな。もちろんセンスだってあるでしょう。でもトムトムは努力の人だと思うナリ。
ふたりがタクシーでL.A.の街を走っているとき、突然狼が目の前に現れた。獲物を狙っている狼が前を通り過ぎるまで、車を止めて見守るマックス。その姿を後ろの座席から眺めるヴィンセント。L.A.に突然現れた狼はヴィンセントそのままだ。狼が狙いを定めている小動物はマックスだろう。自分の境遇を目の当たりにしながらそれでもマックスは穏やかで――ヴィンセントはそんな彼を見てどう思っただろう?…なんとも云えない不思議な一瞬。立場が違う、お互い共感しあうこともないだろうふたりが、ほんのひとときだけ思いを同じにしたかのよう。L.A.のような大都会で狼が実際に車道に出てくるかは疑わしいけど、嫌味でない、なんとも枯れた比喩は素晴らしいっス。あ〜、言葉にするのがもったいない!
マックスがヴィンセントの生い立ちを想像して話し出したときのヴィンセントの顔。きっと当たってたんだろうな…。
L.A.という乾いた都会、流れる音楽、天文学的に云えばちっぽけなんだろうふたりの男が出会い、一緒いた数時間内でのケミストリー……マイケル・マンも昔の作品に比べりゃその男臭い(ムサイとも云う)演出がずいぶんと洗練されたもんだと、つい唸ってしまった作品。…う〜ん、マンダム!
セリフやトムトムに多少の暑苦しさがあっても、私はさほど気にならず――それより、自分が男だったらもっと映画にシビれてたかもと、己のジェンダーを感じてしまいましたよ。やれやれ…。
あと「タクシー・ドライバー」(1976)なシーンがありましたので、映画ファンから「オマージュだ!」と云われそうですね。
でも…なんでジェイソン・ステイサムがあんなチョイ役でいたんだろう…。
「2046」
2004年10月23日
←ウォン・カーウァイといえば、全体に独特なムードが漂い、浮遊感がある覗き見風な映像とストーリーで、好きな人にはたまらない、ニガテな人には催眠効果バツグンな作品を手がけてる監督というイメージがあります。私は…そうですね、ムードとスタイルだけではお腹いっぱいになれないタイプなので、正直カーウァイ作品はそれほど得意ではなく――なんつーか、彼のDVDを観てると、いつの間にかMTV感覚で流してしまってる自分に気付くのでした。
とりあえず話題の「2046」を観に行ってきました。
「2046」2046(2004・中/仏/独/香港)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0212712/
日本公式サイト→http://www.2046.jp/
監督:ウォン・カーウァイ
脚本:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、チャン・ツィイー、フェイ・ウォン、他
ストーリー:
1960年代香港。心から愛した女性スー・ツェンリー(G・リー)と破局後、シンガポールから戻ってきたチャン(T・レオン)は、あるホテルの一室を借り、さまざまな女性と遊びの恋を楽しみながら、「2046」という近未来SF小説を書いていた。舞台はなにも変わらない場所「2046」を行き来する列車の中。ある日本人の男(木村拓哉)が、客室乗務員のアンドロイド(F・ウォン)に恋をする。彼は誰もそこから帰ってくることがないという「2046」から戻ってきた唯一の男だった――。
SFを強調してるトレイラーが流れていたので、それを期待して観に行ってみれば、SFというよりはSF風味――いや、「男女の駆け引きってのはある意味SFだもんね〜」と云われれば、そりゃ云ったもんのひとり勝ちでしょ!としか云いようがない、カーウァイ監督作における逃げ口上(と書くと、ファンにめちゃ怒られそう)「どう感じるかは人それぞれ。アナタの心の中に××がある」が、相変わらずそのまんま提供される映画でした。なので、↑で私が書いたストーリーは、あんまりアテにしないで下さいまし。
鑑賞必須であろう木村拓哉ファンの場合、そのほとんどがカーウァイ監督作初鑑賞となると思われますので、「木村くんさえ見れればいいの!」だけじゃない、映画もできるだけ楽しみたいという方は、数年前公開されたカーウァイ監督の「花様年華」あたりを観てから、「2046」を鑑賞したほうがよいかもしれません。面白いかどうかはともかく、「全体に独特なムードが漂い、浮遊感がある覗き見風な映像とストーリー」「どう感じるかは人それぞれ。アナタの心の中に××がある」「見目良い男女の恋愛模様」ってのは感じられると。必ずしも予習が必要だと云いたいわけではなく、カーウァイ監督作の場合「合う/合わない」が顕著なので、過去の作品でパッチテストしてみるのもひとつの手かなと思っただけです。
で、ある程度のカーウァイ免疫を持ってる私の場合ですと――
なんつーかその…チャイナドレス姿の女性をたいへん美しく撮る人なので、出演している女優さんの美人度は他作の1.5倍だし、男女の絡みもなるほど相変わらず色っぽいし、それほど綺麗ではないホテルの中でも、トニー・レオンは常にスーツ着、髪の毛なでつけ、となりの部屋を覗き見るような感覚とゆーか…乱雑な中で繰り広げられる、見目良い男女の恋愛模様に、独特な映像美、そして雰囲気メーカーの大御所たる所以を感じさせるのですが。
だ〜か〜ら〜、ムードと映像スタイルだけではお腹いっぱいになれないって云ってるじゃんよう!
え〜、映画の内容を端的(=ロマンなし)に云いますと、「恋愛のタイミングをハズした男の一大抒情詩」ってことですか?…男の人はロマンチストでいいですね…なんて云ってやるもんかっ!
愛の放浪者トニー・レオンと、彼の内面を映すミステリートレインの中の木村拓哉――「2046」がどんな場所で、どーして木村くん(とりあえず「くん」付け…ジャニーズファンより指南)が「2046」から出てきたのか、もう説明はいらないですよ。だって「どう感じるかは人それぞれ。アナタの心の中に2046がある」んでしょうから。
それにしても、本作の男どもはみな諦めのいいヤツばかり。そんなに相手より自分が大切なんでしょうか。感情むき出しで泥だらけになって女を求めるのはヤボなんでしょうか。チャン・ツィイーのどこが悪いんでしょ?「本当に愛した人はあの人だけ」ってそんなの、思い出とともにトニーの中でさらに美化されていくんでしょうね。
「木村拓哉、最悪」とかなんとか云われてそうですが、私はそれほど彼が悪いとは思えず――だって、彼って基本的に「見目良いキムタク」…つまりその雰囲気とルックスを求められてるはず。そう思えば今回の抜擢はよくわかるけどなあ。本気で演技を求められてるなら、彼が主演したっておかしくないし、日本語だけで通さず広東語を話すことだって求められてただろうし。なので、彼は彼の役割を云われたとおりに果たしているかと。
綺麗に撮れても、トニーをめぐる女性たちの印象があまり残らない。東洋人の顔の見分けがつかない西洋人や、香港映画をあまり観ない人には、女優さんの名前と顔が一致せずツライかも。ちょっとしたスター集合映画だと思うのに、なんだかそれではもったいない。
ドラマがありそうでない、独特の映像とムードで展開されていくストーリー――見目ばかり、観る側の負担率が必要以上に高すぎ、そして俳優陣を没個性化させてまでそれらを重視するのはいかがなものかと、改めて思った作品。ただ、映画評論家やアーティストの間では評価が高そうですね。一般的には「ストーリーを楽しまないでも、映像とムードだけでご飯三杯はいけます」という人向け…かな?
しかし…肖像権に対するジャニーズの力ってスゴイですね。日本公式サイトのコンテンツ「キャスト紹介」に、木村拓哉という項目はあれども写真はナシだもん(海外版サイトにはあります)。
とりあえず話題の「2046」を観に行ってきました。
「2046」2046(2004・中/仏/独/香港)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0212712/
日本公式サイト→http://www.2046.jp/
監督:ウォン・カーウァイ
脚本:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、チャン・ツィイー、フェイ・ウォン、他
ストーリー:
1960年代香港。心から愛した女性スー・ツェンリー(G・リー)と破局後、シンガポールから戻ってきたチャン(T・レオン)は、あるホテルの一室を借り、さまざまな女性と遊びの恋を楽しみながら、「2046」という近未来SF小説を書いていた。舞台はなにも変わらない場所「2046」を行き来する列車の中。ある日本人の男(木村拓哉)が、客室乗務員のアンドロイド(F・ウォン)に恋をする。彼は誰もそこから帰ってくることがないという「2046」から戻ってきた唯一の男だった――。
SFを強調してるトレイラーが流れていたので、それを期待して観に行ってみれば、SFというよりはSF風味――いや、「男女の駆け引きってのはある意味SFだもんね〜」と云われれば、そりゃ云ったもんのひとり勝ちでしょ!としか云いようがない、カーウァイ監督作における逃げ口上(と書くと、ファンにめちゃ怒られそう)「どう感じるかは人それぞれ。アナタの心の中に××がある」が、相変わらずそのまんま提供される映画でした。なので、↑で私が書いたストーリーは、あんまりアテにしないで下さいまし。
鑑賞必須であろう木村拓哉ファンの場合、そのほとんどがカーウァイ監督作初鑑賞となると思われますので、「木村くんさえ見れればいいの!」だけじゃない、映画もできるだけ楽しみたいという方は、数年前公開されたカーウァイ監督の「花様年華」あたりを観てから、「2046」を鑑賞したほうがよいかもしれません。面白いかどうかはともかく、「全体に独特なムードが漂い、浮遊感がある覗き見風な映像とストーリー」「どう感じるかは人それぞれ。アナタの心の中に××がある」「見目良い男女の恋愛模様」ってのは感じられると。必ずしも予習が必要だと云いたいわけではなく、カーウァイ監督作の場合「合う/合わない」が顕著なので、過去の作品でパッチテストしてみるのもひとつの手かなと思っただけです。
で、ある程度のカーウァイ免疫を持ってる私の場合ですと――
なんつーかその…チャイナドレス姿の女性をたいへん美しく撮る人なので、出演している女優さんの美人度は他作の1.5倍だし、男女の絡みもなるほど相変わらず色っぽいし、それほど綺麗ではないホテルの中でも、トニー・レオンは常にスーツ着、髪の毛なでつけ、となりの部屋を覗き見るような感覚とゆーか…乱雑な中で繰り広げられる、見目良い男女の恋愛模様に、独特な映像美、そして雰囲気メーカーの大御所たる所以を感じさせるのですが。
だ〜か〜ら〜、ムードと映像スタイルだけではお腹いっぱいになれないって云ってるじゃんよう!
え〜、映画の内容を端的(=ロマンなし)に云いますと、「恋愛のタイミングをハズした男の一大抒情詩」ってことですか?…男の人はロマンチストでいいですね…なんて云ってやるもんかっ!
愛の放浪者トニー・レオンと、彼の内面を映すミステリートレインの中の木村拓哉――「2046」がどんな場所で、どーして木村くん(とりあえず「くん」付け…ジャニーズファンより指南)が「2046」から出てきたのか、もう説明はいらないですよ。だって「どう感じるかは人それぞれ。アナタの心の中に2046がある」んでしょうから。
それにしても、本作の男どもはみな諦めのいいヤツばかり。そんなに相手より自分が大切なんでしょうか。感情むき出しで泥だらけになって女を求めるのはヤボなんでしょうか。チャン・ツィイーのどこが悪いんでしょ?「本当に愛した人はあの人だけ」ってそんなの、思い出とともにトニーの中でさらに美化されていくんでしょうね。
「木村拓哉、最悪」とかなんとか云われてそうですが、私はそれほど彼が悪いとは思えず――だって、彼って基本的に「見目良いキムタク」…つまりその雰囲気とルックスを求められてるはず。そう思えば今回の抜擢はよくわかるけどなあ。本気で演技を求められてるなら、彼が主演したっておかしくないし、日本語だけで通さず広東語を話すことだって求められてただろうし。なので、彼は彼の役割を云われたとおりに果たしているかと。
綺麗に撮れても、トニーをめぐる女性たちの印象があまり残らない。東洋人の顔の見分けがつかない西洋人や、香港映画をあまり観ない人には、女優さんの名前と顔が一致せずツライかも。ちょっとしたスター集合映画だと思うのに、なんだかそれではもったいない。
ドラマがありそうでない、独特の映像とムードで展開されていくストーリー――見目ばかり、観る側の負担率が必要以上に高すぎ、そして俳優陣を没個性化させてまでそれらを重視するのはいかがなものかと、改めて思った作品。ただ、映画評論家やアーティストの間では評価が高そうですね。一般的には「ストーリーを楽しまないでも、映像とムードだけでご飯三杯はいけます」という人向け…かな?
しかし…肖像権に対するジャニーズの力ってスゴイですね。日本公式サイトのコンテンツ「キャスト紹介」に、木村拓哉という項目はあれども写真はナシだもん(海外版サイトにはあります)。
今夏の思い出(さらに追記)
2004年10月22日 びーず語り
←TMGでベースを担当したジャックおじさん♪こと、ジャック・ブレイズさん(40代半ば、たぶん)は、TMGで一緒だったエリック・マーティンや、そのほかエアロなどに楽曲を提供していることでも有名で、松本孝弘先生いわく「プロデューサーな観点でアイデアを出してくれる人」。そしてご本人いわく「ライブを見に来てくれた人を楽しませたいんだ」。私はTMGライブで初めて生ジャックおじさんを観たのですが、彼の云わんとする「楽しさ」が大変伝わってくるパフォーマンスでした…が、初めてスティーブン・タイラーを見たときも思ったように、ガイジンの底知れぬ体力とゆーものは、ジャパニーズにとっては実に驚異的で――なんつーか肉食獣がステージに立ってるよニャと思いながら、客席からしみじみ眺めていたのでした。
エリックの公式サイトのNEWSがやっと更新されて、なんかネタないかな〜と思って読んでいたら――TMGライブDVDのコピーがエリックの元に届いたそうです。「だからいつか発売されるかもね」とのこと。
↓The Official Eric Martin(公式サイト)
http://www.ericmartin.com/
(音が出ますので注意!)
↓すんごい楽しそうなTMGの写真いろいろ(上記サイト)
http://www.ericmartin.com/gallery.asp?categoryid=84
(ページを進んでいくと面白い写真が出てきます)
そして日本から帰ってきてからというもの、エリックは土曜日になるとジャックおじさんとクリスに電話してるそうで――日本での楽しかった日々についていろいろ語り合ってるようです。あとはパパになる準備をしてる最中です、といったところでしょうか。
曲を作って、プロモーション活動して、ライブして――こう書くと簡単ですが、TMGがスタートしたとき、もうできないんじゃないかと何度もくじけそうになったとB’zのマネージャーK氏が語っていました。日本と米国ではシステムが違うからです。それでも松本さんはあきらめず、詞がなかなか書けないエリックが途中ナーバスになりながらも、ジャックおじさんらとともに前に進んでいき――ついにアルバムが完成、日本でプロモーション活動をし、夏のツアーがスタート。全国をまわり――最後の打ち上げでは、三人とも目が真っ赤のうるうる状態だったそうです。システムが違う中、頑張ったのは松本さんだけじゃありません。エリックやジャック、クリスだって同じだったんですよね。
TMGは松本さんがリーダーですが、けっして彼だけのバンドではありません。…観て/聴いてりゃわかりますが。
曲を作るにあたり、三人は常に対等、それぞれのアイデアが織り込まれ、云いたいことははっきりと云い合ってきたそうです。英語が乗りにくい部分を変えたり、ユーロビートな曲調をロックにしたり――アルバム「TMG 1」は、「B’zの松本孝弘のアルバム」ではなく「TMGのアルバム」だってことです。
米国人はこーゆーとき、やたらおべっか使いだったりするけれど、このエリックの言葉は真実味があります。ライブでのエリックは本当に楽しそうで…あれだけはしゃいでた姿を見たら、さもありなん、ですよね。そして彼が云ってることは、ツアーに参加した誰もが感じたのではないでしょうか。
音楽っていいな、ロックっていいな――忘れかけてた熱い思いを――この夏、TMGが思い出させてくれたような気がします。
↓TMG「Dodge The Bullet」TOUR at Budokan 1(9/8の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040908.html
↓TMG「Dodge The Bullet」TOUR at Budokan 2’9/9の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040909.html
なので、松ちゃん!
ジャックやエリックだって自分のバンドがあるから、TMGは不定期で構わないけど、メンバーを変えずに続けて下さいまし。お願い、プリーズ!
エリックの公式サイトのNEWSがやっと更新されて、なんかネタないかな〜と思って読んでいたら――TMGライブDVDのコピーがエリックの元に届いたそうです。「だからいつか発売されるかもね」とのこと。
↓The Official Eric Martin(公式サイト)
http://www.ericmartin.com/
(音が出ますので注意!)
↓すんごい楽しそうなTMGの写真いろいろ(上記サイト)
http://www.ericmartin.com/gallery.asp?categoryid=84
(ページを進んでいくと面白い写真が出てきます)
そして日本から帰ってきてからというもの、エリックは土曜日になるとジャックおじさんとクリスに電話してるそうで――日本での楽しかった日々についていろいろ語り合ってるようです。あとはパパになる準備をしてる最中です、といったところでしょうか。
曲を作って、プロモーション活動して、ライブして――こう書くと簡単ですが、TMGがスタートしたとき、もうできないんじゃないかと何度もくじけそうになったとB’zのマネージャーK氏が語っていました。日本と米国ではシステムが違うからです。それでも松本さんはあきらめず、詞がなかなか書けないエリックが途中ナーバスになりながらも、ジャックおじさんらとともに前に進んでいき――ついにアルバムが完成、日本でプロモーション活動をし、夏のツアーがスタート。全国をまわり――最後の打ち上げでは、三人とも目が真っ赤のうるうる状態だったそうです。システムが違う中、頑張ったのは松本さんだけじゃありません。エリックやジャック、クリスだって同じだったんですよね。
TMGは松本さんがリーダーですが、けっして彼だけのバンドではありません。…観て/聴いてりゃわかりますが。
曲を作るにあたり、三人は常に対等、それぞれのアイデアが織り込まれ、云いたいことははっきりと云い合ってきたそうです。英語が乗りにくい部分を変えたり、ユーロビートな曲調をロックにしたり――アルバム「TMG 1」は、「B’zの松本孝弘のアルバム」ではなく「TMGのアルバム」だってことです。
「ツアーをするにあたって、覚えておかなければならない大事なことは3つ。バンドメンバーを尊敬すること、演奏する曲を愛しながらきちんと勉強すること、そして1番大切なことは楽しむこと。この3つのことを達成するのは本当に簡単だったよ。TakもJackもChrisも僕の兄弟のように愛してるし、『TMG 1』は本当に素晴らしいCDで曲はどれも僕の宝物のようだし、人生の最高のときをツアーで過ごせた。TMGスタッフはみなプロフェッショナルで、僕らは王様のように扱われて驚くばかりだった。世界中ツアーして回ったけど、同じようなことはなかったね。B’z、MR.BIG、NIGHT RANGERのファンもツアーに総結集してたよね。すべてのファンと僕の新しい友達にDOMO ARIGATO。ありがとうTAK、もし再び僕が必要だったら、一瞬のうちに駆けつけるよ」(「What’s in」より)
米国人はこーゆーとき、やたらおべっか使いだったりするけれど、このエリックの言葉は真実味があります。ライブでのエリックは本当に楽しそうで…あれだけはしゃいでた姿を見たら、さもありなん、ですよね。そして彼が云ってることは、ツアーに参加した誰もが感じたのではないでしょうか。
音楽っていいな、ロックっていいな――忘れかけてた熱い思いを――この夏、TMGが思い出させてくれたような気がします。
↓TMG「Dodge The Bullet」TOUR at Budokan 1(9/8の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040908.html
↓TMG「Dodge The Bullet」TOUR at Budokan 2’9/9の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040909.html
なので、松ちゃん!
ジャックやエリックだって自分のバンドがあるから、TMGは不定期で構わないけど、メンバーを変えずに続けて下さいまし。お願い、プリーズ!
「ショーシャンクの空に」のDVDが、「松竹では2004年3月末日をもって生産終了、価格に関わらず今回で購入はラストチャンスになります」という話を、以前このブログで取り上げました。
↓「物欲ブギ!」(6/9の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040609.html
「ショーシャンクの空に」は、IMDbの「Top 250 movies」にて第三位に選ばれるほど、映画ファンに愛されている作品でして(ちなみに1位は「ゴッドファーザー」、2位が「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」)、2500円の廉価版がリリースされたときは、いっつも売上ベスト10に入っておりました。「もう最終プレスだよ〜ん」と云われれば、そりゃつい買ってしまいますよねえ。…ねえ、りょうさん?
でもこの松竹からリリースされてるDVDは、本編以外だとトレイラーやキャストプロフィール、プロダクションノートなどが付いているくらいで、特典のレベルとしては並。比較的カルトな作品であるため、もっと充実した特典を付けてたらファンは嬉しかっただろうな〜と思ってたところ――「ショーシャンク」公開10周年である今年、米国ではこんなスペシャルDVDがワーナーよりリリースされていたのでした。
↓The Shawshank Redemption 2-DISK SPECIAL EDITION」(Waner video)
http://www.warnervideo.com/shawshank/home.html
本編のほか、監督による音声解説やストーリーボード、ドキュメンタリーなどの映像特典がつくようです。
……。
もし日本における版権がワーナーになったら?
これの日本版がリリースされるんでしょうか?
「特典なんていらないよ〜」という人には、松竹版で充分でしょう。でも私のような音声解説ダイスキーにとっては、ワーナー版のほうが魅力的なんだよニャ…。
私は、その作品が好きであればあるほど「特典もっとちょーだい!」派。ごくフツーの「ま、DVD買ってもいいかな?」レベルの映画であれば、別にそれほど特典が欲しいとは思いません。「ショーシャンク」は、ダラボン監督の解説に興味があるんだよニャ…。実はまだ松竹版を買ってないのですが、このワーナー版が日本で出るのかどうか、そして待つべきかどうかで悩んでいます。
そーいえば、これから年末に向かって、大作がどんどんDVD化されていきますけど――いまだって多種多様な関連商品やDVDが出てるとゆーのに、さらにいろんなバージョンのDVDが出るらしい「ロード・オブ・ザ・リング」三部作や、これまた関連商品てんこもりな「マトリックス」は、年末に「マトリックス・アルティメット・コレクション」なる10枚組DVDセットが出るそうで…それらの告知を見ると、ファンにとってお財布と物欲の上限はなっかなか比例しないもんだニャ、としみじみ思うのでした。
私は大作シリーズのコアなファンではないので、何枚も買わされそうになることはナイのですが(「X-MEN」くらいか)、指輪ファンとマトリックスファンのみなさまは、これからもまだしばらく大変ですね…。
↓「物欲ブギ!」(6/9の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040609.html
「ショーシャンクの空に」は、IMDbの「Top 250 movies」にて第三位に選ばれるほど、映画ファンに愛されている作品でして(ちなみに1位は「ゴッドファーザー」、2位が「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」)、2500円の廉価版がリリースされたときは、いっつも売上ベスト10に入っておりました。「もう最終プレスだよ〜ん」と云われれば、そりゃつい買ってしまいますよねえ。…ねえ、りょうさん?
でもこの松竹からリリースされてるDVDは、本編以外だとトレイラーやキャストプロフィール、プロダクションノートなどが付いているくらいで、特典のレベルとしては並。比較的カルトな作品であるため、もっと充実した特典を付けてたらファンは嬉しかっただろうな〜と思ってたところ――「ショーシャンク」公開10周年である今年、米国ではこんなスペシャルDVDがワーナーよりリリースされていたのでした。
↓The Shawshank Redemption 2-DISK SPECIAL EDITION」(Waner video)
http://www.warnervideo.com/shawshank/home.html
本編のほか、監督による音声解説やストーリーボード、ドキュメンタリーなどの映像特典がつくようです。
……。
もし日本における版権がワーナーになったら?
これの日本版がリリースされるんでしょうか?
「特典なんていらないよ〜」という人には、松竹版で充分でしょう。でも私のような音声解説ダイスキーにとっては、ワーナー版のほうが魅力的なんだよニャ…。
私は、その作品が好きであればあるほど「特典もっとちょーだい!」派。ごくフツーの「ま、DVD買ってもいいかな?」レベルの映画であれば、別にそれほど特典が欲しいとは思いません。「ショーシャンク」は、ダラボン監督の解説に興味があるんだよニャ…。実はまだ松竹版を買ってないのですが、このワーナー版が日本で出るのかどうか、そして待つべきかどうかで悩んでいます。
そーいえば、これから年末に向かって、大作がどんどんDVD化されていきますけど――いまだって多種多様な関連商品やDVDが出てるとゆーのに、さらにいろんなバージョンのDVDが出るらしい「ロード・オブ・ザ・リング」三部作や、これまた関連商品てんこもりな「マトリックス」は、年末に「マトリックス・アルティメット・コレクション」なる10枚組DVDセットが出るそうで…それらの告知を見ると、ファンにとってお財布と物欲の上限はなっかなか比例しないもんだニャ、としみじみ思うのでした。
私は大作シリーズのコアなファンではないので、何枚も買わされそうになることはナイのですが(「X-MEN」くらいか)、指輪ファンとマトリックスファンのみなさまは、これからもまだしばらく大変ですね…。
Moonlighting
2004年10月19日 TV
←「ダイハード」で一躍有名になったブルース・ウィリスさん(49…って、もうそんな年っスか!?)。当時の私は「え〜〜!?あのデービッドがぁ!?」とビックリしたものです。だって、あの頃の彼は「こちらブルームーン探偵社」というドラマで、いっつもシビル・シェパード(探偵社社長マーディ役)に、「なにやってんの!デービッド!」と怒鳴られてる、おちゃらけ&すちゃらか探偵所長を演じていて、とてもタンクトップ姿でテロリストと戦うような、村野武憲(漢字自信ナシ)が声をアテるような感じには見えなかったからです。そんな彼がまさかタフガイでブレイクするとは――いや〜、思ってもみなかったよニャ〜…。←私だけじゃないはず。
私が大好きだった米国産ドラマ「こちらブルームーン探偵社」が映画化するかもしれない、というニュースが飛び込んできました。
↓80年代の人気TVシリーズ「こちらブルームーン探偵社」映画化か?(FLIX)
http://www.flix.co.jp/v2/news/N0005529.shtml
「こちらブルームーン探偵社」は、元モデルのマーディ(シビル・シェパード)がひょんなことから探偵社の社長となり、それまで会社を仕切ってたデービッド(ブルース・ウィリス)と、ケンカしつつも事件を解決していく…という、コメディ要素のある探偵ドラマでして、80年代に大変人気があったドラマシリーズです。知らない人が多いと思いますが、ブルース・ウィリスは元々コメディ出身でして、センスがないとできない絶妙な間と演技を見せてくれたんですよ。なので、私は彼がヘタな役者だと思ったことはありません。
内容としては、勝気で素直じゃないマーディと、チャーミングでキュートでユーモアがあってのらりくらり、でも抜け目のないデービッド…という正反対なふたりが反発しながらも事件を解決していく…というありがちな設定&ストーリーなのですが、このシリーズの面白さの要素は他にもあって、ふたりの掛け合いが楽しいだけでなく、ドタバタコメディ調やサスペンス調、ガラリと変わって大人でジャズな雰囲気な話があったり、主演のふたりがときどき歌を歌ってくれたり、シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」の設定でコスプレしながら演じてくれたり、本筋とは離れたストーリーを突然入れてきたり…と、飽きのない展開を見せてくれた点などが挙げられます。
そして最大の見所はふたりの関係。ファンは毎回、彼らがくっつくかどうかでヤキモキしたもんです。私もTVの前で「うが〜〜!素直になれよう!マーディ!」と何度叫んだことか。
でも残念ながら、本国米国では次第に視聴率が落ちていき、結局打ち切り状態となってしまいました。極東少女(当時)な私も、NHKで最終話を観たときは、そのあまりの消化不良な内容に「そんな〜…」とガッカリしたものです。
なんでそんなことになったの?と調べてみたら(たしか当時「ザ・テレビジョン」に理由が載ってたような)、どうやら主演ふたり――シビル・シェパードとブルース・ウィリスの仲が険悪になってしまったらしく…あんなにナイスコンビだったのにぃ〜…と、ドラマの大ファンだった私はかなりショックを受けたのでした。
私はいまでもブルース・ウィリスはシビルとのコンビが最高であると思ってるし、なにもタンクトップ着て血だらけになってマッチョなアクションヒーローを演じなくても、難しい顔してニヒル風な主人公を演じなくても、コメディで充分勝負できる俳優だとも思ってるし…ただ「隣のヒットマン」(とその続編)で久しぶりにコメディな役を演じた彼を見たのですが、上手いとはいえ、やっぱりあのデービッドの魅力にはかなわなかったよニャ…(続編「ヒットマンズ」がねぇ…むむむむ)。
というわけで、映画化するならあの魅力を絶対見せて欲しいっス!(浅茅陽子と荻島真一による日本語吹替版も同時公開希望)…でもその前に、TVシリーズをDVD-BOXでリリースしてプリーズ!(浅茅陽子と荻島真一による日本語吹替版収録もちろん希望)…って最近、そんなお願いばっか書いてるような…。言霊が飛び過ぎないようにって云ってたくせに!
♯左利きフェチ友の会より報告
左利きリスト追加:ブルース・ウィリス
「ダイハード」の前から、彼が左利きだと知ってました。「ブルームーン探偵社」で、よく左でメモを書いてましたから。
↓「左利きフェチ友の会」(4/6の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040406.html
私が大好きだった米国産ドラマ「こちらブルームーン探偵社」が映画化するかもしれない、というニュースが飛び込んできました。
↓80年代の人気TVシリーズ「こちらブルームーン探偵社」映画化か?(FLIX)
http://www.flix.co.jp/v2/news/N0005529.shtml
「こちらブルームーン探偵社」は、元モデルのマーディ(シビル・シェパード)がひょんなことから探偵社の社長となり、それまで会社を仕切ってたデービッド(ブルース・ウィリス)と、ケンカしつつも事件を解決していく…という、コメディ要素のある探偵ドラマでして、80年代に大変人気があったドラマシリーズです。知らない人が多いと思いますが、ブルース・ウィリスは元々コメディ出身でして、センスがないとできない絶妙な間と演技を見せてくれたんですよ。なので、私は彼がヘタな役者だと思ったことはありません。
内容としては、勝気で素直じゃないマーディと、チャーミングでキュートでユーモアがあってのらりくらり、でも抜け目のないデービッド…という正反対なふたりが反発しながらも事件を解決していく…というありがちな設定&ストーリーなのですが、このシリーズの面白さの要素は他にもあって、ふたりの掛け合いが楽しいだけでなく、ドタバタコメディ調やサスペンス調、ガラリと変わって大人でジャズな雰囲気な話があったり、主演のふたりがときどき歌を歌ってくれたり、シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」の設定でコスプレしながら演じてくれたり、本筋とは離れたストーリーを突然入れてきたり…と、飽きのない展開を見せてくれた点などが挙げられます。
そして最大の見所はふたりの関係。ファンは毎回、彼らがくっつくかどうかでヤキモキしたもんです。私もTVの前で「うが〜〜!素直になれよう!マーディ!」と何度叫んだことか。
でも残念ながら、本国米国では次第に視聴率が落ちていき、結局打ち切り状態となってしまいました。極東少女(当時)な私も、NHKで最終話を観たときは、そのあまりの消化不良な内容に「そんな〜…」とガッカリしたものです。
なんでそんなことになったの?と調べてみたら(たしか当時「ザ・テレビジョン」に理由が載ってたような)、どうやら主演ふたり――シビル・シェパードとブルース・ウィリスの仲が険悪になってしまったらしく…あんなにナイスコンビだったのにぃ〜…と、ドラマの大ファンだった私はかなりショックを受けたのでした。
私はいまでもブルース・ウィリスはシビルとのコンビが最高であると思ってるし、なにもタンクトップ着て血だらけになってマッチョなアクションヒーローを演じなくても、難しい顔してニヒル風な主人公を演じなくても、コメディで充分勝負できる俳優だとも思ってるし…ただ「隣のヒットマン」(とその続編)で久しぶりにコメディな役を演じた彼を見たのですが、上手いとはいえ、やっぱりあのデービッドの魅力にはかなわなかったよニャ…(続編「ヒットマンズ」がねぇ…むむむむ)。
というわけで、映画化するならあの魅力を絶対見せて欲しいっス!(浅茅陽子と荻島真一による日本語吹替版も同時公開希望)…でもその前に、TVシリーズをDVD-BOXでリリースしてプリーズ!(浅茅陽子と荻島真一による日本語吹替版収録もちろん希望)…って最近、そんなお願いばっか書いてるような…。言霊が飛び過ぎないようにって云ってたくせに!
♯左利きフェチ友の会より報告
左利きリスト追加:ブルース・ウィリス
「ダイハード」の前から、彼が左利きだと知ってました。「ブルームーン探偵社」で、よく左でメモを書いてましたから。
↓「左利きフェチ友の会」(4/6の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040406.html
お詫び
2004年10月18日リンクが最高50件のため、現在リンク追加がなかなかできない状況です。
新規でリンクして下さってる、よーさま&みかんさま。
ありがとうございます、そして申し訳ございません…。
念のため説明しますと、私はヒミツ日記に特別なことは書いておらず、(ほぼ)レスのみです。そして、相互リンクしていない方には、本文でレス致しております。
以上、お詫びでございました。
新規でリンクして下さってる、よーさま&みかんさま。
ありがとうございます、そして申し訳ございません…。
念のため説明しますと、私はヒミツ日記に特別なことは書いておらず、(ほぼ)レスのみです。そして、相互リンクしていない方には、本文でレス致しております。
以上、お詫びでございました。
新作邦画デクレシェンド感想
2004年10月17日私は邦画の感想をあまり書かない人なのですが、観に行ってその出来にショックを受けてしまった2本の映画について、感想をちょっとだけ書いてみようかなと。
■「デビルマン」
(地下日記に書いたことをそのまんまUP)
先日「デビルマン」を観に行き、ショックを受けて帰ってきました。どんなに悪評/酷評だろうと、私は観に行きたいものは観に行きます。もしかしたら自分には面白いと思える映画かもしれないから。
でも今回ばっかりは…う〜ん…。
豪先生――あれでいいの?
■「スウィングガールズ」
「矢口監督が舞台挨拶しに来られるから、観に行って欲しい」と云われ、タダ券をもらい、ほぼサクラ状態で観に行きました(でなきゃ観に行ってない)。そしてフクザツな思いをして帰ってきました。
矢口監督いわく――「僕は楽しい映画を作りたいんです」。
ニャるほど。
たしかに楽しかったです…ってか、楽しいだけの映画でした。
なんつーか…「ウォーターボーイズ」のときもしみじみ思ったのですが、ただ楽しいだけ青春映画にするなら、もっとバカやってくれてもいいんですよ。お得意のマンガ風な描写でね。でも本作には感動させたいという意識がある。ちょっとでも感動を、音楽の楽しさを伝えたいのなら、あの描写はあんまりです。ガッカリ。彼女たちから音楽に対する、音をひとつにする楽しさが伝わってこないし…ええ、苦労したのはよくわかります、吹き替えナシの演奏だって相当頑張ったと思いますよ。でもそれが問題じゃないんです。
――音楽風に云いましょうか?
感動とコメディのハーモニー、そして青春クレシェンド描写がなってないんです。
ジャズの楽しさを教えてくれる人が登場しなかったため(竹中直人も違うでしょう)仕方がないのですが、彼女たちの「ジャズっていいべ〜」な気持ちが上っ面。だんだんジャズ演奏にハマっていく過程が、そして演奏が上手くなっていく過程が見事端折られていて、ただマンガなコメディを観させられてるだけ。そこに感動なんてあったもんじゃない。
彼女たちが上手くなっていく過程――たとえば。
(以下、多少のネタバレあり。お気をつけ下さい)
1.トランペットって、ただ息を吹き込むだけではまったく音が出ません。唇を伸ばしてマウスピースにあて、そのまんま間を震わせるような感じで息を吹き込まないと出ないんです。唇は痛くなるし、マウスピースを見るだけでイヤになってくるし…コツを得るまでは、本当に「吹きたい」という思いでないとやってられません。
2.そして、指使いが一緒でも息の強さで音階が変わってきます。つまり――初心者が高音を出すのはなかなか難しく、ものが詰まっていれば出るわけがありません。
トランペットの子が、高音を出そうと一生懸命頑張ってるシーンがありました。彼女がなぜ高音が出せないのか――金管楽器を知らない人は、まったくわからないでしょう。もしそのシーンの前に、1と2の説明を受けてる彼女が映し出され、ちょっとした伏線が張られていたら?…私だけじゃない、音楽を知らない人だって、彼女の一生懸命練習する姿にもっともっともっとぐっときただろうし、またペットから***が出てきたときに「あ、そっか〜、だから出なかったのか」と思い、しかも***が出てきたことに笑ってしまうわけです。そしてクライマックスの大会シーンで、彼女が自分のペットに***をつける姿に再度笑い、大きな感動を感じるでしょう。つまり、笑いだけじゃない、感動までもが最後の最後で大きくなっていくのです。
3.サックス(木管楽器)はクラリネット同様、リードを使って音を出します。このリードというのは慣れるまでが難しく、また初心者には、「なに?これ?」と不思議なものに見えると思います。サックスは音の出し方が独特で、小学校からたて笛を習ってきた日本の学生には難しいものです。「タンギングをしないこと」がポイントなのですから。そしてこれもまた高音が出すのが大変で、慣れないと「びっ」とミストーンが出てしまいます。
4.本作のバンドで使われたサックスは大きく分けて3種類。アルト・テナー・バリトンです。持ったことがある人ならわかると思いますが、これがけっこう重い。特にバリトンなんて、女子高生が初めて持ったら、その重さにビックリするでしょう。
サックスの子(主人公ほか数人)が、マウスピースで音を出す練習らしきものをしていました。タンギングなしでリードを使う…コツを覚えるまで、本当に難しいと思います。もし彼女たちがこの独特な吹き方で苦労しているシーンと、「なんなのこのリードって?」「なんて重いのよ〜」と文句云ってたりするシーンがあったら?…その次に描かれるだろう、彼女たちが初めて音を出したときの喜びがもっともっと伝わってくるでしょう。初心者には初心者の喜びがあるんです。その喜びがまったく描かれてないのはどういうこと?
なぜ初めて音を出し、初めてヨタヨタとジャズスタンダードを演奏し出す姿を丁寧に描かないのか。あれでは彼女たちがいきなり上手くなったように見えてしまうし、もし彼女たちの成長の経過が十二分に描かれていれば、ラストの大会で見せる演奏にもっともっともっともっと感動したことでしょう。
――お得意のマンガ風にたとえて云いましょうか?
「スラムダンク」の桜木花道。彼はまったくのバスケ初心者でした。
晴子ちゃんからコツを教わって、初めて庶民シュートを決めたとき。翔陽戦で初めてダンクを決めたとき。インターハイ前の合宿で地獄のシュート練習をし、初めて正しいフォームを身につけ、シュート成功率を徐々に上げていったとき――彼の喜びがダイレクトに伝わってきました。あんなに加速的な成長だったのに、思わず納得してしまったのは、花道が初心者にしかわからない感動を読者に伝えてきたからです。バスケを知らない読者でも、彼の成長に感動をし、結果、「バスケやってみたいな」と思う人が増えました。
矢口監督いわく――「この映画を観て、楽器をやってみたいと思う人が出てきてくれれば、嬉しいですね」。
そんな説得力なんて「スウィングガールズ」に(皆無とは云わないけど)ありません。
これが感動を必要としない/織り込まない、バカバカしいコメディだったならば、私だってな〜んにも云いません。矢口監督、そういうコメディお得意でしょ?…なまじっか感動させようとしてるのがわかるから、その作りと演出が鼻についちゃっただけ。私が音楽をかじってたから…というのは、それほど理由にはならず、たとえどんな題材だったとしても同じことを思ったでしょうね(私はシンクロや水泳にまったく興味ありませんが、同じことを「ウォーターボーイズ」で思いましたよ)。
主人公たちがバカやってたりするシーンは楽しいし、笑えたけど…感動パートができてない。聴こえてくるのは不協和音で、バランスが取れてない。だんだん感動が大きくなっていき、クライマックスの大会では思わず足を踏み鳴らしてしまうはずだったのに…なんでこんなことになるのよう!
DVDには、もしかして4ヶ月(だったっけ?)に及んだ出演者の演奏特訓が映像特典として付くんですか?…それで彼女たちの成長がわかると?…それこそ本編で描いて欲しかったのに…。それじゃ本編よりあとがきのほうが面白いライトノベル作家と同じじゃん(本編がとても面白い作家ももちろんいます…念のため)。
でも――これってヒットしてるんですよね?
あ〜あ。私はただのヒネくれ者ってことね…。
■「デビルマン」
(地下日記に書いたことをそのまんまUP)
先日「デビルマン」を観に行き、ショックを受けて帰ってきました。どんなに悪評/酷評だろうと、私は観に行きたいものは観に行きます。もしかしたら自分には面白いと思える映画かもしれないから。
でも今回ばっかりは…う〜ん…。
豪先生――あれでいいの?
■「スウィングガールズ」
「矢口監督が舞台挨拶しに来られるから、観に行って欲しい」と云われ、タダ券をもらい、ほぼサクラ状態で観に行きました(でなきゃ観に行ってない)。そしてフクザツな思いをして帰ってきました。
矢口監督いわく――「僕は楽しい映画を作りたいんです」。
ニャるほど。
たしかに楽しかったです…ってか、楽しいだけの映画でした。
なんつーか…「ウォーターボーイズ」のときもしみじみ思ったのですが、ただ楽しいだけ青春映画にするなら、もっとバカやってくれてもいいんですよ。お得意のマンガ風な描写でね。でも本作には感動させたいという意識がある。ちょっとでも感動を、音楽の楽しさを伝えたいのなら、あの描写はあんまりです。ガッカリ。彼女たちから音楽に対する、音をひとつにする楽しさが伝わってこないし…ええ、苦労したのはよくわかります、吹き替えナシの演奏だって相当頑張ったと思いますよ。でもそれが問題じゃないんです。
――音楽風に云いましょうか?
感動とコメディのハーモニー、そして青春クレシェンド描写がなってないんです。
ジャズの楽しさを教えてくれる人が登場しなかったため(竹中直人も違うでしょう)仕方がないのですが、彼女たちの「ジャズっていいべ〜」な気持ちが上っ面。だんだんジャズ演奏にハマっていく過程が、そして演奏が上手くなっていく過程が見事端折られていて、ただマンガなコメディを観させられてるだけ。そこに感動なんてあったもんじゃない。
彼女たちが上手くなっていく過程――たとえば。
(以下、多少のネタバレあり。お気をつけ下さい)
1.トランペットって、ただ息を吹き込むだけではまったく音が出ません。唇を伸ばしてマウスピースにあて、そのまんま間を震わせるような感じで息を吹き込まないと出ないんです。唇は痛くなるし、マウスピースを見るだけでイヤになってくるし…コツを得るまでは、本当に「吹きたい」という思いでないとやってられません。
2.そして、指使いが一緒でも息の強さで音階が変わってきます。つまり――初心者が高音を出すのはなかなか難しく、ものが詰まっていれば出るわけがありません。
トランペットの子が、高音を出そうと一生懸命頑張ってるシーンがありました。彼女がなぜ高音が出せないのか――金管楽器を知らない人は、まったくわからないでしょう。もしそのシーンの前に、1と2の説明を受けてる彼女が映し出され、ちょっとした伏線が張られていたら?…私だけじゃない、音楽を知らない人だって、彼女の一生懸命練習する姿にもっともっともっとぐっときただろうし、またペットから***が出てきたときに「あ、そっか〜、だから出なかったのか」と思い、しかも***が出てきたことに笑ってしまうわけです。そしてクライマックスの大会シーンで、彼女が自分のペットに***をつける姿に再度笑い、大きな感動を感じるでしょう。つまり、笑いだけじゃない、感動までもが最後の最後で大きくなっていくのです。
3.サックス(木管楽器)はクラリネット同様、リードを使って音を出します。このリードというのは慣れるまでが難しく、また初心者には、「なに?これ?」と不思議なものに見えると思います。サックスは音の出し方が独特で、小学校からたて笛を習ってきた日本の学生には難しいものです。「タンギングをしないこと」がポイントなのですから。そしてこれもまた高音が出すのが大変で、慣れないと「びっ」とミストーンが出てしまいます。
4.本作のバンドで使われたサックスは大きく分けて3種類。アルト・テナー・バリトンです。持ったことがある人ならわかると思いますが、これがけっこう重い。特にバリトンなんて、女子高生が初めて持ったら、その重さにビックリするでしょう。
サックスの子(主人公ほか数人)が、マウスピースで音を出す練習らしきものをしていました。タンギングなしでリードを使う…コツを覚えるまで、本当に難しいと思います。もし彼女たちがこの独特な吹き方で苦労しているシーンと、「なんなのこのリードって?」「なんて重いのよ〜」と文句云ってたりするシーンがあったら?…その次に描かれるだろう、彼女たちが初めて音を出したときの喜びがもっともっと伝わってくるでしょう。初心者には初心者の喜びがあるんです。その喜びがまったく描かれてないのはどういうこと?
なぜ初めて音を出し、初めてヨタヨタとジャズスタンダードを演奏し出す姿を丁寧に描かないのか。あれでは彼女たちがいきなり上手くなったように見えてしまうし、もし彼女たちの成長の経過が十二分に描かれていれば、ラストの大会で見せる演奏にもっともっともっともっと感動したことでしょう。
――お得意のマンガ風にたとえて云いましょうか?
「スラムダンク」の桜木花道。彼はまったくのバスケ初心者でした。
晴子ちゃんからコツを教わって、初めて庶民シュートを決めたとき。翔陽戦で初めてダンクを決めたとき。インターハイ前の合宿で地獄のシュート練習をし、初めて正しいフォームを身につけ、シュート成功率を徐々に上げていったとき――彼の喜びがダイレクトに伝わってきました。あんなに加速的な成長だったのに、思わず納得してしまったのは、花道が初心者にしかわからない感動を読者に伝えてきたからです。バスケを知らない読者でも、彼の成長に感動をし、結果、「バスケやってみたいな」と思う人が増えました。
矢口監督いわく――「この映画を観て、楽器をやってみたいと思う人が出てきてくれれば、嬉しいですね」。
そんな説得力なんて「スウィングガールズ」に(皆無とは云わないけど)ありません。
これが感動を必要としない/織り込まない、バカバカしいコメディだったならば、私だってな〜んにも云いません。矢口監督、そういうコメディお得意でしょ?…なまじっか感動させようとしてるのがわかるから、その作りと演出が鼻についちゃっただけ。私が音楽をかじってたから…というのは、それほど理由にはならず、たとえどんな題材だったとしても同じことを思ったでしょうね(私はシンクロや水泳にまったく興味ありませんが、同じことを「ウォーターボーイズ」で思いましたよ)。
主人公たちがバカやってたりするシーンは楽しいし、笑えたけど…感動パートができてない。聴こえてくるのは不協和音で、バランスが取れてない。だんだん感動が大きくなっていき、クライマックスの大会では思わず足を踏み鳴らしてしまうはずだったのに…なんでこんなことになるのよう!
DVDには、もしかして4ヶ月(だったっけ?)に及んだ出演者の演奏特訓が映像特典として付くんですか?…それで彼女たちの成長がわかると?…それこそ本編で描いて欲しかったのに…。それじゃ本編よりあとがきのほうが面白いライトノベル作家と同じじゃん(本編がとても面白い作家ももちろんいます…念のため)。
でも――これってヒットしてるんですよね?
あ〜あ。私はただのヒネくれ者ってことね…。
「沈黙の聖戦」
2004年10月16日
←レンタルビデオ界の2大スターと云えば、ジャン・クロード・ヴァン・ダムとスティーブン・セガールですが、私は断然セガール様派っスね。で、彼の代表作は「沈黙シリーズ」と(日本では)よく云われてるものの――これは日本の配給元が勝手に「沈黙」と邦題に入れてるだけで、実際は続きモノではありましぇん。ただどの作品も「強すぎるセガール様を拝める」という点では同じか。で、そのセガール様。大阪弁がペラペラ、合気道有段者であることは、これまた(日本では)よく知られてるのですが、実はベジタリアンだとか、スウェーデン国王が彼のファンであるということはあまり知られてません…ってか、なんかそれを聞くと、スウェーデン国王にめっちゃ親しみを感じるんですけど。
「沈黙の聖戦」Belly of the Beast(2003・加/香港/英)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0357474/
日本公式サイト→http://www.chinmoku.jp/
監督:チン・シウトン
脚本:ジェイムズ・タウンゼント
出演:スティーブン・セガール、バイロン・マン、モニカ・ロウ、トム・ウー、他
ストーリー:
元CIA捜査官ジェイク(S・セガール)のひとり娘ジェシカが、旅行先であるタイで誘拐された。犯行はイスラム過激派によるものと判明、彼らは逮捕された仲間の釈放をアメリカに要求。ジェイクはジェシカを救出のためタイへと向かい、現地でCIA時代の友人スンティ(B・マン)と合流、情報を収集し出す。だが、事件は思わぬ展開を見せ始め――。
タッタッタッタッ…(←走ってる)
――すちゃ!(←片膝ついた)
殿っ!このたびはギャガ配給による新作映画日本公開、おめでとうございまする!…スクリーンに映し出されるそのご勇姿をこの目にしかと焼き付けるため、秋林、ホクリークより馳せ参じましたでござるっ!…はは〜〜〜〜っ!(←頭を地につけている)
…ってなわけで、セガール様の新作映画が上映されることなぞ滅多にない田舎在住者なため、殿の新作を地元のスクリーンで観れるのならば、こりゃそのチャンスを逃したらアカンやん!と、イソイソ初日(田舎は16日…つまり今日)に観に行ってきたのですが――いや〜、女でそんなことを考えてた物好きはどうやら私ひとりだけだったようで、平均年齢お高めな男衆の中での鑑賞となってしまいましたよ。女っ気ゼロ。う〜んマンダム。
こんな田舎でも公開されるくらいだから、もしかして面白いんじゃないか、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の監督(&「LOVERS」「少林サッカー」「HERO」の武術監督)のチン・シウトンとセガール様のコラボなだけに、いつもの「沈黙シリーズ」より期待してもいいんじゃないか…と思ったのですが、客層を見てると、同じように思って観に来た映画ファンもいましたね、確実に。マニアックな雰囲気の人、いたもん。
「セガール映画ビデオをよく観る、ごくフツーのおじさん」が4割、「男心をそそるアクション映画好きな人」が3割、「チン・シウトンとセガールのコラボが気になって観に来たコアな映画ファン」が2割、「物好き」が1割…ってところでしょうか。観客は10人くらい。どっちにしろ、みんなセガール様映画がどんな映画であるかわかってる人ばっかりだったでしょうね。
で、え〜っと…映画の感想なんですが。
「沈黙シリーズ」最高傑作なのでは?
もっとも、彼の映画がどんな映画であるかをよく知ってる人じゃないと、作品に置いていかれる(=セガール様についていけない)可能性が大なので、要注意です。よって、「秋林さん、面白いって云ってたじゃんよ〜!」と、観に行ってからつまらないとクレームつけられたら困るので、簡単に「オススメ!」なんて云えましぇん。
なんつーか…あいかわらずセガール様は最強で、(ほぼ)ピンチなし。さすがの合気道は型が決まっていて見事に炸裂、銃の腕はバツグン、どんなに敵がバンバン撃とうとも、そのお身体に穴が開くことはなく、逆に彼が通った後は死体の山が築かれ、ペンペン草も生えないほど。セガール様を倒すには、もう核弾頭しかないのでは?
ただ〜し。寄る年波に勝てないのか、ご自身によるアクションに往年のキレはなく、それでも上半身は動いていてるほうなのですが、いかんせん足が…。キック応酬となると、いきなりカメラがローアングルとなり、セガール様のお顔が見えなくなり、そして繰り出される華麗な足技!…もう誰が蹴ってたっていいかもしれません、セガール様が蹴ってると思えば。そして、娘さんと大して年が変わんないような若い女の子とねんごろになるセガール様――今度は暗くってなんにも見えない…とゆーか、なにかお身体を映せないご理由でもあるのでしょうか。
それでもさすがチン・シウトン。のっけから見せ場盛りだくさんのアクションが連発!(冒頭で敵地に乗り込むセガール様のある動きに感動しましたです!押忍!)…テンポよく見せてくれます。そして、本作が「沈黙シリーズ」の中で秀逸な点――たとえ破天荒で「そんなアホな!」というストーリーでも、セガール様映画のツボを心得てる上、タイが舞台であるその魅力を十二分に出していて、西洋人が感じる仏教のミステリアスな部分を上手く利用…とゆーか、アイデア出していたのにはちょっと感心。
ただし、仏教国タイが舞台なため、セガール様の行くところすべて大殺戮の修羅場と化すことに、「仏教は殺生厳禁では?」とツッコミしたい人は多いでしょうねぇ。なので、それはもう「うっちゃって観てね♪」としか云いようがないか。
ちなみに私は、クライマックスで「そうきたか!」と、思わず唸っちまいました(そして邦題に納得)。黒幕やオチについては、同じ時期に観たアシュレイ・ジャッド主演「ツイステッド」より、よ〜っぽど面白かったですわ。
そんな私はスンティがお気に入り。演じたバイロン・マンは丸刈りにすると、ちょっと小柄な小川直也という雰囲気。おかげで、彼が頑張ってる姿を見るたびに「ハッスル!ハッスル!」と心の中でひとりごち。健気で男気があって…いいキャラクターでしたね。
まあ、決してすんばらしい出来とは云いませんし、最初から観る人を限定してしまう作品なため、手放しでオススメはしませんが、セガール様映画の中ではよく出来た…ってか、シウトンとセガール様のコラボはそれなりに正解だったなと思える作品。
「沈黙の聖戦」Belly of the Beast(2003・加/香港/英)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0357474/
日本公式サイト→http://www.chinmoku.jp/
監督:チン・シウトン
脚本:ジェイムズ・タウンゼント
出演:スティーブン・セガール、バイロン・マン、モニカ・ロウ、トム・ウー、他
ストーリー:
元CIA捜査官ジェイク(S・セガール)のひとり娘ジェシカが、旅行先であるタイで誘拐された。犯行はイスラム過激派によるものと判明、彼らは逮捕された仲間の釈放をアメリカに要求。ジェイクはジェシカを救出のためタイへと向かい、現地でCIA時代の友人スンティ(B・マン)と合流、情報を収集し出す。だが、事件は思わぬ展開を見せ始め――。
タッタッタッタッ…(←走ってる)
――すちゃ!(←片膝ついた)
殿っ!このたびはギャガ配給による新作映画日本公開、おめでとうございまする!…スクリーンに映し出されるそのご勇姿をこの目にしかと焼き付けるため、秋林、ホクリークより馳せ参じましたでござるっ!…はは〜〜〜〜っ!(←頭を地につけている)
…ってなわけで、セガール様の新作映画が上映されることなぞ滅多にない田舎在住者なため、殿の新作を地元のスクリーンで観れるのならば、こりゃそのチャンスを逃したらアカンやん!と、イソイソ初日(田舎は16日…つまり今日)に観に行ってきたのですが――いや〜、女でそんなことを考えてた物好きはどうやら私ひとりだけだったようで、平均年齢お高めな男衆の中での鑑賞となってしまいましたよ。女っ気ゼロ。う〜んマンダム。
こんな田舎でも公開されるくらいだから、もしかして面白いんじゃないか、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の監督(&「LOVERS」「少林サッカー」「HERO」の武術監督)のチン・シウトンとセガール様のコラボなだけに、いつもの「沈黙シリーズ」より期待してもいいんじゃないか…と思ったのですが、客層を見てると、同じように思って観に来た映画ファンもいましたね、確実に。マニアックな雰囲気の人、いたもん。
「セガール映画ビデオをよく観る、ごくフツーのおじさん」が4割、「男心をそそるアクション映画好きな人」が3割、「チン・シウトンとセガールのコラボが気になって観に来たコアな映画ファン」が2割、「物好き」が1割…ってところでしょうか。観客は10人くらい。どっちにしろ、みんなセガール様映画がどんな映画であるかわかってる人ばっかりだったでしょうね。
で、え〜っと…映画の感想なんですが。
「沈黙シリーズ」最高傑作なのでは?
もっとも、彼の映画がどんな映画であるかをよく知ってる人じゃないと、作品に置いていかれる(=セガール様についていけない)可能性が大なので、要注意です。よって、「秋林さん、面白いって云ってたじゃんよ〜!」と、観に行ってからつまらないとクレームつけられたら困るので、簡単に「オススメ!」なんて云えましぇん。
なんつーか…あいかわらずセガール様は最強で、(ほぼ)ピンチなし。さすがの合気道は型が決まっていて見事に炸裂、銃の腕はバツグン、どんなに敵がバンバン撃とうとも、そのお身体に穴が開くことはなく、逆に彼が通った後は死体の山が築かれ、ペンペン草も生えないほど。セガール様を倒すには、もう核弾頭しかないのでは?
ただ〜し。寄る年波に勝てないのか、ご自身によるアクションに往年のキレはなく、それでも上半身は動いていてるほうなのですが、いかんせん足が…。キック応酬となると、いきなりカメラがローアングルとなり、セガール様のお顔が見えなくなり、そして繰り出される華麗な足技!…もう誰が蹴ってたっていいかもしれません、セガール様が蹴ってると思えば。そして、娘さんと大して年が変わんないような若い女の子とねんごろになるセガール様――今度は暗くってなんにも見えない…とゆーか、なにかお身体を映せないご理由でもあるのでしょうか。
それでもさすがチン・シウトン。のっけから見せ場盛りだくさんのアクションが連発!(冒頭で敵地に乗り込むセガール様のある動きに感動しましたです!押忍!)…テンポよく見せてくれます。そして、本作が「沈黙シリーズ」の中で秀逸な点――たとえ破天荒で「そんなアホな!」というストーリーでも、セガール様映画のツボを心得てる上、タイが舞台であるその魅力を十二分に出していて、西洋人が感じる仏教のミステリアスな部分を上手く利用…とゆーか、アイデア出していたのにはちょっと感心。
ただし、仏教国タイが舞台なため、セガール様の行くところすべて大殺戮の修羅場と化すことに、「仏教は殺生厳禁では?」とツッコミしたい人は多いでしょうねぇ。なので、それはもう「うっちゃって観てね♪」としか云いようがないか。
ちなみに私は、クライマックスで「そうきたか!」と、思わず唸っちまいました(そして邦題に納得)。黒幕やオチについては、同じ時期に観たアシュレイ・ジャッド主演「ツイステッド」より、よ〜っぽど面白かったですわ。
そんな私はスンティがお気に入り。演じたバイロン・マンは丸刈りにすると、ちょっと小柄な小川直也という雰囲気。おかげで、彼が頑張ってる姿を見るたびに「ハッスル!ハッスル!」と心の中でひとりごち。健気で男気があって…いいキャラクターでしたね。
まあ、決してすんばらしい出来とは云いませんし、最初から観る人を限定してしまう作品なため、手放しでオススメはしませんが、セガール様映画の中ではよく出来た…ってか、シウトンとセガール様のコラボはそれなりに正解だったなと思える作品。
ブクログさんにて、感想置き場を作りました。
(たま〜に更新する予定でいます)
このブログ(「everything she wants」Dairy Noteさん)で長々と書いた映画感想の要点を切り出し、短くコメントしたものをUPしてます。
開設した主な理由としては、誰かに読んでもらいたいというより、「秋林映画感想覚書」…つまり「どんな映画を取り上げたっけ?」と記憶を棚卸しにかける際に使いたいからです。ブクログさんの一発表示はたいへん便利だし…私にはWEB上の本棚みたいな存在ですね。
↓「秋林堂」
http://booklog.jp/tana.php?ac=akirine
便利なブログが増えましたねぇ…しみじみ…。
(たま〜に更新する予定でいます)
このブログ(「everything she wants」Dairy Noteさん)で長々と書いた映画感想の要点を切り出し、短くコメントしたものをUPしてます。
開設した主な理由としては、誰かに読んでもらいたいというより、「秋林映画感想覚書」…つまり「どんな映画を取り上げたっけ?」と記憶を棚卸しにかける際に使いたいからです。ブクログさんの一発表示はたいへん便利だし…私にはWEB上の本棚みたいな存在ですね。
↓「秋林堂」
http://booklog.jp/tana.php?ac=akirine
便利なブログが増えましたねぇ…しみじみ…。
その昔、日本テレビ系列で放送された「西遊記」というドラマシリーズを覚えておられる方はいらっしゃいますでしょうか?
■日本テレビ製作「西遊記」
呉承恩著「西遊記」を題材にしたファンタジードラマ。1978〜1980年放送。巨額な制作費、中国ロケ、豪華キャスト、特撮を投入し、毎回楽しいストーリーを展開してくれた、当時としては画期的な作品。ゴダイゴが手がけた主題歌「モンキーマジック」「ガンダーラ」も有名。孫悟空:堺正章、三蔵法師:夏目雅子、砂悟浄:岸辺シロー、猪八戒:西田敏行/左とん平。私も小学生の頃に再放送で観てました。93年、2時間ドラマとして、悟空:唐沢寿明、三蔵:宮沢りえでリメイク。そして出来にガッカリ。なんでそんな誰も知らなさそうなリメイク作を覚えてるかって?…主題歌がB’zだったから!(「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない)
実は先週から秋林家のご近所宅に、英国からのお客さまがいらっしゃってまして、先ほどその方とご一緒にお食事をしてきたのですが――いや〜、まさか英国人と「西遊記」の話で盛り上がるとは。
英国人のお客さま(以下、Bさん)いわく、「小学生の頃、BBCで放送されてされたんだ。まわりはみんな『Monkey!』(西遊記の海外タイトル)が大好きで、放送は欠かさず観ていたよ。あんな不思議で幻想的で面白いドラマは当時の英国になかったからね。三蔵法師(英語名:Tripitaka)は男か女か?と議論したし、悟空(英語名:Monkey)はクールだったし、とにかくみんな夢中だったんだ!」。
…し…知らなかった…。
私が通ってた小学校の男の子たちも、みんなマチャアキのマネして、「如意棒!」と云いながらホウキを振り回してたし…ってことは、世代を考えれば、もしかしたらポール・ベタニーだってホウキを振り回してたかもしんないわけだ!
Bさん情報によると、先月から英国のチャンネル4で「Monkey!」の再放送が始まったらしく、その昔「Monkey!」に夢中だった世代をまた虜にしているそうです。
で、そんなコアなファンがいるなら、きっとコアなファンサイトだってあるに違いないとYahoo!UKで検索したら……ありましたよ!もんのすご〜いコアなサイトが。
管理人さんご自身だと思われますが、「日本でMonkeyに会ったぞ!」と数年前に堺正章と会ったこと、夏目雅子のお墓参りしたことを熱く語ってたり、夏目雅子が出した歌を丁寧に英訳してあったり、さらに一般向けとして日本語→英語をエキサイト翻訳/Babel Fish Translationしてあったり、充実した「FAQ」にスクリーンセーバーやグリーティングカードはあるし、エピソードは網羅されてるし、DVD発売元によるコスプレ写真がUPされてるし、各地で開催されるというオフ会の案内はあるし…その細かさにジャパニーズもビックリ。白旗。降参。
でも、これほど海の向こうでは熱いファンがいる「Monkey!」ですが、なぜか本場の日本にはファンサイトらしきものがありません。やはり海の向こうのみなさんもその点に関しては気になるらしく、「日本で『Monkey!』の人気はないのか?日本のファンサイトを探しているのに、出てこない」とのご指摘とゆーか、ちょっと心配げな質問がありました。
いえね…日本でもこのドラマシリーズが好きな人って、いっぱいいると思うんですよ。ただサイトがないだけなんですよ…ってか、みんなちょっぴり忘れてるだけなんですよ。そして「悟空」と云えば、みんなスーパーサイヤ人を思い出しちゃうんですよ。…たぶん…。
ちなみに英国(および豪州)では、「Monkey!」のDVD-BOXが絶賛発売中のようで――
↓「Monkey! DVD-BOX」(Amazon.uk)
http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/B00008N71W/ref=ase_monkeyheaven-21/202-0741352-6415011
日本が誇るドラマシリーズなのに、本国でリリースがないっつーのは淋しいなあ。
Bさんは「せっかく日本に来たから、「Monkey!」グッズを買おうと思ってたのに、なんにもないなんて」とボヤいていました。どうやらロンドンのオフ会に出る際、日本で購入した「Monkey!」グッズを持って自慢してやろうと企んでたらしく、その夢が破れ、かなりガッカリしていました。ちなみに1番欲しかったのは、あのコスチュームだとか。パーティ仮装用のサルタイツならありそうだ。
そーいえば昔、焼酎のCFでカルチャークラブが「西遊記」のコスプレしていて、たしかボーイ・ジョージが三蔵法師だったと思うのですが、当時ボーイ・ジョージが英国で「Monkey!」を観てたかどうかはわかりましぇん。
昔のTVドラマがどんどんDVD化されてる今、「西遊記」をぜひリリースして欲しいものです。
■日本テレビ製作「西遊記」
呉承恩著「西遊記」を題材にしたファンタジードラマ。1978〜1980年放送。巨額な制作費、中国ロケ、豪華キャスト、特撮を投入し、毎回楽しいストーリーを展開してくれた、当時としては画期的な作品。ゴダイゴが手がけた主題歌「モンキーマジック」「ガンダーラ」も有名。孫悟空:堺正章、三蔵法師:夏目雅子、砂悟浄:岸辺シロー、猪八戒:西田敏行/左とん平。私も小学生の頃に再放送で観てました。93年、2時間ドラマとして、悟空:唐沢寿明、三蔵:宮沢りえでリメイク。そして出来にガッカリ。なんでそんな誰も知らなさそうなリメイク作を覚えてるかって?…主題歌がB’zだったから!(「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない)
実は先週から秋林家のご近所宅に、英国からのお客さまがいらっしゃってまして、先ほどその方とご一緒にお食事をしてきたのですが――いや〜、まさか英国人と「西遊記」の話で盛り上がるとは。
英国人のお客さま(以下、Bさん)いわく、「小学生の頃、BBCで放送されてされたんだ。まわりはみんな『Monkey!』(西遊記の海外タイトル)が大好きで、放送は欠かさず観ていたよ。あんな不思議で幻想的で面白いドラマは当時の英国になかったからね。三蔵法師(英語名:Tripitaka)は男か女か?と議論したし、悟空(英語名:Monkey)はクールだったし、とにかくみんな夢中だったんだ!」。
…し…知らなかった…。
私が通ってた小学校の男の子たちも、みんなマチャアキのマネして、「如意棒!」と云いながらホウキを振り回してたし…ってことは、世代を考えれば、もしかしたらポール・ベタニーだってホウキを振り回してたかもしんないわけだ!
Bさん情報によると、先月から英国のチャンネル4で「Monkey!」の再放送が始まったらしく、その昔「Monkey!」に夢中だった世代をまた虜にしているそうです。
で、そんなコアなファンがいるなら、きっとコアなファンサイトだってあるに違いないとYahoo!UKで検索したら……ありましたよ!もんのすご〜いコアなサイトが。
管理人さんご自身だと思われますが、「日本でMonkeyに会ったぞ!」と数年前に堺正章と会ったこと、夏目雅子のお墓参りしたことを熱く語ってたり、夏目雅子が出した歌を丁寧に英訳してあったり、さらに一般向けとして日本語→英語をエキサイト翻訳/Babel Fish Translationしてあったり、充実した「FAQ」にスクリーンセーバーやグリーティングカードはあるし、エピソードは網羅されてるし、DVD発売元によるコスプレ写真がUPされてるし、各地で開催されるというオフ会の案内はあるし…その細かさにジャパニーズもビックリ。白旗。降参。
でも、これほど海の向こうでは熱いファンがいる「Monkey!」ですが、なぜか本場の日本にはファンサイトらしきものがありません。やはり海の向こうのみなさんもその点に関しては気になるらしく、「日本で『Monkey!』の人気はないのか?日本のファンサイトを探しているのに、出てこない」とのご指摘とゆーか、ちょっと心配げな質問がありました。
いえね…日本でもこのドラマシリーズが好きな人って、いっぱいいると思うんですよ。ただサイトがないだけなんですよ…ってか、みんなちょっぴり忘れてるだけなんですよ。そして「悟空」と云えば、みんなスーパーサイヤ人を思い出しちゃうんですよ。…たぶん…。
ちなみに英国(および豪州)では、「Monkey!」のDVD-BOXが絶賛発売中のようで――
↓「Monkey! DVD-BOX」(Amazon.uk)
http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/B00008N71W/ref=ase_monkeyheaven-21/202-0741352-6415011
日本が誇るドラマシリーズなのに、本国でリリースがないっつーのは淋しいなあ。
Bさんは「せっかく日本に来たから、「Monkey!」グッズを買おうと思ってたのに、なんにもないなんて」とボヤいていました。どうやらロンドンのオフ会に出る際、日本で購入した「Monkey!」グッズを持って自慢してやろうと企んでたらしく、その夢が破れ、かなりガッカリしていました。ちなみに1番欲しかったのは、あのコスチュームだとか。パーティ仮装用のサルタイツならありそうだ。
そーいえば昔、焼酎のCFでカルチャークラブが「西遊記」のコスプレしていて、たしかボーイ・ジョージが三蔵法師だったと思うのですが、当時ボーイ・ジョージが英国で「Monkey!」を観てたかどうかはわかりましぇん。
昔のTVドラマがどんどんDVD化されてる今、「西遊記」をぜひリリースして欲しいものです。
本日のいただき物:「ファンタ ゴールデングレープ」
2004年10月13日 物欲ブギ!
←これは「ファンタ ナムキヨ」…タイのファンタだそうです。
今日、私の2つ違いのアニィ〜(近所で別居してる実の兄)から、セブンイレブンで限定絶賛発売中である「ファンタ ゴールデングレープ」を、ゲットしてきました。
■「ファンタ ゴールデングレープ」とは?
1975年にコカ・コーラ社より発売されたファンタシリーズのゴールデングレープ。シャンパンゴールドな色合いのグレープ味。無果汁。小学生の頃、いつの間にかなくなってしまった幻のファンタ。「当時のデザインと芳醇なグレープの味わいで再現しました。セブン-イレブンのオリジナル商品です」(公式サイトより)と、現在セブンイレブンで購入可な模様。500ml、147円。
↓これ(コカ・コーラ公式サイト)
http://www.cocacola.co.jp/fun/campaign/classic/
(あと「ファンタ レモン」や「メローイエロー」なども復刻)
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
ちっちゃい頃、このファンタが大好きだったのですよう!
ず〜〜〜っと再販を待ってたもん。いつの間にか、セブンイレブンで限定発売されていたんですね。知りませんでしたよ…。
だって――北陸にはセブンイレブンがないんだもん!
ローソン・ファミリーマート・サークルKの地盤なんだもん!
(京都に住んでた頃だって、三条通りの1軒しか見なかったし)
センブンイレブンのCFなんて、見たことないんだもん!
そんな地盤でなぜにゴールデングレープが?…と云いますと、実は昨日から私を除く秋林家は遠出をしてまして、さきほどブジに帰ってきたのですが、うちのアニィが開口一番「セブンイレブンで『ファンタ ゴールデングレープ』を買ったぞ〜。いいだろう〜♪」と自慢げに云うので、ゴールデングレープを心から愛する私は、ヤツの元から1本強奪もらってきたから――です。
明日、飲む前に会社へ持ってって自慢しよう〜っと♪
わああああああああああいい♪
…というわけで、東日本在住のみなさま。
私にお土産を下さる際は、「ファンタ ゴールデングレープ」でよろしく♪
図々しいにもほどがあるっ!
ゴールデングレープは美味しいけれど、昔はすんごい不味いジュースがいっぱいあったよニャ〜…。「維新力」(韓国系?「ウィリー」と読む)、「リベラ」(北欧系?)とか。すんごい不味かったことをよく覚えています。
あとコカ・コーラ社から「チェリーコーク」って出てませんでした?…小林克也が宣伝したたヤツ。なんか薬っぽい味がしたような…。
というわけで、キワモノ系飲料の復刻も待ってま〜す♪…売れませんって…。
今日、私の2つ違いのアニィ〜(近所で別居してる実の兄)から、セブンイレブンで限定絶賛発売中である「ファンタ ゴールデングレープ」を、ゲットしてきました。
■「ファンタ ゴールデングレープ」とは?
1975年にコカ・コーラ社より発売されたファンタシリーズのゴールデングレープ。シャンパンゴールドな色合いのグレープ味。無果汁。小学生の頃、いつの間にかなくなってしまった幻のファンタ。「当時のデザインと芳醇なグレープの味わいで再現しました。セブン-イレブンのオリジナル商品です」(公式サイトより)と、現在セブンイレブンで購入可な模様。500ml、147円。
↓これ(コカ・コーラ公式サイト)
http://www.cocacola.co.jp/fun/campaign/classic/
(あと「ファンタ レモン」や「メローイエロー」なども復刻)
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
ちっちゃい頃、このファンタが大好きだったのですよう!
ず〜〜〜っと再販を待ってたもん。いつの間にか、セブンイレブンで限定発売されていたんですね。知りませんでしたよ…。
だって――北陸にはセブンイレブンがないんだもん!
ローソン・ファミリーマート・サークルKの地盤なんだもん!
(京都に住んでた頃だって、三条通りの1軒しか見なかったし)
センブンイレブンのCFなんて、見たことないんだもん!
そんな地盤でなぜにゴールデングレープが?…と云いますと、実は昨日から私を除く秋林家は遠出をしてまして、さきほどブジに帰ってきたのですが、うちのアニィが開口一番「セブンイレブンで『ファンタ ゴールデングレープ』を買ったぞ〜。いいだろう〜♪」と自慢げに云うので、ゴールデングレープを心から愛する私は、ヤツの元から1本
明日、飲む前に会社へ持ってって自慢しよう〜っと♪
わああああああああああいい♪
…というわけで、東日本在住のみなさま。
私にお土産を下さる際は、「ファンタ ゴールデングレープ」でよろしく♪
図々しいにもほどがあるっ!
ゴールデングレープは美味しいけれど、昔はすんごい不味いジュースがいっぱいあったよニャ〜…。「維新力」(韓国系?「ウィリー」と読む)、「リベラ」(北欧系?)とか。すんごい不味かったことをよく覚えています。
あとコカ・コーラ社から「チェリーコーク」って出てませんでした?…小林克也が宣伝したたヤツ。なんか薬っぽい味がしたような…。
というわけで、キワモノ系飲料の復刻も待ってま〜す♪…売れませんって…。
米国amazonにて、「St. Elmo’s Fire」と「Straight From the Heart」のDVDを注文し、先日それらが届きました。だいたい到着するまで7〜10日くらい待ったかな?…今回はちょっと早かったか。
日本版を持ってるにも関わらず、「St. Elmo’s Fire」(1985)を購入したのは、US版パッケージが日本版と違うから…と云う、ごく単純、そしてかなりマニアな理由からです。ちなみにお値段は12.26ドル(日本円にして約1500円ほど)。
「Straight From the Heart」(2003)は、愛するアンドリュー・マッカーシー主演の日本未公開TVムービーです。いくら日本が米国TVムービーをビデオ化することが多い国でも、この作品がリリースの対象となるかはわかりませんし、それになんと云っても5.95ドル(日本円にして約720円)という腰を抜かす安さ!…「だったら買っとけ!」となり、購入に至ったわけですが――…
さすが5.95ドル。
英語字幕が付いてな〜い!(←ちゃんと確かめよう)
US版だからって、すべてのDVDに英語字幕が付いているとは限らないですよ。ちなみに「St. Elmo’s Fire」には付いてます。でも、これほど国内セルオンリーくさい商品はないし、「米国だから、きっと視覚障害者用に字幕を配慮してるわね」という勝手な思い込みもあって、な〜んにも確かめないまま、英語字幕付きを疑うこともなく、そのままオーダーしてしまったんですよ。そしたら付いてない。さすが5.95ドル(←しつこい)。
まあ、なかったらなかったで構わないですが、聞き取れないところはやはりつらく――観るのに時間がかなりかかってしまいましたよ。ふしゅー。DVDの感想はまた今度♪
それにしても…日本のDVDはお高い!そしてリリースが遅い!
早く「バーニーズ」をDVD化してよ〜〜〜〜うっ!
発作が起きて、ついビデオ屋さんで借りちゃったじゃないの!…ってなわけで、昨日「バーニーズ」を久しぶりに観てしまいました。「マネキン」よりこっちのほうが好きかもしんないなあ。なんとかしてDVD化してくれないものかニャ…。
だったらUS版を買えば?…と云われるのですが、日本版には、独自の特典が付く場合があるので、もうちょっと待ちたいのです。
先日、ナスターシャ・キンスキー日本ファンサイトの管理人さんから、「『アメリカン・ラプソディ』のオリジナル版はインタビュー映像が付いていない」という情報を頂きました。日本版にはしっかり付いているんですよね。
逆に、US版についていて日本版では端折られる場合もあります。
その場合は、密林探索に出かけねばならないわけで…どっちにしろ両方買っちゃう、つまり好きな作品ほどお金がかかるってことですね。はあ…。
日本版を持ってるにも関わらず、「St. Elmo’s Fire」(1985)を購入したのは、US版パッケージが日本版と違うから…と云う、ごく単純、そしてかなりマニアな理由からです。ちなみにお値段は12.26ドル(日本円にして約1500円ほど)。
「Straight From the Heart」(2003)は、愛するアンドリュー・マッカーシー主演の日本未公開TVムービーです。いくら日本が米国TVムービーをビデオ化することが多い国でも、この作品がリリースの対象となるかはわかりませんし、それになんと云っても5.95ドル(日本円にして約720円)という腰を抜かす安さ!…「だったら買っとけ!」となり、購入に至ったわけですが――…
さすが5.95ドル。
英語字幕が付いてな〜い!(←ちゃんと確かめよう)
US版だからって、すべてのDVDに英語字幕が付いているとは限らないですよ。ちなみに「St. Elmo’s Fire」には付いてます。でも、これほど国内セルオンリーくさい商品はないし、「米国だから、きっと視覚障害者用に字幕を配慮してるわね」という勝手な思い込みもあって、な〜んにも確かめないまま、英語字幕付きを疑うこともなく、そのままオーダーしてしまったんですよ。そしたら付いてない。さすが5.95ドル(←しつこい)。
まあ、なかったらなかったで構わないですが、聞き取れないところはやはりつらく――観るのに時間がかなりかかってしまいましたよ。ふしゅー。DVDの感想はまた今度♪
それにしても…日本のDVDはお高い!そしてリリースが遅い!
早く「バーニーズ」をDVD化してよ〜〜〜〜うっ!
発作が起きて、ついビデオ屋さんで借りちゃったじゃないの!…ってなわけで、昨日「バーニーズ」を久しぶりに観てしまいました。「マネキン」よりこっちのほうが好きかもしんないなあ。なんとかしてDVD化してくれないものかニャ…。
だったらUS版を買えば?…と云われるのですが、日本版には、独自の特典が付く場合があるので、もうちょっと待ちたいのです。
先日、ナスターシャ・キンスキー日本ファンサイトの管理人さんから、「『アメリカン・ラプソディ』のオリジナル版はインタビュー映像が付いていない」という情報を頂きました。日本版にはしっかり付いているんですよね。
逆に、US版についていて日本版では端折られる場合もあります。
その場合は、密林探索に出かけねばならないわけで…どっちにしろ両方買っちゃう、つまり好きな作品ほどお金がかかるってことですね。はあ…。